
LenovoがノートPC「ThinkPad L14 Gen 7」「ThinkPad L16 Gen 3」を発売しました。ThinkPadの「Lシリーズ」はメーカー側では「メインストリーム・ビジネスノート」と称していますが、相対的には「標準クラスからバリュークラス」くらいのスペックになっています。またLシリーズはLenovo公式サイトでX1/XシリーズやEシリーズほど個人向け販売に力を入れていないようで、セール価格も高め (割引が小さい)で、おそらく法人向けPCに近い位置づけなのではないかと思われます。
2026年モデルとなったL14 Gen 7 / L16 Gen 3はCPUにCore Ultraシリーズ3 (Panther Lake)を搭載するCopilot+ PCとなりました。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | Intel Core Ultra 5 325/332/335/336H Core Ultra 7 355/356H/365 |
| RAM | 16GB/32GB/64GB (DDR5-5600MT/s) |
| ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD (M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4) ※2TBはM.2 2280 PCIe-NVMe Gen5 |
| ディスプレイ | 14インチIPS (1,920×1,200) タッチ/ 非タッチ 16インチIPS (1,920×1,200) タッチ/非タッチ |
| 無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、(LTE) ※カスタマイズでLTE対応可 |
| ポート類 | USB4 Type-C (Thunderbolt 4)×2 USB 3.2 Gen 1 Type-A×2 USB 2.0 Type-A、HDMI、LAN (RJ45) オーディオジャック スマートカードリーダー (オプション) |
| カメラ | 720p 顔認証なし / 5MP 顔認証 |
| バッテリー | 46.5 Wh / 57 Wh ※カスタマイズ項目 |
| サイズ | 14:313.7×226×11.32-21.7 mm 16:357.2×253.4×10.96-24.75 mm |
| 重量 | 14:1.43 kg~ / 16:1.88 kg~ |
2. OS/CPU/RAM/SSD
L14とL16はディスプレイサイズを除くと基本的には同一のシステム構成で注文時にカスタマイズが可能です。OSは5月18日現在Windows 11 Proのみです (後日Home版が追加される可能性はあります)。CPUはCore Ultra シリーズ3 (Panther Lake)から7つの型番を選択できますが、Core Ultra 5 332/335/336HとCore Ultra 7 365は法人などの組織でPCを管理するのに有効なvPro対応の型番で価格が高くなるので、個人ユーザーが選択するメリットは小さいと思います。

参考のため、vPro非対応の型番についてPassmarkが公表しているベンチマークスコアを掲載しておきます。ビジネスPCとしてはどの型番を選んでも十分な性能であると思いますが、中でもCore Ultra 7 356Hは16コア/16スレッド構成になっているため、マルチスレッド性能 (CPU Markの数値です)が高く、(このスコアには反映されていませんが)グラフィック性能も高めです。また、L14/L16の搭載CPUはすべてCopilot+ PCの要件を満たすNPUを内蔵しています。
RAMは16GB/32GB/64GBから選択できます。また、SSDは256GBから2TBまで選択可能です。なお、2TBを選択すると超高速なPCIe Gen5規格となりますが、カスタマイズ料金は非常に高額です (5月18日現在だと、なんと347,600円です)。
3. 筐体

ThinkPad L16 Gen 3
筐体はL14/L16でほぼ同じデザインなので、これ以降は主にL16の画像で説明します。
ディスプレイは基本「IPS液晶・1,920×1,200解像度」でタッチ対応/タッチ非対応を選べ、色域は45%NTSCと「並クラス」です。ただし、L14のみ100%sRGB (上クラス)でタッチ非対応のものも選べます。

ThinkPad L16 Gen 3
天板は他のThinkPadシリーズとほぼ同じデザインです。天板素材は「PC/ABS」を開示されており、L14のみアルミを選べます。

左:ThinkPad L16 Gen 3 / 右:ThinkPad L14 Gen 7
L14のキーボードは「フルサイズ・キーボード (6 列)、89 キー (Fn キー、PgUp キー、PgDn キー、Windows キー、Copilotキー)、TrackPoint、3 ボタンクリックパッド」と開示されており、L16はこれにテンキーがつきます。この画像では英語配列になっていますが、カスタマイズで日本語配列と英語配列、バックライトの有無を選択できます。

ThinkPad L16 Gen 3
側面と入出力ポートの構成です。この画像はL16のものですが、L14も全く同じ配置です。USBポートは合計で5つと多く、うち2つがThunderbolt 4です。また、有線LANポートもついています。また、画像には写っていませんが、L14/L16ともLTEモジュールの追加が可能なので、その場合はnano SIMスロットがつくものと思われます。
4.価格など
Lenovo ThinkPad L14 Gen 7 (14型 Intel) / L16 Gen 3 (16型 Intel)はLenovo公式サイトで販売中で、5月18日現在の価格 (最低価格)はL14が470,800円から、L16が488,400円から、となっています。
冒頭にも書きましたが、ThinkPad Lシリーズは公式サイトでの割引が他のシリーズに比べて小さくなっており、上記は「割引ゼロ」の価格です。また、2025年モデルに関しては年間を通じ割引がないか、あっても低い割引率になっていることがほとんどでした (13.3インチサイズのL13のみは大きめの割引になっていました)。
5月18日現在のシステム構成を見ても、OSがPro版のみですし、CPUにもCore Ultra X7/X9の設定がなく、ディスプレイの色域も低めであることから、やはり「法人向けPC」の性格が強いと思われます。
5.関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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