
TECLASTのタブレット、T60Miniの実機レビューです。8インチ級 (正確には8.8インチ)ではALLDOCUBE製品が人気となっていますが、このT60Miniはスペック面、価格面でALLDOCUBE製品に全く引けを取っておらず、発売直後からAmazonで非常に売れ行きが良く、数日間「在庫切れ」が続いていたところ、最近になって在庫が復活しています。
なお、このレビューはTECLASTからレビュー機の提供を受け実施しています。
・Android 17ベースのTeclastOSを搭載、独自機能も実装
・2.5K解像度で発色のよいディスプレイ
・TECLAST上位モデルらしい高質感な筐体
・予想以上のカメラ品質
・競合製品よりも高いコストパフォーマンス
ここはイマイチ
・高負荷なゲームをするには力不足
・セール価格:23,655円
(通常価格は37,900円)
・クーポンコードは不要
・セール終了は10月11日
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | TeclastOS 3.0 (Android 17) |
| SoC | UNISOC T7300 |
| RAM | 8GB (+仮想RAM拡張最大40GB) |
| ストレージ | 128GB |
| ディスプレイ | 8.8インチIPS (2,560×1,600) 90Hz |
| バンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/ B20/25/26/28/66 TDD:B34/38/39/40/41 |
| 無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4 |
| ポート類 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
| カメラ | 前面 5MP/背面 13MP |
| バッテリー | 6,000 mAh |
| サイズ | 20.7×12.8×0.8cm |
| 重量 | 324 g |
2. 確認事項

ウイルス対策アプリAnti-virus Dr.Web Lightにてフルスキャンを実施し、「検出された脅威は0」であることを確認しました。
OSのバージョンについてアプリFake Device Testで「引っかかりました」。「デバイス側ではAndroid 17と言っているが、実際はAndroid 15である」という趣旨です (画像左)。一方、CPU-ZではAndroidのバージョンが「17」と表示されました (画像右)。
また、ストレージ容量についてはFake Device Testで「Passed」と表示されました (画像中)。
OSのバージョンについてはTECLAST側でXにこのようなポストをしています。
最近、T60Miniのシステムバージョンについてご質問をいただいておりますが、確認の結果、
T60MiniのOSはAndroid 17で、Google所定の認証を取得しています。
ご不明な点はコメント欄へ。#TECLAST #T60Mini #Android17 pic.twitter.com/cD7ikoarWD
— Teclast-Japan (@TeclastJapan) September 22, 2026
ウインタブではT60MiniでAndroid 17の新機能である「バブル(Bubbles)」機能、アシスタント専用の音量調整、アプリ単位での「拡張ダークテーマ」個別制御を試したところ、機能が実装されていることを確認しました。
これらのことから、断言はできませんが、T60MiniのOSはAndroid 17であると判断しました。

Antutuスコアです。711,412点でした…が、同等SoCを搭載する競合製品とのスコア比較はできません…。Antutuはつい先日Ver. 11からVer. 12になり、今回はウインタブとしては初の「Ver. 12の計測値」となります。Ver. 11とVer. 12ではスコアの連続性がないため、Ver. 11スコアとの比較ができません。
ただし、このレビューでは実際にゲームアプリのグラフィック設定なども確認していますので、パフォーマンス面の評価については後述します。
アプリDRM Infoで確認したところ、WidevineはL1でした (画像左)。また、NetflixでもL1になりました (画像右)ので、おそらくほとんどの動画サブスクリプションサービスでHD以上の画質で視聴できると思います。
以上、メーカー開示のシステム構成の妥当性について検証しました。ウインタブではこれ以上の検証は行いませんので、あらかじめご了承ください。
また、SNSなどで「ブラウザーのChromeがフリーズしやすい」という趣旨のポストが見られました。その情報を念頭にChromeでWebサイト閲覧や動画視聴などを試してみましたが、レビュー機では同様の症状を確認できませんでした。また、TECLAST側でもこれらのポストを把握しており、近日中にOTAアップデートで解決を目指す、とのことです。
3. 外観

箱です。TECLASTのタブレットには「Tシリーズ (T60Miniを含む)」「Mシリーズ」「Pシリーズ」があり、Tシリーズは「TECLASTタブレットの最上位」という位置づけです。そのため、箱には「MASTER」と印字されています。T60Miniの箱には記載がなくなってしまいましたが、以前のTシリーズには「匠心」 (中国語で非常にポジティブな意味を持ちます。日本語だと「匠の技に込めた心」「丁寧で誠実なモノづくり精神」といった意味合いになります)と印字されていました。

同梱物です。SIM/microSDカードのイジェクトピン、ACアダプター、USB Type-A – USB Type-Cのケーブル、IMEIの書かれたシール、取扱説明書が入っていました。
なお、T60Miniは最大18Wの急速充電に対応していますが、付属のACアダプターは出力が最大10Wのため、急速充電能力をフルに発揮するためには別途急速充電器が必要になります。

前面です。ベゼル幅は細めです。競合するALLDOCUBE製品と目視で比較してみたところ、下位モデルのiPlay 80 mini Proよりも若干細く、中位モデルのiPlay 80 mini Turboと同じくらいでした。

背面です。筐体素材は金属で筐体色は濃いグレーです。「タブレットではよくある色」ですね。TECLAST製品はベーシックモデルで明るいブルー (水色)や明るいグリーンを使うことがありますが、T60Miniではちょっと保守的な色になったなあ、と感じます。それだけに使う人を選ばない色とも言えますけどね。

右側面

左側面
前面のカメラが上部にくるように縦向きで持った際の左右側面です。右側面に電源ボタンと音量ボタン、左側面にSIM/microSDスロットがあります。オーソドックスな配置と言っていいでしょう。

上側面

下側面
上下側面にはスピーカーが1つずつ。この配置だと (縦向きのショート動画を別として)T60Miniを横向きにして映画やドラマを観る際に「左右にスピーカーがある」状態になりますので、ステレオ感や臨場感がしっかり出ます。
ウインタブの経験上、TECLASTのタブレットは「筐体に高級感があるが、やや華奢な印象があり、手で軽くねじってやるとミシミシ音がするものもある」のですが、T60Miniに関してはそのようなことはなく、高い質感と剛性感を備えていると感じました。筐体品質については高く評価できます。
4. システムと使用感
ホーム画面
ホーム画面とアプリ一覧画面です。プリインストールアプリは少なく、ArtNoteというノートアプリが入っているくらいです。また、上にも書きましたが、Android 17の新機能「アイコンのバブル化」にも対応していました。
設定メニューもアイコンがちょっと個性的ではあるものの、項目自体は割とオーソドックスで日本語化もしっかりとなされていました。
ディスプレイ
T60Miniのディスプレイは8.8インチで解像度は2.5K (2,560✕1,600)と高く、リフレッシュレートは最大90Hzです。発色品質は高く、手持ちのPCモニター (99%sRGBの色域に対応)と発色を比較してみましたが、差は感じられませんでした。また、ALLDOCUBE iPlay 80 mini Turboと比較しても私の視力では優劣がつけられませんでした (どちらも発色品質が高い、という意味です)。
設定に「色温度と画面最適化」という項目があります (上の画像の左側)。「原彩モード」「鮮やかモード」「標準モード」に切り替えてみたところ、「原彩」と「鮮やか」では「鮮やか」のほうがわずかに色味が濃くなり、「標準」だとやや黄味が強いと感じました。このあたりはお好みで調整されるといいでしょう。個人的には普段使いしていて「原彩と鮮やかのどちらでも特に気にならない、というかどちらでも違和感はない」と感じました。
T60Miniには「Art Space」という機能があります。「標準モード」「Inkモード (グレイスケール)」「パステルモード」の3種類から選べ、通常利用では標準モード、電子書籍を読む場合はInkモード、そして色の鮮やかさを抑え、目の疲れを軽減したいときにはパステルモードにする、ということでしょう。
パステルモードでYouTube動画を視聴してみたところ、「セピア色っぽい。モノクロ画面にうっすらと色がついている感じ」でした。正直なところ、標準モードとInkモードはわかるとして、パステルモードについては普段使いで便利な利用シーンというのは思い浮かばないです。
スピーカー
やや薄っぺらいというか安っぽい音質、という印象はありますが、競合製品と比較して、相対的には悪くありません。じっくり音楽を聴くのならイヤホンを使いたいところですが、動画視聴用としては (スピーカーの配置もいいので)不満なく使えると思います。
パフォーマンス (ゲーム)

ゲームアプリ「アスファルト:Legends」のグラフィック設定です。この画像はアプリをインストール、起動した直後に撮影したものですが、グラフィック設定は「最低ではないが低め」という感じでした。ただ、私はこのゲームの最初の数ステージくらいしかプレイしていないのですが、その限りでは「高画質にしても特に問題なくプレイ可能」と感じました。ただし、これはGoogle Playのゲームアプリ全般に言えることだと思いますが、フレームレート (リフレッシュレート)を上げると一気に「重く」なります。T60Miniでもフレームレートを60fpsに設定しようとすると警告メッセージが出てしまいます。

次にオープンワールドの3Dゲーム「鳴潮」のグラフィック設定です。こちらもインストール、起動直後に確認したもので、「ゲーム側で自動設定した」状態です。グラフィック設定は「パフォーマンス優先 (低画質という意味です)」でフレームレートも最大30fpsになっていますが、それでも画面左上に「過負荷」と表示されてしまいます。
ゲームプレイは可能でしたが画面全体がぼやけたような感じになって快適とは思えなかったのと、ステージを進めていくと、特に戦闘シーンなどで挙動が悪化するおそれがありそうです。
T60MiniのSoC、UNISOC T7300は動画視聴やWeb閲覧、パズル系など比較的軽量なゲームアプリ、ニュースアプリなどを使うぶんには全くストレスを感じない性能と言えますが、中負荷以上のゲームではグラフィック設定を落とす必要があり、鳴潮のような高負荷なゲームだとプレイに支障が出る可能性があると思います。
カメラ
カメラアプリはUNISOCの標準アプリです。この画像にあるように日本語化もされておらず、OSのようにTECLASTがしっかり手を入れているとは感じられません。まあ、UNISOC標準アプリなのでProモードやAIシーン判別など、ついていて欲しい機能は「ほぼ」あります。
以下、実際に背面カメラで撮影した写真を掲載します。撮影画素数は13MP (4,160✕3,120)、サイト掲載用に1MP (1200✕900)に縮小しています。
また、いつもの実機レビューでは「晴天の日中」を選んで撮影していますが、私が住んでいる東京西部では「8月末から雨が降らない日がない」という異常な状況なので、今回は「曇天の午後」に撮影しました。なので、いつもの実機レビューよりも「写真が暗い」です。
ウォーターマーク (左下の「透かし」)にあるように、やっぱりUNISOCの標準カメラアプリですねw 画質のほう、個人的にはタブレットのカメラとして優秀だと思います。若干コントラストが強めと感じられるものの、低価格帯のタブレットでここまでキレイに撮影できるのは高く評価していいと思います。
ズームは最大15倍までと高倍率での撮影が可能です。「2倍くらいならまあまあキレイ」と感じましたし、15倍ズームについては事前の予想よりはマシ、くらいで撮影ができました。
5. レビューまとめ
TECLAST T60MiniはAmazonで販売中です。通常価格は37,900円と表示されていますが、10月11日までの期間、タイムセールとして23,655円で購入が可能です。競合するALLDOCUBE iPlay 80 mini Turboが33,999円、iPlay 80 mini Proが22,999円となっています (いずれも9月30日現在のAmazonでの価格)が、T60MiniはiPlay 80 mini Proと「同じSoCでディスプレイのスペックが高い」、iPlay 80 mini Turboよりも「SoC性能は低いがディスプレイのスペックは同じ」なので、23,655円という価格はALLDOCUBE製品よりもお買い得、とは言えます。
また、レビューを通じディスプレイの使用感や動画視聴、ゲームプレイの快適性をチェックしてきましたが、使用感はよく、日本市場で人気の高い「ALLDOCUBEの8インチ」には全く引けを取っていないと思われますので、その意味でもお買い得だと言えますね。
6. 関連リンク
・セール価格:23,655円
(通常価格は37,900円)
・クーポンコードは不要
・セール終了は10月11日
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
▶ サイト紹介・ウインタブについて
















コメント
急遽この手のタブレットが必要になったため、この度購入しました。
TECLAST製品はこれまで5機種ほど購入していて、価格以上の価値を感じています。
今回の用途は「ケーブルテレビの生中継でMCのオンエアモニタ+イヤモニとして」です。
オンエア映像と音声をWi-Fiで飛ばしてタブレットで受信します。
そこで今回この機種を選んだのは「イヤホンジャックがある」という点です。
イヤホンジャックにBLUETOOTH対応の送信機を接続して、
受信機を持ったMCがオンエアを聴く、という仕組みです。
ところが・・・
昨日製品が到着したので早速開封したのですが、なんとイヤホンジャックがない!
過去のウィンタブさんの記事にも、Amazonの商品写真にもイヤホンジャックはあるのですが、
実際の製品にはありませんでした。
対処としてUSB Type-Cを3.5mmイヤホンジャックに変換するアダプタを付けることで
音声をモニタできることを確認しました。
イヤホンジャックだけを期待してこの製品を購入する方はいないとは思いますが(笑)
この欄を借りてご報告申し上げます。
大変失礼しました。確かに実機にはイヤホンジャックはなく、この記事においても当初スペック表にイヤホンジャックありと記載していました。このコメントを受け、スペック表は修正済みです。ご指摘ありがとうございました。