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Xteink X4 レビュー ー 海外で話題沸騰の、極限までミニマムなE-Ink (電子ペーパー)タブレット!

アクセサリ

Xteink-X4
こんにちは、natsukiです。このところ、一部の電子ペーパー愛好家界隈で話題になっている、ミニマムな電子ペーパータブレット「Xteink X4」。当然のごとく(?)私も購入しまして、すでに約3ヶ月以上使っているので、レビューをお届けします。あまりにもミニマム、それでいてシステム的には拡張性のある、一言で言うならとても「カワイイ」ガジェットです。一見して分かるとは思いますが、どう使うかをあれこれいじくり回して楽しむタイプの製品ですね。

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1. 基本スペックと、特徴

スペック

基本スペックは以下の通りです。

項目 内容
製品名 XTEINK X4
ディスプレイ 4.3インチ E-Ink 電子ペーパー
(非タッチパネル / フロントライトなし)
解像度 800 x 480 (220 PPI)
CPU ESP32
RAM 128MB
ストレージ microSDカードに依存
(32GB付属、最大512GB対応)
ネットワーク Wi-Fi 2.4GHz / Bluetooth
入出力ポート USB Type-C
対応フォーマット EPUB, TXT, JPG, BMP
バッテリー 650mAh
(1日1~3時間の使用で最大14日間使用可能)
カラー White / Black
サイズ 114 x 69 x 5.9 mm
重量 74g
サイドボタン 電源ボタン、ページ送りボタン
表面ボタン 操作用ボタン×4
その他 MagSafe互換磁気吸着

CPUはESP32です。つまり、電子工作でよくお目にかかる定番マイクロコントローラで、Androidのような高度なOSはとうてい制御できません。これが、本製品がどういうものかを端的に示しています。

ディスプレイはモノクロ電子ペーパー(E-Ink)で、タッチ操作にも非対応。その代わり、操作用のボタンは豊富に備え、電源ボタンを除いてサイドに2つ、表面に4つと、6つもあり、またある程度、機能の割り振りをカスタマイズ可能です。要するに、ミもフタもない言い方をすれば、「ESP32制御のミニサイズ電子ペーパーディスプレイ」です。

まあ、正直なところ、マニアックなBOOXシリーズと比べてすら、そうとうに人を選ぶ、それだけに、刺さる人には刺さりまくる製品です。

Xteink X4の魅力

このXteink X4、何ができるかというと、基本的には文字と画像の表示、ただそれだけです。それすらも非常に限定され、何しろ、対応ファイルはEPUB, TXT, JPG, BMPの4種類。しかも、すべてのファイルが読み込めるわけではなく、Xteink X4用にコンバートする必要があることもしばしば。例えば、TXTファイルは基本的に文字コードがUTF-8でなくては読み込めません。青空文庫など、多くの日本語TXTファイルは文字コードがSJISなので、そのままでは無理です。HTMLやPDFなんて論外。JPGファイルでもかなりの画像は読み取れず、いったい何で引っかかっているかもよく分からないので、画像は基本的にBMP(試した結果深度24ビットがよい)のみと思っておいた方が無難です。

いちおう、かなり頻繁にアップデートがなされていて、EPUBの読み込める幅が広がったりと、細かい仕様は改善されています。

独自ファームウェアによって広がる世界

先に触れたように、Xteink X4は、CPU(?)にESP32を搭載するなど、汎用性の高い構成になっています。だったら、ファームウェアも作ってしまえばいいんじゃない?ということで、実際に有志によるファームウェア開発が行われています。

特にCrossPointというファームウェアは評価が高く、こういう面でもかなり電子工作寄りのガジェットです。

2. 本体

box
とりあえず、本体を見てみましょう。箱はかなりしっかりした作りです。小さい箱は、USB Type-AとmicroSDカードのアダプターです。おまけで付いてきました。

bundled-items
付属品一覧です。保護フィルムも付いてきます。またXteink X4は、MagSafe準拠のマグネットによってスマホなどに貼り付けが可能です。ただしワイヤレス充電には対応していません。ともかく、マグネットで貼り付けられるように、MagSafeシールが2枚付いてきます。もっとも、私のメインスマホのXIAOMI 12Tなどは、カメラバンプが大きいため、このシールを使っても貼り付けには適しません。

size
本体です。サイズ感はこんなもの。小さい!ディスプレイ面には、戻る/決定、ページめくり(カーソル移動)ボタン。右側面には、上から、電源ボタン、ページめくりボタン、リセットボタン、microSDカードスロット。ボタンはどれも、カチカチとした小気味よいクリック感があります。

back
裏面はシンプルイズベスト!こちら側にMagSafe対応のマグネットを内蔵しています。

side
左側面には、充電用USB Type-Cポート。なお、システム的な制約からUSBからのデータ転送には対応していません。充電とファームウェアの書き換え(重要!)のみ可能です。左下には、ストラップホールもあります。

with-BOOX
BOOX Palma(6インチ)、BOOX Nova Air2(7.8インチ)との比較です。やはり小さい、このカワイさよ!ちなみに、カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色で、なぜか小売価格はホワイトの方が高くなる傾向にあります。

3. ディスプレイ

letter
文字表示です。フリガナなんて、もちろん表示できません。ともかくシンプル。バンバンページをめくって、サクサク読みます。一画面の情報量が少ないので、前後をじっくり読み直すような文章には、正直、向きません。画像の黒死館殺人事件なんか、相性最悪ですね(笑)。ライトな読み物向けです。あと、フォントサイズは、デフォルトファームウェアでは、記事執筆現在、はじめから付属するフォントの変更で多少効くものの、自由度は高くありません。ただし、自分でXteink X4に合う形式にコンバートしたフォントを導入すれば可能なはずです。このあたりも、電子工作のノリですね。

pic
画像表示もできますが、JPGファイルはうまく表示できないことが多いので、色々と試した結果「ビット深度24」のBMP画像が無難です。なまじモノクロで、ビット深度8とかにしてしまうと、うまく表示されないことがあるので注意。

pic
pic
pic
グラデーションは表示できず、2階調表示です。でも、この「味」がいいんですよ。正直、この雰囲気だけで欲しくなるでしょう?

4. システム周り

頻繁なアップデート

繰り返し述べているように、Xteink X4は頻繁なファームウェアアップデートがあり、私も購入してから何度かアップデートしています。私が購入した機種は、初期ファームウェアは中国版のバージョン3.0.6でした。ファームウェアには中国版と国際版があり、はじめは機能面で違いもあったようですが、最新版ではさほどの違いはないようです。いずれにしても、ファームウェアアップデートで、ユーザーインターフェースも大きく変わっているので、以下の画像は購入時の初期状態のものではないことは、お断りしておきます。また、機能についても、中国版と国際版で違いがあり、かつ細かい部分はアップデートによる改善がリアルタイムで繰り返されているため、下記の解説が必ずしも絶対的なものでないことはあらかじめご承知おきください。

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本体インターフェース

ui
バージョン5.2.13でのホーム画面です。システムが中国版とはいっても、問題なく日本語と英語が使えます(厳密にはデフォルトのフォントを使うと、日本語の漢字が簡体字っぽくなるものもあるが、ファームウェアアップデートでかなり改善されている)。機能は非常にシンプルなので、こういうマニアックなガジェットが好きなら、基本的には直感的に扱えると思います。

wifi
通信周りです。まず「ネットワーク接続」でWi-Fiに接続しましょう。「スマホ転送」ではQRコードを通じて、「パソコン転送」ではブラウザを通じて、同一Wi-Fi上の端末と無線データをやり取りできます。ところが、ファームウェアが中国語版のせいか他に原因があるのか、私の環境だとスマホからのQRコードを使ったデータ転送がいまいちうまく行っていません。ただもともと、テキストファイルやEPUBファイルを整理するのはスマホでは不向きなので、とりあえずパソコンからの通信で不自由していません。または、有志開発のスマホ向けアプリを使うという手もあります。いずれにしても、無線接続は手軽ではありながら大量のファイルを送るには不向きで、大量のデータを移したい場合には、公式に、いったん電源を切って、ストレージであるmicroSDカードを引っこ抜いてパソコンに挿し、直接コピーすることが推奨されています。そのために、わざわざmicroSDカードリーダーがおまけで付いてくるわけです。なお、先に触れたように、システムの都合上、USBを通じての有線でのデータ転送には対応していません。

これらの操作は、タッチパネルではないので、ボタンで選択/決定/戻る(長押しでホーム画面)の操作を行います。また、ディスプレイ面✕4、右側面✕2のボタンは、自分が使いやすいように機能割り当てのカスタマイズが可能です。

ファームウェアアップデートの方法

ファームウェアアップデートは、Wi-Fi接続で可能です。が、これが不安定。しょっちゅう途中で止まってしまいます。おおむね、リセットボタンを押してから電源ボタンで戻るので、また時間を置いてやり直せばいいのですが、バージョン3.xから5.xにアップデートしたときは、フリーズしたあと、40分くらい待っても止まったままで、諦めて電源長押しをするも、反応無し。これは焦りました。ただその後、とりあえず放置して、2時間ほど経ってから見ると「ネットワークゆらぎ」という表示が出た後、元のバージョンに戻りました。ともかく、なかなか成功しないので(これも様々な条件によるらしい)、繰り返しトライするしかないです。

あるいは、パソコンから有線接続によってアップデートする方法もあるものの、こちらは非公式で、有志によるファームウェアアップデートアプリを利用するものです。このように、有志開発のものを使ったほうが色々とうまく行く場合が多いのも、このXteink X4の特徴で、むしろそこが魅力の1つとすら言えます。

5. カスタマイズによるギークな楽しみ

reddit上での活発な交流 ― AIによる情報収集がお勧め

Xteink X4は、機能と構成がシンプルなだけに、ユーザーの間で非常にギークな盛り上がりを見せています。

まず前提として、redditでのコミュニティーを通じてユーザー間の交流が活発に行われるのみならず、メーカーもこれに積極的にコミットしています。Xteink X4を使うのにredditの参照は必須と言ってよいでしょう。とはいえ、私のように日常的にredditを使っているわけではないユーザーにとって、膨大な書き込みを検索して、目当ての情報を探し出すのは骨が折れます。そこで役立つのが流行りのAI。ChatGPTでも、Geminiでも、何でもいいので、AIに目的に応じてreddit上の情報をまとめさせてしまえばOKです。私は、GeminiでXteink X4関連の情報を効率良く集めるGemを作成して使っています。Gemについては、下記記事をご参照ください。

使わなきゃ損、Geminiを個人向けにカスタマイズできるGem機能!毎回同じプロンプトをコピペしているあなたに朗報
Geminiを特定の用途向けにカスタマイズできるGem機能の紹介です。文章構成や翻訳、定型文の作成など、同じような作業をGeminiに行わせるときに、いちいちプロンプトを書き込まなくても、目的に合わせてカスタマイズが可能です。使い方次第で、より高度な事も可能になります。生成AIを使うなら、是非、利用したい機能です。

ユーザー開発ファームウェア「CrossPoint」

初期の公式ファームウェアは、機能面で非常に貧弱だったことから、ユーザーの手によって「CrossPoint」と通称されるファームウェアが開発されています。公式ファームウェアもバージョン5.xになると、機能面では遜色なくなってきましたが、それぞれに一長一短あります。例えば、フォントの自由度は「CrossPoint」の方が上です。導入には、これまたユーザー開発のインストールアプリを使って、有線でパソコン上から行います。

その他の特殊なユーザー開発ファームウェアも

「CrossPoint」は、Xteink X4本来の、電子書籍リーダーとしての機能を追求したファームウェアですが、その他にも、卓上カレンダーとして利用するものなど、個性豊かなファームウェアが開発されています。はじめに述べたように、要するにXteink X4は、ESP32制御の電子ペーパーディスプレイなわけで、電子書籍リーダーに縛られずとも、アイデア次第で様々な使い道が模索されています。こういう電子工作的な楽しみができるのもXteink X4の面白いところです。

最近はAIの進歩で、素人にもコーディングへのハードルが下がってきたので、自分に欲しい機能のファームウェアを作ってしまうことも夢ではありません。

周辺機器で楽しむ

case
徹底的にシンプルなハードのXteink X4ですが、それだけに、周辺機器によるアレンジは楽しいものです。メーカーから、専用ケースと専用ライトが発売されている他、AliExpressには、様々な形状のケースや、Bluetoothを活かしたページめくりボタンなど、多様な周辺機器が販売されています。ちなみに、Bluetoothボタンによるページめくりは、公式ファームウェアバージョン5.xから、正式サポートされています。

6. 姉妹品「Xteink X3」

x3
「Xteink X4」には、その後、姉妹製品とも言える「Xteink X3」が発売されています。数字が示すように、よりミニサイズの製品です。ディスプレイサイズは3.7インチで、X4の4.3インチからさらに小さくなったものの、実は解像度は向上しています。

x3_spec
細かいスペック比較はご覧のとおり。サイズは小さくなった一方で、機能面ではNFCとジャイロセンサーを加え、強化されています。

と、一見、X3の方が上位互換にも見えますが、X4の方が優れる面もあります。まず、ポートがX4は汎用性の高いUSB Type-Cなのに対して、X3は独自のポゴピンであること。もっとも、USB Type-Cとはいっても、システムの制約上、充電とシステムアップデートにしか使えず、一般のデータ転送はできませんが。そして重要なのが、先行製品であるX4の方が、有志によるファームウェア開発が進んでいるという点です。すでに見たように、Xteink X4は、独自ファームウェアを入れて遊ぶことまで視野に入れたい製品で、この差は大きなものです。

7. 販路とまとめ

ご覧のとおり、Xteink X4は非常にニッチかつマニアックな製品です。販路は、メーカーサイトの他、例によって安く手に入れるならAliExpressが定番で、私もそこで購入しました。概ね、Xteink X4の場合、ブラックが7,000円台、ホワイトはプラス1,000円程度で非常に多くの出品者が販売しています。Xteink X3の方は、10,000円は超えてしまうようです。もちろん、ここにAliExpress定番の各種割引を乗せることでさらなる値引きも狙えるでしょう。ただし困ったことに、AliExpressにはメーカー公式の出品者はおらず、このようなマニアックな製品ゆえに膨大な出品者がいて、さらにかなりの人気製品のようで出品者の移り変わりも激しい模様です。実際に私が購入した出品者も、もう扱っていません。いろいろと情報を集めてみると、かなり品薄のようで、注文したけどなかなか発送されないといったトラブルを散見します。出品者を選ぶ際は、各自の責任で信頼性を量っていただければと思います。

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まずは限りなくミニマムな読書端末として、あるいは、私の場合は正直なところ、読書以上にあれこれカスタマイズすることに魅力を感じてしまう、ギークな魂に火をつけるガジェットです。実のところ、かなり色々といじくり回していて、このXteink X4だけで3本くらい記事を書こうかなとも考えていたのですが、細かいトラブルや公式も有志のツールも頻繁にアップデートされることもあって、どこをどうしたらそうなったのかをきちんとまとまった形にするのが難しく、断念しました。ともかく、そうとうに遊び倒せますよ。

8. 関連リンク

メーカーサイト

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Meet Xteink X4, the palm-sized eReader with magnetic back. Just 74g and 4.9mm thin, it delivers a paper-like reading exp...
Xteink X3
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執筆者:natsuki ウインタブをきっかけに、海外通販で奇天烈なガジェットを漁ることにハマる。趣味は旅行(自然も史跡も)、アマチュアオーケストラなど。自分の知識欲も満たせるので、楽しんで記事を書いています。興味を持ったもの、面白いと思ったものを、読者の皆さんと共有できれば幸いです。
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