
ALLDOCUBEのタブレット「iPlay 80 mini Pro」の実機レビューです。先日「iPlay 80 mini Ultra」という、中国メーカー製品としてはハイエンドクラスの8インチ (8.8インチ)タブレットをレビューしましたが、このiPlay 80 mini ProはiPlay 80 mini Ultraよりもサイズが少し小さく (8.4インチ)、全体的にスペックが低めです。
とはいえ、決して低性能というわけではなく、個人的には、ゲームが主目的でないのなら、iPlay 80 mini Proでも十分な性能で価格も大幅に安いので、むしろ読者にはこちらをおすすめしたい、と感じています。
・SoCのUNISOC T7300は普段使いに十分な性能
・発色品質が高いディスプレイ
・GPS精度も良好
・カメラ画質も健闘
・取り回し抜群!のコンパクトなサイズ
・iPlay 80 mini Ultraの半値以下で買える!
ここはイマイチ
・重量級の3Dゲームのプレイは無理 (価格から見て当然か)
・カメラアプリに小さなバグあり
・セール価格:19,999円
(元値は28,999円)
・セール期間は5月29日0:00から6月2日23:59まで
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | ALLDOCUBE OS 5.0L (Android 16) |
| SoC | UNISOC T7300 |
| RAM | 8GB (LPDDR4X、仮想RAM最大8GB) |
| ストレージ | 128GB (UFS) |
| ディスプレイ | 8.4インチIPS (1,920×1,200) 90 Hz |
| バンド | FDD:B1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28A/28B TDD:B38/40/41 |
| 無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4 |
| ポート類 | USB Type-C 、microSDカードリーダー |
| カメラ | 前面 5MP/背面 13MP |
| バッテリー | 3.85V / 6,050 mAh ※18W急速充電対応 |
| センサー | 加速度センサー、環境光センサー ジャイロスコープ、電子コンパス ホールセンサー |
| サイズ | 202.7×126×7.3 mm |
| 重量 | 300 g (実測値304 g) |
2. 確認事項
ウイルス対策アプリAnti-virus Dr.Web Lightにてフルスキャンを実施し、「検出された脅威は0」であることを確認しました。
ハードウェア情報を表示するアプリCPU-ZにてSoCがUNISOC T7300 (UMS9360)であること、RAMが8GB (7,751MB)であること、およびストレージが128GB (111.59GB)であることを確認しました。
以上、メーカー開示のシステム構成の妥当性について検証しました。ウインタブではこれ以上の検証は行いませんので、あらかじめご了承ください。
アプリDRM Infoで確認したところ、WidevineはL1でした (画像左)。また、NetflixでもL1になりましたので、おそらくほとんどの動画サブスクリプションサービスでHD以上の画質で視聴できると思います。
Antutu Ver. 11のスコアは658,810でした。メーカー公称のスコアは「65万点」なので、ほぼ公称値通り、またウインタブで過去に実施した同型SoC搭載の他社製品のスコアが59.5万点だったので、それよりは少し高いスコアになっています。
レビュー期間中、一時的にレビュー機にSIMカードを入れ、モバイルデータ通信およびVoLTE (音声通話)を試してみましたが、ワイモバイルのSIMで問題なく通話・通信ができました。SoCがUNISOC製ということで、一部の通信キャリアでVoLTEが使えないケースがあるかもしれませんが、その場合はこちらの記事をご参照の上、対策していただければ通話が可能になるかと思います。
3. 外観

同梱物です。クイックガイド、SIMイジェクトピン、USB Type-A – USB Type-Cのケーブル、ACアダプターが入っていました。ACアダプターは出力が10Wで日本のコンセントに合うプラグ形状です。なお、iPlay 80 mini Proは18Wの急速充電に対応していますが、付属のACアダプターでは出力が足りません。18Wで充電するためには別途急速充電器を用意する必要があります。

前面です。ベゼル幅は細く (特に左右ベゼル)、前面カメラは上部ベゼルに配置されています。8インチタブレットの場合、この位置にカメラがあることがほとんどですが、Webミーティングなどは「縦向きでやれ」ということでしょうかね。まあ、左右ベゼルの幅が細いので、この位置にしかカメラを配置できないのでしょう。
ディスプレイの画質はいいです。手持ちのPCモニター (27インチIPS液晶、99%sRGBの色域のもの)と比較してみましたが、発色品質に差は感じられませんでした。また、「ちょっと青みが強いとか黄みが強い」と感じられる場合でも、設定項目に「色温度と画面最適化」というものがあり、ここで色味の調整ができます (私は色味は自然だと感じました)。

背面です。素材は金属製で筐体色はご覧の通り濃いめのグレーです。カメラバンプ部分のデザインが若干異なりますが、iPlay 80 mini Ultraによく似ています。

上側面にはポート類やボタン類はなく、スピーカーが1つあるのみ。

下側面です。こちらにUSB Type-Cポートとスピーカーがあります。ALLDOCUBE製の8インチ級タブレットの多くは「横向きで持った際に左右にスピーカーが来る」配置になっています。最近は縦向きで見るショート動画も人気ですが、AmazonやNetflix、YouTubeなどで映画やドラマをじっくり視聴する際はこの配置のほうが臨場感、ステレオ感がしっかり出ます。
スピーカー音質は低価格帯タブレットとしては悪くありませんが、特筆すべき高品質というわけではないです。動画視聴用としては不満なく使えると思います。

右側面

左側面
左右の側面です。右側には電源ボタンと音量ボタン、左側にはSIM/microSDスロットがあります。
次に、上位モデルであるALLDOCUBE iPlay 80 mini Ultraと見比べてみます。

左:Pro、右:Ultra
左がiPlay 80 mini Pro (今回のレビュー機)、右がiPlay 80 mini Ultraです。両者はディスプレイサイズが異なります (Proが8.4インチ、Ultraが8.8インチ)ので、若干Ultraのほうが大きいです。またベゼル幅もUltraのほうが細いことがわかります。

背面はそっくりではありますが、Proのほうが少し色が濃く、カメラバンプのデザインも若干異なります。

左:Pro、右:Ultra
メーカーの開示数値によれば、Proの厚さが7.3 mm、Ultraが7.75 mmということで、若干ですがProのほうが薄いです。ただ、側面のボタンとか質感は明らかにUltraのほうが上です。
ということで、iPlay 80 mini Pro/Ultraの外観を比較してみましたが、実際のところ並べてみると大きさが違うものの、「体感差はない」です。もちろん中身は別物ではあるのですが、手に取って使う場合にサイズの差を感じることはありません。
4. システム

ホーム画面とアプリ一覧画面です。TikTokとWPS Officeが入っていましたが、プリインストールアプリは少なめです。
設定メニューはほぼ完全に日本語対応しています。私の確認ベースだと英語が残っている箇所はありませんでした。設定アプリの項目はiPlay 80 mini Ultraと少し異なりますが、特殊なものではなく、使っていて戸惑うこともないと思います。
画像左はリフレッシュレートの項目です。iPlay 80 mini Proはディスプレイのリフレッシュレートが90 Hzである、というのがセールスポイントの一部になっていますが、「90Hz固定」です。よって、画面のスクロールやゲームプレイ時の快適性は高いものの、バッテリー持ちという観点では少し不利です。ただし、iPlay 80 mini Ultraはレビュー時144 Hz固定でしたが、その後OTAアップデートにより「60/90/120/144/アダプティブ」を選択できるようになりましたので、この先60Hzも選べるようになる可能性はあります。
ちょっと脱線しますが、「売りっぱなし」の中国メーカーがまだ多い中、OTAで細かいアップデートを配信してくれるALLDOCUBEの姿勢には好感が持てます。
画像右はメモリ拡張の画面です。ウインタブが知る限り、この機能は多くの中国タブレットに採用されているものの、設定画面はほとんどが英語のままです。しかし、iPlay 80 mini Proはここもしっかり日本語化されています。
5. カメラ
カメラアプリです。画像中が静止画の設定、画像右が動画の設定です。ホワイトバランスなどを細かく設定できるプロモードはありません。静止画は13MP・8MP・4MP (以上4:3)、9MP・3.7MP・2.1MP (以上16:9)、動画はQHD (2K)・FHD (1080p)・HD (720p) (以上16:9)の画素数に設定でき、静止画・動画とも手ブレ補正機能がついています。ただ、レビュー機に関しては「ウォーターマーク (透かし)をONにするとフリーズする」というバグがありました (メーカーには報告しておきます)。ズームは最大15倍 (!)まで可能、マクロ撮影には対応していません。
以下、13MPで撮影した写真を何枚か掲載します。全くのデフォルト状態で撮影し、サイト掲載用にサイズを1MPに縮小しています。



3枚目の写真で緑が若干不自然に感じられますが、低価格帯タブレットのカメラとしてはおおむねキレイに写せていると思います。iPhoneやPixelのような比較的高価なスマホのカメラには及びませんが、「サブ機的」にはこれで十分かな、と思います。

飯テロ画像もキレイに撮影できていますし、8インチサイズなので飲食店で撮影しても目立ってしまうこともありません (個人の感想です)。

標準倍率

2倍ズーム

15倍ズーム
ズームは2倍くらいなら何とか「見られる画質」ですが、細かい部分がつぶれてしまいます。15倍にするとあまりにも画質が低く、これだと使い物にならんなあ、というレベル。繰り返しになりますが、標準倍率であれば「まあ使える」と思いました。
6. その他 (ゲームプレイ、カーナビなど)
ゲーム

鳴潮 グラフィック設定
オープンワールドアクションRPGの「鳴潮 (めいちょう)」をインストールし、推奨のグラフィック設定を確認しました。この画像では「パフォーマンス優先」というプリセットになっていますが、これは「下から2番目の画質」です。この状態でも「過負荷」と表示されています。最も低い画質の「ウルトラパフォーマンス」にしても「過負荷」という表示は消えませんでした。つまり、鳴潮を快適にプレイするのは困難、ということです。
参考:Android版鳴潮の推奨スペック (SoC)は「OSバージョン7.0以上、Snapdragongen1+/ gen2/ gen3 (公式サイトの表記ママ)または同等の性能を持つMediaTekのCPU」です。よって、快適にプレイするにはAntutu Ver.11で120万点を超えるくらいの性能が必要です。

鳴潮 プレイ画面
実際のプレイ画面です。「なんじゃコリャ」という画質ですよね。人物の顔が識別できません。一応動作はしましたが、プレイを続けるのは苦行でしかありません。

次に歴史シミュレーションゲーム「信長の野望 真戦」(来た!おじさん向け名作シリーズ)をインストールしてみました。推奨のグラフィック設定は「標準画質」で、「高画質」でもプレイしてみましたが、特に問題はありませんでした。
「真戦」はコーエーテクモゲームス製ではなく、公式ライセンスを取得したQookka Games製のゲームですが、かつてPC版やSFC版で「信長の野望」とか「三国志」で遊んだ経験のある人には興味深いタイトルですよね。このゲームはiPlay 80 mini Proでも十分プレイできると思います。
参考:Android版信長の野望 真戦の推奨スペックは「OS:Android 9.0 以降、CPU:Snapdragon 700番台以上、またはMediaTek Helio P90相当以上、RAM:4GB以上(6GB以上推奨)」です。
最後に「アスファルト:Legends」もプレイしてみました。このゲームはグラフィックの設定ができませんが、私が30分くらいプレイしてみた感じだと快適に動作しました。
ということで、一般に「重い」とされるオープンワールド系のアクションRPG (原神など)のプレイは厳しそうですが、中負荷なゲームであれば問題なくプレイできそうです。もっぱら重量級のゲームをするのならiPlay 80 mini Ultraのほうをおすすめします。
カーナビ

私は2026年に入ってからタブレットをカーナビとして使う機会が多いです。iPlay 80 mini Proもカーナビとして使ってみました。自宅から片道30分くらいのところにある津久井湖までナビゲーションを試してみましたが、全く問題がありませんでした。GPS精度は悪くないと思います。
7. レビューまとめ
ALLDOCUBE iPlay 80 mini Proは5月29日0:00より楽天とAmazonで発売記念セールが予定されています。セール価格は19,999円です。記事の中でなにかと上位モデルのiPlay 80 mini Ultraと比較しましたが、iPlay 80 mini Ultraは実売価格が5万円を越える製品 (5月28日現在)です。当然iPlay 80 mini Ultraのほうが全般的に高い使用感にはなっているのですが、iPlay 80 mini Proは「その半分以下の価格」で購入できるという点が大きな魅力です。
個人的には「重量級のゲームを快適にプレイしたい」というニーズがないのであれば、iPlay 80 mini UltraよりもiPlay 80 mini Proのほうがおすすめです。ゲームに関しては中負荷くらいまでであれば十分プレイできますし、動画の画質もよく、もちろんOSの各種操作でもたつきも感じません。
8.4インチで重さ300 gというのは「とにかく取り回しがラク」です。このレビューでは「あるときはゲーム、あるときはカーナビ、あるときはカメラ、あるときは動画端末」として使ってみましたが、感覚的には「むしろスマホに近いかも」と感じられました。SIMを入れれば音声通話もできますし、現在はLINEも「サブ端末」の利用ができるので、メインスマホの設定はそのままでもLINEが使えます。
私の場合は「普段はメインスマホにSIMを入れ、iPlay 80 mini ProをWi-Fi専用のサブ端末 (動画用、カーナビ用、ゲーム用など)として使い、 (私の趣味である)キャンプに行く際はスマホはお留守番、iPlay 80 mini ProにSIMを入れて運転中はカーナビとして、キャンプ場では動画端末として、気に入った風景があればカメラとして使う」ようなパターンをイメージしています。8インチタブ、いいですよー!
8. 関連リンク
・セール価格:19,999円
(元値は28,999円)
・セール期間は5月29日0:00から6月2日23:59まで
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
▶ サイト紹介・ウインタブについて









コメント