
GMKtecがミニPC「NucBox M3 Pro」を発売しました。「NucBox M3シリーズ」には他に「M3(Core i5-12450H搭載)」「M3 Plus(Core i9-12900HK搭載)」そして「M3 Ultra (Core i7-12700H)」があり、M3 Ultraについてはウインタブで実機レビューをしています。
今回ご紹介するM3 ProはCPUにCore i5-13500Hを搭載しており、M3 Plus/M3 Ultraとは「同一筐体のCPU違い」と思われます。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | Intel Core i5-13500H |
| RAM | 16GB/32GB(DDR4 3200 MT/s, 最大64GB) ※スロット×2、空きなし |
| ストレージ | 512GB/1TB SSD (M.2 PCIe 3.0) ※M.2 2242 スロット空き1 |
| ディスプレイ | なし |
| 無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
| ポート類 | USB Type-C(映像出力対応) USB 3.2 Gen2 Type-A×2 USB 3.2 Gen1 Type-A USB 2.0 Type-A、LAN (RJ45) HDMI×2(4K@60Hz) 3.5 mmオーディオジャック |
| カメラ | なし |
| バッテリー | なし |
| サイズ | 114×106×42.5mm |
| 重量 | 430 g |
このスペック表はベアボーンモデル(OSなし、RAM/SSDなし)を考慮していません。また、これ以降の製品説明でもベアボーンモデルについては触れません。
2. OS/CPU
OSはWindows 11 Pro、CPUは第13世代のCore i5-13500Hです。

Passmarkが公表しているベンチマークスコアです。参考としてNucBox M3 Ultraが搭載しているCore i7-12700Hおよび2025年リリースの新しい型番であるCore Ultra 5 225H (Arrow Lake-H)、Core Ultra 5 225U (Arrow Lake-U)のスコアも載せました。
これを見ると、Core i5-13500HはCore Ultra 5 225Uとは互角以上の性能で、Core Ultra 5 225Hよりは劣るものの、ビジネス利用などではストレスなく動作すると言えるでしょう。ただし、AI処理チップNPUは内蔵していませんので、オンデバイスAI性能はそれほど期待できません。
3. RAM/SSD

RAM/SSDは16GB/512GB、16GB/1TB、32GB/512GB、32GB/1TBが選べますが、RAM32GBモデルはGMKtec公式サイトのみで販売されています (2026年5月8日現在)。
RAMはデュアルチャネル、SSDは標準でM.2 2280 (PCIe3.0)のものが搭載されており、M.2 2242の空きスロットもありますので、増設は容易です。また、この製品と同一筐体と思われるM3 Ultraのレビューで、筐体の開口が非常に簡単であることを確認しています。
4. 筐体

2024年あたりからGMKtecは様々な新筐体を採用していますが、NucBox M3 Proはそれらの新筐体ではなく、割とトラディショナルなデザインの筐体を採用しています。もちろん冷却ファンも搭載していますが、M3 Ultraのレビューでは他のGMKtec製品よりも若干発熱とファン音が大きめでした (実用上は全く問題ないレベルです)。

入出力ポートの構成です。USBポートは合計で5つ、うち1つが映像出力にも対応するType-C(データ 5Gbpsなので、USB 3.2 Gen 1規格と思われます)、データ転送速度10GbpsのUSB 3.2 Gen2 Type-Aが2つ、USB 3.2 Gen1 Type-Aが1つ、USB 2.0 Type-Aが1つです。HDMIポートは2つ、有線LANポートも装備しています。

GMKtecの製品の多くはBIOSで電力のモードを変更できます。M3 Proの場合、28W、35W、40Wを選べます。
5. 価格など
GMKtec NucBox M3 ProはGMKtec公式サイトとAmazonで販売中で、5月8日現在の価格は下記のとおりです。
ベアボーン:51,599円
16GB/512GB:78,999円 (79,999円)
16GB/1TB:86,999円 (95,999円)
32GB/512GB:96,999円
32GB/1TB:106,999円
※カッコ内はAmazonでの価格
価格は各サイトのセールなどにより変動しますので、詳細は販売ページでご確認ください。
Core i5-13500Hは最新世代ではないものの、CPU/GPU性能はビジネス利用に十分な水準になっていると思います。一方でAI処理に関しては設計の古さがあります (NPUを内蔵していません)。また、現在の価格水準から見て決して割高とは思いませんが、やはりRAMやSSD容量に余裕を持たせようとすると価格が跳ね上がってしまいますね。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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