
LenovoのAndroidタブレット「LEGION Tab (8.8”、5)」の実機レビューです。ご存じの通りLEGIONというのはLenovoのゲーミングブランドで、この製品は「LEGIONの名を冠するAndroidタブレット=ゲーミングタブレット」ということになります。国内向けでLEGIONを称するタブレットはこれで2代目、従来モデルLegion Tab (8.8”, 3)からほぼすべてのスペックが新しくなっています。SoCには現時点で最高性能と言えるSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載、メーカーいわく「モバイルゲーミングの限界を超える 8.8型 タブレット」とのことです。
1. スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Android 16 |
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| RAM | 12GB (LPDDR5T) |
| ストレージ | 256GB (UFS 4.1 Pro) |
| ディスプレイ | 8.8インチ (3,040×1,904) 165 Hz |
| バンド | 5G/LTE非対応 |
| 無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0 |
| ポート類 | USB 3.2 Gen 2 Type-C (映像出力対応) USB 2.0 Type-C microSDカードリーダー ※USB Type-Cポートはどちらも急速充電対応 |
| カメラ | 前面:8MP/背面:50MP |
| バッテリー | 9,000 mAh (約23時間) |
| サイズ | 206.5×128.5×7.6 mm |
| 重量 | 360 g |
2. 外観

ACアダプターは出力が68Wあり、一般的なタブレットと比較するとかなりの大出力です。しかし、サイズはそこまで大きくはなく、携帯しにくいというほどではありません。
なお、LEGION Tabは8.8インチながら9,000mAhという大容量のバッテリーを搭載しており、68Wの急速充電に加えバイパス充電 (充電器からの電力をバッテリーを経由させず、直接スマホ本体のシステムへ供給する機能)にも対応しています。

前面です。ベゼルは細く、強いて言えば下部ベゼルが少し太く感じるくらいです。
このディスプレイは3K (3,040×1,904)解像度と高精細、リフレッシュレートも165Hzと高速です。そして99%DCI-P3と発色品質も素晴らしく、輝度も最大800nitと明るいです。ウインタブがよくレビューしている低価格帯のタブレットとは別物と言える品質ですね。

背面です。筐体は金属製でカメラバンプの下にあるリング状の部分はイルミネーションに対応します。

(縦向きで持った際の)右側面です。画像左にmicroSDスロット、その右に電源ボタンと音量ボタンがあります。

左側面にはUSB Type-Cポートがあります。後述しますが、この製品にはUSB Type-Cポートが2つあり、どちらのポートでも充電が可能です。こちらのType-Cポートは2.0規格ですが、急速充電も可能です。

上側面 (横向きで持った際の左側面)です。スピーカーグリルがあります。

下側面 (横向きで持った際の右側面) にはUSB Type-Cポートとスピーカーグリル。こちらのType-CポートはUSB 3.2 Gen 2規格で、急速充電のほか映像出力にも対応します。
LEGION Tabは左右にスピーカーがあり、ドルビーアトモスにも対応していますので、特に横向きでの動画視聴やゲームプレイの際に高音質でのステレオ感、臨場感を楽しめます。
3. システム
ホーム画面とアプリ一覧画面です。プリインストールアプリとしてLenovo製の「Legion Space」「Lenovo Vantage」「Smart Connect」があり、他にはWPS Officeが入っていました。
それと、右側の画像の下部が切れていますが、左のアイコンから「YouTube」「YT Kids」「YT Music」です。
OSはAndroid 16ですが、独自UIとしてZUIが入っていました。…そういえば以前、「ZUK」というLenovoのスマホブランドがありましたよね?それに採用されていたのがZUIの「源流」です。
ZUIはプレーンなAndroid OSからUIに手が加えられていますが、特に慣れを必要とするようなものではありませんでした。また、この画像の右端にある通り、LEGION TabはRAM拡張機能も搭載しています。

これはLenovo Vantageの画面です。Lenovo Vantageと言えばLenovo製のPCにプリインストールされている「設定アプリ」ですが、LEGION Tabではシステムの基本情報の表示や保証/修理の受付、そして画像にあるようにオンデバイスAI機能の解説などがありました。

こちらはゲーミング体験をより快適にするためのアプリ「LEGION Space」です。

LEGION Spaceはゲームプレイ中に呼び出せます。画面左端から右にスワイプするとこのような画面になり、モードの切り替えやバイパス充電、またキーマッピングの設定など多彩な設定項目が用意されています。
4. ベンチマークテストとゲームプレイ

Antutu Ver. 11のスコアは408.7万点でした。Nanoreviewが公表しているSnapdragon 8 Elite Gen 5のAntutuスコアは394.3万点なので、ほぼほぼ妥当な結果と言えるでしょう。なお、昨今言われている「ベンチマークブースト」の有無については検証しておりません (仮にこのスコアが多少下駄をはいたものであったとしても大勢に影響はないでしょう)。

鳴潮のグラフィック設定 (おすすめ設定)

鳴潮のグラフィック設定 (最高品質)
ウインタブではAntutu 400万点をマークする性能のスマホやタブレットをレビューしたことはありません。「まあ、このスコアであればおよそすべてのゲームが快適にプレイできるはず…」と予想していましたが、「鳴潮」ではグラフィック設定を上げ、最大フレームレートを60fpsにしたところ「過負荷」というシステム上の警告が出ました。各種項目をいろいろといじってみたところ、「フレームレート60fps」にすると「過負荷」となりやすかったです。逆にフレームレートを30fpsにしておけば他の項目を最高値にしても過負荷の警告は出ませんでした。
しかし、この「過負荷」表示が出ている状態のまま実際にしばらくプレイしてみましたが、コマ落ちやカクつきなどを感じることもなく、スムーズに動作していました。過負荷という警告文に反して挙動が悪化するような印象はなく、十分快適に遊べるレベルです。ただし、私は普段から鳴潮をやりこんでいるわけではないため、画面内に敵やエフェクトが激しく入り乱れるバトルシーンなどの検証ができていない点をご了承ください。
5. レビューまとめ
Lenovo LEGION Tab (8.8”、5)はLenovo公式サイトで販売中で、7月26日現在の価格は119,680円です。ウインタブでは毎週Lenovo製品の価格をチェックしていますが、この製品については発売日以降セール価格になったことはありません。
Snapdragon 8 Elite Gen 5という最強SoCを搭載するデバイスとしては手頃な価格だと思いますし、性能面で妥協したくないというゲーマーさんには最高の選択肢かと思います。ただし、8.8インチと言えどもスマホよりはずっと大きく、そもそも5G/LTE通信に対応していないので、「ハイエンドスマホの代替デバイス」とはなり得ません。この記事を読んでいる方には釈迦に説法だと思いますが、「スマホはスマホ、タブレットはタブレット」です。
また、今回はほとんどテストしていませんが、オンデバイスAI (動画の字幕自動作成や自作スケッチをもとにした画像生成など)に関心があり、積極的に使ってみたいという人にもLEGION Tabはおすすめです。
ウインタブがよくレビューしている低価格帯のタブレットとは価格面で大きな開きがあるため、(どちら側の目線からも)比較検討の対象とはならないでしょう。
あくまで個人的な印象ですが、LEGION Tabは「大きな画面で3DゲームやFPSゲーム、音ゲーをやりたい人」「メインスマホのゲーム性能が低めなので、性能面の制約なしでゲーミングデバイスを手に入れたい人」に向く製品かと思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
▶ サイト紹介・ウインタブについて





コメント