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Blackview Wave 10C レビュー - 1万円台で買える低価格スマホを1週間メイン機として使ってみた

Android

Blackview Wave 10C レビュー
Blackview Wave 10Cの実機レビューです。SoCにUNISOC T310を搭載し、5月25日現在の価格が16,100円 (ストレージ128GBモデルのセール価格です)というエントリースペックのスマートフォンです。おそらく、ほとんどのウインタブ読者にとって「メインスマホにはなり得ない」と思われ、サブ機として、またお子さんなどご家族用のスマホとして購入検討されるような製品と思われます。

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レビューに際し、Wave 10CにSIMを入れ、メインスマホとして1週間ほど使ってみました。私の本来のメインスマホGoogle Pixel 8にはあらゆる部分で及ばない、というのは試すまでもなくわかりきった話ではあります。しかし、何らかの理由でメイン機が使えない状況を想定した場合に、このWave 10Cがどこまで役立ってくれるのかを検証してみました。

なお、このレビューはメーカーからサンプル機の提供を受け、実施しています。

ここがおすすめ
・価格が安い
・パズル系のゲームなら楽しめる
・ディスプレイの発色品質は高い
・GPS搭載、カーナビとしても使える
・お子さんやお年寄り用としては十分か
ここはイマイチ
・全体的に挙動にもっさり感がある
・カメラの画質は良くない

※5月31日までセール中、32GBモデル13,100円、128GBモデル16,100円

1. スペック表

項目 仕様
OS DokeOS 5.0 (Android 16)
SoC UNISOC T310
RAM 4GB (拡張機能により最大16GB)
ストレージ 32GB/128GB
ディスプレイ 6.88インチ(1,640×720)
LTEバンド FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19
 B20/26/28A/28B/66
TDD:B38/40/41
無線通信 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.2
ポート類 USB Type-C、microSDカードリーダー
オーディオジャック
カメラ 前面:13MP/背面:32MP
バッテリー 5,000 mAh
サイズ 171.9×78×9.1 mm
重量 205 g

レビュー機はストレージ128GBモデルです。また、ストレージ32GBモデルはアプリのインストールやデータ保存などの観点で制約が大きくなると思われますので、ウインタブではおすすめしません。

2. 確認事項

Blackview Wave 10C ウイルススキャンとシステム情報

ウイルス対策アプリAnti-virus Dr.Web Lightにてフルスキャンを実施し、「検出された脅威は0」であることを確認しました。また、ハードウェア情報を表示するアプリCPU-ZにてSoCがUNISOC T310であること、RAMが4GB (3,786MB)であること、およびストレージが128GBであることを確認しました。また、ストレージに関しては容量が103GB (128GBの約80%)になるまで意図的にデータで埋めてみましたが、問題ありませんでした。

以上、メーカー開示のシステム構成の妥当性について検証しました。ウインタブではこれ以上の検証は行いませんので、あらかじめご了承ください。

Blackview Wave 10C Widevineの確認

クリックで拡大します

画像左がアプリDRM Infoの画面、右がNetflixアプリの「再生仕様」の画面です。DRM Info上ではWidevineがL1ですが、NetflixではL3となりました。よって、少なくともNetflixではHD以上の画質での視聴はできません。Amazonプライムビデオでも確認しましたが、最近のアプリ・アップデートにより再生画質が表示されなくなり、FHD・HD・SDのいずれで再生されているのか断定ができませんでした。あくまで私の予想ですが、おそらくSDではない (HDもしくはFHD)と思われます。

Blackview Wave 10C Antutuベンチマーク

Antutu Ver.11のスコアは291,777点でした。このスコアは中国メーカーのエントリータブレット/スマホに搭載されることの多いUNISOC T606 (T7200)のスコア約33万点 (出所:Nanoreview)よりもさらに低く、高負荷な処理はもちろん、普段使いでももたつきが感じられるものと思われます (使用感については後述します)。

3. 外観

Blackview Wave 10C 同梱物

同梱物です。左からTPU製のケース、ACアダプター (出力10Wのもの)、USB Type-A – USB Type-Cのケーブル、SIMイジェクトピン、取扱説明書が入っていました。なお、レビュー機はAmazonで販売されているものなので、日本のコンセントに合う形状でした。

Blackview Wave 10C 前面

ベゼル幅を確認しやすくするため、白バックの画面を表示しています

前面です。ディスプレイサイズは6.88インチで解像度はHD+ (1,640×720)にとどまります。また、いまどき珍しいというか、前面カメラがパンチホールではなく水滴型です。ベゼルもやや太めですね。

Blackview Wave 10C 背面

背面です。Wave 10Cには筐体色が4色ありますが、5月25日現在Amazonではグラファイトブラック (レビュー機の色です)とアイリスブルーの2色が販売されています。背面は樹脂製と思われますが、質感は決して悪くありません。

また、どこかのGalaxy S26 Ultraのようなカメラ周りのデザインですが、背面カメラは「シングルレンズ」です。他はダミー。こういうことをしないほうが日本のユーザーには好印象だと思うんですけどね。

Blackview Wave 10C 右側面

右側面

Blackview Wave 10C 左側面

左側面

左右の側面です。右側面には電源ボタンと音量ボタン、左側面にはSIM/microSDスロットがあります。私が使っているPixel 8とは電源ボタンと音量ボタンの位置が逆ですが、他社製品にも同じレイアウトのものが多いので、まあオーソドックスな配置、と言っていいでしょう。

Blackview Wave 10C SIMスロット

SIMスロットはnanoSIM+nanoSIM+microSDという構造です。つまり3枚のカードを同時に装着することができます。

Blackview Wave 10C 上面

上側面

Blackview Wave 10C 下面

下側面

上下側面です。上側面にはなにもなく、下側面にUSB Type-C、イヤホンジャック、スピーカーがあります。Wave 10Cのスピーカーはモノラルです。

Blackview Wave 10C カメラバンプ

カメラバンプの張り出しは大きめと感じました。

Blackview Wave 10C ケース

付属のTPUケースを装着したところです。特に質感が高いということもありませんが、カメラ付近を含め、筐体をしっかり保護してくれそうではあります。意外にもAmazonではWave 10C用のサードパーティ製ケースも販売されていますが、当面はこの付属ケースで問題ないでしょう。

4. システム

Blackview Wave 10C アプリ一覧

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プリインストールアプリの一覧です。かなり多いですね。「AIビデオ」とか「AIトーク」など「AI~」という名前のアプリが多数あり、実際AI機能が使えますが、これらのアプリはほとんどが有料です。個人的にはこのクラスのスマホで課金してAIを使いたいとは思いません。ただ、これらの有料アプリも無料トライアルは可能なので、試してみてよさげなら課金してもいいかもしれませんね。

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Blackview Wave 10C

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設定項目 (画像左)は多少カスタマイズされていますが、どこに何があるかわからなくて悩む、というほどではありません。また、Doke OS独自機能にもここからアクセスできます (画像右)。他のDoke OS搭載機と同様に、スマートウィンドウ (画像右。画面右端から左にスワイプして、あらかじめ登録しておいたアプリを一覧表示できる機能)も使えます。

5. カメラ

Blackview Wave 10C カメラアプリ

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カメラアプリは「気が利いているような、いないような…」という感じですね。モードは「写真を撮る (通常のモード)、ビューティ (美顔モード)、ポートレート、プロ、パノラマ、タイムラプス、動画」と多いのですが、ズームは最大2倍までですし、縦横比を「Full、16:9、4:3、1:1」に変更できますが画質 (画素数)の設定ができません。また、手ブレ補正機能もありません。

以下に背面カメラで撮影した写真を掲載します (元画像は32MP、サイト掲載用に1MPに縮小しています)。

Blackview Wave 10C 写真作例

Blackview Wave 10C 写真作例

Blackview Wave 10C 写真作例

普通に撮影するとややピントが甘くなりますね。また、ここには掲載できませんが先日親戚が集まった宴会で何枚か撮影してみましたが、顔がぶれてしまうことが多かったです。

32MPという高めの画素数のわりに撮影品質は低めです。件の親戚の集まりのときの写真を家族に見せたら「昔のデジカメみたいな写真だね」と言われました。確かに (意図せずに)ちょっとレトロな仕上がりになってしまったかと。

Blackview Wave 10C 写真作例

Blackview Wave 10C 写真作例

2倍ズーム

ズーム撮影をするとこんな感じ。なんか昭和の写真っぽいですよね。「サブスマホとして個人利用」するのであれば、これはこれで悪くないかもしれませんw

6. 使用感

冒頭にも書きましたが、この製品はウインタブ読者がメインスマホとして使うようなスペック・価格ではありません。利用目的としてイメージできるのは「何らかの理由でメインスマホが使えない、あるいは使いたくないときのサブ機」「メインスマホとは切り離し、特定の目的でのみ使うサブ機」「お子さんやお年寄りなどにプレゼント」くらいかな、と思います。

レビューにあたり、1週間ほどSIMカードを入れ、メインスマホとして使ってみましたので、その感想を記載します。

挙動

大前提として、実用スマホとして必要な機能はほぼ使えます (最近はLINEも複数端末で利用できるようになりました)。ただし、メインスマホ (Pixel 8)と比較すると、スワイプ、スクロール、アプリの起動、Webサイトの表示など、ほぼすべての動作がワンテンポ遅い、という感じです。とはいえ「これはサブ機なので、多少は我慢しよう」という寛大な気持ちがあれば許せるレベルではありました。「あまりにも遅い」とか「どうしても動いてくれなくてイラっとした」ような場面はありませんでした。

以下、個別の機能・操作についてご説明します。

ゲーム

Blackview Wave 10C ロイヤルマッチ

スペックのところにAntutuスコアを掲載した通り、ゲームに関しては「全く期待できない」と覚悟して、いくつかインストールしてみました。

Asphalt 9:全然ダメです。一応動きますが、カクカクしてまともにプレイできません。
ロイヤルマッチ:若干もたつきはありますが、プレイに支障はありませんでした。
ロイヤルキングダム:若干もたつきはありますが、プレイに支障はありませんでした。

Asphalt 9はまともにプレイできなかったため、短時間で使用をあきらめました。ロイヤルマッチとロイヤルキングダムはパズル系のゲームですが、こちらはそれぞれ5~6時間くらいは遊んだと思います。アプリの起動などで若干遅いと感じる場面はありましたが、プレイには全く支障がありませんでした。というかこのゲーム、中毒性が非常に高く、他のことが手につかなくなってしまう危険がありますので、(レビューとは別の意味で)テストプレイ後にアンインストールしましたw

このほか、私が良く遊んでいるタワーディフェンス系のマイナーなゲームもやってみましたが、問題なくプレイできました。低スペック機とはいえ、パズル系のタイトルであれば多数のゲームを楽しめると思います。ただし、Asphalt 9がまともに動かないことから、中負荷・高負荷なゲームはあきらめるほうがいいでしょう。

GPS

Blackview Wave 10C カーナビ

Wave 10CはGPSを搭載しており、Google Mapでナビゲーションができます。レビュー期間中に遠出することがなかったので、近場で数回カーナビとして利用した程度でしたが、問題なく動作しました。ただし、見通しのよくない山道などで試していないので、あくまで「街なかでは問題なかった」ということです。

テザリング (Wi-Fiホットスポット)

Wave 10Cをテザリング端末として使ってみました。速度についてはお使いの環境により左右されると思いますが、このレビューではワイモバイルのSIMを使い、Wave 10Cをテザリング端末として、Pixel 8を受信端末として使ってみました。速度を測定したところ、

Wave 10C単体利用時の速度:上り6.08Mbps / 下り40.1Mbps
Pixel 8受信速度:上り6.59Mbps / 下り29.6Mbps

となりました。上りはテザリングのほうが速くなっていますが、たまたま測定時のワイモバイルの通信環境が少し改善しただけ、ということだと思います。速度についてはお使いのモバイル回線に依存するので、一概に速いとか遅いとかは言えませんが、個人的にはWave 10Cを外出先でテザリング端末として使えると思いました。

ディスプレイ

Pixel 8と比較してみました (ブラウザー上で同じ画像を表示させて見比べました)が、発色はPixel 8と大きくは変わりません。十分にキレイだと感じました。ただ、私は視力が悪いので全く気になりませんでしたが、Wave 10Cの解像度がHD+どまりのため、人によっては、また表示するコンテンツによっては少し粗さを感じる可能性はあると思います。それでもサブ機として考えるのなら合格点をあげられますね。

スピーカー・イヤホン

スピーカーはモノラルで、音質もそれなり (ドラマの視聴などでは普通に使えるレベル)です。また、イヤホンを使っての音質もやっぱりそれなりです。イヤホンで音楽を聞き流す感じであれば問題なく使えると思いますが、音質が気になる場合はイヤホン+手頃な価格のDAC (5,000円以下でも買えます)を使うといいでしょう。

カメラ

上でご説明した通りです。私の場合だと「キャンプ場で使うのはOK、しかし親族の集まりなど、しっかりした写真を撮りたいのなら使いたくない」ですね。微妙にレトロな画質になるので、面白くはあります。

7. レビューまとめ

Blackview Wave 10CはAmazonで販売中です。5月25日現在の価格はストレージ32GBモデルが13,100円、128GBモデルが16,100円です (5月31日までのセール価格です)。

ウインタブ読者のメインスマホとしては明らかに力不足です。一方で、1週間常用してみて「使えないということはなく、当初の予想よりもずっと『まとも』だった」と感じました。お子さん用、お年寄り用としては十分な品質だと思いますし、今回試していませんがキッズモードも使えます。また、Androidの標準機能でアイコンやフォントサイズも大きくすることができます。

テザリングやGPSも使えますので、格安SIMを入れておけばカーナビ端末・テザリング端末としても使えます。

なんでもかんでもメインスマホと比較してしまうと不満を感じる端末になってしまいますが、サブ機という前提で用途をしっかり考えれば様々な使い道が浮かんでくると思います。

8. 関連リンク

※5月31日までセール中、32GBモデル13,100円、128GBモデル16,100円

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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