
こんにちは、natsukiです。スマホ用のポータブルSSD「ORICO K5MINI」のレビューをお届けします。ポータブルSSDにも様々な形状があり、すでに私は同じORICO製のオーソドックスなタイプの他、USBメモリ形状のタイプ、一般的なM.2 2280サイズのSSDケース、といったものを大容量ポータブルSSDとして利用してきました。今回のタイプは、Qi2(MagSafe)対応でスマホにマグネットで貼り付けるタイプのものです。カメラで撮影したデータなどで、スマホの容量がパンクしている人にとってはちょうど良い製品です。
なお、今回の製品はメーカーからのサンプル提供によるものですが、ORICOの周辺機器は、比較的安価ながらかゆいところに手の届く製品が多く、個人的にもポータブルSSDやハブなど特に多く購入して使っています。個別の用途や環境にピッタリ合った製品が欲しい!というニッチな要求に応えてくれる、お勧めのブランドです。
※クーポンコード「WINK5MIN」で5%OFF (6月7日まで)
1.製品の特徴
形状

はじめに触れたように、ポータブルSSDといっても様々な形状があります。この画像は、私の手持ちのものです。右端が今回レビューするORICO K5MINIです。それぞれに一長一短があります。

これは最も長く使っている、同じORICO製のSSDで、オーソドックスなタイプです。サイズはコンパクトでパソコンにもスマホにも問題なく使えます。デメリットは、ケーブルが別途必要なことでしょうか(製品に付属します)。

これはUSBメモリ型。サイズ的には最もコンパクト。ただ、直挿しする分、物理的な負荷、つまりポキっといかないかが心配です。ノートパソコンにはちょうどよく、スマホに挿すのは(実際のところ、結構挿して使っていますが)ちょっと慎重になります。

こちらは、M.2 2280サイズのSSDケース。他で使っていたSSDを使い回せるのが最大のメリットです。使い勝手自体は、はじめのオーソドックスなタイプと変わりません。当然ながら、サイズはかさばります。また、このケースはケーブルを内蔵しているので、そこは便利な部分です。

ちょっと脱線ですが、こちらはやはりORICOブランドの、高性能SSDケース。条件を満たせば、外付けでデータ転送速度40Gbpsを実現するというハイスペックな製品です。もっとも、これだけのデータ転送速度を実現するには、現状の一般的なスマホのポートでは不可能で、パソコンでも高機能な規格を満たしたうえに、SSD側にも製品としての性能はもちろん、書き込みに関しては特別な設定が必要です。こういうマニアックな部分までカバーする幅広い製品ラインナップこそ、ORICOの魅力です。
さて、今回のタイプはサイズ的にすごくコンパクトというわけではありません。しかし、スマホの背面にピッタリと貼り付くので、スマホへの使用時の安定感が最大のメリットです。もちろん、パソコンにも、一般的なポータブルSSDと同じ感覚で使えます。後で見るように、マグネット貼り付け用のシールもあるので、その気になればパソコンへの貼り付けも可能です。
機能的には純粋な外付けストレージで、ハブ機能は持ちません。また、充電しながら使うことはできません。従って、あくまでデータのバックアップが目的の製品で、このSSDをつないだ状態で高負荷な作業を行うのにはあまり適しません。

そういった高度な機能を求める場合は、例えば同じORICOからSSDスロット付きのQi2(MagSafe)対応ハブ「ORICO 8-IN-1 ドッキングステーション MG7」が出ています。こちらは、スマホ相手にここまでやるかというくらいの大艦巨砲主義な製品です。詳しくは上記のレビュー記事をご覧ください。必要とする機能によって選び分けるとよいかと思います。
スペック
型番:ORICO K5MINI
インターフェース:USB 2.0/3.0
データ転送速度:書き込み読み込み460MB/s(5Gbps規格)― より高速なラインナップあり
ストレージ容量:1TB ― 別容量のラインナップあり
サイズ:9 x 6.1 x 1.1 cm
スペックは、ご覧のとおり。データ転送速度は、SSDとしては旧世代のSATA形式のものですね。規格は5Gbpsなので、理論上上限値は625MB/sですが、実際の速度としての460MB/sは一般的です。ただし、この製品はスマホとの接続を中心に考えているので、多くの場合、この速度で不満が出ることはあまりないでしょう。たいていのスマホは、有線でのデータ転送速度がUSB 2.0相当と低速だからです。iPhone 17の場合、無印はUSB 2.0相当、Proは10Gbpsです。つまり、スマホとの接続では、スマホ側のボトルネックで、多くの場合はSATAのデータ転送速度でもオーバースペックとなり、たとえ高速なデータ転送速度に対応しているiPhone 17 Proであっても、SATAで最大カタログスペックの半分程度の速度は出るので、実用上はさほど不自由しないということです。
ついでに言えば、現在、一般的な外付けSSDやSSDケースのデータ転送速度は、普及価格帯では10Gbpsくらいまでで、これを越えると価格も跳ね上がります。それ以上のデータ転送速度を求めるのは、上でちょっと紹介したORICOのSSDケースのように、そうとうにマニアックな領域になってきます。
バリエーションラインナップ
このORICO K5MINIには、別容量のバリエーションもあるようですが、記事執筆現在では、Amazonの取り扱いは今回レビューする1TBだけのようです。
また、データ転送速度については、より高速な20Gbpsに対応するORICO K20MINI、40Gbpsに対応するORICO K40MINIという製品もラインナップされています。ただし、上記のようにiPhone 17 Proですらデータ転送規格は10Gbpsなので、これはスマホ用ポータブルSSDとしては完全にオーバースペックです。パソコンですら、20Gbps以上のデータ転送速度に対応するのは、USB4やThunderbolt 3以上の規格が要求されます。ある意味ORICOらしい、そうとうにニッチなラインナップといえるでしょう。
2.本体

製品本体を見ていきましょう。

同梱品です。説明書は多言語で、もちろん日本語もありますが、特に読まなくても使えるでしょう。輪っかは、iPhone以外のMagSafeのないスマホや、パソコンなどに装着する際に貼るものです。

本体のサイズ感です。

重量は、ケーブル込みの実測で約65g。本体のみだと58gです。

スマホに貼り付けたサイズ感はご覧のとおり。吸着力はかなり強く、振ってもずれたりはがれたりすることはありません。十分な安定感があります。

裏面です。マグネットの位置が分かりやすいように、付属のリングを貼り付けています。この、わりとマグネットが端に寄っているのが大切です。

こちらは、XIAOMI 12T用の、MagSafeリング付きスマホケースです。一見便利なように見えて、XIAOMI 12Tなど多くのスマホではiPhoneよりも下方向にカメラバンプが大きいため、残念ながらこのケース、多くのMagSafe対応製品は、カメラバンプが干渉してしまって装着できません(笑) でも、このORICOのSSDなら問題なく装着できました。まあ、付属品にリングが付いているので、干渉しない位置にリングを貼ればいいだけのことでもありますが。

付属のケーブルは10Gbpsのデータ転送速度に対応します。上記のように本製品のデータ転送速度は5Gbpsなので、余裕を持ったスペックとなっています。ちゃんと分かりやすく印字されているのも良いですね。
3.使用感
実際にスマホに装着して、データをコピーしてみます。以下、Andoroidでの挙動になります。

ケーブルを差し込むと、Androidの場合は、このようなメッセージが表示されます。これは、ストレージ側に大容量のデータがあると、やや遅れます。「外部メディア」を押せば、ファイルマネージャーが開かれるし、また、取り外すときは、「取り外し」から行うと安全です。
余談ですが、SSDは、多くの場合、初期状態ではあえてフォーマットがされておらず、使用前にパソコンにつないでフォーマットをする必要があります。これは、用途によって適したフォーマットが異なるためです。実際、先にあげた同じORICOブランドの別のポータブルSSDは未フォーマットでした。ただ今回の製品の場合は、「スマホとパソコン両対応のポータブルSSDとして使う」という用途がはじめから明確なためか、フォーマット済みで、いきなり挿して使えます。
ともあれ、これで、このメッセージや、もしくは適当なファイルマネージャーアプリから、本体同様のストレージとしてアクセスできます。

試しに、カメラのデータ約74GBをコピーしてみました。すべてのコピーが終わるまで、30分強。単純計算で、データ転送速度は平均30〜40MB/sということになりますが、これはUSB 2.0相当で、先程も触れたようにスマホ側のボトルネックによるものです。

では、パソコンにつないでチェックしてみましょう。Lenovo YOGA770の、最大データ転送速度40Gbpsに対応するUSB4ポートに接続して計測します。定番のCrystalDiskMarkの結果です。カタログスペックの460MB/sには届きませんでしたが、5Gbps規格のポータブルSSDの実測値としては十分妥当です。

実際にデータをコピーしてみます。先程のデータで、いったんパソコンに移したものを再コピー(つまり書き込み)。ご覧のように、実効データ転送速度はおおよそ200~300MB/s前後となりました。日頃からわりと大容量のデータを扱うことも多い経験上、実際のデータコピーの実効値としてはこれで十分優秀です。
やや脱線になりますが、私はORICOのSSDを、すでに触れたポータブルSSDと、一般的なM.2 2280サイズのものの2つを長期継続使用しています。M.2 2280サイズの方は、NVMe PCIe Gen3×4で、そもそもがGen3×4(Gen4ではない)なあくまでコスパ重視の製品です。それでも、データバックアップ用としては十分すぎるスペックで、ホームサーバーのSSDとして元気に稼働中ですが、実用上の不満を感じたことはありません。
ストレージメーカーとしてのORICOは、すでに老舗の一角と言って良いくらいの実績があります。一方で、ことSSDの世界は、性能にこだわるのであれば、自社生産を行っているSanDiskやSamsungなどの国際大手ブランドの製品に圧倒的な優位があるのも事実です。ゲーミングPCの内部ストレージのように徹底して性能を追求したり、連続的な長時間の高頻度な書き込み読み出しや、またそういった過酷な稼働を長期間にわたって行う耐久力が要求される用途であれば、それらメーカのものを使うべきでしょう。ただ、外付けストレージとしてや単純なデータバックアップなどには、ORICOのSSDでも十分すぎる性能があります。
4.まとめ
このORICO K5MINIは、スマホで使用することを主に想定した、シンプルなタイプのポータブルSSDです。スマホにマグネットで強力に貼り付き、安定したデータのやり取りが可能です。もちろんパソコンなどにも使えます。データ転送速度は5Gbps規格ながらも実用十分で、フォーマット済みで開封してすぐに使えるなど、写真や動画といったスマホのデータバックアップに直感的に使える製品です。
一方で、機能面ではあくまで純粋なポータブルストレージというの製品のため、ハブなどの追加の機能はありません。ORICOはパソコン・スマホ周辺機器のメーカーの中でもラインナップの幅がかなり広く、そういった複雑な、あるいはニッチなニーズに応える製品も多く販売しています。例えば、はじめの方で触れたスマホ貼り付き型のSSDケース「ORICO 8-IN-1 ドッキングステーション MG7」は、3.5mmオーディオジャックにHDMIポートまで備えるという超多機能ハブです。こういう、シンプルな製品からロマンレベルのマニアックな製品まで揃えているところもORICOブランドの魅力です。機能面で不足を感じる場合は、他のラインナップも検討してみると良いでしょう。
ORICO K5MINIの販売価格は、記事執筆現在、Amazonで27,980円ですが、クーポンコード「WINK5MIN」で5%OFFの26,581円で購入できます (6月7日まで)。すっかりSSDも高騰してしまいました。いまや、容量あたりの価格は、例えば買い切り型クラウドストレージpCloudなどとほとんど変わらなくなってきました。もちろん、それぞれ運用上の適性が違うので単純比較はできませんけども。同種のスマホ貼り付け型SSDではもっと安いものもありますが、ORICOが日本でもそれなりに実績のあるブランドであることを考えると(私が継続使用しているORICOのポータブルSSDは5年前に購入したものです)、この価格帯にはなってしまいますね。ORICO製品はセール時にわりと大きな割引が入ることも多いので、セールタイミングを狙ってもよいかもしれません。
5.関連リンク
※クーポンコード「WINK5MIN」で5%OFF (6月7日まで)
ウインタブをきっかけに、海外通販で奇天烈なガジェットを漁ることにハマる。趣味は旅行(自然も史跡も)、アマチュアオーケストラなど。自分の知識欲も満たせるので、楽しんで記事を書いています。興味を持ったもの、面白いと思ったものを、読者の皆さんと共有できれば幸いです。▶ サイト紹介・ウインタブについて


コメント