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電子ペーパーガジェットの流行到来! ― スマホ貼り付け型やキーホルダーなど、遊びがいあるミニガジェットが次々登場

オピニオン

eink_gadget
こんにちは、natsukiです。電子ペーパーといえば、私にとってはやはりまずBOOXシリーズで、相変わらず、日常生活に手放せない最高の相棒です。一方で、もともと中国では、電子書籍リーダーや電子ノート以外にも電子ペーパーの普及に積極的で、様々に実験的製品があったのですが、そんな中、ここ半年くらいで、主にAliExpressで販売されている電子ペーパーガジェットのラインナップが一気に充実してきました。

そこで、主にAliExpressで、一部は日本のAmazonでも手に入る、電子ペーパーガジェットたちを紹介してみます。いずれも、目に優しい独特の表示と、省エネという特性を生かした、魅力的な製品ばかりです。

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0.AliExpressについての注意

今回、紹介する製品は、多くが海外通販AliExpressで販売されています。AliExpressは、楽天市場のように多様な出品者がひしめき合う「場」であり、カオスな市場です。そして、今回紹介するようなギークな製品は、メーカー公式の出品はまずなく、非常に多くの零細な出品者から出品されています。経験上、零細だからといって必ずしも信用が低いわけではなく、むしろ大手に見られないような手厚いフォローを行ってくれる優良出品者も数多くいるのですが、それでも、悪質だったり、いろいろとずさんな出品者が紛れているのも事実です。AliExpressで零細出品者から購入する際は、「目利き」が重要になってきます。その点を十分ふまえた上でご利用ください。「目利き」のポイントについては、例えば、下記記事をご参照ください。

AliExpress入門2025年版 - カオスで魅力いっぱいな海外通販サイトの、注意点とお得に買い物するコツを解説します
海外通販サイトAliExpressの利用案内です。できるだけお得に買い物できるコツはもちろん、個人的な経験もふまえて、注意点やリスクも紹介します。AliExpressを使ってみようという人は、是非ご一読ください。

1.ギークでミニマルな電子書籍リーダー ― Xteinkシリーズで一躍注目

現在の電子ペーパーガジェットブームの呼び水となり、ラインナップでも先端を走るのが、「Xteink」シリーズです。

Xteink X4/X3

Xteink-X4
Xteinkシリーズのスタートを切ったのが、約半年前に発売された、ミニマムな電子書籍リーダー「Xteink X4」です。同様な製品は、実はAliExpressではかなり前から見かけてはいたんですが、システムが中国語以外に対応しているか怪しかったりと、あまり国際向けの製品ではありませんでした。それが、英語と日本語にほぼ完璧に対応して、スマホにマグネットで貼り付けられるギミックとそのカワイさに、一部界隈で一躍人気製品になりました。ええ、私も買ってしまいましたとも。ちなみに、私が購入した出品者は、もう販売終了しています。

Xteink X4 レビュー ー 海外で話題沸騰の、極限までミニマムなE-Ink (電子ペーパー)タブレット!
極限までミニマムなE-Ink(電子ペーパー)タブレット、Xteink X4のレビューです。すでに3か月以上使っています。4.3インチに74gというサイズ感!機能は、文書と画像が表示できるだけ。それもかなりの制約がある。この制約がかえって使う楽しさを感じさせます。そして、シンプルな構成だけに、有志開発の独自ファームウェアに書き換えたりといった、電子工作的な楽しみ方ができるのも魅力。

限られた形式のテキストと画像を表示できるだけという限界までミニマムな構成で、ぶっちゃけたところ、完全上位互換のBOOXをヘビーユースしているのに、これを何に使うのかと聞かれれば、カ、カワイイから……としか答えようがないわけですが(笑) いちおう、Kindleリーダーとの比較であれば、EPUBなりテキストファイルなり、好きな書籍を簡単に放り込めるという利点はあります。ま、PDFは無理だし、テキストファイルも文字コードによっては不可だったり不自由は多いですけどね。そこはそれ、その不自由を工夫と呼んで楽しむ製品でもありますから。間違いなく、現在の電子ペーパーガジェットブームの火付け役となった製品です。

システム的には、CPUに相当するのがESP32というもので、これは電子工作の定番中の定番マイコンです。そういう意味では、電子書籍リーダーというよりは、構成的には、Bluetooth通信つきディスプレイの延長線上にある製品ともいえるでしょう。実際のところ、Reddit上では、有志によるファームウェア開発も盛んに行われています。

Xteink-X4_x3
「Xteink X4」にワンテンポ遅れて、NFCを搭載してさらにミニサイズになった「Xteink X3」も発売されています。「Xteink X4」は4.3インチモノクロ電子ペーパーディスプレイを備え、充電ポートは汎用性の高いUSB Type-Cポートです。もっとも、このポートは、ファームウェアアップデートはできるものの、一般のファイル転送はできません。データは、直接microSDカードを抜き差しして持ってくるか、Wi-Fi通信で送るかです。Bluetooth通信も可能ですが、いまのところページめくりボタンにしか対応していません。

Xteink-X3
一回り小さい3.7インチモノクロ電子ペーパーディスプレイを備えるのが、「Xteink X3」です。サイズは小さくなりながらも、実はディスプレイの解像度はX4より上で、また、NFC通信にも対応と、機能的にはX4の上位互換になっています。ただし、充電ポートが、汎用性の低いポゴピンというのが難点です。

Xteink Tong Card

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これは、NFC通信により画像を表示する、ただそれだけの、でもそれがいい製品です。表示を変えなければ電力を消費しないという電子ペーパーの特性を生かしたバッテリーレスなので、半永久的に表示が可能です。つまり、完全なファッションアイテム。従来は、値札や名札などの業務用に同様の製品がありましたが、最近、キーホルダーなどのファッションガジェットとしても発売されるようになってきました。後述のように、同様のキーホルダーは私も持っています。それらと差別化される点としては、Xteinkブランドの共通点として、マグネットでスマホに貼り付けることが可能です。

XTEINK S4

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「Xteink X4」のグレードアップ版として位置づけられるのが、「Xteink S4」です。なんと、「Xteink X4」と同様のサイズ感でAndroidを搭載。じゃあ、BOOXとどう違うんだ? ということになるわけですが、Androidのバージョンは11で、システム的にもとうていBOOXのような汎用性はなさそうです。まだ、予約販売の段階で、出荷は始まっていないようです。

いやぁ、BOOXシリーズも、昔は相当に不自由だったんですよ。初期BOOXをほうふつとさせる懐かしさを感じますね。

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2.Xteinkシリーズ以外の、主な電子ペーパーガジェット

Xteinkシリーズ以外の、主な電子ペーパーガジェットを紹介します。

バッテリー無しの永久表示が可能なディスプレイ ― キーホルダーや名札などに

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「Xteink Tong Card」と同様のタイプです。NFC通信でスマホから画像を転送して表示する、ただそれだけです。先に触れたように、もともと、値札や名札など用に普及していましたが、ファッションガジェットとしても販売されるようになりました。バッテリーレスなので、いったん画像を表示すれば、半永久的に表示されます。画像のように、私も一つ買ってみました。

なお、画像の製品は画像転送アプリがiPhone専用で、Androidでは使えません(iPadもNFC機能を持たないので使えない)。私はiPhoneを持っていないのですが、「解析すれば何とかなんだろ」の精神で購入し(笑)、実際、ディスプレイのプロトコルがGood Display社のものであると突き止め、Good Display社がメーカーサイトで頒布している「NFC-D3-Pro」というアプリを使って、画像転送に成功しました。apkファイルからのインストールが必要で、かつ一般ユーザーが使うことを想定していない業務用アプリのため、リンクは控えます。Good Display社は、画像転送のプロトコルなどの仕様詳細を公開しているので、目下、Android用アプリを自作すべくいじくりまわしています。

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うーん、この雰囲気がいいですね。色は、濃淡無しの「白黒赤黄」4色のため、画像によって表現の相性はかなりあります。細かい調整をしたい場合は、別途画像レタッチアプリで加工してから取り込むといいでしょう。以前に記事を書いた液晶の缶バッヂも楽しい製品ですが、こういう日常的に装着しておくものは、どうしてもバッテリー保ちが気になります。その点、電子ペーパーの特性は相性抜群といえるでしょう。その一方で、ディスプレイ面にゆがみがあったり、接着剤がはみ出ていたりと、正直言って細かいビルドクォリティはいまいち。まあ、様々な割引適用で1,400円くらいで購入したので、こんなもんでしょう。

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同様の仕組みの製品は、日本のAmazonなどでも、Santekという出品者が「EZ Sign」というブランドで、何種類か販売しています。電子ペーパーガジェットは、日本でクラウドファンディングやAmazonのマーケットプレイスなどで買うと、AliExpressの数倍の価格がすることも多いのですが、この出品者は価格が非常に良心的で、サイズによる差はあるものの、バッテリーレスのNFC接続タイプの場合、2,000円台から3,000円台というAliExpressとさほど変わらない価格で販売しています。興味を持ったなら、まずはこのあたりから買ってみるのもいいでしょう。

EZ Sign NFC - Santek 電子ペーパー
EZ Sign NFC - Santekの電子ペーパーで、紙の印刷や差し替えを卒業。スマホで簡単更新、電池不要で表示をキープ。会議室札・POP・名札など幅広く活用可能。

BluetoothなどNFC以外の通信も可能なタイプ ― バッテリーが要るが、使用の幅がいろいろ広がる

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ミニサイズのディスプレイには、BluetoothやWi-Fi通信が可能なタイプもあります。製品の特性は、NFC通信タイプとよく似るものの、明確なデメリットとして電源が必要で、保ちがいいとはいえ、半永久的とはいきません。一方、多少離れていても通信可能、複数のディスプレイをまとめて制御可能、といったメリットを持ちます。スマホはともかく、パソコンは通常は専用の周辺機器を使わないとNFC通信ができないので、そういう意味での汎用性の高さもあります。画像は、私が購入したもので、NFCとBluetooth両方の通信ができます。パソコン用の公式アプリはないのですが、なんとかパソコンから画像を送れるようにして利用できないか、いじくって遊んでいるところです。

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例えば、Bluetooth通信ができるタイプは、なくし物タグも販売されています。使用感としては、上記のキーホルダーのようなものですね。バッテリーを積んでいるので、アラームを鳴らしたりも可能です。

有線接続タイプ ― パソコンやマイコンとの接続で夢が広がる

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USB接続による有線接続タイプの電子ペーパーディスプレイも、いろいろなバリエーションを見かけるようになりました。電子ペーパーディスプレイというと、ウインタブでも何度か紹介した、SKTショップなどで扱っているBOOXやDASUNGブランドのものがありますが、これらはパソコンで使うことを想定し、発売段階の最新技術が詰め込まれたかなり高価な製品です。

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それに対して、ここで紹介するのは、もっと低価格の(とはいっても5,000円~20,000円くらいはしたりするのですが)製品です。頻繁に画面を切り替えるのは無理で、パソコンのディスプレイのようにリアルタイムの画像を映すのではなく、あくまで、静止画を表示するだけのものです。接続は、USB有線接続の他に、BluetoothやWi-Fi接続に対応するものや、モジュールで機能を拡張可能なものも多くあります。

用途としては、デジタル時計、カレンダー、掲示板などなど。Arduino制御のマイコンと相性がよく、電子工作寄りの製品です。使い方は、まさにアイデア次第。

「Xteink X4/X3」と競合するミニマムな電子書籍リーダー

「Xteink X4/X3」に対抗して出てきた製品群です。同じ柳の下のドジョウを狙っていろいろな製品が出ていますが、それぞれに趣向を凝らしていて興味深いところです。クオリティのほどは分かりません。特に目立ったものをいくつか紹介します。

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「Murphy M4」の商品名で展開している製品は、ディスプレイサイズが4.26インチ(3.7インチと表記されている場合もあり、不明)で価格が7,000円程度と、ほぼ「Xteink X4」と同等にかぶせてきた製品です。「Xteink X4」と比べ、同じく制御がESP32でありながら、ご覧のメニュー画面のように、多機能を誇ります。ハード面では、バックライト有りと無しバージョンがある一方、物理ボタンの数が少なく、マグネット貼り付け機能がない点が「Xteink X4」とは異なります。このように、機能と価格で「Xteink X4」にかぶせてきた製品は、他にも「WUDADA」「KAICONN」などの製品や、ノーブランド品も含めてかなりあります。電子書籍リーダーよりもMP3プレーヤーとしての機能を重視した製品もあり、それらは「Xteink X4」よりも前から見かけた製品群でした。

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こちらは、ノーブランド。時計、電子書籍リーダー、画像表示と、「Xteink X4/X3」と同様の機能を持ちながら、1.54インチという超ミニサイズで個性を出しています。

「EEGO A4/P4 Lite」―「Xteink」シリーズに対抗心むき出しの製品

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こちらは、「EEGO A4/P4 Lite」という製品です。「EEGO A4」はクローズドシステム、「EEGO P4 Lite」はAndroidによるオープンシステムとの触れ込みで、いずれも予約販売の段階です(出荷が始まったとの情報もあり)。

製品の解説ページは、露骨にXteinkへの対抗心をむき出しにしています。「EEGO A4」は「Xteink X4/X3」に、「EEGO P4 Lite」は「Xteink S4」に競合する製品と言えるでしょう。上記のように、「EEGO A4」にはすでに同様な製品がたくさんある一方、Androidシステムを搭載した「EEGO P4 Lite」と「Xteink S4」は、実際のところどの程度のものなのか、興味深いところです。

3.まとめ

言うまでもなく、今回紹介したのはいずれも非常にギークな製品で、販路も含めて万人におすすめできる製品ではありません。ただ、「Xteink X4」のヒットをきっかけに、ご覧のように電子ペーパーガジェットの大きな波が来ているのは間違いありません。BOOXシリーズですっかり電子ペーパーの魅力に取りつかれてしまった身としては、とてもワクワクする流れです。こういうマニアックなガジェットに惹かれる人は、ぜひ、注目してみてください。

執筆者:natsuki
ウインタブをきっかけに、海外通販で奇天烈なガジェットを漁ることにハマる。趣味は旅行(自然も史跡も)、アマチュアオーケストラなど。自分の知識欲も満たせるので、楽しんで記事を書いています。興味を持ったもの、面白いと思ったものを、読者の皆さんと共有できれば幸いです。
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