
LZF ZPad2の実機レビューです。ウインタブでLZFのタブレットをレビューするのは2回目で、1月に11インチサイズのタブレット「ZPad3」をレビューしています。LZFはTECLASTやBlackviewのようにウインタブにとってなじみの深いメーカーとは言えませんが、ZPad3については「欠点が少なく、安心して購入できる」と高く評価しました。

11インチタブレットとのサイズ比較
このZPad2はディスプレイサイズが13.4インチと大型で、キーボードやマウスなど多彩な付属品がセットになっているのが特徴です。なお、このレビューはメーカーからサンプル機の提供を受け、実施しています。
・ケースやキーボード、マウスなどが付属するセット製品
・Antutu 約60万点、普段使いにストレスなし
・13.4インチの大型ディスプレイは視認性が素晴らしい
ここはイマイチ
・ディスプレイの発色は「並」レベル
・カメラの撮影品質は悪い
1. スペック
スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Android 16 |
| SoC | UNISOC T7300 |
| RAM | 8GB (拡張機能により最大28GB) |
| ストレージ | 256GB |
| ディスプレイ | 13.4インチ (1,920×1,200) 120Hz |
| バンド | FDD:B1/2/3/5/7/8/18/19/20 B26/28A/28B TDD:B38/39/40/41 |
| 無線通信 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 |
| ポート類 | USB Type-C 、microSDカードリーダー オーディオジャック |
| カメラ | 前面:8MP/背面:16MP |
| バッテリー | 11,000 mAh |
| サイズ | 308.6×200.7×7.8 mm |
| 重量 | 715 g |
確認事項
SoC/RAM/ストレージ
アプリ「CPU-Z」でSoC/RAM/ストレージ容量を確認しました。画像左側にあるModel名UMS9360とはUNISOC T7300のことです。また、画像右側でRAMは7751MB、ストレージは238.42GBになっており、メーカー公称値は妥当と判断しました。
リフレッシュレート
アプリ「FPS&Screen Hz Tool」にて最大120Hzであることを確認しました。
Widevine
NetflixアプリでWidevine L1であることを確認しました。
Antutuスコア

Antutu. Ver 11のスコアは約59.6万点でした。この製品のメーカー公称値は「65万点以上」なので、それよりもやや低めですが、ウインタブとしては異常性はないと判断しました。
2. 外観と使用感
同梱物

同梱物は非常に多いです。画像上段左がタブレットケース、右がガラスフィルムです。画像中段左端からタッチペン、SIMイジェクトピン、USB Type-C – Type-Cのケーブル、USB Type-C – イヤホンジャックの変換ケーブル、そして三角形の紙が検査合格証です。
画像下段左からキーボード、マウス、ACアダプター、取扱説明書、キーボード用の説明書です。最近の中国タブレットはこのように多数の付属品がセットされたものが増えていますね。
ACアダプターは出力が20Wのもので、ZPad2の急速充電は18Wまでなので、十分な出力が確保されています。

マウスはオーソドックスな3ボタンタイプで充電式、USB無線とBluetooth接続に対応します。正直なところ「充電式で (Bluetoothだけでなく)USB無線接続にも対応するのは意外」でした。さらにこのマウス「DPI (マウスカーソルの移動速度)の切り替え」も可能です。DPI切り替えは3段階、具体的な数値が開示されておらず、ウインタブでは精密な測定はできませんが、体感では最小が800DPIくらい、最大が2,000DPIくらいかと思います。この調整範囲なら多くの人が納得できると思います。
と、いうことで、単なるオマケと思っていたら、そうでもないようです。使用感も「普通には使える」ものでした。ただ、USB子機がType-Aなので、アダプターがないとZPad2とは接続できません…。そのため、結局ZPad2とはBluetooth接続をすることになると思います。もちろんZPad2以外のタブレットやWindows PCでも使えるので「予備用マウス」と考えることもできます。

ペンです。こちらは「本当にタッチペン」ですね。筆圧には対応しませんし、ペン先もご覧の通りなので、精密な絵を描くとかの用途には使えません。

キーボードです。こちらは充電式でBluetooth接続専用、英語配列、「Q、W、E」のキーを見ていただくとAndroid、 Windows、iOSで使えることがわかりますし、最上段がマルチメディアキー/Functionキーになっています。

キーピッチは手採寸で約17 mmと狭いです。しばらくテキスト入力を試しました。個人的にはやはりキーピッチの狭さが気になり、タイピング速度はかなり遅くなってしまいました。キーピッチの感覚については個人差があると思いますが、私は外付けのコンパクトキーボードを多数所有していますので、あえて「英語配列でキーピッチが狭い」このキーボードを常用することはないと思います。
ただし、キーストロークはそれなりに確保されていますし、全く使えないというわけでもなく、他にキーボードを持っていない人には「使える」とは思います。マウスと同様、スマホなど他のデバイスと接続して使うこともできるので、持っていて無駄ということもないでしょう。

タブレットケースです。特に高級感はなく、「必要十分」という感じです。ZPad2はホールセンサーを搭載しているので、ケースの蓋を閉じればディスプレイが消灯し、蓋を開ければ点灯します。


もちろんタブレットスタンドとしても使えます。2段階の角度調整ができ、安定性も高く、動画視聴用としても、画像のようにキーボードを使っての事務作業用としても問題なく使えます。
ディスプレイ

本体前面です。ベゼル幅を見やすくするため、アプリ一覧画面を表示しています (写っているアプリには私がインストールしたものも含まれます)。
極細ベゼルというわけではありませんが、低価格帯のタブレットとしては悪くないというか、十分に細いと思います。
次にディスプレイの画質です。設定項目に「色とコントラスト」というものがあり、色味の調整が可能です。
手持ちのPCモニター (27インチIPS液晶、99%sRGBのもの)と比較したところ、原色がやや淡く感じられました。おそらく100%sRGBには届かない品質だろうと思います。ただし、他の高品質モニターなどと見比べるようなことをしなければ、一般的な利用シーンではまず不満を感じないくらいの発色品質と評価できます。
それと、13.4インチサイズで解像度1,920✕1,200というのは決して低解像ではありませんが、「表示がでかい」です。つまり、設定でアイコンとかフォントサイズを最小にしても結構な大きさになります。私は視力が悪いので「むしろこれでOK」なのですが、人によってはちょっと気になるかもしれません。その場合はサードパーティのランチャーアプリ (Microsoft LauncherやNova Launcherなど)を導入するといいでしょう。これらのランチャーアプリではアイコンやフォントのサイズをさらに小さく表示することができます。
背面と側面

背面です。背面は金属製で筐体色はタブレット製品によくある「濃いグレー」です。表面にうっすらとサンドブラスト加工が施されており、手触りはいいです。

上側面

下側面
横向きに持った際の上下側面です。上側面には電源ボタンと音量ボタンがあり、「たてつけ」がよく、カチッとした押し心地で気持ちがいいです。なお、一部のタブレットで電源ボタンが指紋センサーを兼ねているものがありますが、ZPad2は指紋認証に対応していません (顔認証には対応しています)。
下側面にはマイク穴がある程度でボタン類やポート類はありません。

左側面

右側面
左右側面です。ZPad2は左右側面に2つずつ、合計で4つのスピーカーを搭載しています。また、右側面にはUSB Type-Cポート (画像中央)とSIM/microSDスロットがあります。スロットは「nano SIM×2もしくはnano SIM+microSD」と、よくある形状です。
スピーカーの音質はタブレット製品としては悪くありません。ディスプレイサイズが大きいこともあり、ステレオ感もしっかり出ます。とはいえ、音域はやや狭く、ちょっと薄っぺらい音です。個人的には動画視聴とか気軽に音楽を聴くとかであれば不満を感じませんが、じっくり音楽を聴くような使い方には向かず、イヤホンが必要かな、と感じました。ZPad2にはUSB Type-C – 3.5 mmイヤホンジャックの変換ケーブルが付属しているので、お手持ちの有線イヤホンも使えます。
3. システムUI
ホーム画面とアプリ一覧画面です。13.4インチサイズの大型タブレットですが、システムUIはプレーンで、メーカーによるUIカスタマイズはごくわずかです。先日レビューしたZPad3もそうでしたが、良く言えば「余計なことをしていない」悪く言えば「独自性がない」ということだと思います。
ただ、Androidもバージョンが16となり、メーカー側であれこれ機能を付加しなくても、十分に使い勝手が良く、かつ多機能になっていますので、個人的には「これで正解」という気はします。
画像左側が設定メニューです。ご覧の通り全くと言っていいほどカスタマイズされていません。目についたのは画像右側の「Memory Expansion」ですね。ここは表記が英語のままになっていました。とはいえ、この項目について英語だと困る、という人はほとんどいないと思います。
4. カメラ
カメラアプリです。画像中央が静止画の設定、画像右が動画の設定ですが、日本語訳がちょっと笑えます。例えば画像中央の「しゃしんしつりょう」というのは「写真画質」のことで、「きょくファイン」というのは「極ファイン (最高画質という意味)」です。また、画像左に「専門」というのがありますが、これは「プロモード」のことです。
機能面では面白そうですが、手ブレ補正機能などの「欲しい機能」がなかったりします。それと、肝心の画質について高く評価することはできません。以下に撮影した写真を3枚掲載しますが、いずれも青みが強すぎ、自然な写真とは言えません。プロモードがついているので、画質を改善させる余地はあると思いますが、そもそも13.4インチのタブレットを使って街なかで写真撮影するというのはかなり目立ちますし、本体も結構な重さなので、「それならスマホで撮るわ」ということになると思います。
5. レビューまとめ
LZF ZPad2はAmazonで販売中で、通常価格は39,999円ですが、5月19日までの期間、29,999円で購入できます。
13.4インチというのはやはり「大きい」です。それだけに視認性が良く、Web閲覧や動画視聴が非常に快適です。また、事務仕事にも向くと思います。
一方で筐体もかなり大きく、重くなっていますので、今回のレビューで試したような「街なかでサッとタブレットを取り出して写真撮影をする」ような使い方にはあまり向きません。まあ、Windows PCでいう「モバイルノート」が8インチとか10インチのタブレットに相当し、13.4インチのZPad2は「16インチのスタンダードノート」に相当する、という感じでしょうか。いいとか悪いとかではなく、用途によって選ぶということだと思います。
しばらく使ってみた感じ、SoC性能がそこそこは高いので動作は軽快でした。もちろんゲーム向きの性能ではありませんが、Androidタブレットとしての普段使いやキーボード・マウスを接続しての事務仕事などは問題なくこなせます。ただし、長時間文字入力などをするのであれば、キーボードがちょっと頼りないと感じられますので、別途用意するほうがいいかもしれません。
ウインタブでは現在「Android タブレットとの付き合い方」という企画を始めたところです。LZF ZPad2はこの企画にピッタリというか、8インチや10インチ、11インチタブレットとは異なる付き合い方ができる製品だと思いますので、今後もこの製品の可能性を試していきたいと思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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