
Lenovoが「ThinkPad P1 Gen 9 (16型 Intel)」と「ThinkPad T1g Gen 9 (16型 Intel)」を発売しました。ThinkPad PシリーズとTシリーズなので「シリーズ違い」ですが、両者は兄弟機種です。筐体が同サイズでメーカーサイトの製品画像もほぼ同じものが使われていて「GPUが異なるだけ」です。P1はNVIDIA RTX PROシリーズを、T1gはNVIDIA GeForce RTXシリーズを搭載しています。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home/Pro |
| CPU | Intel Core Ultra 7 356H Core Ultra 7 366H / Core Ultra 9 386H Core Ultra X7 368H / Core Ultra X9 388H ※356H以外はvPro対応 ※T1gは356H/366H/386Hのみ |
| GPU | T1g: NVIDIA GeForce RTX 5060 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 5070 Laptop GPU P1: 外部GPUなし NVIDIA RTX PRO 1000 Blackwell Laptop GPU NVIDIA RTX PRO 2000 Blackwell Laptop GPU |
| RAM | 16GB/32GB/64GB/96GB (CAMM2 LPDDR5X-8533MT/s) ※96GBのみLPDDR5X-9600MT/s |
| ストレージ | 512GB/1TB/2TB/4TB SSD ※M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4/5 TLC ※M.2 2280スロット空きあり、増設可 |
| ディスプレイ | 16.0インチIPS (1920×1200) 100%sRGB 16.0インチIPS (3840×2400) 100%DCI-P3 16.0インチOLED (3200×2000) 100%DCI-P3, タッチ |
| 無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth、(5G) ※5Gはオプション |
| ポート類 | USB Type-C (Thunderbolt 5)✕2 USB Type-C (Thunderbolt 4) USB 3.2 Gen 2 Type-A HDMI、オーディオジャック SDカードリーダー、(nano SIMスロット) ※nano SIMスロットはオプション |
| カメラ | Webカメラ (500万画素) 顔認証対応 |
| バッテリー | 90 Wh |
| サイズ | 354.3×241×20.6(最厚部)mm |
| 重量 | 1.80 kg~ |
2. OS/CPU
OSはWindows 11 Home/Proを選べますが、OSのバージョンはカスタマイズ項目ではなく、ベースモデルの段階で選択することになります。6月28日現在、Pro版を搭載するベースモデルは割引が設定されていないため非常に割高なので、Home版搭載モデルを購入し、後日自分でPro版にアップグレードするほうが現実的ですね。
CPUはIntel Core Ultraシリーズ3 (Panther Lake)で、すべてCopilot+ PCの要件を満たし、ほとんどの型番がvPro対応です。6月28日現在だとT1gはCore Ultra X7/X9の設定がなく、選択可能な型番は少ないです。
3. GPU
GPUはP1とT1gで異なります。P1はNVIDIA RTX PRO 1000/2000 Blackwell Laptop GPU (外部GPUなしも選択可)、T1gはGeForce RTX 5060/5070 Laptop GPU搭載です。
NVIDIA RTX PRO (旧Quadro)は、GeForceと同じNVIDIA製のGPUですが、GeForceがDirectXに最適化されていて主にゲームや一般的なマルチメディア用途に向くのに対し、RTX PROはCADや3DCG、CAEなど業務用ソフトが多く採用するOpenGLやVulkan向けに最適化されています。
このあたり、Pシリーズがモバイルワークステーション、Tシリーズがビジネスノートと位置づけられているゆえんでしょう。
4. RAM/SSD/ディスプレイ
RAMは16GB/32GB/64GB/96GBで「CAMM2 LPDDR5X-8533MT/s (96GBはLPDDR5X-9600MT/s)」という規格です。CAMM2というのは「LPDDR系の省電力メモリを交換可能にした仕組み」のことで、ウインタブでもライターの渋谷Hさんが解説記事を書いています。
ただし、CAMM2メモリの交換は技術的に容易とは言えないため、基本的にはメーカーに作業してもらうことになると思います。
SSDはM.2 2280スロットが2つあり、注文時に2枚のM.2 SSDを搭載することも可能です。また、超高速な「PCIe-NVMe Gen5」も選べます。

ディスプレイは16インチで1920×1200解像度のIPS液晶、3840×2400解像度のIPS液晶、そして3200×2000解像度の有機ELで、有機ELディスプレイはタッチ対応します。
5. 筐体
P1とT1gの筐体は同じです。ここではT1gの画像を使って説明します。

天板はアルミ製で、筐体はMIL規格 (MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えています。さすがにコンパクトとは言い難いですが、厚さは20.6 mm、重量は1.8 kgとスペックの割には薄型軽量と言える「かもしれません」。

キーボードです。16インチサイズながらテンキーはつきません。この画像では英語配列ですが、日本仕様は日本語配列と英語配列を選べます。それと、タッチパッド部分がThinkPadシリーズではおなじみの「クリックパッド」ではなく「触覚タッチパッド」です。
側面と入出力ポートの構成です。USB Type-Cポートが3つあり、うち2つがThunderbolt 5、1つがThunderbolt 4です。また、SDカードリーダーも装備していますが、有線LANポートはありません。P1/T1gともオプションで5Gモジュールを搭載可能です。
6. 価格など
Lenovo ThinkPad P1 Gen 9/T1g Gen 9はLenovo公式サイトで販売中で、6月28日現在の価格はP1が518,672円から、T1gが548,966円からです。
性能に関してはThinkPadシリーズでトップレベルと言えますし、CAMM2メモリの採用など新技術も盛り込まれていますが、一般的なビジネス用としてはオーバースペックかもしれないですね。
7. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
▶ サイト紹介・ウインタブについて



コメント