
LenovoがノートPC「Yoga Slim 7x Gen 11 (14型 Snapdragon)」を発売しました。SoC (CPU)にSnapdragon X2シリーズを搭載するARM版Windows機 (Copilot+ PC)です。14インチサイズで最小重量は1.17 kgと軽く、最低価格も20万円強と、(最近のPC市場の価格動向にしては)比較的購入しやすくなっています。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home/Pro |
| CPU | Snapdragon X2 Plus X2P-42-100 Snapdragon X2 Elite X2E-80-100 Snapdragon X2 Elite X2E-88-100 |
| RAM | 16GB/32GB (LPDDR5X-9523MT/s) |
| ストレージ | 512GB/1TB SSD (M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4) |
| ディスプレイ | 14インチOLED (2,880×1,800) 120Hz 14インチOLED (1,920×1,200) 60Hz ※2,880×1,800はタッチパネル選択可 |
| 無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth |
| ポート類 | USB4 Type-C (映像/PD対応)×3 |
| カメラ | Webカメラ (920万画素) 顔認証対応 |
| バッテリー | 70 Wh |
| サイズ | 312×221×13.9mm (最薄部) |
| 重量 | 1.17 kg (ノンタッチ) / 1.24 kg (タッチ) |
2. OS/CPU/RAM/SSD
Yoga Slim 7x Gen 11 (14型 Snapdragon)は注文時にシステム構成のカスタマイズが可能です。OSはWindows 11 HomeとProを選べ、CPUはSnapdragon X2シリーズから選択可能です。

これはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。Snapdragon X2 Plus X2P-42-100はまだ公表値がないので、参考として旧世代の型番を掲載しました。
これらの型番のうち、ウインタブではSnapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100を搭載するASUS Zenbook SORA 16をレビューしています (レビュー1 / レビュー2)。X2 Elite Extreme X2E-94-100はこの製品には設定がないハイエンド型番ですが、私は「Passmarkの公表値は十分に高いが、体感的にはこれ以上に性能が高い」と感じています。
ARM版Windows機なので、ARM64ネイティブアプリ以外のWindowsのアプリはエミュレーション動作となりますが、「これのどこがエミュレーションなんだよ!」と感じるくらいに高速に動作しました。動作しないアプリも一部ありますが、個人的には「もはやSnapdragon搭載機だから敬遠する」必要はないと思いますし、Copilot+ PCの独自機能もSnapdragon搭載機に優先実装されているようです (詳しくは上にリンクした「レビュー2」をご覧ください)。
…ということで、Yoga Slim 7x Gen 11のCPU性能、オンデバイスAI性能についても「大いに期待できる」と思います。
RAM容量は選択するCPUによって制約があります。Snapdragon X2 Plusを選択する場合は16GBのみ、Snapdragon X2 Elite X2E-80-100の場合は16GBと32GBを選択可、Snapdragon X2 Elite X2E-88-100は32GBのみとなります。なお、すべてオンボードメモリなので購入後の増設・換装はできません。SSDは512GBと1TBを選べます。
3. ディスプレイ

ディスプレイは3種類あり、すべて有機ELパネルで詳細な仕様は下記の通り。
・2.8K (2,880×1,800)解像度, 光沢あり, タッチ, HDR1000 True Black, 100%DCI-P3, 1100 nit (HDRピーク)/500 nit (SDR標準), 120Hz
・2.8K (2,880×1,800)解像度, 光沢あり, タッチ非対応, HDR1000 True Black, 100%DCI-P3, 500 nit, 120Hz
・(1,920×1,200)解像度, 光沢あり, タッチ非対応, HDR500 True Black, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz
どの仕様を選んでも素晴らしい発色品質です。予算に余裕があれば2.8K解像度にしたいところ。
4. 筐体

筐体色は「コズミックブルー」のみが設定されています。厚さはわずか13.9 mmで重量も1.17 kgと、毎日バッグに入れて持ち運ぶのも苦にならないでしょう。なお、この製品は先日紹介記事を掲載し、セール情報記事の常連でもあるYoga Slim 7a Gen 11(14, AMD)と全く同じサイズです (重量は若干異なります。また、筐体色も異なります)。

キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は日本語配列でバックライトもつきます。

側面とポートの配置です。「USB Type-Cポートが3つだけ」というのはYoga Slim 7a Gen 11と同じですが、この製品はすべて「USB4規格」です。映像出力とUSB PDにも対応するので、機能面では十分ですが、HDMIとかUSB Type-Aといったレガシーなポートがなく、イヤホンジャックもないので、ハブとかアダプターが必要になるかもしれません。
5. 価格など
Lenovo Yoga Slim 7x Gen 11 (14型 Snapdragon)はLenovo公式サイトで販売中で、5月12日現在の価格は209,880円からです。最低でも20万円以上とはなりますが、「ARM版Windows機に対する不安」を別とすれば薄型軽量なCopilot+ PCとしてはお買い得なのではないか、と思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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