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ブランド登場から35周年を迎えたDynabook株式会社のイベントで懐かしい名機と再会してきました

Dynabookブランド生誕35周年!記念イベントで懐かしの名機と再会してきました
今年で初代「Dynabook J-3100SS」の発売から35周年、東芝から離れて5周年という節目を迎えたDynabook株式会社が8月9日・10日に秋葉原にて記念イベントを開催していたので、かのあゆも行ってきました。イベントでは最新モデルの展示や生成AIの体験イベント、縁日風のミニゲームなどを無料で楽しむことができましたし、歴代Dynabookシリーズの実機展示も行われていました。個人的に使っていたもの、憧れていたモデルもあり、懐かしい気持ちになったので、印象に残った機種をご紹介します。

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1.Dynabook J-3100SS

すべての始まり
1989年に「世界初のA4サイズノートPC」としてリリースされたのが初代Dynabook J-3100SSです。この後すぐ当時「国民標準機」として普及していたPC-9800シリーズを販売していたNECも「LAVIE」シリーズのご先祖様となる、初代PC-98ノート、PC-9801Nを投入しています。

Dynabook発売以前もポータブルタイプのパソコンは存在していたのですが、あくまで持ち運べるだけで「ニークラッシャー」とまでいわれるほど重く、とても「モバイル」できるようなものではありませんでした。そんな中登場した初代Dynabook J-3100SSは当時普及していたOS、MS-DOSや一太郎、ロータス1-2-3といったビジネスアプリケーションを実用的な速度で動かすことができた上に、重量も2.7kgと外に持ち出せる重さに収まっていたことからビジネスマンから高い評価を受けました。

イメージキャラクターにF-1ドライバーの鈴木亜久里氏を起用したのも印象的でした。ちなみに隣に写っているのは「Dynabook EZ486P」です。製品名にある通りCPUにIntel 486SXを採用し、ROM領域にOS(MS-DOS)と専用メニュー、ワープロソフト「一太郎Dash」、日本語入力ソフト(当時はIMEではなく、FEPと呼ばれていました。懐かしい・・・)の「ATOK 7」、表計算ソフトの「Lotus 1-2-3」をプリインストールし、プリンターを内蔵することで当時普及していたワープロ専用機と同じ感覚で使い出せるのが特徴でした。

2.Libretto 20

当時高くて買えなかった・・・
1996年に登場したLibretto 20は現在販売されているUMPCのご先祖様の一つといっていい機種です。初代モデルはAMDのAM486DX 75Mhz/8GB RAM/270MB HDDという構成でパワー不足感のあるスペックでしたが、後継モデルではCPUやメモリ・ハードディスク容量のスペックアップが行われつつ、2010年までモデルチェンジを繰り返しながら販売されていました(最終モデルとなったLibretto W100は二画面式ディスプレイを搭載していて、初代Libretto 20からだいぶ印象が変わってしまいましたが・・・)。

ちょうどかのあゆがPCやPDAといったガジェットに本格的にはまり始めた頃に販売されていたのですが、Windows 95・98が実用的に動作するスペックを有しながら、VHSビデオカセットとほぼ同じコンパクトなサイズに収めた筐体は衝撃的で、当時憧れていました。

Librettoシリーズに出会わなければ後に登場したUMPCにここまで興味を持てていたのかわからないので、そういう意味ではかのあゆにとっても思い出深いモデルです。せっかくなのでもう一度復活してほしいところです。

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3.Dynabook SS PORTAGE 3000

Dynabook Potege SS3000
Windows 98がリリースされる一ヶ月前となる1998年6月に登場した、B5サイズの軽量ノートです。CPUに高性能なMMX Pentium(200Mhz)を搭載しながら、1.19kgという驚異的な軽さと薄さが魅力的でした。今だとモバイルノートでは当たり前になった重量ですが、当時は本当に驚異的な軽さだったんですよね・・・

筐体デザインはスタイリッシュで、正直今でも十分モバイルノートとして通用するのでは・・・と思っています。この時のノウハウは現在販売されているGZシリーズなどに継承されています。

4.Dyanbook Satellite J70

10年前までは中古市場でも定番モデルとしてよく見かけたシリーズ
Dynabook株式会社になってから国内ではブランドが廃止になってしまいましたが、Dynabookシリーズは企業でもよく導入されていて、法人向けモデルは「Satellite」シリーズとして販売されていました。リースアップ品が中古市場に安価に出回ることもあって、かのあゆも2000~2010年頃はよく秋葉原の中古ショップで購入していました。

Dyanbook Satellite Jシリーズはかのあゆが何台か乗り継いだPCの一つで、10年ほど前までは中古ショップでもよく見かけた定番モデルです。イベントで展示されていたのは最終モデルのJ70で、3.1kgと外に持ち出すにはやや厳しい重さだったものの、企業向けらしく拡張性の高さ(展示されていたJ70では廃止されてしまいましたが、長い間フロッピーディスクドライブも備えていて重宝しました・・・)と堅牢性の高い筐体、快適に文字入力できるキーボードを備えていて、満足度の高いシリーズでした。

5.まとめ

増えすぎ
2024年は初代Dynabook J-3100の発売から35年、「Dynabook株式会社」となって5年目を迎えています。ThinkPad(IBM→Lenovo)、VAIO(SONY→VAIO株式会社)に続く形で、個人的にも長く使ってきたこともあって、独立当初は不安に感じていましたが、今となっては珍しくなった、バッテリーを交換することでより長く使える「dynabook X CHANGER」などの魅力的な製品をリリースしていて、Dynabookらしさはいまでも継承されています。

実は「Dynabook株式会社」製のdynabookは個人的に所有したことがなく、このイベントを機にdynabook Gを中古ではありますが購入してしまいました(正確には法人向けdynabook G83)。5年前の発表イベントにも行っていたのですが、約800gという驚異的な軽さは今でも素晴らしいと感じます。

6.関連リンク

dynabook公式サイト

執筆者:かのあゆ
初めてしゃべった言葉が「ソニー・TDK」という筋金入りのガジェットマニア。中学生時代NEC PC-98シリーズに出会ったのをきっかけに本格的にPDAやスマートフォン、PCの世界にはまり込む。リュックには常にPC 2台 + タブレット 1台 + ゲーミングUMPC 1台 + スマホ4台を常備。
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