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Android 10″Q”のベータテスト開始 ー プライバシー保護の強化やデスクトップモードの実装など(かのあゆ)

Android Q Top
こんにちは、かのあゆです。Googleは3月14日に次期Android OSの最新バージョンとなる「10 “Q”」の最初のベータ版をリリースしました。現時点では最初のベータ版ということで、まだ現行バージョンであるAndroid 9 Pieと変更点は少ない印象ですが、正式版までにUIや機能などは随時追加・変更されているものかと思われます。

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1.対応端末について

昨年Android 9 Pieの初回ベータ版がリリースされた際は最終的にグローバル版Xperia XZ2やEssential Phone PH-1など、他社のハイエンドスマートフォンでもベータ版をインストールすることができましたが、今回リリースされたAndroid 10 “Q”のBeta1は初回ベータということもあり、対応端末はGoogleのリファレンス端末であるPixelシリーズのみとなっています。

ただし、昨年までの状況とは異なり、現在では日本国内でもPixel 3/3XLが正規販売されているため、以前よりも最新OSの検証がしやすくなったのはありがたい限りです。

対応しているPixelシリーズは以下の通りとなります。
Pixel
Pixel XL
Pixel 2
Pixel 2 XL
Pixel 3
Pixel 3 XL

このうち2016年に発売した初代Pixel/Pixel XLに関しては本来であればOSのアップデート保証期間が終了しているため、現行バージョンであるAndroid 9 Pieが最終バージョンとなるはずですが、Beta1に関しては提供対象に入っています。

製品版がリリースされるまでにベータ版の提供が打ち切られる可能性もありますが、このまま正式版もリリースされる形になれば初代Pixel/Pixel XLに関してはOSアップデートが延長されたということになります。

現在提供されているAndroid 10 “Q”は初期ベータ版で、常用しているスマートフォンにインストールするようなものではないため、Pixel 3/Pixel 3 XLをメイン端末として使っている場合のインストールは推奨しません。

開発ツールであるAndroid Studioに含まれているエミュレーター用のイメージファイルも対応SDKと一緒に配布開始となっているので、Pixelシリーズを持っていない方やメイン端末としてPixelシリーズを使っている方はこちらで試したほうが安全です。

Google公式エミュレーターは以前はパフォーマンス面で実機にかなり劣る印象でしたが、現在では十分実用的な速度で動作するようになっており安全にAndroid 10 “Q”の新機能を試すことが可能です。

2.新機能について

現状あまり現行ばーージョンとの差異は少ない
現在配信中のBeta 1をさっと触った感じでは現行Android 9 Pieと見た目の大きな変化はない印象で、現時点ではバージョン情報で実装されているイースターエッグも現行バージョンであるAndroid 9 Pieと同じものが搭載されており、本当に最初の開発ビルドという印象のものになっていますが、Android 10 “Q”の新機能としては、

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●折りたたみスマートフォンのサポート
●(Samsung DeXやHuawei PCモードのような)デスクトップモードの実装
●アプリが位置情報を取得するかユーザーが選択可能に

というものがあります。

折りたたみスマートフォンのサポートに関しては、先日開催されていたMWC 2019でも各メーカーが製品を発表しており、OSレベルでこれらのスマートフォンをサポートする形になります。

デスクトップモードに関してはSamsungやHuaweiが独自に実装している機能と同じく、HDMIケーブル経由で外部モニターを接続した際にデスクトップUIで使えるようになるという機能です。

現時点ではデフォルトでは機能が無効化されており、有効化するには開発者オプションにある項目を有効化する必要がありますが、Android 10 “Q”を搭載したスマートフォンを小型PC代わりとして活用できるようになります。

位置情報のコントロールが可能に
Android 10 “Q”ではプライバシー保護の面でも強化されており、アプリが要求する位置情報のアクセス権をユーザーが細かくコントロールすることができるようになりました。

3.まとめ

正式版は今夏リリース予定
Android 10”Q”はこれから数回開発ベータ版がリリースされたのち、例年通り今年の夏には正式版がリリースされる予定です。

また現時点ではベータ版をインストールできるのは前述の通りGoogle Pixelシリーズのみですが、昨年のAndroid 9 Pieの時のようにProject Trebleに対応した他社スマートフォンにもベータ版が解放される可能性があります。

これまで述べてきたとおり、現時点のベータ版から現行のAndroid 9 Pieとの変更点が少ない印象ですが、アプリの位置情報取得をユーザーによって細かくコントロールができるようになっていたり、Android端末をPCのように利用できるデスクトップモードの実装など、細かい部分で便利な機能が追加されています。

実際にすべての端末にいきわたるのには時間がかかりそうですが、今夏の正式版のリリースを期待して待ちたいところです。

4.関連リンク

Get Android Q Beta : Android Developer

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