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WindowsとAndroidでキーボードを使いまわす! OSモード切替スイッチの挙動変化と必要性を3機種で検証

オピニオン

モバイルキーボードのOSモードについて
こんにちは、ここのところ、「Windows PCでやってきた作業をAndroidタブレットに置き換えられないか」ということを考えているウインタブです。ウインタブでは以前からAndroidタブレットのレビューを数多く手掛けており、また、キーボードにも関心が高いことから、大小様々なキーボードもいろいろとレビューしてきました。よって、手元に多数のタブレットとキーボードがあります。

そのため、これらのデバイスを活用し、Androidタブレットにキーボードを接続して事務仕事に使うべく、様々な検証をしています。ということで今回は「モバイルキーボードのOSモード切替」について少し試してみました。

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モバイルキーボードのOSモード切替機能

モバイルキーボードの一部には「OSモード切替機能」がついています。この記事では「Lenovo ThinkPad トラックポイント キーボード II (以下、ThinkPadキーボード)」「エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA (以下、Precisionist)」「ロジクール MX KEYS MINI (以下、MX KEYS)」を使ってモード切替機能の検証をしてみます。いずれも「中価格帯以上」のテンキーレスキーボードですが、モード切替機能については差があります。

モバイルキーボードのOSモードについて

まずThinkPadキーボードです。ご覧のようにWindowsとAndroidを切り替える物理スイッチがついています。そのため、この機能の実用性については「最も期待できそう」に思われます。

モバイルキーボードのOSモードについて

Precisionistは専用の切替スイッチはなく、「Fnキー+Qキー」でWindows/Chrome OS/Android用に、「Fnキー+Wキー」でmacOS/iOS/iPadOS用にできます。今回は「WindowsとAndroid」で試すので、実質的にモード切替機能はない (Fnキー+Qキーでmac系モードにして使うことはない)、ということになります。

Logicool MX KEYS MINI

最後にMX KEYSです。この製品にはモード切替機能がありません。ただし、一番下のキーを見ていただくと「cmd」とか「opt」といったmacOS用の印字もあり、必ずしもWindows専用のキーボードではない、ということがわかります。

以前から愛用していたり、最近購入したりした3つのキーボードですが、モード切替機能を見ると、いい感じに分類できました。ただし、しつこいですが今回は「WindowsとAndroid」で使い回す前提なので、機能面の検証としては「ThinkPadキーボード」と「他の2つ」の2パターンということになります。

LZF ZPad2 レビュー

なお、使用したタブレットはLZF ZPad2です。なお、この記事の趣旨とは直接関係がありませんが、念のために記載します。LZFのタブレット製品で「公称値よりもストレージ容量が小さい」という指摘が複数あり、現在LZFに調査を依頼しています。ウインタブがこれまでにレビューしたZPad2を含む2機種 (レビュー未公開品を含めると3機種)については、ツールを用いた検証によりストレージ容量に問題がないことを確認済みです。

また、これ以降、3つのキーボードでテストした結果を記載しますが、文中に「Fn+F7キー」「Fn+F5キー」といった表現を使っています。これは「キーボードにあるFnロック機能を使っていない状態」での記述です。Fnロック機能を使う場合は「Fn+F7キー→F7キーのみ」「Fn+F5キー→F5キーのみ」となりますので、この点あらかじめご了承ください。

ThinkPadキーボード

Lenovo ThinkPad トラックポイント キーボード II

ThinkPadキーボードをWindows PCとAndroidタブレットに接続して使ってみました。Windows PCでの挙動については「もちろん普通」なので記載を省略します。問題はAndroidタブレット上での挙動ですね。

Windowsモード

まず「WindowsモードのままでAndroidタブレットに接続」してみました。

IME切り替え:Windowsの全角/半角キーでの切り替えができました。また、通常のAndroid (Gboard)と同じくCtrl+Spaceでの切り替えも可能です。
コピー:Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付けとなります。もともとWindowsでもAndroidでも同じ操作方法なので、問題ないですね。
カタカナ変換:Spaceキーの左にある無変換キーを押すか、Fn+F7キーでひらがな→カタカナの変換が可能。どちらもWindowsでの挙動と同じです。
Webページのリロード(再読み込み):Fn+F5キーでWebページのリロードが可能。これもWindowsでの挙動と同じ。

Androidモード

次に「AndroidモードにしてAndroidタブレットに接続」してみました。

IME切り替え:Windowsの全角/半角キーでの切り替えができました。また、通常のAndroid (Gboard)と同じくCtrl+Spaceでの切り替えも可能です。
コピー:Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付けとなります。これはもともとWindowsでもAndroidでも同じ操作方法です。
カタカナ変換:無変換キーでもFn+F7キーでもカタカナ変換はできません。通常の変換 (例えば「あいうえお」と入力し、Spaceキーで変換候補を出す)となります。
Webページのリロード(再読み込み):Fn+F5キーは効きません。

キーボードの全機能を試す、というわけには行きませんでしたが、「カタカナ変換」と「Webページのリロード」に挙動差が出ました。実はこれ、言い換えると「AndroidモードではFキーが無効化される」ということです。つまり、WindowsモードではFキーの機能が使え、AndroidモードではFキーは使えず、Fキーの位置にあるマルチメディア機能のみが使える、ということです。

一方、通常の文字入力などではモードによる差はありませんでした。よって、私の場合だと「もともとFキーはほとんど使わないので、WindowsモードだろうとAndroidモードだろうと問題ない」です。

ひょっとすると「AndroidではFキーが無効化される方が使いやすい」と考える人がいるかも知れません。しかし、多くの場合、「それならAndroidモードで使う意味はない」と考えるのではないでしょうか?私ならWindowsモードで使いますし、なんなら「別にどっちのモードでも気にしない」です。

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Precisionist

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA

次にPrecisionistをAndroidタブレットに接続して試しました。モードは「Windows/Chrome OS/Android」にしています。

IME切り替え:Windowsの全角/半角キーでの切り替えができました。また、通常のAndroid (Gboard)と同じくCtrl+Spaceでの切り替えも可能です。
コピー:Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付けができます。これはもともとWindowsでもAndroidでも同じ操作方法です。
カタカナ変換:無変換キーではカタカナ変換はできません。Fn+F7キーではカタカナ変換ができました。
Webページのリロード(再読み込み):Fn+F5キーでリロードできました。

MX KEYS MINI

Logicool MX KEYS MINI

最後にMX KEYS MINIをAndroidタブレットに接続して試しました。この製品にはOSモード切替機能はありません。

IME切り替え:Windowsの全角/半角キーでの切り替えができました。また、通常のAndroid (Gboard)と同じくCtrl+Spaceでの切り替えも可能です。
コピー:Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付けができます。これはもともとWindowsでもAndroidでも同じ操作方法です。
カタカナ変換:無変換キーではカタカナ変換はできません。Fn+F7キーではカタカナ変換ができました。
Webページのリロード(再読み込み):Fn+F5キーでリロードできました。

PrecisionistとMX KEYS MINIはほぼ同じ挙動、そしてWindowsとAndroidでもほぼ同じ挙動になりました。Fキーも試した限り有効に動作しています。

まとめ

この記事の結論としては「Windows向けのモバイルキーボードで中価格帯以上のものはAndroid OSと高い互換性を備えている。また、OS切替機能はなくても構わない」というものです。

3機種中で唯一「OS切替用の物理スイッチ」を備えているThinkPadキーボードは発表が2020年とやや古く、また2025年後半~2026年初頭 (販路によって時期は多少異なります)には終売となった製品です。

近年のAndroid OSは物理キーボード対応を大幅に強化していると言えそうです。おそらくここ数年でWindows標準のFキーシグナル(F7でのカタカナ変換やF5でのリロード等)をそのまま受け取って素直に処理できるよう進化したものと思われます。

つまり、ThinkPadキーボードのAndroidモードでの挙動「Android用にFキーを無効化(変換)する」をしなくても、OS側が標準的なキーシグナルを直接受け止めてくれる環境が整ったと言えます。これを踏まえると、ThinkPadキーボードが備えているOSモード切替機能は「やや時代遅れ」で、MX KEYS MINIやPrecisionistのように、OS切替を意識させない(あるいはざっくりとまとめる)設計のほうが、現代のAndroid環境における最適解になっているのではないかと感じます。

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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