
ASUSがクリエイター向けノートPC「ProArt PZ14 (HT7407)」を発売しました。CPU (SoC)にSnapdragon X2 Eliteを搭載するARM版Windows機で、タブレットが本体となるデタッチャブル2-in-1 PCです。ウインタブでは先日「ASUS Zenbook SORA 16 (Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100搭載)」をレビューして以来、すっかりSnapdragon機のファンになってしまいましたので、この製品のパフォーマンスや筐体品質にも期待しています。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | Snapdragon X2 Elite X2E-88-100 |
| RAM | 32GB (LPDDR5X-9523) ※オンボード |
| ストレージ | 1TB SSD(PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) |
| ディスプレイ | 14インチOLED (2,880×1,800) 144 Hz |
| 無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
| ポート類 | USB4 Type-C (映像/PD対応)×2 SDカードリーダー |
| カメラ | 前面 829万画素 / 背面 1,312万画素 ※前面カメラは顔認証対応 |
| バッテリー | 75 Wh |
| サイズ | タブレット:319.6✕206.4✕9mm カバー込:319.6✕206.4✕11.8-19.9mm カバー/キーボード込:320.95✕214.95✕17.4-25.5mm |
| 重量 | タブレット:790g カバー込:1.06kg カバー/キーボード込:1.53kg |
2. OS/CPU/RAM/SSD
OSはWindows 11 Homeで、CPUがSnapdragonなのでARM版Windowsとなります。

Passmarkが公表しているベンチマークスコアです。参考のためZenbook SORA 16が搭載するSnapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100とIntel Core Ultraシリーズ3 (Panther Lake)の高性能型番、Core Ultra X7 358Hのスコアも掲載しています。
ProArt PZ14が搭載するSnapdragon X2 Elite X2E-88-100はまだサンプルが「2」しかないため、今後大きくスコアが変動する可能性はありますが、現時点だと「素晴らしい性能」と言えます。Snapdragon搭載機 (ARM版Windows機)は現在でも一部動作しないx86系アプリがありますが、動作するアプリに関しては「これって本当にエミュレーションなの?」と感じるくらいの挙動を見せてくれます (詳しくはこちら)。また、Microsoft OfficeやAdobeのクリエイティブ系アプリなどはARM64ネイティブアプリ化していますので、動作に不安はありません。というかIntelやAMDのCPUよりもさらに快適、と言って良いかもしれません。
RAMは32GB、SSDは1TBです。RAMはオンボードメモリなので購入後の増設・換装はできず、SSDに関しては換装可能と思われますが、タブレットが本体の薄型2-in-1なので、一般ユーザーが簡単に筐体を開口するのは難しいでしょうね。
3. ディスプレイ

ディスプレイは2.8K (2,880×1,800)解像度でリフレッシュレートは144 Hz、有機ELパネルです。ASUSは他社に先駆けてノートPCに有機ELを積極採用しており、ProArt PZ14では「Lumina Pro OLED」という、非常に高品質なものを搭載しています。

MPP 2.6 (Microsoft Pen Protocol)に対応し、4,096段階の筆圧や傾き検知、触覚フィードバック機能を備えたASUS Pen 3.0が付属します。
4. 筐体

ProArt PZ14はタブレットが本体です。14インチサイズなのでタブレットとしてはかなり大柄ですが本体重量は790gに抑えられています。筐体素材は「CNC加工で高精度に削り出したアルミニウム合金」でアルマイト仕上げが施されています。筐体色はナノブラックといいます。

薄型のタブレット本体の背面にスタンドカバーとキーボードを取り付ける (マグネットで装着します)とこんな感じです。また背面にはASUS Pen 3.0をくっつけることができますが、スタンドカバーにはペンカバーもついています。

この構造により多彩な形態で使うことができます。

キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「82キー日本語キーボード (イルミネートキーボード) (JIS配列)」と開示されています。ポリカーボネイトとガラス繊維の複合素材で表面はレザー仕上げなので、かなり感触がよさそうですね。

カメラは前面と背面にあり、前面カメラは顔認証にも対応します。

側面と入出力ポートの構成です。2つのUSB4 Type-Cポートは映像出力とUSB PDにも対応し、(micro規格ではない)フルサイズのSDカードリーダーもついています。USB Type-AポートやHDMIポートはありませんが、本体が薄型タブレットなので、この点は仕方ないでしょう。
5. 価格など
ASUS ProArt PZ14 (HT7407)はASUS Storeで販売中で、5月28日現在の価格は429,800円です。昨年までだと「40万円オーバーってすごく高い」と感じられましたが、2026年に入ってから発売される上位クラスのノートPCではこのくらいの価格になるものが珍しくありません。…高いけど。
クリエイター、特に絵描きさんには非常に魅力的な製品だと思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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