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VOYO i3 - 14インチ、低価格にして使えるスペック、豊富な入出力ポートを備えるモバイルノート

VOYO i3
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。中国メーカーの「VOYO」は独特な筐体デザインのキーボード非分離型2 in 1「VBookシリーズ」が代表的なモデルで、ウインタブでもこの筐体の製品を2度レビューしています。
VOYO VBook V3 ー 13.3インチ、Apollo LakeのPentiumにSSD搭載の2 in 1はかなりの高品質だった(実機レビュー)
VOYO VBook A1 ― 細かい甘さが惜しいが、実用面は十分快適な11.6インチ コンバーチブル型PC(実機レビュー:natsuki)

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今回紹介する「VOYO i3」はVBookタイプの筐体ではなく、中華らしい薄型の筐体を持つモバイルノートです。スペックはそれほど高くありませんが低価格なのが魅力で、Jumper EZBook 3 SEと競合しそうな価格帯となります。でもEZBook 3 SEと比較すると一長一短があり、購入を検討する場合にうれしい悩みとなりそうです。

1.スペック

VOYO i3 スペック表
CPUはApollo Lake世代のCeleron N3350(デュアルコア)で、上位モデルのN3450(クワッドコア)よりも処理性能はやや劣ります。N3350は日本で販売されるエントリークラスのノートPCによく使われており、中華製品でもJumper EZBook 3やEZBook 3 SEがN3350を搭載します。一方で、もう少しだけ高価な中華ノート(200ドル台前半~後半くらい)だとN3450となります。比較的軽めの作業(Excelの数式入力やWordのテキストライティング、webブラウジングやYouTubeの動画視聴など)だと体感差はあまり大きくありませんが、ベンチマークテストをすると比較的はっきり差が出ます。N3350だとベンチマークテスト上はAtomと大差ない感じです。ただ、だからと言って使い物にならないとか、遅くて我慢できないとか、そういう心配はいりません。

次にRAMですが、6GBもあります。CPU性能からして少々オーバースペックかと思いますが、ブラウザーのタブをたくさん開いたときとか、バックグラウンドで動く複数のアプリを立ち上げたときなどは助かるかもしれませんね。

ストレージは64GB eMMCですが、メーカーの説明によれば「最大2TBまでの2.5インチHDDをサポート」とありますので、内部に2.5インチのドライブベイが装備されていると思われます。しかし、最新の中華ノートの一部が装備している、筐体底面のM.2 スロットのような構造ではないと思われ、裏蓋(底面)を開口する必要があるのでしょう。

ディスプレイはTN液晶(メーカーの記載はありませんが、Banggoodにその旨記載がありました)でHD(1,366 × 768)と、中華ノートとしてはイマイチなものになっています。ただ、IPSだと言われて実はTNだった、みたいな裏切られ方はしなくて済みますね。

ポート類はかなりの充実ぶりです。USB 2.0が主体となるもののフルサイズのUSBポートが3つ、HDMIになんと有線LANポートまで装備します。MacBookに似せて薄型に作られている中華ノートで有線LANポートを装備しているのはかなり珍しく、これは歓迎すべきだと思います。

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また、14.1インチながら重量も1.3 kgと軽量になってますね。タテ・ヨコサイズは大きめですが、この重量であればモバイル利用も可能だと思います。メーカーの公称値ではバッテリー稼働時間も6~8時間ということですし。ただ、VOYOは過去重量の表示がかなりいい加減で、800 gのはずの製品が実は1 kgあった、なんてこともありました。さすがにこのようないい加減さは多少は改善されていると思いますけど…。

2.筐体

VOYO i3
この製品はサイズが大きめ、と書きましたが、この画像を見ればその理由がよくわかると思います。今どきのノートPCとしてはベゼルがかなり太く、薄型でスタイリッシュな筐体のデザイン性を少しばかり損ねているように思われます。筐体素材についてはメーカーの説明はなく、Banggoodでは「ABS」という記載がありました。価格帯からして金属製ではないと思われます。

VOYO i3
キーボードです。「手が邪魔」ですが、この製品はMacBookタイプの他の中華ノートとは少し異なる構造です。すごく見にくいですが、キーボード面の右上に丸い電源ボタンがあるのがわかりますか?MacBookタイプの中華ノートはキーボードの右上に、あたかも他のキーと同じようにして電源ボタンがあり、Windows使いの人は戸惑うばかりなのですが、この製品の場合は押し間違えがない位置に電源ボタンがあります。

キーピッチ、キーストロークは不明ですが、「キートップのサイズが20 mm、キー間が3 mm」という、よくわからない説明がありました。ただ、14.1インチサイズですし、無理にテンキーをつけたりもしていないので、打鍵には余裕のあるサイズなんでしょう。

VOYO i3
側面の入出力ポートです。USBポートが3つ、というのはありがたいですね。薄型の中華ノートの場合、USBポートが2つだけということがほとんどですから。そして、有線LANポートが装備されているのは中華ノートとしては本当に珍しいです!

3.価格など

VOYO i3は中国の通販サイト「Banggood」と「geekbuying」で販売中で、11月12日現在の価格はBanggoodが197.99ドル(23,053円)、geekbuyingが179.99ドル(21,111円)となっています。geekbuyingの価格で見ると、Jumper EZBook 3 SEよりも10ドルほど高く、Celeron N3450を搭載する上位機種(200ドル台前半から後半くらい)よりもかなり安いといえます。

この製品はディスプレイ解像度がやや低めとなっているものの、入出力ポートが非常に充実しており、3つのUSBポートと有線LANポートを備えていますので、少しビジネスよりかな、と思います。処理性能には限界があり、負荷の高い作業には向かないと思いますが、ビジネスシーンでExcelやPowerPointなんかを使うにはピッタリの製品と言えるかもしれません。

4.関連リンク

VOYO I3:Banggood
VOYO I3:geekbuying

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コメント

  1. 貧乏でもたくましく自作するYさん より:

    VOYO i3←Core i3じゃなくてガッカリしたw