
買い切り型クラウドストレージのpCloudが「Family Day 2026 (セール)」を開始しました。pCloudは年に数回のセールを開催しますが、ファミリー型 (最大5人で容量をシェアできる。家族でなくとも可)の買い切りプランがセールになることは少なく、昨年はウインタブが知る限り5月と12月の2回のみでした。
目次
1. Family Day 2026の概要

セール期間:5月11日~5月24日まで
Family Day 2026のセール内容は下記のとおりです。すべて「買い切り」の価格です。
| プラン | 通常価格 | セール価格 | 割引率 |
| Family 2 TB + 無料Encryption |
1,119ドル(176,802円) | 449ドル(70,942円) | 約59.9%オフ |
| Family 5 TB + 無料Encryption |
1,698ドル(268,284円) | 599ドル(94,642円) | 約64.7%オフ |
| Family 10 TB + 無料Encryption |
2,478ドル(391,524円) | 1,099ドル(173,642円) | 約55.6%オフ |
※円価格は1ドル158円としてウインタブが計算したもの
2. pCloud Familyとは?
今回、対象となっているのは「Family」プランです。このプランには下記の特徴があります。
・契約容量を最大5人で共有できる
・それぞれのストレージ容量を簡単に選択・管理できる
・メンバーのストレージは独立しており、他のメンバーはアクセスできない
利用例です。私がpCloud Familyを契約し、家族をプランに招待するとします。このとき、私がプランのオーナーとなり、誰に容量を与えるか、また、それぞれの割り当て容量をどのくらいにするかを決めることができます。ファミリープランに招待された家族は割り当てられた容量の範囲で、pCloudの所定の機能を全て使うことができます。
家族に割り当てられた容量は「完全に独立」しています。オーナーである私も家族のストレージの中を覗くことはできません。
なお、「家族」の定義は特に決められていません。時代が時代ですから「同一戸籍」や「同居の有無」を要件とはしにくいはずですし、実際のところ「家族である必要はない」です。私と私の妻子でも、私とウインタブのライターさんでも、どういう組み合わせでも問題ありません。
3. Encryptionとは?
Family Day 2026の各プランには「Encryption」というものが含まれています。Encryptionとは「暗号化サービス」のことです。pCloudはもともと「TLS/SSLチャネル保護と256ビットのAES暗号化により、お客様のデータ保護に軍事レベルのセキュリティを提供 (pCloud公式サイトから抜粋)」しますが、Encryptionはいわゆる「ゼロナレッジプライバシー(サービスの運営者ですらデータの中身を閲覧・復号できない)」を実現しています。
Encryptionによって保護されたデータは「まさに鉄壁」のセキュリティを誇りますが、そのかわり、「うっかりパスワードを忘れる」ことが許されません。パスワードを忘れてしまうとpCloudの中の人に泣きついても助けてもらえませんので、この点は注意が必要です。
EncryptionはpCloudのオプション・サービスで、単品で購入する場合、生涯プランの通常価格は229ドル (36,182円)、5月11日現在の価格は150ドル (23,700円)です。これを踏まえると、上記セール価格の「ストレージ分」はもっと安いと言えます (2TBプランであれば実質449 – 150 = 299ドル相当)。
4. pCloudと他社サービスの価格を比較
今回はセール対象が「容量を複数人でシェアできるプラン」なので、他社サービスと単純に比較することは難しいです。Google Oneに「最大 5 人のユーザーとストレージを共有可能なGoogle AI Pro 5TBプラン」が、Dropboxには「チーム全体で5TBで、1ユーザーあたりに課金されるチーム (3人~)向けスタンダードプラン」がありますので、Dropboxについては「総計5TBを5人で使う (5人分課金される)」と仮定して料金の比較をしてみます。
| 経過年数 | pCloud Family 5TB + 無料Encryption (年間換算 / 累積) |
Google One AI Pro 5TB (年間 / 累積) |
Dropbox Standard (5名) (年間 / 累積) |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 94,642 / 94,642 | 23,400 / 23,400 | 90,000 / 90,000 |
| 2年目 | 47,321 / 94,642 | 26,200 / 52,400 | 90,000 / 180,000 |
| 3年目 | 31,547 / 94,642 | 27,133 / 81,400 | 90,000 / 270,000 |
| 4年目 | 23,661 / 94,642 | 27,600 / 110,400 | 90,000 / 360,000 |
| 5年目 | 18,928 / 94,642 | 27,880 / 139,400 | 90,000 / 450,000 |
※単位:円
※pCloudは1ドル=158円としてウインタブが計算したもの
※pCloudは買い切り型のため、参考値として初期費用を年数で割った金額を表示しています。
※Google Oneは初年度のみ23,400円、2年目以降は29,000円です
※Google OneとDropboxは年額課金です。
これだとDropboxが非常に高価に感じられますが、実際はそうでもありません。Dropboxは「1人あたり」の課金なので、例えば初年度は3人だけ、3年目に1人追加して4人に、5年目にさらに1人追加して5人に、という使い方ができ、1人あたりの年間料金は18,000円なので、必要最小限の人数で運用すれば上の表よりも安くなります(ただし、「3人以上用」と明記されており、1人とか2人で使うことを想定していないので、他のサービスよりも割高ではあります)。
また、それぞれのサービスには様々な機能があります。pCloudに関しては上に説明した通り暗号化のEncryptionが付属していますし、Google OneはAIツール「Notebook LM」の利用上限の引き上げなどが含まれ、Geminiの機能も拡張されます。
そのため、あくまでも「容量5TBプランの価格のみ」の比較となりますが、この観点では「だいたい4年目からはpCloudがお得になり、それ以降はどんどんpCloudが割安になる」とは言えます。
pCloudは一度支払えば「来月のクレカ引き落とし」を気にする必要がなくなるので、精神衛生上のメリットも大きいです (私も実感しています)。
5. ウインタブでもpCloudを使っています
私は2025年2月に「2TB生涯プラン (Premium 2TB)」を購入 (契約)しました。

また、ライターのnatsukiさんも2TB生涯プランを購入しています。


私はどちらかと言うとメインのストレージとしてのみ使用し、ライターさんとストレージの一部を共有する程度ですが、natsukiさんはもう少し機動的に自宅サーバーとpCloud、他のクラウドストレージの無料容量を使い分けています。
なお、pCloudの信用リスク (突然サービスが停止・終了するなど)はもちろん考慮する必要はあります。ただ、この点をどう判断するかは人それぞれで、個人的にはpCloudの信用リスクはMicrosoftやGoogleよりは高いものの、利用を控えるような水準ではないと思っています。信用リスクがゼロの企業は存在しませんし。
6. 心配ならまずは無料プランでお試し
冒頭に書いた通りpCloudは年に数回大きなセールをやります。個人的には「半導体価格が高騰しているので、クラウドストレージの利用料金も上昇していくのではないか」と予想していますが、「いかんせん初期の支払い金額が大きいよなあ…」という人も多いと思います。pCloudには無料で最大10GBまで使えるプランもありますので、まずは無料プランで使い勝手を試し、次回のセールに備える、というのも良いでしょう。
7. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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