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Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition レビュー - 重さ約1キロのThinkPadモバイル最上位モデル、いいのは分かる、分かるけど価格が…

Lenovo

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition レビュー

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition (14型 Intel)の実機レビューです。X1 CarbonといえばThinkPadモバイルのフラッグシップモデルです。2026年モデルのGen 14はCPUにCore Ultra シリーズ3 (Panther Lake)を搭載するCopilot+ PCで、14インチサイズながら最小重量が1キロを切る超軽量なモバイルノートPCです。

ここがおすすめ
・「いつものデザイン」で約1キロの超軽量筐体
・キーボードの使い勝手は「ノートPC最強」
・購入時に細かく仕様をカスタマイズ可能
ここがイマイチ
・価格が約40万円からと高価
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1. スペック表

スペック表

項目 仕様
OS Windows 11 Home/Pro
CPU Intel Core Ultra 5 325 / 335
Core Ultra 7 355 / 356H / 365 / 366H
Core Ultra X7 358H/ 368H
RAM 16GB/32GB/64GB (LPDDR5X)
ストレージ 256GB/512GB/1TB/2TB SSD (PCIe Gen4/Gen5)
※256GBはPCIe Gen4のみ
※2TBはPCIe Gen5のみ
ディスプレイ 14インチIPS (1,920×1,200) 
14インチOLED (2,880×1,800) 
※詳細別記
無線通信 Wi-Fi 7、Bluetooth
ポート類 USB Type-C (Thunderbolt 4)×3
USB 3.2 Gen 1 Type-A、HDMI
オーディオジャック
カメラ Webカメラ (5MP/10MP) 顔認証対応
バッテリー 58 Wh
サイズ 312.5×215.75×16.85 mm (ノンタッチモデル)
312.5×215.75×17.6 mm (タッチモデル)
※厚さは「最厚部」
重量 977g~

ディスプレイ仕様

・IPS (1,920×1,200) 光沢なし, タッチ, 100%sRGB, 500 nit, 60Hz, 省電力
・IPS (1,920×1,200)  光沢なし, タッチ, 100%sRGB, 500 nit, 60Hz, Think Privacy Guard
・OLED (2,880×1,800) 非タッチ, HDR 500 True Black, 100%DCI-P3, 500 nit, VRR 30-120Hz, ブルーライト軽減パネル
・OLED (2,880×1,800) 非タッチ, 反射防止/汚れ防止, HDR 500 True Black, 100%DCI-P3, 500 nit, VRR 30-120Hz, ブルーライト軽減パネル
・OLED (2,880×1,800) タッチ,  反射防止/汚れ防止, Dolby Vision, HDR500 True Black, 100%DCI-P3, 500 nit, VRR 30-120Hz, ブルーライト軽減パネル

レビュー機のシステム構成

OS:Windows 11 Pro
CPU:Core Ultra 5 325
RAM:32GB/SSD:512GB
ディスプレイ:14インチIPS (1,920×1,200)タッチ対応

です。

2. 外観

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition ACアダプター

ACアダプターは出力が65Wのもので、大きすぎるというわけではありませんが、超軽量モバイルノート用として特に小さいとか軽いというわけではありません。ケーブル込みの実測重量は245 gと「普通くらい」ですね。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition 天板

天板です。ThinkPadシリーズらしくブラック一色で目立つ装飾はありません。左上の「X1」ロゴがアクセントと言えばアクセントです。天板素材は (当然)カーボンが使用されていますが、キーボード面や底面など、筐体の多くの部分はマグネシウム合金製です。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition 底面

底面です。国内向けのノートPCとしては珍しく、ユーザーが筐体を開口しやすい構造になっています。ただし、この製品のRAMはオンボードメモリですし、デスクトップPCのように「ショップで買ったパーツを簡単に取り付けられる」という構造ではありません。基本的にはLenovoでパーツを購入することになると思います。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition 前面

前面

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition 背面

背面

前面と背面です。ここにはポート類やボタン類はありません。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition 左側面

左側面

左側面です。画像左からHDMI、USB Type-C (Thunderbolt 4)×2、イヤホンジャックがあります。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition 右側面

右側面

右側面です。画像左からUSB Type-C (Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen 1 Type-Aがあります。それと、画像右端にセキュリティロックスロットがあります。 

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition ディスプレイ

ThinkPad X1 Carbonは注文時に非常に多くのディスプレイ仕様から1つを選べます。今回のレビュー機のディスプレイは最もベーシックな (価格が最も安い、と言う意味です)「1,920×1,200解像度・タッチ対応」タイプでした。ベーシックといいつつも品質は高く、100%sRGBの色域に対応しています。手持ちのPCモニター (99%sRGBのもの)と比較しても発色に差は感じられず、ビジネスPCとしては全く不満を感じませんでした。また、タッチ対応するのも魅力ですよね。

なお、上の「スペック」のところにも記載しましたが、X1 Carbonは注文時に2.8K解像度の有機ELパネルも選択できますので、ニーズとご予算によっては有機ELパネルを選ぶのもいいと思います。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition キーボード

ThinkPad X1 Carbonは注文時に日本語キーボードと英語キーボードを選べます。また、タッチパッドも「触覚タッチパッド」というThinkPadシリーズではおなじみの「タッチパッド上部のクリックボタン」がないタイプも選択できます。レビュー機は日本語キーボードでタッチパッドも「いつもの」タイプでした。私自身も長年ThinkPadを使い続けているので、このキーボードとタッチパッドにはなじみがあります。

キーピッチは手採寸で約19 mm。いつものThinkPadという感じで、非常にタイピングがしやすかったです。また、タイピング音も小さく、静かな場所で使っても周囲に気を使うことはなさそう。

キーボードバックライトは明るさを2段階に調整できるほか、周囲の明るさに合わせて輝度を変えるAuto機能も搭載。もともとThinkPadシリーズのキーボードは「黒地に白印字」なので視認性が高く、バックライトの必要性はあまり感じませんでした。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition ヒンジ開口

ThinkPadシリーズの多くはヒンジが180度開口します。一人で作業する場合は特に意味がありませんが、ビジネスミーティングなどの際に、ヒンジがここまで開口すると向かい側にいる人と画面共有がしやすくなります。

スピーカー/カメラ/マイク

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition Dolby Setting

ThinkPad X1 Carbon Gen 14 Aura Editionは底面にステレオスピーカーを搭載しており、ドルビーアトモスに対応しています。音質は高水準で、特に (超軽量な筐体にもかかわらず)低音がしっかり出ている印象がありました。音響アプリ「Dolby Setting」にはグラフィックイコライザーもあり、お好みに合わせて音質を微調整できます。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition

Core Ultraシリーズ3搭載のCopilot+ PCということで、カメラに関してはWindows スタジオエフェクトが使えます。また、カメラ画素数も5MPと高く、Webミーティングでの「映り」も素晴らしいと感じました。

…ただ、最近はZoomなどのWebミーティング用アプリの各種調整機能がかなり充実しているので、画質の調整機能をPC側で担う必要は必ずしもないような気もしますよね。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition

他社のノートPCと同じく、マイクのノイズキャンセリング機能もあります。この機能に関してもその「効果」のほどは「各社横並び」という印象がありますね。もちろんレビュー機の機能も優れており、実用上とても頼りになりますが、他社製品よりも明らかに優秀、というわけでもありません。

3. 性能テスト

ベンチマークテスト

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition

ベンチマークテストの実施にあたり、レビュー機を電源に接続し、Windowsの電源モードを「最適なパフォーマンス」に、Lenovo Commercial Vantage (設定アプリ)の電源管理を「最高のパフォーマンス」に設定しました。

なお、上にも書きましたが、レビュー機の搭載CPUは「Intel Core Ultra 5 325」でRAMは32GB、ストレージは512GB SSDです。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition

表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PCMarkのスコアです。ビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。ウインタブが最も重視しているテストです。

参考(過去データから一部抜粋):
Core Ultra X7 358H:9,813
Core Ultra 7 356H:9,283
Ryzen AI 7 450:8,540
Core Ultra 7 355:8,254
Core Ultra 9 185H:8,099
Ryzen AI 9 365:7,896
Ryzen AI 7 350:7,791
Ryzen AI 9 HX 370:7,511
Core Ultra 7 258V:7,527
Ryzen 7 8845HS:7,446
Ryzen 9 8945HS:7,110
Ryzen 9 PRO 6950H:6,987
Ryzen 7 8840U:6,949
Ryzen 7 PRO 6850H:6,858
Core Ultra 7 155H:6,849
Ryzen AI 5 340:6,767
Ryzen 5 8645HS:6,708
Core 7 150U:6,700
Core i9-13900H:6,542
Core Ultra 5 135H:6,485
Core Ultra 7 255U:6,404
Core Ultra 7 155U:6,392
Core Ultra 5 125U:6,376
Core i9-13900HK:6,344
Core Ultra 5 225U:6,334
Ryzen 5 7535U:6,021

今回に限らず、PCメーカーのレビュー用貸出機はCore Ultra 7やRyzen AI 7搭載機がほとんどで、Core Ultra 5搭載機というのは数が少ないです。

で、PCMarkのスコアですが、「堂々の8,000点オーバー」と言っていいと思います。過去データを見ると前世代、前々世代のCore Ultra/Ryzen AIで8,000点をオーバーしているものはほとんどなく、Core Ultraシリーズ3 (Panther Lake)の性能が大きく向上しているのが見て取れますね。

もちろんレビュー機のスコアはPCMarkが想定する利用シーンでは全く不満を感じない水準である、と言っていいでしょう。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition Aura Edition

グラフィック性能を測定する3DMarkのスコアです。

参考(過去データから一部抜粋):
Core Ultra X7 358H:7,679、14,022、48,013
Core Ultra 7 258V:4,397、8,611、35,677
Core Ultra 9 185H:4,143、8,223、31,710
Core Ultra 7 155H:3,924、8,338、24,476
Ryzen AI 9 365:3,895、8,885、34,303
Ryzen AI 9 HX 370:3,800、8,026、31,138
Core Ultra 5 135H:3,454、7,235、24,791
Core Ultra 5 125H:3,392、7,301、23,168
Core Ultra 7 356H:3,384、6,302、29,775
Ryzen 7 8845HS:3,330、7,908、29,873
Ryzen 9 8945HS:3,282、7,893、31,591
Ryzen AI 7 450:3,278、7,098、27,654
Ryzen AI 7 350:3,268、6,991、28,542
Core Ultra 7 355:3,224、6,391、29,902
Ryzen 7 8840U:2,943、7,206、27,471
Ryzen 5 8645HS:2,437、6,253、24,401
Core Ultra 7 255U:2,430、4,916、20,096
Core Ultra 5 225U:2,372、4,897、20,396
Core Ultra 7 155U:2,319、5,162、19,024
Ryzen AI 5 340:2,123、5,159、22,941
Core Ultra 5 125U:2,081、4,826、19,421
Core 7 150U:1,512、4,138、14,563
Core i5-1334U:1,386、3,672、13,157
※左からTime Spy、Fire Strike、Night Raidのスコア

3DMarkでは上位型番であるCore Ultra 7 355/Core Ultra 7 356Hとほぼ同等のスコアが出ました。このスコアでも十分高く評価できるのですが、やはりGPUにIntel Arc B390を内蔵するCore Ultra X7 358とはグラフィック性能の差がはっきり出ていますね。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition

CPU性能を測定するCINEBENCHです。

CINEBENCH 2024の過去データ (一部抜粋):
Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100:147、1,622
Core Ultra 9 275HX:132、2,094
Core Ultra X7 358H:124、881
Core i7-14700:122、1,177
Core Ultra 7 258V:121、676
Core Ultra 7 356H:119、859
Core i9-13900HK:117、827
Core i9-13900H:117、687
Core i7-14650HX:115、1,244
Ryzen AI 7 450:115、822
Core Ultra 7 355:115、552
Ryzen AI 9 HX 375:114、1,144
Ryzen AI 7 350:114、878
Core Ultra 9 185H:111、910
Ryzen AI 9 HX 370:110、942
Ryzen AI 9 365:109、1,008
Snapdragon X Elite:108、1,038
Snapdragon X Plus X1P-42-100:108、754
Core Ultra 7 155H:105、964
Core Ultra 7 155U:101、533
Core Ultra 7 255U:101、516
Core Ultra 5 225U:98、482
Core Ultra 5 125U:95、533
Core Ultra 5 125H:95、516
※左からシングルコア、マルチコアのスコア

CINEBENCH 2026のスコア
Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100:618、6,689
Core Ultra X7 358H:512、3,548
Core Ultra 7 356H:491、3,456
Ryzen AI 7 450:469、3,364
Core Ultra 7 355:469、2,190
※左からシングルスレッド、マルチスレッドのスコア

シングルコア (シングルスレッド)、マルチコア (マルチスレッド)とも高いスコアですが、上位型番のCore Ultra 7 356Hよりもやや低めのスコアとなりました。また、Core Ultra 7 355との比較ではマルチスレッドのスコアに逆転現象が起きています。この理由については不明ですが、Core Ultra 7 355の測定数値に問題があるのではないか、と推測していますので、可能な限り早く再測定を実施したいと思います。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura Edition

SSDの読み書き速度を測定するCrystalDiskMarkのスコアです。PCIe 4.0✕4接続のSSDとしては妥当と言えますし、ビジネスノートPCとしては非常に高速でストレスなく作業ができると思います。

バッテリー駆動時間

Windowsの電源モードを「最適な電力効率」、Lenovo Commercial Vantageの電源管理を「最適な電源効率」に設定し、ディスプレイ輝度70%、音量30%、キーボードバックライト「Auto(ほかに輝度2段階あり)」にして下記の作業をしました。

・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を約32分
・ブラウザー上でYouTubeの動画・音楽鑑賞を約28分
・ブラウザー上でテキスト入力を約24分

上記トータルで84分使用し、その間のバッテリー消費は15%でした。単純計算で1時間あたり約10.7%のバッテリー消費、バッテリー駆動時間は約9時間20分となります。

ノートPCのバッテリー駆動時間はCPUの型番やディスプレイ仕様、搭載しているバッテリーの容量に大きく左右されますが、軽めの作業とはいえ9時間超のバッテリー駆動が期待できるのであれば、ビジネスノートPCとしては十分に合格点をあげられると思います。

4. まとめ

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14 ​Aura EditionはLenovo公式サイトで販売中で、7月17日現在の価格は398,420円から、となっています。この製品の価格は「比較的よく動く」ので、正確な価格は下記のリンクボタンからご確認ください。

私は長年ThinkPadをメインノートPCにしており、現在はX1 Carbonの下位モデルとも言えるThinkPad X13 Gen 4を愛用しています。非常に満足して使っていますが、2023年モデルなので性能面ではレビュー機に及びません。…まあ、それは仕方ないとして、筐体の使用感はいい意味で変わりません。X1 Carbon Gen 14もX13 Gen 4もキーボードの使い勝手は抜群です。個人的にThinkPadシリーズのキーボードは「ノートPCではベスト」だと評価しており、3年やそこらで劇的に変わったという印象はないですね。そして、それこそがThinkPadを使い続ける理由だと思っています。ThinkPadユーザーとしては正直なところ「変わられても困る」んですよね。

一方で「14インチで重さ約1キロ」というのは素晴らしいです。ご存じの通りThinkPadシリーズは筐体が抜群に頑丈で、その頑丈さを維持しつつ超軽量に仕上げているのは本当に魅力的です。

あとは「価格」ですね。「絶対に間違いのない選択肢」ではあるのですが、約40万円という価格をどう判断するか、ということになるでしょう。ThinkPadって下位モデルも使いやすいんでねえ…。

5. 関連リンク

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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執筆者:ウインタブ
ノートPCやタブレットのレビューを中心に、実用的な製品選びを提案する情報サイトです。
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