
HPがノートPC「OmniBook 3 14-hy/hw」を発表しました。すっかり定着した感のあるHPの新ブランド「OmniBook」の中で「バリュークラス」と位置付けられた製品で、Copilot+ PCの要件は満たしませんが、基本性能に優れた、使いやすいノートPCです。
1. スペック
スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | AMD Athlon Gold 20 AMD Ryzen 5 40 AMD Ryzen 5 230 |
| RAM | 8GB/16GB |
| ストレージ | 256GB/512GB |
| ディスプレイ | 14.0インチIPS (1,920×1,200) |
| 無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4 |
| ポート類 | USB Type-C (10Gbps、PD/DP対応)×2 USB Type-A (5Gbps)×2 HDMI 2.1、オーディオジャック |
| Webカメラ | 1,080p、顔認証対応 |
| バッテリー | 最大24時間 |
| サイズ | 315×226×14.8 mm |
| 重量 | 約1.42 kg |
バリエーションモデル
エントリー:Athlon Gold 20/8GB/256GB
ベーシック:Ryzen 5 40/16GB/256GB
スタンダード:Ryzen 5 230/16GB/512GB
※左からCPU/RAM/SSD
エントリーモデルとベーシックモデルの型番は「OmniBook 3 14-hy」、スタンダードモデルの型番は「OmniBook 3 14-hw」ですが、販売ページは共通で、筐体の外観やサイズも同じです。
2. OS/CPU/RAM/SSD
OSは全モデルWindows 11 Homeです。CPUはAMD製の3種類が設定されています。

これはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。スタンダードモデルが搭載するRyzen 5 230は他社のノートPCでも搭載例が多く、アーキテクチャはZen 4、開発コードネームはHawk Point (Ryzen 8000シリーズと同じ)で、AI処理チップNPUを内蔵しています。ただし、NPU性能は最大16TOPSと高くはなく、Copilot+ PCの要件 (40TOPS以上)を満たしていません。参考として掲載した右の2つ、Ryzen AI 5 435、Ryzen AI 5 430 (いずれも現行型番でCopilot+ PC対応です)との比較でもNPU性能以外はそん色がないというか、むしろ上回っている部分もあります。
ベーシックモデルが搭載するRyzen 5 40とエントリーモデルが搭載するAthlon Gold 20はウインタブで搭載PCの記事を掲載したことはありません。新しい型番ではあるのですが、アーキテクチャはZen 2、開発コードネームはMendocino (Ryzen 7020シリーズと同じ)なので、基本設計は古いです。Passmarkスコアを見てもRyzen 5 230やRyzen AIシリーズとはかなり大きな差がついているのがわかります (Athlon Gold 20についてはPassmark公表値がありませんが、Ryzen 5 40よりもさらに低い性能と思われます)。
RAMはエントリーモデルが8GB、ベーシックモデルとスタンダードモデルが16GBで、SSDはエントリーモデルとベーシックモデルが256GB、スタンダードモデルが512GBです。
CPU性能やRAM/ストレージ容量から見て、エントリー/ベーシックモデルとスタンダードモデルの間にはかなり大きな性能差が存在すると思われます。製品選びの際はご注意ください。
3. ディスプレイ

ディスプレイは全モデル共通で、14インチのIPS液晶、解像度はWUXGA (1,920×1,200)です。色域は「62.5% sRGB」と開示されていますが、これは「おおむね45%NTSC相当」と言えます。つまり、発色品質は「普通 (並レベル)」ですね。
4. 筐体

筐体素材の詳細は不明ですが「再生プラスチックなどを随所に使用した、環境負荷の少ないサステナブル・デザイン」という説明がありました。筐体色は「マイカシルバー」という濃いグレーで、HP独自の厳しい品質テストをクリアしています。

キーレイアウトの図があり、「日本語配列」とだけ開示されていました。

側面と入出力ポートの構成です。USBポートは合計で4つ、うち2つがUSB Type-Cポートで、転送速度10Gbpsなので「USB 3.2 Gen 2規格」ですね。映像出力とUSB PDにも対応しています。また、USB Type-Aポートも2つ、転送速度5Gbpsなので「USB 3.2 Gen 1規格」です。このほかHDMIとイヤホンジャックがあります。
5. 価格など
HP OmniBook 3 14-hy/hwはHP公式オンラインストアに製品ページがありますが、5月14日現在まだ販売が本格化していません。表示価格はエントリーモデルが198,000円、ベーシックモデルが264,000円、スタンダードモデルが286,000円ですが、「そんなはずはない」でしょうね。販売が本格化したところでこれよりも大幅に安く購入できるようになると思われます。
価格については下のボタンから公式ストアにアクセスしてご確認ください。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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