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dynabook SZ/MVの実機レビュー - コンパクトで軽量になったDynabookモバイルノートのニューモデル!パフォーマンスと省電力性を両立しています

dynabook SZ/MVの実機レビュー
Dynabookの13.3インチモバイルノート「dynabook SZ/MV」の実機レビューです。家電量販店などで販売される「dynabook S6」のWebオリジナルモデルで、S6とは筐体はほぼ同じ(筐体色が異なります)なものの、バリエーションモデルが豊富に用意され、メインで使うモバイルノートとしても向く高性能な製品です。

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ここがおすすめ
・従来モデルよりもコンパクト、軽量に
・第12世代Coreを搭載、パフォーマンス、省電力性のバランスがよい
・Dynabookらしい、クセのないキーボード
・発色品質が高いIGZOパネルのディスプレイ
・Dynabookのモバイルノートとしては安価
ここがイマイチ
・ベンチマークスコアはやや控えめ
・スピーカーの音質が低水準
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【特定サイト限定】クローズドサイト
ID :dyna204cls
パスワード:T8Y7GRSV
クローズドサイト開設期間:2022年9月30日(金)17:00まで
※上記クローズドサイトの画面上部にある検索窓に「SZ/MV」と入力して検索すると簡単に製品を探せます

1.dynabook SZ/MV スペック

スペック表

  dynabook SZ/MV
OS Windows 11 Home/Pro
CPU Intel Core i5-1235U/Core i7-1255U
外部GPU なし
RAM 8GB/16GB(DDR4-3200、最大32GB)
ストレージ 256GB/512GB/1TB PCIe SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 13.3インチIGZO(1,920 x 1,080)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2
入出力 USB3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、microSDカードリーダー
カメラ Webカメラ(92万画素)顔認証対応
バッテリー 駆動時間 約20.0時間
サイズ 305.9 × 201.7 × 15.95 mm
重量 1.165 kg

バリエーションモデル

・Core i5/8GB/256GB(Windows 11 Pro搭載モデルのみ)
・Core i5/16GB/256GB(Windows 11 Home搭載モデルのみ)
・Core i5/16GB/512GB
Core i7/16GB/512GB(レビュー機の構成)
・Core i7/16GB/1TB
 ※左からCPU/RAM/SSD
 ※Windows 11 Home/Pro選択可
 ※Microsoft Office付属の選択可

スペックのポイント

dynabook SZ/MVはBTOパソコン(ユーザーが注文時に自由にシステム構成を変更できるもの)ではありませんが、バリエーションの選択余地が大きく、多くの人はお好みのシステム構成が見つかると思います。また、カタログモデルのS6とは異なり、Officeの付属有無も選べます。

CPUは第12世代(Alder Lake)の省電力タイプ(U型番)、Core i5-1235U/Core i7-1255Uが設定され、ビジネス用・学習用として余裕のある性能になっています。

ニューモデルになって筐体が一新され、「いまどきの」薄型・コンパクトなデザインとなりました。また、筐体素材も樹脂製からアルミ製に変更されています。時節柄うれしい「抗菌ボディ(電源ボタンや底面のゴム足などを除き、筐体全体が抗菌仕様になっている)」です。

2.dynabook SZ/MV 筐体と使用感

同梱物

dynabook SZ/MV 同梱物
同梱物です。画像右下のACアダプターはノートPC用とは思えないくらいにコンパクトです。45W出力のもので実測重量は電源ケーブル込みで173 gと「超軽量・超小型」と言っていいものでした。ペーパー類は多めですね。画像下側、左側は主に保証や初期不良関係の案内で、他にはスタートアップガイド(画像右端)、取扱説明書(画像右から2番め)、そして「安心してお使いいただくために」の冊子が入っていました。

dynabook SZ/MV おたすけナビ

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Dynabook製品には「おたすけナビ」というアプリが入っています。基本的には各種機能へのショートカット、という内容で、例えば「音楽を高音質で楽しみたい」ようなときには音響アプリ「DTS Audio Processing」へのリンクが表示される、と言った具合です。このアプリを使えばPC操作に慣れていない人でも簡単に必要な機能にアクセスができると思います。

天板と底面

dynabook SZ/MV 天板
天板です。SZ/MVの筐体は天板と底面がアルミ製で、樹脂製だった従来モデルよりも一回り小さくなり、高級感が増しました。筐体色はカタログモデルのS6がシルバー(正式な色名はプレミアムシルバー)であるのに対し、SZ/MVは「オニキスブルー」のみとなっています。このオニキスブルーというのはDynabookのPCで広く採用されている色で、「黒に近いくらいの濃いブルー」です。

dynabook SZ/MV 底面
底面です。この画像の下がヒンジ側、上が手前側(開口部)で、上部左右にスピーカーグリルがあります。dynabook SZ/MVは底面にステレオスピーカーを搭載しています。また、画像中央やや下側にグリルが見えますが、右端の黒くなっている部分が通気口で、この真下に冷却ファンがあります。

側面

dynabook SZ/MV 前面
dynabook SZ/MV 背面
前面(上の画像)、背面(下の画像)ともにポート類やボタン類はありません。

dynabook SZ/MV 右側面
右側面です。画像左からmicroSDカードリーダー、イヤホンジャック、USB Type-A、有線LAN、セキュリティロックスロットです。13.3インチのモバイルノートで有線LANポートを装備している製品は決して多くはありません。

dynabook SZ/MV 左側面
左側面です。画像左からDC-IN、LEDインジケーターを挟んでHDMI、USB Type-A、USB Type-Cがあります。なお、SZ/MVへの給電はDC-INジャックのほかUSB Type-Cポートからでも可能です。

キーボード

dynabook SZ/MV キーボード

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キーボードの仕様は「87キー(JIS配列準拠)、キーピッチ:19mm(アルファベットキーなど、主要なキー)、キーストローク:1.5mm」と開示されています。バックライトは装備していません。また、キーボード面は金属素材ではなく、樹脂製と思われます。もちろん華奢な印象は全くありません。

dynabook SZ/MV キーボード
この画像だとほとんどわからないですが、キートップ中央に0.2 mmのくぼみがあり、タイピング時に指のかかりが良くなるような工夫が凝らされています。

キーボードの使用感

ウインタブではこれまでに何度もDynabookのPCを実機レビューしていますが、例外なく「配列が素直で、使いはじめてすぐに慣れる、使いやすいキーボード」だと感じています。SZ/MVも例外ではありません。上にサイズを掲載した通り、キーピッチにも余裕がありますし、「あれ、あのキーはどこ?」などと戸惑うこともありませんでした。バックライトは搭載していませんが、キートップの印字が見やすいので薄暗い場所でも印字が見えなくて困る、ということはありません。

打鍵の感触も決して悪くはありませんが、Dynabookの上位モデルと比較するとややプラスティッキーです。まあ、これはあまり実用性には影響しませんけど…。

打鍵音は小さく、静かな場所でも使えると思いますが、Enterキーのみ打鍵音が大きいですw なので、静かな場所ではEnterキーだけは弱めにタイプするといいかもしれません。

実用面では他のDynabook製品と同様に「長時間のタイピングも快適にこなせる、よくできたキーボード」だと評価します。

ディスプレイ

dynabook SZ/MV 正面
ベゼル幅は2022年に発売されたモバイルノートとしては「標準的」くらいで、特に太すぎるとか、すごく細い、という感じではありません。ただ、従来モデルの筐体がやや古臭く、かなりベゼルが太かったので、従来モデルを知っている人にしてみると「一気にカッコよくなった!」と感じられるでしょうね。

ディスプレイの使用感

SZ/MVのディスプレイはIGZOパネルを使用しており、ノングレア(非光沢)タイプです。手持ちのPCモニターとの比較でも発色は素晴らしく、とても鮮やかに感じられました。100%sRGB・100%AdobeRGBといった説明はありませんが、少なくとも(繊細な色の識別が必要な専門職でない)一般的な使い方であれば発色品質には心配いらないと思います。

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dynabook SZ/MV 色合い調整ユーティリティー

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また、「dynabook色合い調整ユーティリティ」というアプリがありまして、「色合い」と「色の濃さ」を調整できる機能しかありません。クリエイターノートなどではR・G・Bそれぞれを独立して調整できたり、レディメードで複数のモード(ビビッドモードとかsRGBモードなど)に設定できるものがありますので、一見すると「物足りない」と感じてしまいます。しかし、もともとの発色品質が高く、色味も素直なので、多くの人は「色の濃さを調整できれば十分」と感じられると思います。一般ユーザーには「シンプルかつ必要十分」なアプリだと評価します。

ただ、メーカー側では「高輝度・高色純度・広視野角」と表記しているものの、ウインタブの実機レビューでよく使っている70%程度に設定すると私の感覚では少々暗いなあ、と感じられ、輝度50%なら暗すぎ、とも感じられました。メーカー側では「省電力LEDバックライト」という説明になっていましたので、それが理由なのかもしれません。なので、「70%以上」が実用域かな、と感じました。ちなみに輝度を100%にすれば暗さは全く感じないどころか、ちょっと明るすぎ、というくらいでした。

(注)液晶ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合があります。

筐体その他

dynabook SZ/MV ヒンジ最大開口
dynabook SZ/MVはヒンジが水平位置(180°)開口します。また…

dynabook SZ/MV 画面回転ユーティリティー

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dynabook画面ユーティリティーという機能(アプリ)があり、簡単なキー操作で画面を反転できますので、ビジネスミーティングなどの際に向かい側に座っている人と簡単に画面共有ができます。

スピーカー

実用品としては全く問題ありませんが、音楽鑑賞など、音質にこだわりたい用途では評価できません。このあたりはDynabookの上位モデルとは差を感じます。低音から高音まで音が薄っぺらく、ややこもった感じで、一昔前のパソコンのスピーカー、という感じですね。

dynabook SZ/MV DTS Audio Processing

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音響アプリとして「DTS Audio Processing」がインストールされています。このアプリは機能性に優れ、音質改善高価も高く、グラフィックイコライザーも搭載していますので、マニュアルでお好みに合わせて細かな音質調整が可能です。実際、SZ/MVでも音質改善効果が高いと感じましたが、「素のスピーカー品質」がいいわけではないので、効果の程も十分とは言えません。

とは言え、Webミーティングなど、ビジネス用や学習用としては不足のない品質であることは間違いありません。

バッテリー

実際にウインタブの記事執筆作業や動画視聴などをしばらく試してみてバッテリーの消費量を確認してみました。ディスプレイ輝度を70%に、音量を40%に、Windowsの電源設定を「トップクラスの電力効率」にして、下記の通り使用しました。

・YouTubeでの動画視聴を30分(この際のみスピーカーを使用)
・ブラウザー上でテキスト入力を30分
・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を30分
・ブラウザーを使い、Webサイトの閲覧を15分(この際のみディスプレイ輝度は100%)
※上記合計は105分ですが、「ながら」での作業を含んでおり、実際の使用時間は90分です

この使い方でバッテリー消費は20%でした。単純計算だと1時間あたり約13%、バッテリー駆動時間は7時間30分~8時間程度となります。メーカー公称のバッテリー駆動時間は約13時間で、ウインタブのこれまでの経験上、「実際のバッテリー駆動時間はメーカー公称値の半分がいいところ」というケースがほとんどなので、dynabook SZ/MVのバッテリー駆動時間は(ウインタブ的には)「概ね良好」だと評価します。

実際、ディスプレイ輝度を落とす(やや暗く感じますが、作業用としては十分使えます)などすればもう少し駆動時間を伸ばせると思いますので、終日(約8時間~9時間)はバッテリー駆動が可能でしょう。また、SZ/MVのACアダプターは極めてコンパクトなので持ち運びも苦になりませんし、USB Type-Cポートからの給電も可能なので、出先で長時間使うのに適した製品と言えます。

3.dynabook SZ/MV 性能テスト

ベンチマークテスト

dynabook SZ/MV PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H、RTX3080Ti):7,943
ASUS ROG Strix G15(Ryzen 7 6800H、RTX3060):7,037
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060):6,675
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H、RTX3050Ti):6,603
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):5,564
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):5,468
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
ASUS Vivobook 15x OLED X1503ZA(Core i7-12700H):5,244
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS VivoBook 15 K513EA(Core i7-1165G7):5,017
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
Microsoft Surface Laptop Studio(Core i7-11370H、RTX3050Ti):4,955
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):4,572
MSI GF63 Thin 10U(Core i5-10500H、RTX3050):4,201
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):4,131
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066
MSI Modern 15 A10M(Core i3-10110U):3,234

レビュー機はCore i7-1255U/RAM16GB/512GB SSDというシステム構成でした。Core i7-1255Uは第12世代(Alder Lake)の省電力タイプ(U型番)で、ウインタブの過去データではMSI Modern 14 C12Mが同じCPU搭載です。また、よく似た型番にCore i7-1260P/Core i7-1280Pというのがありますが、これらは第12世代のバランスタイプ(P型番)で、PBP(Processor Base Power)が高く、そのかわりパフォーマンスは省電力タイプよりも高くなっています。

で、dynabook SZ/MVのPC Markスコアですが、「悪くはないが、期待していたよりも若干低め」ですね。同じCPUを搭載するMSI Modern 14が5,366点と高いスコアになっていますし、第11世代(Tiger Lake)のCore i7-1165G7とほぼ同じくらいのスコアとも言えます。

はっきり言って、それらの製品と比較してもそんなに体感差はないと思いますし、一般的なビジネス用、学習用としては十分な性能になっているとは思います。また、このスコアは電源接続をして測定したものですが、上に書いた通り、バッテリー駆動時間が「ウインタブとしては概ね良好」と評価していますので、それを考慮すれば満足できる結果と言っていいでしょう。ちなみに、Modern 14の実機レビューでは「バッテリー駆動時間は4時間からせいぜい5時間くらい」と評価しています。

dynabook SZ/MV CINEBENCH R23
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForce)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H):1,800、15,593
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740

CINEBENCH R23のスコアについても「第11世代のCore i7-1165G7といい勝負」くらいの結果になりました。MSI Modern 14には結構な水を開けられています。ただし、Modern 14には「MSI Center」という設定アプリがインストールされており、パフォーマンスをブーストさせることができます。一方でSZ/MVにはそのような機能はなく、このあたりの設定(電力供給関連)も影響していると思われます。

dynabook SZ/MV 3D Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えます。

参考(外部GPU非搭載のノートPC):
ASUS Zenbook 14x OLED Space Edition(Core i9-12900H):2,165、5,523、15,596
VAIO SX14(Core i7-1195G7):2,069、5,422、14,536
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,957、5,170、13,807
ASUS ExpertBook B9 B9400CEA(Core i7-1165G7):1,832、5,142、11,928
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,814、4,882、12,868
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):1,762、4,785、12,663
Vivobook 15X OLED(Core i7-12700H):1,597、3,933、9,463
VAIO Z(Core i5-11300H):1,571、4,213、11,375
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,526、3,664、9,843
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):1,498、4,213、11,048
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):1,271、3,607、10,227
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,106、2,912、6,173
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):999、2,307、6,266
※左からTime Spy、Fire Strike、Wild Lifeのスコア

3D Markのスコアは「ちょっと期待外れ」でした。SZ/MVは内蔵RAMが8GB×2のデュアルチャネルなので、Core i7-1255Uの内蔵GPU、Iris Xeはしっかりパフォーマンスが出るはずなんですけどね。CPUの電力値が低めに抑えられているのでは?という気もします。

dynabook SZ/MV Crystal Disk Mark
SSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。PCIe ×4接続と思われる速度で、実用上はもたつきを感じることは全くないと思います。

発熱とファン音

Web閲覧やテキスト入力などの場面ではほぼ無音ですし、発熱についても気にする必要はありません。ベンチマークテスト中にはファン音が聞こえましたが、音量はごく小さく、40dbに届かないくらいでした。ちなみに40dbというのは「図書館の中」とか「静かな住宅街」くらいの騒音レベルです。ただし、ファンの音が高く、実際の騒音レベルよりもやや大きく聞こえました。ともあれ、Core i7搭載ノートとしてはごく静かな部類と言え、これ以上の静音性を望むのならファンレス機(Core i7搭載機ではほとんどありません)にするしかない、という感じですね。

発熱については、ベンチマークテスト中はキーボード面上部の表面温度が50℃程度まで上昇しましたが、これは数値的にも体感的にも正常な範囲内、というか発熱量は小さい、と言えるレベルです。この際、背面の温度も50℃程度までは上昇していましたので、「膝の上で高負荷な作業をする」人は低温やけどに注意しましょう。

4.dynabook SZ/MV レビューまとめ

dynabook SZ/MVはDynabook Directで販売中で、ウインタブ読者が利用できる「クローズドサイト」から安く購入ができます。9月15日現在のクローズドサイトでの価格は税込み109,780円から、となっています。また、レビュー機の「Core i7/RAM16GB/512GB SSD」という構成だと税込み124,080円です。Dynabook Directは会員登録(無料)をすれば通常価格から大きな割引が受けられますし、ウインタブ読者の場合「クローズドサイト」の利用でさらにお買い得になります。

レビューを終えてみて、ベンチマークスコアが今ひとつ伸びなかった、という点が少し残念でしたが、そのぶん発熱やファン音が抑えられ、バッテリー駆動時間も長めでしたから、ビジネス用・学習用のモバイルノートとしてはバランスの取れた仕上がりだと思います。

DynabookのモバイルノートにはGZ(カタログモデルではGシリーズ)やRZ(カタログモデルではRシリーズ)がありますが、SZ/MVはそれらの上位モデルよりも価格が安く、従来モデルから筐体も一新され、コンパクトで軽量となり、一気に魅力を増したと思います。

国内メーカーの第12世代CPU搭載の軽量モバイルノートとしては非常にお買い得だと思いますし、長く付き合っていけそうな製品です。

5.関連リンク

この製品は「クローズドサイト」から安く購入ができます。クローズドサイトのアクセスにはIDとパスワードが必要です。
【特定サイト限定】クローズドサイト
ID :dyna204cls
パスワード:T8Y7GRSV
クローズドサイト開設期間:2022年9月30日(金)17:00まで

上記クローズドサイトの画面上部にある検索窓に「SZ/MV」と入力して検索すると簡単に製品を探せます

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