HPの法人向けノートPC「ProBook」シリーズの2025年モデルが発売されました。ProBookシリーズはEliteBookシリーズの下位に位置し、EliteBookがUltra、X、8、6というシリーズ名になっている(例:EliteBook X G1i 14, EliteBook 6 G1a 14など)のに対し、ProBookシリーズは4、2というシリーズ名になっています。
今回紹介するのは「ProBook 4 G1a 14」「ProBook 4 G1iR 14」と「4シリーズ」の製品です。いずれも14インチサイズで、G1aがAMD CPU、G1iRがIntel CPUを搭載しています。
HPの法人向けノートPCは個人向けPCにはない強力なセキュリティ機能を搭載しており、個人顧客でも問題なく購入ができますので、個人ユーザーにとってもビジネス用として非常に魅力的です。
参考:EliteBookシリーズの比較記事
HP EliteBookシリーズ比較(2025)- モデルごとの違い・用途・選び方を解説!
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1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 11 Pro |
CPU | G1iR:Intel Core 5 120U / Core 5 220U ※NPU非内蔵, Copilot+ PC非対応 G1a:AMD Ryzen 5 230 / Ryzen 7 250 ※NPU内蔵, Copilot+ PC非対応 |
RAM | G1iR:16GB (シングルチャネル, 最大48GB) G1a:8GB/16GB (シングルチャネル, 最大32GB) ※SO-DIMM DDR5-5600, 2スロット(空き1) |
ストレージ | 256GB / 512GB SSD(M.2, PCIe NVMe) |
ディスプレイ | 14インチ (1,920×1,200) |
無線通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 G1aはLTEモデルあり(法人専用) |
インターフェース | USB Type-C (20Gbps, 映像・PD対応) ×2 USB Type-A (5Gbps) ×2, HDMI 2.1 LAN (RJ45), 3.5mmオーディオジャック ※G1aのType-Cポートは10Gbps |
カメラ | Webカメラ(FHD, 1080p) |
バッテリー | 56Wh |
サイズ | G1iR:318.60×224.35×20.90 mm G1a:318.60×224.30×19.90 mm ※最厚部, 突起部含まず |
重量 | G1iR:約1.398kg / G1a:約1.49 kg |
※G1iRはメーカーのスペック表では「Core Ultra 5 120U/Core Ultra 5 220U搭載」と記載されていますが、そのような型番はIntel公式サイトにはなく、また、メーカのスペック表に記載されている「最大周波数 5GHz、Performance-cores 2個、Efficient-cores 8個、スレッド数 12 、キャッシュ 12MB」という説明はCore 5 120U/Core 5 220Uと一致するため、この記事では搭載CPUをCore 5 120U/Core 5 220Uとしています。
2. CPU
OSはWindows 11 Proのみが設定されています。G1iRはIntelの「Core シリーズ1(Core 5 120U)およびCore シリーズ2(Core 5 220U)」で、NPUを内蔵しておらず、コードネームは「Raptor Lake(Raptor Lake Refreshとも言います)」と、第13世代Coreと同じもの、つまり「第13世代Coreのリフレッシュ版」です。とはいえ、型番としては新しいですし、性能が低いわけでもありません。
G1aはAMDの「Ryzen 200シリーズ」を搭載しています。こちらも型番としては新しいのですが、コードネームは「Hawk Point」と、Ryzen 8000シリーズと同じなので、実際は「Ryzen 8000番台のリフレッシュ版」ですね。ただし、Ryzen 8000番台の頃からNPUを内蔵しており、G1aが搭載するRyzen 5 230/Ryzen 7 250ともNPUを内蔵しています(ただし、Copilot+ PCの要件は満たしません)。
これはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。ただこれ、左端のCore 5 120Uのスコアくらいしかあてになりません。Core 5 220U(最新型番)のほうがCore 5 120U(従来型番)よりも低性能ということは考えにくく、おそらく220Uのサンプル(27個)のうちに非常にコンディションの悪い個体が含まれていて、(平均の)スコアを押し下げているのだろうと思います。また、Ryzenの2型番についてもサンプル数が1とか2しかなく、今後大きなスコア変動がある可能性が高いです。
ただし、おそらく不当に低く評価されているであろうCore 5 220UのスコアでもProBookシリーズが想定するビジネスシーンの利用では十分な性能だと思います。
3. RAM・SSD・ディスプレイ
RAMはG1aの下位モデルに8GBというのがありますが、基本的には16GBです。販売モデルはすべてシングルチャネル(RAMが1枚のみ)で、RAMスロットが2つあり、1つが空きになっていますので、増設が可能です。
ストレージはPCIe接続のM.2 SSDで256GBと512GBを選べます。なお、G1aのRyzen 7モデルは512GBのみとなります。
ディスプレイは14インチで解像度は1,920 × 1,200です。パネル形式(IPSかTNか)や発色品質については開示されていません。すべて非光沢タイプです。
4. 筐体とポート構成
以下に掲載する画像はすべてG1iRのものです。G1aとは若干サイズが異なりますが、メーカーサイトにある画像では全く見分けがつかなかったので、G1aについてもほぼ同じ外観であると考えていただいて結構です。
天板のロゴは「HPのノーマルタイプ」です。EliteBookシリーズにはプレミアムタイプのロゴが使われていますので、このあたりは明確に差別化されていると思います。筐体はリサイクル素材を含むアルミで筐体色はシルバーです。また、HP独自の耐久テストに加え、MIL規格(MIL-STD-810H)19項目のテストもクリアしているなど、高い堅牢性を備えています。
キーボードは「日本語:防滴機能付き、キーピッチ:19×19mm、キーストローク:1.5mm、JIS標準準拠・OADG準拠配列」と開示されています。バックライトはありません。
側面とポート構成です。USBポートは合計で4つあり、うち2つのUSB Type-Cが転送速度20Gbpsと高規格です(G1iRのみ。G1aは10Gbps)。有線LANポートがついているのもビジネスシーンではありがたいです。
なお、G1aのみLTEモデルが設定されていますが、残念ながら法人専用となります。
5. セキュリティシステム
EliteBookシリーズにはHPの法人向けPCならではのハードウェア・ソフトウェアの両面にわたる強力なセキュリティ機能も搭載されています。
個人的には「この点こそ個人ユーザーがHPの法人向けPCを購入する理由」になると思っています。ビジネスでPCを使うのであれば個人・法人の別なく、強力なセキュリティ機能というのは非常にありがたいと思いますからね。
6. 購入方法と価格情報
HP ProBook 4 G1a 14 / ProBook 4 G1iR 14はLTEモデルの一部が法人限定となっていますが、HP公式オンラインストアで個人でも購入可能です。価格は税込11万円~14万円程度と、EliteBookシリーズよりも低めになっています(2025年6月時点)。
7. 関連リンク
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2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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