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ThinkPad Tシリーズ比較(2026)- ワイドバリエーションで据え置きにもモバイルにも対応、用途別の最適モデルは?

Lenovo

ThinkPad Tシリーズ 比較 (2026年版)
ThinkPadにはX1・X・X9・T・P・L・Eと、たくさんの「シリーズ」があります。それぞれのシリーズにはコンセプトがあり、例えば「X1:最先端技術が盛り込まれた薄型・軽量なフラッグシップモデル」「P:CADや解析業務を手掛けるパワーユーザー向けのモバイルワークステーション」「E:お手頃価格のスタイリッシュ・ビジネスノート」といった具合です。

Tシリーズはメーカーサイトに「ThinkPad誕生当初からある頼れるレジェンドモデル」という紹介文がありますが、サイズや搭載CPUのブランドが多岐にわたり、一言で「こんなシリーズです」と評するのが難しいです。

しかし、それぞれの製品特性をしっかり理解すると、実はほとんどのビジネスユーザーのニーズを満たせるシリーズであることがわかります。

この記事では、2026年のTシリーズを一覧表で整理し、それぞれの製品がどのような用途に適しているかを解説します。

1. ThinkPad「Tシリーズ」という選択肢

Tシリーズをわかりにくくしている理由として、以下が挙げられます。

・据え置き・半据え置きに向くT14、T16とモバイルに向くT14s、T14s 2-in-1がある
・搭載されているCPUブランドが非常に多い。Intel Core Ultraシリーズ3 (Panther Lake)、AMD Ryzen AI (PRO) 400シリーズ (Gorgon Point)、AMD Ryzen 200シリーズ (Hawk Point)、があり、2026年モデルには設定がない (6月11日現在)が、2025年モデルではSnapdragon Xシリーズの設定もあった。そして、これらCPUブランドごとに製品ページが分かれている
・X1シリーズほど高価ではなく、かといってEシリーズほど安価でもない

このように、筐体の種類、CPUの選択肢、価格帯が入りくんでいることが、Tシリーズを少々わかりにくくしています。

しかしそれは、Tシリーズが非常に柔軟な構成を持つシリーズである、ということも意味します。あとは私達がTシリーズの各モデルの違いや特徴を知りさえすれば、自分のニーズに合うモデルが見つかると思います。

2. Tシリーズの2026年モデル一覧表

下記がThinkPad Tシリーズの2026年モデルの一覧表です。なお、Tシリーズには「T1g」「T16g」という、非常に高性能なモデルもありますが、どちらも2026年6月現在、まだ2025年モデルのままなので、ここでは取り上げません。この2機種についてはこちらの記事をご参照ください。
Lenovo ThinkPad T16g Gen 3 (16型 Intel) - Core Ultra 200HXとGeForce RTXを搭載する「ハイエンド中のハイエンド」なThinkPad
Lenovo ThinkPad P1 Gen 8 (16型 Intel) / T1g Gen 8 (16型 Intel) - 究極のパワーとモビリティ、dGPU搭載のハイエンドThinkPad

製品名 CPU ディスプレイ
(主なもの)
重量 実売価格(目安)
T16 Gen 5 (Intel)
▶ 製品紹介記事

▶ メーカーサイト
Core Ultra シリーズ3
(Panther Lake)
※Copilot+ PC
16.0インチ IPS
1,920×1,200
約1.81kg 約28〜55万円
T16 Gen 5 AGP (AMD)
▶ 製品紹介記事
▶ メーカーサイト
Ryzen AI PRO 400
(Gorgon Point)
※Copilot+ PC
16.0インチ IPS
1,920×1,200
約1.82kg 約27〜52万円
T16 Gen 5 AHP (AMD)
▶ 製品紹介記事
▶ メーカーサイト
Ryzen PRO 200
(Hawk Point)
16.0インチ IPS
1,920×1,200
約1.82 kg   約25~47万円
T14 Gen 7 (Intel)
▶ 製品紹介記事

▶ メーカーサイト
Core Ultra シリーズ3
(Panther Lake)
※Copilot+ PC
14.0インチ IPS
1,920×1,200
約1.41kg 約27〜55万円
T14 Gen 7 AGP(AMD)
▶ 製品紹介記事

▶ メーカーサイト
Ryzen AI PRO 400
(Gorgon Point)
※Copilot+ PC
14.0インチ IPS
1,920×1,200
約1.42kg 約27〜50万円
T14 Gen 7 AHP (AMD)
▶ 製品紹介記事
▶ メーカーサイト
Ryzen PRO 200
(Hawk Point)
14.0インチ IPS
1,920×1,200
約1.42kg 約25〜48万円
T14s Gen 7 (Intel)
▶ 製品紹介記事

▶ メーカーサイト
Core Ultra シリーズ3
(Panther Lake)
※Copilot+ PC
14.0インチ IPS
1,920×1,200
約1.24kg 約29〜50万円
T14s Gen 7 (AMD)
▶ 製品紹介記事
▶ メーカーサイト
Ryzen AI 400
(Gorgon Point)
※Copilot+ PC
14.0インチ IPS
1,920×1,200
約1.26kg 約29〜45万円
T14s 2-in-1 Gen 2 (Intel)
▶ 製品紹介記事
▶ メーカーサイト
Core Ultra シリーズ3
(Panther Lake)
※Copilot+ PC
14.0インチ IPS
1,920×1,200
約1.41kg 約33〜51万円

この表で実売価格 (目安)の上限がかなり高価になっていますが、これはTシリーズでRAM/SSD容量のカスタマイズ余地が大きいことが理由です。ご存じの通り2026年6月現在、RAMやSSDの価格が高騰しており、RAMを64GBにしたり、SSDを2TBにしたり、といったカスタマイズを施すと50万円オーバーになってしまいます。
さて、ディスプレイサイズと重量を見ると利用シーンはイメージできると思います。T16は据え置き型のスタンダードノート、T14は「据え置き、ときどきモバイル」、T14sはモバイルノート、T14s 2-in-1はモバイルノートとしてはやや重いですが、タブレットモードやスタンドモードなどにして使え、筆圧対応のペン入力ができますので、イラストやマンガの制作にも使えます。
次にCPUですが、Core Ultraシリーズ3 (Panther Lake)とRyzen AI (PRO) 400シリーズは2026年リリースの最新CPUで、Copilot+ PCの要件を満たすAI処理チップNPUを内蔵しています。Ryzen 200シリーズ (Hawk Point)は2025年リリースで旧世代のRyzen 8000シリーズから基本設計が変わっておらず、NPUを内蔵していない型番もありますし、NPUを内蔵する型番でもCopilot+ PCの要件を満たす性能ではありません。ただし、CPU/GPU性能については2026年の現在も高水準と言えます。

Intel Core Ultraシリーズの型番一覧はこちら
AMD Ryzen AI/Ryzenシリーズの型番一覧はこちら

3. Tシリーズの2026年モデルの寸評

T16 - X1シリーズにはない、大画面&据え置き型のThinkPad

Lenovo ThinkPad T16 Gen 5 (Intel)

ThinkPad T16 Gen 5 (Intel)

16インチの大画面にテンキー付きキーボードを備えた、据え置き運用に適したモデルです (ウインタブではこのジャンルのノートPCを「スタンダードノート」と呼んでいます)。キーボードにはテンキーも備えており、サイズが大きくやや重いので、自宅やオフィスなどでじっくり作業するような使い方に向きます。CPUはIntel Core Ultraシリーズ3 (Panther Lake)、AMD Ryzen AI PRO 400シリーズ (Gorgon Point)、AMD Ryzen PRO 200シリーズ (Hawk Point)を選べ、Ryzen PRO 200シリーズ搭載モデル (AHP)以外はCopilot+ PCです。

T14 - Tシリーズでは「王道」のビジネスノート

Lenovo ThinkPad T14 Gen 7 (14型 Intel) / T16 Gen 5 (16型 Intel)

ThinkPad T14 Gen 7

14インチディスプレイを搭載するT16と並ぶTシリーズの中核モデルです。搭載CPUもT16と同じくIntel (Panther Lake)、AGP (Gorgon Point)、AHP (Hawk Point)から選べ、Intel版とAGPがCopilot+ PCです。モバイルノートとみなせる重さですが、毎日バッグに入れて持ち運ぶ前提であればこのあとご説明するT14sのほうが向きます。少し重い代わりに有線LANポートがあるなど、利便性は高いです。
「基本的に据え置きで使うが、外出先に持ち出す機会もそこそこはある」ような人に向きます。

T14s - 薄型軽量でCPUの選択肢が多いモバイルノート

ThinkPad T14s Gen 7 (14型 Intel)
T14と同じ14インチサイズですが、軽量化・薄型化を進めたのがT14sです。約1.24 kg~と軽量で、モバイル利用にも適しています。CPUはIntel(Panther Lake)、AMD (Gorgon Point)の2種類が設定され、すべてCopilot+ PCです。
T14sは薄型化・軽量化により位置づけがX1シリーズに接近しており、モバイルノートとしての機動性 (軽さ)や先進機能についてはX1シリーズに一歩譲るかわりに、価格がX1シリーズよりも安いです。よって、批判を覚悟で書くと「X1シリーズの廉価版」だと思っています。

T14s 2-in-1 - Tシリーズ唯一のコンバーチブル2-in-1

Lenovo ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 2 (14型 Intel)
T14s 2-in-1はTシリーズでは唯一の、ThinkPadシリーズ全体で見ても数少ないコンバーチブル2-in-1筐体を備えています。2026年6月現在だと搭載CPUはIntel (Panther Lake)のみで、全バリエーションモデルがCopilot+ PCです。
X1シリーズに「X1 2-in-1」がありますが、製品価格は明らかにT14s 2-in-1のほうが安いです。また、比較的安価なEシリーズには2-in-1のモデルがありません。よってT14s 2-in-1は「ThinkPadシリーズでは購入しやすい2-in-1」と言えます。
2-in-1 PCはタブレットモードでお絵描き、スタンドモードやテントモードで動画視聴といった、エンターテイメント系の使い方にも向くので、「ThinkPadといえども仕事専用機とはしたくない」というニーズに向きますね。

4. まとめ

記事中でも触れていますが、注意したいのは「CPUの型番によってはCopilot+ PCの要件を満たさない」ということです。「Copilot+ PCであること」はPC選びの必須事項であるとまでは思いませんが、Windows 11でもCopilot+ PC向けのオンデバイスAI機能が充実してきていますので、無視できない点だとも言えます。
Tシリーズは選択肢も多いため、CPUの種類や重量、2-in-1か否かなど、自分のニーズに合わせて選ぶようにすれば、きっと満足感の高い買い物ができると思います。

5.関連リンク

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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