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MSI Katana 15 B13V レビュー - 第13世代のCore i7とGeForce RTX4050を搭載するゲーミングノート、パフォーマンスは期待を大きく上回りました!

MSI Katana 15 B13V
MSIのゲーミングノートPC「Katana 15 B13V(Katana-15-B13VEK-1201JP)」の実機レビューです。CPUに第13世代のCore i7を、GPUにはGeForce RTX40シリーズを搭載する「最新スペック」の15.6インチゲーミングノートで、MSIのゲーミングPCラインナップ中だと「中堅クラス」くらいの位置づけの製品です。

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ここがおすすめ
・CPUに第13世代(Raptor Lake)のCore i7-13620Hを搭載
・GPUに最新型番、GeForce RTX4050 Laptop GPUを搭載
・RAMは32GBと大容量、SSDも標準で1TBを搭載
・GPUは設定アプリでオフセット可能
・CoolerBoost 5による高い冷却性能
・RGBバックライト搭載のキーボードでゲームプレイの雰囲気を演出
ここはイマイチ
・ポート規格が低速(ThunderboltやGen2規格なし)
・日本語キーボードの配列にクセあり
販売サイトはこちら
Katana-15-B13VEK-1201JP:MSIストア
※クーポンコード「MSIWINTAB2023K」で10,000円OFF(4月30日まで)

1.Katana 15 B13V スペック

スペック表

  Katana 15 B13V(B13VEK-1201JP)
OS Windows 11 Home
CPU Core i7-13620H
外部GPU NVIDIA GeForce RTX4050 Laptop GPU
RAM 32GB(DDR5, 最大64GB)
ストレージ 1TB PCIe NVMe SSD
(M.2 PCIe Gen4 空きスロット×1)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチ(1,920 x 1,080)144Hz
ネットワーク Wi-Fi6(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.2
入出力 USB3.2 Gen1 Type-C(映像出力対応)、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、USB2.0 Type-A、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 53.5Whr(最大 6時間)
サイズ 359 × 259 × 24.9 mm
重量 2.25 kg

バリエーションモデル

3月19日現在、上記スペック表の単一バリエーションです。また、今回のレビュー機のスペックも上記スペック表と同じ構成になっています。

コメント

搭載CPUは第13世代(Raptor Lake)のCore i7-13620Hです。最新のゲーミングノートに搭載例の多いCore i7-13700Hとはコア数/スレッド数が異なり、Core i7-13700Hが14コア(Pコア6、Eコア8)20スレッドであるのに対し、Core i7-13620Hは10コア(Pコア6、Eコア4)16スレッドとなっていますので、パフォーマンス面(特に後掲するCINEBENCH R23のスコア)で多少の差が出てきそうです。

GPUはGeForce RTX4050 Laptop GPUです。2023年1月にリリースされたGeForce RTX40シリーズの中では「エントリーモデル」という位置づけで、従来型番RTX3050の後継と言えるものですが、先に言っておくと「RTX3050から、めちゃめちゃ性能アップしている」んですよね。詳しくは後ほど…。

RAMは32GBと大容量、SSDも標準で1TBを搭載していますので、近年の大容量ゲーム(100GB越えのものも珍しくありません)のインストールも余裕です。また、ディスプレイは15.6インチで解像度は1,920 × 1,080(アスペクト比16:9)と「トラディショナル」な形状で、リフレッシュレートは144Hzとなっています。

では、筐体から見ていきます。

2.Katana 15 B13V 外観と使用感

MSI Katana 15 B13V ACアダプター
まずはACアダプターから。出力200Wのもので実測重量は電源ケーブル込みで574 gでした。ゲーミングノート用のACアダプターとしては比較的小型軽量な部類だと思います(もちろん一般的なモバイルノートやスタンダードノートのACアダプターよりはずっと大きくて重いです)。

MSI Katana 15 B13V 天板
天板です。筐体素材は樹脂製ですが、安っぽさは全くありません。ゲーミングPCとしてはシンプルで、目立つ装飾もありません。

MSI Katana 15 B13V 天板
MSIのゲーミングPCではおなじみのドラゴン・ロゴも筐体と同色になっていて、電源を入れると光る、とかもないです。ただ、これはこれでカッコいいんじゃないかと…。

MSI Katana 15 B13V 底面
底面です。ハニカム形状の通気口がたくさん開いていて、筐体内部も覗けます。左右にはスピーカーグリルがありますが、Katana 15 B13Vは底面にステレオスピーカーを搭載しています。なお、この製品に限らず、MSIのPCは底面を開口し、筐体内部にアクセスすることができますが、ユーザーが筐体を開口するとメーカー保証が切れてしまいます(通常、底面に「FACTORY SEAL」というシールが貼られていて、これを剥がさないと筐体を開口できませんが、レビュー機にはこのシールがありませんでした)。

保証を切ることなくRAMやSSDを増設するためにはMSI公認サポート店に作業を依頼する必要があります。

MSI Katana 15 B13V 前面
前面です。こちらにはポート類やボタン類はありません。でも、ちょっと違和感が…。

MSI Katana 15 B13V 前面
Katana 15 B13Vには前面と側面にこのような装飾(模様)が入っています。この装飾は従来モデルにはなかったもので、2023年モデルの特徴と言えます。

MSI Katana 15 B13V 背面
背面にもポート類やボタン類はありません。

MSI Katana 15 B13V 左側面
左側面です。画像左端にDC-INジャック、通気口を挟んでUSB3.2 Type-A、USB2.0 Type-Aがあります。

MSI Katana 15 B13V 右側面
右側面です。画像左からイヤホンジャック、USB3.2 Type-A、USB3.2 Type-C、HDMI、LAN(RJ45)です。Katana 15 B13Vには高規格(ThunderboltやGen2規格)なUSBポートがありません。使い方にもよりますが、この点はマイナスポイントかと思います。

MSI Katana 15 B13V キーボード

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キーボードは「4ゾーンRGBバックライト内蔵日本語キーボード」と開示されています。このようにカラフルなバックライトになっていますが、4ゾーンRGB(キーボード面を4つにセグメント分けし、それぞれのセグメントのバックライト色を変更できる構造)なので、個々のキーを任意の色に設定することはできません。また、W,A,S,Dキーと方向キー、電源ボタンはキートップが透明になっていて、他のキーと異なるデザインです。

アルファベットキーのキーピッチは手採寸で19 mm弱で、キーストロークはノートPC用としてはやや深めくらいです。

MSI Katana 15 B13V キーボード
キートップはフラットで、指のかかりをよくするためのくぼみなどはありません。

キーボードの使用感

MSI製品の「テンキー付きの日本語配列キーボード」は少しクセがあります。まず、Fnキーが左下にはなく、右下であること。ただこれは設定アプリ「MSI Center」で「WindowsキーとFnキーを入れ替える」機能がありますので、他のノートPCでFnキーをよく使う人でも特に問題はありません。

あと、英語配列を日本語配列に変更した名残りか、右側のBackSpaceキー、Enterキー、Shiftキーが隣のキーとくっついて配置されています。特に右Shiftキーのサイズがかなり小さめで慣れるまでは押しにくいです。

使用感ですが、上記の配列上のクセを別とすれば打鍵音が静かで、打鍵の感触もよく、非常に快適なタイピングができます。一般にゲーミングノートのキーボードはスタンダードノートやモバイルノートのキーボードよりも頑丈に作られており、そのせいか「静音」なものが多いです。Katanaのキーボードもその例にもれません。また、多少強打してもたわんだりすることがなく、これも打鍵感の良さにつながっていると思います。

実際にゲームもしてみましたが、ノートPCとしてはストロークが少し深めなので、個人的には快適に操作ができました。ただし(これはどのゲーミングノートにも当てはまることですが)デスクトップPC用キーボードよりもストロークがかなり浅いのは間違いないので、現在デスクトップPCでゲームをしている人には少し物足りないかもしれないですね。

MSI Katana 15 B13V ヒンジ最大開口
Katana 15 B13Vはヒンジが180度開口する構造です。ビジネス用のスタンダードノートやモバイルノートではよく見られる構造で、ゲーミングPCにこの構造が必要なのかは何とも言えませんが、「(開口角度についても)大は小を兼ねる」ということは間違いないでしょう。

MSI Katana 15 B13V ディスプレイ
正面から見たところです。上に書いた通りディスプレイは15.6インチでアスペクト比16:9という形状で、ゲーミングノートなので当然ノングレア(非光沢)タイプとなっています。左右のベゼル幅は細めながら、上部ベゼルはMSI製品でしばしば見られる中央部が盛り上がった形状になっており、下部ベゼルはかなり太めです。

ディスプレイの使用感

この製品を単体で使用するぶんには十分にキレイな発色になっていると思います。一方、手持ちのモニター(27インチIPS液晶、sRGB100%のもの)と比較すると、原色がやや淡く感じられます。全体的に少し薄い感じですね。ゲームプレイやWebブラウジングなどでの利用には全く問題ないと思いますが、繊細な色の識別が必要なクリエイターの人には少し不満が出るかもしれません。

それと、MSI Centerの設定で画面中央にクロスヘア(銃の照準用の十字線)を常時表示させることができます。

スピーカーの使用感

音質はクリアで低音から高音までバランスよく鳴ります。ただし、PCスピーカーとしての範疇を越えて高音質、という感じではなく、特に低音は弱めです。

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MSI Katana 15 B13V Nahimic

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MSI Katana 15 B13V Nahimic

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音響アプリはMSI製品ではおなじみのNahimicです。低音、高音のブーストがワンタッチででき、イコライザーもついていますので、お好みの音質に仕上げることができます。

3.MSI Centerについて

MSI Katana 15 B13V MSI Center

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MSIのノートPCには独自の設定アプリ「MSI Center」がインストールされています。MSI Centerの機能はPCのジャンル(ゲーミング、クリエイター、ビジネス)によって異なりますが、Katana 15 B13Vには細かくパフォーマンスを調整できる機能があります。

MSI Katana 15 B13V MSI Center

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パフォーマンスモード(MSI Centerではユーザーシナリオという名称です)を「スマートオート(AIによる自動設定)」「究極のパフォーマンス」「バランス」「サイレント」「スーパーバッテリー」の5種類から選べます。それと、この画像の下に「GPU Switch」というメニューがありますが、ここで「GeForce優先」「ハイブリッド(状況に応じてGeForceと内蔵GPUを切り替え。普通のゲーミングノートはこれです)」「内蔵GPU優先」を切り替えることができます。

また、「究極のパフォーマンス」モードでは、

MSI Katana 15 B13V MSI Center

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MSI Katana 15 B13V MSI Center

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GPUのコアクロックオフセット、およびVRAMのクロックオフセットができ、さらにファンモードも細かく設定できます。

MSI Katana 15 B13V MSI Center

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また、MSI Centerから「Mystic Light」という機能を呼び出してキーボードバックライトの設定ができます。Katana 15 B13Vのバックライトは初期設定ではカラフルなイルミネーションになっていますが、イルミネーションの種類を変えたり、ゾーンごとのバックライト色を変えたり(上の画像がそうです)、白など地味な色の単色で光らせることもできます。私はレビュー期間中、テキスト入力時には「白の単色」に設定していました。

MSI Centerは非常に多くの機能を搭載しています。以前別記事にて各種機能の説明をしていますので、興味のある人はこちらの記事をご覧ください。ただし、繰り返しになりますが、MSI Centerの機能は機種ごとに少しずつ異なりますので、この点ご了承下さい。
MSI独自の設定アプリ「MSI Center Pro」の機能をご説明します。パフォーマンスの設定やシステムの診断もできるスグレモノです!

このあと各種ベンチマークスコアを掲載しますが、MSI Centerのパフォーマンスモードを「究極のパフォーマンス」に、「GPUのコアクロックオフセットを200MHzに、VRAMクロックオフセットも200MHz」に、ファンモードを「クーラーブースト(常に最大風量)」に設定して実施しています。

4.Katana 15 B13V 性能テスト

ベンチマークテスト

MSI Katana 15 B13V 3D Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えます。Katana 15 B13Vが搭載する最新型番のCPU/GPUの実力に注目です。

参考1(ハイスペックゲーミングノート):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):22,052、38,273、15,196
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(Core i9-12900H、RTX3080Ti):12,849、28,768、7,999
Lenovo Legion 760(Ryzen 9 5900HX、RTX3080):12,070、26,488、7,622
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX、RTX3070Ti):11,088、26,107、6,904
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H、RTX3070Ti):10,516、23,619、6,589
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):10,393、23,177、6,394
ASUS ROG Strix G15 G513RM(Ryzen 7 6800H、RTX3060):9,359、21,320、5,363
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,981、21,434、5,488
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,435、20,017、5,049
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060)):8,023、18,153、4,491
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):7,767、17,671、5,136
MSI Pulse GL66 11U(Core i7-11800H、RTX3060):6,974、15,408、4,088
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q):5,597、13,382、3,150
※左からTime Spy、Fire Strike、Port Royalのスコア

参考2(RTX3050/3050Tiクラス搭載ノート):
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H、RTX3050Ti):5,629、12,138
ASUS Vivobook Pro 16x OLED(Ryzen 7 5900HX、RTX3050):4,470、9,640
Microsoft Surface Laptop Studio(Core i7-11370H、RTX3050Ti):4,462、8,943
MSI GF63 Thin 10U(Core i5-10500H、RTX3050):4,187、9,486
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H、Radeon RX5500M):4,170、10,596
Lenovo Legion Y7000(i7-9750H、GTX1650):3,722、8,164
ASUS TUF Gaming A15(Ryzen5 4600H、GTX1650):3,637、8,779
※左からTime Spy、Fire Strikeのスコア

Katana 15 B13Vの搭載GPUはGeForce RTX4050 Laptop GPUです。3D Markスコアは前世代のGeForce RTX3060と同等かそれ以上、RTX3070に迫るものとなりました。RTX3050/3050Tiとは非常に大きなスコア差を付けています。また、リアルタイムレイトレーシングの性能を測定するPort RoyalはRTX3050/3050Tiだと1,000点にも満たないスコアになってしまうのですが、Katanaでは5,000点に迫るスコアとなりました。

MSI Katana 15 B13V FF15ベンチ
次に個別ゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマーク結果です。

参考:
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):19,307
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(Core i9-12900H、RTX3080Ti):11,839
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H、RTX3080):11,658
ASUS ROG FLOW X13(Ryzen9 5900HS、RTX3080):10,371
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H、RTX3070Ti):9,451
ASUS ROG Strix G15 G513RM(Ryzen 7 6800H、RTX3060):9,349
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):9,063
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,946
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,879
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):8,230
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060)):7,513
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(i7-9750H、RTX2070):7,440
MSI Pulse GL66 11U(Core i7-11800H、RTX3060):7,138
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H、RTX3050Ti):5,328
MSI GF63 Thin 10U(Core i5-10500H、RTX3050):4,179

ここでもRTX3060をしのぎ、RTX3070搭載機に迫るスコアとなっています。上のデータは「高品質」で測定したものですが、参考までに「標準品質」のスコアも掲載します。標準品質であればスコアは軽々と1万点をオーバーします。

MSI Katana 15 B13V FF15ベンチ

MSI Katana 15 B13V PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):9,187
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H、RTX3080Ti)7,943
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(Core i9-12900H、RTX3080Ti):7,773
ASUS ROG Zephyrus M16(Core i9-12900H、RTX3070Ti):7,720
DELL G15(Core i7-12700H、RTX3060):7,685
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H、RTX3070Ti):7,417
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX、RTX3070Ti):7,347
Lenovo Legion 760(Ryzen 9 5900HX、RTX3080):7,129
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H、RTX3080):7,054
ASUS ROG Strix G15 G513RM(Ryzen 7 6800H、RTX3060):7,037
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS、RTX3070Ti):6,881
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):6,827
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):6,744
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060):6,675
ASUS ROG FLOW X13(Ryzen9 5900HS、RTX3080):6,544
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H、RTX3060):6,488
HP OMEN X 2S 15(i9-9880H、RTX2080 Max-Q):6,447
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):6,225
Lenovo Legion Y740(17)(Core i7-9750H、RTX2080Max-Q):6,151
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):6,081
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(i9-10980HK、RTX2070SUPER):6,023
MSI Pulse GL66 11U(Core i7-11800H、RTX3060):5,810

過去データと比較していただくと、Core i7-13620H/RTX4050という構成としては驚異的なスコアになっていることがわかると思います。PC Markが想定する利用シーンであれば「5,000点もあれば十分」だと個人的には思っているのですが…。

MSI Katana 15 B13V CINEBENCH R23
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForce)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):2,149、30,358
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H):1,800、15,593
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
VAIO SX14(Core i7-1280P):1,661、9,354
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,647、8,813
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):1,364、8,013
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740

Katana 15 B13Vが搭載するCPU、Core i7-13620Hは第12世代のCore i7-12700Hや第13世代のCore i7-13700Hよりもコア数/スレッド数が少なくなっています。そのため、特にマルチコアのスコアが少し低めになっています。

MSI Katana 15 B13V Crystal Disk Mark
最後にSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。PCIe Gen4 SSDのスコアとしてはやや低速かな、という気もしますが、実用上ここまでの速度が出ていればゲームだけでなくほとんどの用途で不満を感じることはないと思います。

発熱とファン音

ベンチマークテスト中、ファンのモードを「クーラーブースト」にしていました。このモードでは「常に最大風量」となります。この状態でベンチマークテストを実施すると、本体表面はほとんど発熱しませんでした。だだし「かなり騒々しい」です。常に最大風量なので、ファン音は60db台前半をキープします。ヘッドセットを使わないと辛いレベル。ただし、PCのファンは基本的には風量を自動でコントロールしてくれるので、クーラーブーストを常にオンにする必要はないでしょうけどね。

ゲームプレイ以外の場面、テキストライティングとか動画視聴時などはファン音はほとんど気になりません。無音と言っていいくらいです。

5.Katana 15 B13V レビューまとめ

MSI Katana 15 B13V(Katana-15-B13VEK-1201JP)はMSIストアで販売中で、3月19日現在の価格は税込み239,800円ですが、MSIからウインタブ読者向けに10,000円OFFクーポン「MSIWINTAB2023K」を発行していただきましたので、クーポン使用で税込み229,800円で購入できます。

搭載GPUはGeForce RTX4050 Laptop GPUはRTX40シリーズとしては下位の型番ではあるのですが、各種ベンチマークスコアを見ていただければ従来のRTX3060~RTX3070に匹敵するグラフィック性能を備えていることがわかると思います。また、CPUとGPUが最新の型番であるというだけでなく、大容量のRAMや1TBのSSDを搭載し、リフレッシュレート144 HzのディスプレイやRGBバックライト搭載で頑丈・打鍵感のいいキーボード、高い冷却性能など、筐体品質も非常に高水準な製品であると評価できます。

第13世代CoreやRTX40シリーズ搭載のゲーミングPCはどうしても価格が高くなってしまいますが、その中にあってKatana 15 B13Vは比較的購入しやすい価格になっており、ゲーム初心者から上級者まで、どなたにもおすすめできる製品だと思います。

6.関連リンク

Katana-15-B13VEK-1201JP:MSIストア
※クーポンコード「MSIWINTAB2023K」で10,000円OFF(4月30日まで)

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