BeelinkがミニPC「SER9」を発売します。CPUにAMD Ryzen AI 9 HX370を搭載する高性能機で、ウインタブが先日レビューをした「SER8」の後継機種(あるいは上位機種)となります。SER8はパフォーマンスが非常に高く、冷却性能や静音性、そしてメンテナンス性も「ミニPCとしてベストでは?」と感じられた、素晴らしいミニPCだと評価していますが、このSER9は単にCPUが新しくなっただけでなく、「ちょっとびっくり」な新機能も搭載しています。
1.製品概要
スペック表
Beelink SER9 | |
OS | Windows 11 Pro(推定) |
CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 370 |
外部GPU | なし |
RAM | 32GB(DDR5X 7500) |
ストレージ | M.2 2280, PCIe4.0 ×4(最大4TB)× 2 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | WI-Fi6(Intel AX200)、Bluetooth5.2 |
入出力 | USB4 Type-C (映像出力, PD対応) USB 3.2 Gen2 Type-C USB 3.2 Gen2 Type-A × 2 USB 2.0 Type-A × 2、HDMI2.0 Display Port1.4、オーディオジャック × 2 LAN(RJ45) |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 135 × 135 × 44.7 mm |
重量 | 不明 |
コメント
Beelinkから送られてきた資料にはOSのバージョンやRAM/SSDのバリエーション展開が記載されていませんでした。これまでのBeelinkの製品展開から考えて「Windows 11 Pro/RAM32GB/SSD1TB」という構成になるのではないかと予想します。
CPUはCopilot+ PCに搭載されている最新型番、Ryzen AI 9 HX 370です。AI処理チップNPU(最大50TOPS)を内蔵し、GPUにはRadeon 890Mを内蔵、高いAI処理性能とグラフィック性能を備えています。なお、ウインタブではこのCPUを搭載するノートPCを実機レビューしていますので、ベンチマークスコアなどはこちらの記事をご参照下さい。
ASUS Zenbook S 16 UM5606WA レビュー - 最新・高性能な「Ryzen AI 9 HX 370」を搭載、でもそれだけがこの製品の真価じゃない!
冒頭にも書きましたが、ウインタブがレビューした前身モデル「SER8」は静音性と冷却性能に優れた製品でした。このSER9では「MSC2.0」という冷却システムを採用し、静音性や冷却面でも万全の対応をしているようです。
筐体内部です。ご覧ください!この製品はスピーカーを内蔵しています!また、底面を開口する前提の設計になっており、ダストフィルターもついています。ウインタブがレビューしたSER8にはスピーカーこそありませんでしたが、ダストフィルターはついていて、ちょっと感心した覚えがあります。
側面と入出力ポートの構成です。ポート構成はSER8と同じですね。USBポートが合計で6つ、うち1つがUSB4、HDMIにDisplay Portと十分な構成ですが、SD/microSDカードリーダーはありません。…それと、「マイク」がついています!あとはWebミーティングの際に音声面でオンデバイスAI機能が使えるかどうかが気になるところです。
筐体色は「Frost Silver」と「Space Gray」の2色が用意されます。筐体サイズはミニPCとしてはやや大きめですが、金属製で質感は高いです。
2.価格など
Beelink SER9は近日発売予定で、9月16日現在だとまだ発売日・価格はわかっていません。…ただ、SER8の出来が非常に良かったこと、そしてCPUにRyzen AI300シリーズを搭載していることから、個人的には「かなり期待できるミニPCなのではないか」と思っています。
なお、SER8は製品本体に技適マークがありませんでした(Wi-Fiモジュールは技適を取得しています)。SER9の製品本体に技適マークがあるかどうかは不明ですが、Wi-Fiモジュール(Intel AX200)は技適取得済みです。
3.関連リンク
Beelink 公式サイト
※9月16日現在、SER9の製品ページはできていません

コメント
値段気になりますね。SER8はセール時に10万ぐらいだったけど流石にこれは高いんだろうな。
WiFi7つけてくれー
価格判明しました。また、追加情報も入手しましたので続報記事を書きます。