
ACEMAGICのミニPC「F2A」をご紹介します。8月下旬にIntel版発売のニュースリリースが出ていたのですが、この製品にはAMD版も存在します。Intel版がCore Ultra X7 358H搭載、AMD版がRyzen AI 9 HX 470搭載と、どちらも非常に高性能なCPUを搭載しています。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | Intel Core Ultra X7 358H AMD Ryzen AI 9 HX 470 |
| RAM | 32GB ※Intel:LPDDR5X 7500MT/s ※AMD:LPDDR5X 8533MT/s (オンボード、増設不可) |
| ストレージ | 1TB SSD (M.2 2280 NVMe PCIe 4.0×4) ※M.2 2280 NVMeスロット空き×1 ※Intel版は最大4TB、AMD版は最大8TB |
| ディスプレイ | なし |
| 無線通信 | WiFi 7、Bluetooth 5.4 |
| ポート類 | USB4 Type-C USB 3.2 Gen 2 Type-C (映像/PD対応) USB 3.2 Gen 2 Type-A×2 USB 3.2 Gen 1 Type-A×2 HDMI 2.1、DP 2.1 (AMD版はDP 2.0) LAN (RJ45、2.5GbE) オーディオジャック |
| カメラ | なし |
| バッテリー | なし |
| サイズ | 128×128×37mm (ゴム足除く) |
| 重量 | 不明 |
2. OS/CPU/RAM/SSD
いきなり「ちょっと苦言」を。F2AはエントリーPCではないので、Intel版とAMD版の製品ページを一緒にするのではなく、別々にしてもらいたかったと思いました。CPUが異なればRAMや入出力ポートなどの仕様も変わってきますし、そもそも製品のアピールポイントも違ってきますからね。また、スペックや価格の割に製品ページの説明が不十分かな、とも思います。
さて、OSはWindows 11 Proです。搭載CPUはCore Ultra X7 358HもしくはRyzen AI 9 HX 470で、いずれも2026年9月時点では最新の型番です。

Passmarkスコアを見ると、シングルスレッドではほぼ同じくらいの性能、マルチスレッド (オレンジ色のCPU Markの数値)ではRyzen AI 9 HX 470のほうが8%ほど高くなっています。
一方でAI性能に関してはCore Ultra X7 358Hが「GPU:最大122TOPS、NPU:最大50TOPS」と開示されているのに対し、Ryzen AI 9 HX 470は「NPU:最大55TOPS、総合:86TOPS」になっていますので、ここだけ見ればCore Ultra X7 358Hのほうが高性能です (なお、ACEMAGICの製品ページではCore Ultra X7 358Hについて総合で180TOPSと表記しています)。
ウインタブとしては「Core Ultra X7 358Hのほうが内蔵GPUの性能が高いと思っているので好み」なのですが、実際のところ両者のどちらが優れているのかは何とも言えません。
RAMは32GBで、Intel版がLPDDR5X 7500MT/s、AMD版がLPDDR5X 8533MT/sです。いずれもオンボードメモリなので購入後の増設や換装はできません。SSDは1TBで、M.2 2280スロット1つが空きになっています。搭載可能な最大容量もIntel版とAMD版で異なり、Intel版が最大4TB、AMD版が最大8TBです。
3. 筐体

筐体は金属製で、128×128×37mmというサイズなので、一般的なミニPCとほぼ同じ~若干大きめくらいです。

入出力ポートの構成です。USBポートは合計で6つ、前面のUSB Type-CがUSB4規格です。HDMIとDisplayPort、そして2つのUSB Type-Cポートが映像出力に対応していますので、最大4画面出力が可能です。
なお、DisplayPortの規格はIntel版がDP 2.1、AMD版がDP 2.0となっています。

外部GPUの接続も可能です…が、この画像はどうかと思いますね。GeForceを接続するには「ThunderboltかPCIeトンネリングに対応するUSB4ポートが必要」なのですが、F2AのUSB4ポートは「前面にしかない」はずです。「どこにケーブル挿してるの?」と思いました。
4. 価格など
ACEMAGIC F2AはAmazonでもAMD版が販売中ですが、9月11日現在だとACEMAGIC公式サイトが安いです。公式サイトではAMD版が219,980円、Intel版が176,980円と、特にIntel版の安さが目立ち、「大丈夫なのか?」と思うレベルです。
5. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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