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Beelink ME Pro シリーズ レビュー - マザーボード交換もやってみた、唯一無二の高度なカスタマイズ性を検証!

輸入製品

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こんにちは、natsukiです。先日レビューをお届けしたミニPC「Beelink ME Pro (Wildcat Lake)」は、2つのHDDベイを備えるだけでなく、なんとマザーボード部分まで取り外し可能という、非常に個性的な構成のミニPCです。ウインタブでは、前機種「Beelink ME Pro」もレビューしています。そこで、今回は、実際に両機のマザーボードユニットを交換して、このシリーズ唯一無二のギミックを詳しく見ていきます。

なお、交換に利用した機体は、メーカーよりサンプル提供していただいたものです。また、それぞれの個別のレビューは、下記記事をご覧ください。

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また、この「Beelink ME Pro」シリーズは、今回扱っている2機種以外にもラインナップの拡張予定があります。

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1.基本スペック

とりあえず、今回、交換する2機種のスペックを掲載しておきます。

  ME Pro ME Pro (Wildcat Lake)
OS Windows 11 Pro Windows 11 Pro
CPU Intel N95/N150
(レビュー機はN95)
Intel Core 3 304
RAM 12GB/16GB (LPDDR5-4800MHz)
(レビュー機は12GB)
※シングルチャンネル・換装不可
16GB (DDR5 5600MHz)
※シングルチャンネル・換装可能
ストレージ 128GB/512GB/1TB
(「M.2 2280 PCIe 3.0×2」SSD)
※「M.2 2280 PCIe 3.0×1」スロット×2
※2.5/3.5インチ SATA HDDベイ×2
512GB
(換装不可、UFS?)
※「M.2 2280 PCIe 4.0×1」スロット×1
※2.5/3.5インチ SATA HDDベイ×2
ディスプレイ なし なし
無線通信 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4
インターフェース USB Type-C(10Gbps,映像出力可)×1
USB 3.2 Type-A(10Gbps)×1
USB 2.0 Type-A(480Mbps)×2
HDMI (4k@60Hz)
オーディオジャック
LAN(RJ45、5GbE)
LAN(RJ45、2.5GbE)
USB Type-C(40Gbps,映像出力可)×2
USB 3.2 Type-A(10Gbps)×1
USB 2.0 Type-A(480Mbps)×2
HDMI (4k@60Hz)
オーディオジャック
LAN(RJ45、10GbE)
LAN(RJ45、2.5GbE)
カメラ なし なし
バッテリー なし なし
サイズ 166×121×112 mm 166×121×112 mm
重量 1,552g(実測値、HDD未搭載時) 1,535g(実測値、HDD未搭載時)

今回は、マザーボードユニットの交換というギミックのレビューなので、性能は関係ないんですが、いちおう、両者の違いをざっと比較しておきましょう。まずもちろん、CPUが違います。ストレージ面では、「ME Pro」が3つのSSDスロットを備えているのに対し、「ME Pro (Wildcat Lake)」は、SSDスロットは1つです。ただし、規格が違うほか、「ME Pro」はシステムストレージにSSDスロットを1つ消費していますが、「ME Pro (Wildcat Lake)」はSSDとは別に換装不可のシステムストレージを備えています。つまり、スロット数の差は実質1つです。

その他の違いを見ると、メモリが、「ME Pro」はオンボードで換装不可なのに対して、「ME Pro (Wildcat Lake)」は換装可能です。それから、「ME Pro (Wildcat Lake)」の方が、各種スロットが高規格なのに加え、Thunderbolt 4相当の高機能USB Type-Cを1つ追加で備えています。

余談ですが、「ME Pro (Wildcat Lake)」のレビュー記事のコメントでいただいたように、Intel N95のPCIeレーン数がPCIe 3.0×9なのに対して、Intel Core 3 304のPCIeレーン数はPCIe 4.0×6となります(情報提供ありがとうございます)。そして、詳細は省きますが、M.2 2280 PCIe SSDスロット・SATAスロット(本機の場合HDDベイに使用)、USBポート、有線LANポートは互いにPCIeレーンを競合するため、レーン数の中に収める必要があります。一方で、UFSは競合しません。両者の構成の違いは、物理的な設置面積とPCIeレーン数という制限の中での選択の結果と言えます。ミニPCの構成というのは、こういう面から見てみても面白いものです。

2.実機の比較とマザーボードユニット交換

front
両機を並べたところです。左側が「ME Pro」、右側が「ME Pro (Wildcat Lake)」です。外側部分は全く同じで、違いは見られません。なお、検証のために「ME Pro」のHDDベイには2TB(実質1.91TB)のHDDを2つ、「ME Pro (Wildcat Lake)」のHDDベイには1TB(実質931GB)のHDDを2つ装着し、多少のデータを入れてあります。

back
背面です。同じく、左側が「ME Pro」、右側が「ME Pro (Wildcat Lake)」です。先ほど見たように、ポート構成が異なります。右下にあるUSB Type-Cが1つのものが「ME Pro」、2つのものが「ME Pro (Wildcat Lake)」です。また、USB Type-Cと有線LANポートは、「ME Pro (Wildcat Lake)」の方が高規格です。

motherboard
はい、ガバっと、マザーボードユニットを取り出しました。見よ!なんというかこう、滾るものがありますよね。

なお、底板の冷却用シリコンがSSDに圧着しているため、マザーボードユニットを抜く際は、必ず、先に底板を外してから抜きましょう。また、「ME Pro (Wildcat Lake)」では、マザーボードユニットを抜く前にM.2 SSDスロットのSSDも外しておくように指示があります。

motherboard_upper
マザーボードユニット上面です。左側が「ME Pro」、右側が「ME Pro (Wildcat Lake)」です。「ME Pro (Wildcat Lake)」の方が、ややファンが大きいですね。

motherboard_under
マザーボードユニット底面です。左側が「ME Pro」、右側が「ME Pro (Wildcat Lake)」です。「ME Pro」にはM.2 SSDスロットが3つ、「ME Pro (Wildcat Lake)」には換装可能なメモリスロットとM.2 SSDスロットが1つずつあるのが分かります。

screw
両方のマザーボードユニットを交換して装着してみました。どちらも、問題無く挿し込むことができました。細かいところで、固定用のネジを比べると「ME Pro」の方が長めのネジを使っていましたが、どちらのネジでも問題無く固定は可能でした。

ME-Pro_storage

ME Pro (Wildcat Lake)の外側にME Proのマザーボードユニットを装着

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ME Proの外側にME Pro (Wildcat Lake)のマザーボードユニットを装着

それぞれ起動してみると、当然といえば当然ながら、それぞれ新しいHDDにアクセスできました。より新しい製品である「ME Pro (Wildcat Lake)」のマザーボードユニットを、前機種「ME Pro」の外側に装着してもちゃんと稼働します。おお!

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3.さて、どう使おうか?

このマザーボードユニット交換ギミックは、機能面から見ると、PCの稼働に必要な機能はマザーボードユニットにすべて集約されていて、外側部分は2つのHDDベイ(SATAスロット)だけということになります。なお、ユニットを引っこ抜いた後の内部基板を観察すると、「ME Pro」も「ME Pro (Wildcat Lake)」もほとんど同じながら、微妙にコンデンサが違ったりといった差異はありました。ただ、このくらいは、市販の外付けHDDベイでもロットによって異なったりする程度の些細なものです。ざっと試した限りでは、両機で外側部分に機能面の違いは見られません。

つまり何ができるかというと、HDDベイ2つ分のデータを、2つの別のシステムで使いまわすことが可能なわけです。では、このギミックがどういうときに役立つか?というと、正直なところ、ちょっと具体的には思いつきません(笑)。うーん、例えば、片方のマザーボードユニットはWindowsで、もう片方はLinuxで運用するとか?

あるいは、HDDベイの方にシステムを置いて……ということも理論上は考えうるかもしれませんが、さすがにそれは怖すぎて試していません。最悪の場合、構成の大幅変更によってWindowsライセンスがはじかれる可能性もありますし。

ME-Pro-2
と、冷静になってみると、機能的には非常にニッチということになりますが、それにしてもこのようなギミックを備えたミニPCは他に類を見ず、唯一無二なのは間違いありません。ユニットを分解してズラッと並べるだけで、ほら、テンション上がるでしょう?ここまでユーザーにいじらせてくれるというのは、そもそもミニPCというジャンルを検討するユーザーの志向と非常にマッチするものだと思います。道具を見て、使い道のアイデアを考えるのが楽しいんですよね!皆さんはどう使いますか?

4.関連リンク

執筆者:natsuki ウインタブをきっかけに、海外通販で奇天烈なガジェットを漁ることにハマる。趣味は旅行(自然も史跡も)、アマチュアオーケストラなど。自分の知識欲も満たせるので、楽しんで記事を書いています。興味を持ったもの、面白いと思ったものを、読者の皆さんと共有できれば幸いです。
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