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ドスパラ Diginnos DG-D08IW2 - 新型CPUを体感できるハイコスパ8インチタブレット(実機レビュー)

Diginnos DG-D08IW2
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。待望の国内メーカーのCherryTrail搭載8インチWindows タブレット「ドスパラ Diginnos DG-D08IW2」の実機レビューです。どんどん細っていく8インチWindowsタブレットの市場ですが、ドスパラはしっかり新型を、しかも低価格で販売してくれてますよね!ということで、私も楽しみにしていたDiginnos DG-D08IW2、試用してみました。
Diginnos DG-D08IW2:ドスパラ公式サイト

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1.スペック

OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8インチ(1,280 x 800)
ネットワーク:  802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ: イン2MP/アウト2MP
入出力: microUSB、microHDMI、オーディオ、microSD
バッテリー稼働時間: 6時間
サイズ: 214 x 128 x 9.1 mm / 376 g

最初にスペックの確認です。この製品の前身機である「Diginnos DG-D08IWB」との比較では、まずCPUがBayTrail世代のAtom Z3735FからCherryTrail世代のAtom Z8300に換装されたこと、Wi-Fiがa/ac規格に対応し、(ユーザー環境が整っているのなら)通信が高速かつ快適になったこと、そしてちょいと重くなったこと(345 gが376 gに)です。

CherryTrail機と言ってもOSは32ビットのままですしRAMは2GBですから、基本構成には大きな変更はなく、したがって「通常の3倍速い」ということでもないと思います。まあ、この辺は後述しますね。

2.筐体

Diginnos DG-D08IW2 同梱物
同梱物です。本体のほか、ドスパラ製品に同梱される冊子「はじめにお読みください」、各部名称などが書かれた1枚ものの取説、ACアダプターと充電/給電にも使用できるmicroUSB(オス)-USB(オス)のケーブル、そしてmicroUSB(オス)-USB(メス)の変換ケーブルが入ってました。

Diginnos DG-D08IW2 キーボード 同梱物
今回は別売りのキーボード(正式には「キーボード一体型保護ケース」ですが、この記事では便宜的にキーボードと記載します)も一緒にお借りしました。セットで購入すると配送時には同梱されますが、パッケージは別です。キーボードはBluetooth接続のため、充電用のmicroUSB(オス)-USB(オス)ケーブルが同梱されていました。

Diginnos DG-D08IW2 右側面
まずはタブレット本体から見ていきます。基本的に前身機と同一筐体、もしくは同一デザインの筐体です。右側面(Windowsボタンのあるほうを便宜的にこう呼びます)にはなにもついてませんね。あと、この画像を見るとわかると思いますが、液晶保護フィルムが貼ってありました。フィルムは若干気泡がありましたが、普通にそのまま使えますので、ちょっと得した気分です。

Diginnos DG-D08IW2 左側面
左側面です。こちらにはポート類が集中しており、画像左からオーディオジャック、microUSB、microHDMIポートです。右側にあるのはスピーカーです。

Diginnos DG-D08IW2 下面
下面には何もありません。この面がキーボードを接続する際に下になりますが、この製品のキーボードはBluetooth接続のため、コネクターのようなものもついてませんね。

Diginnos DG-D08IW2 上面
上面です。画像右側に音量上下ボタンと電源ボタンがあり、画像の中央やや左側にmicroSDスロットが見えます。特に変わったハイチではありませんが、ボタン類の操作感はカチッと気持ちのいいものですし、SDスロットもカバーつき、というのが評価できます。

Diginnos DG-D08IW2 背面
背面はアルミ合金製でヘアライン加工が施してあります。ドスパラというのはゲーミングPCの会社というイメージがあり、思い浮かぶ製品は基本的にゴツい(いや例外もありますけどね)のですが、そのかわり「強打に耐える高剛性なキーボード」に代表される「頑丈さ」というのも同様に思い浮かびます。ゴツいのと質感が高い、というのは別に矛盾する概念ではなく、この製品についていえば価格以上に質感が高い、ということは間違いなく言えます。いい意味でドスパラっす。

Diginnos DG-D08IW2 キーボード部分
次にキーボードをチェックしてみます。カバーを兼ねているので、広げるとこんな感じになります。

Diginnos DG-D08IW2 キーボード
キーレイアウトはこんな感じ。前身期の別売りキーボードとは(左上の番号は異なりますが)同じものだと思います。さすがに小さいっすわー。慣れればテキスト入力は十分可能ですが、日ごろから10インチ用のキーボードを使っている私でも最初苦労しました。また、サイズがサイズなので一部のキーはないんですけど、ESCはFnキーと同時押しですしDELETEキーもありません。あとFキーもないんですよね…。

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Diginnos DG-D08IW2 キーボード台座
カバー部分はマグネット式になっていて、ワンタッチで台座を作ることができます。なので、キーボード接続は非常に簡単です。

Diginnos DG-D08IW2 キーボード接続
本体とキーボードはコネクターのようなものはなく、キーボード側のガイドにタブレットを押し込むことによって接続します。かなりしっかりと接続が可能で、安定性も高いです。

ドスパラ Diginnos DG-D08IW2 キーボード接続 側面
組み立てるとこんな感じです。デザイン的には悪くないですね。「ミニミニノートパソコン」という感じ。ヒンジなんてないのでディスプレイの角度調整はできませんが、使った感じは自然です。

Diginnos DG-D08IW2 正面
正面から見るとこんな感じです。

Diginnos DG-D08IW2 収納時
タブレット本体とキーボードはこのように一体で収納することができます。キーボードの四隅にゴム足がついているため、収納時にタブレット本体を傷つけることもありません。これだとバッグの中に気軽に放り込めますね。

3.使ってみた

ベンチマークスコアは後述しますし、スコア自体は特に高いわけではないんですが、全般にかなりキビキビ動きます。というか体感的に速いです。ウインドウの開閉とかアプリの起動とか、細かいところが速く感じるんですよね。CherryTrailタブレットは私自身何台も試用していて、決して慣れていないわけではありませんが、この製品のキビキビ感は「なんで?」と思うくらいでした。

もちろん高負荷の作業はしていないし、試用時間もそんなに長くはなかったし、しつこいですけどベンチマークスコアも並みレベルだったんですけどね。おそらく他の方も使ってみると納得するくらいの性能なんじゃないか、と思います。

あと、キーボードですが、上にも書いたようにサイズがかなり小さいので慣れるのに少し時間を要すると思いますし、多くの人にとって使用頻度が高いと思われるキーも省略されているのはちょっと厳しいです。しかし、8インチサイズということを考えるとキーボード入力を長時間こなす、という場面は想定しなくていいんでしょうから、本体にピッタリくるサイズを優先すべきなんでしょうね。

あと、本体とキーボードはBluetooth接続ですが、非常に安定していてペアリングが切れてつなぎなおし、みたいなことはありませんでした。この点は高く評価できると思います。

最近よくやっている中国タブレットとは異なり、この製品はドスパラ製なので、サイズの実測等はしていませんし、バッテリーについてもシビアにはチェックしていませんが、バッテリーはディスプレイを暗くするなど省電力に努めた場合、公表値である6時間に近いところまでは行くと思います。特に減りが速いとは感じませんでした。

4.性能テスト

さて、いつものように「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」と「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」をやってみました。
Diginnos DG-D08IW2 ドラクエベンチ
参考:
Cube iWork 11 Stylus(Atom X5-Z8300): 1,817
ONDA V919 Air CH(Atom Z5-Z8300): 1,801
Chuwi Hi 10(Atom x5-Z8300):1,658
ドスパラ Diginnos DG-D10IW3(Atom x5-Z8300): 1,570
Chuwi HiBook(Atom x5-Z8300): 1,504
Teclast X98 Plus 3G(Atom x5-Z8300): 1,464
Cube iWork 8 Ultimate(Atom x5-Z8300): 1,448
DELL Inspiron 11 3000(Celeron N3050): 1,446
ドスパラ Diginnos DG-D09IW2(Atom x5-Z8300): 1,241
PIPO W9S(Atom x5-Z8300): 1,136
acer Aspire Switch(Z3735F): 1,101
Diginnos DG-D08IWB 32GB(Z3735F): 1,097

ドラクエベンチのスコアは「並み」というところでしょうね。もちろんBayTrailの前身機「Diginnos DG-D08IWB」からは格段にスコアが向上しています。上のほうにも書きましたが、体感的には「かなりいいスコアになるのでは?」と思っていたものの、ごく普通の結果になったので、ちょっとがっかりです。

Diginnos DG-D08IW2 DDONベンチ
参考:
Teclast X98 Pro(Atom X5-Z8500): 1,048
Cube iWork 11 Stylus(Atom X5-Z8300): 911
ONDA oBook 10(Atom X5-Z8300):908
Chuwi Hi 10(Atom x5-Z8300):876
ONDA V919 Air CH(Atom X5-Z8300): 819
Cube iWork 8 Ultimate(Atom x5-Z8300): 774
Teclast X98 Plus 3G(Atom x5-Z8300): 705
ドスパラ Diginnos DG-D10IW3(Atom x5-Z8300): 692
ドスパラ Diginnos DG-D09IW2(Atom x5-Z8300): 601
PIPO W9S(Atom x5-Z8300): 474
acer Aspire Switch 10(Atom Z3735F): 469

DDONのほうもあまりパッとしませんでした。まあ、いつも書いてますけど、仮にスコアが1,000くらいあったとしても実際にDDONは遊べないんですけどね。

5.まとめ

ドスパラ Diginnos DG-D08IW2はドスパラ公式サイトで販売中で、価格は下記のとおりです。

タブレットのみ: 19,224円
キーボード一体型保護ケースセット: 21,924円
※税込み価格

日本製品ではほぼ選択肢がなくなってしまった8インチWindowsタブレットですが、ドスパラなら2万円を切る価格でCherryTrail機が手に入ります。キーボードもサイズは小さいですけど出来がいいですし、実質的な価格も税込み2,700円なので、この際セットすべき、と思います。

この製品を試用してみて、いい意味でドスパラのタブレットだ、と思いました。筐体の質感とかしっかり感、ボタン類の操作感は高く評価できますし、ベンチマークスコアは別としても、挙動の軽快さとか安定性は非常に高く、これで2万円、というのは素晴らしいと思いました。

実際のところ、中国タブレットであればもっと低価格で購入できるのですが、筐体の質感とか、日本メーカー製なので当たり前ですけどおかしな不具合がないとか、そしてなによりドスパラという会社の製品であるということの安心感とか、そういうのを考慮すればかなり割安といっていいんじゃないか、と思います。このタブレットならPC操作に自信がない人、Windowsの操作方法がよくわからない人ににも安心しておすすめできます。

6.関連リンク

Diginnos DG-D08IW2:ドスパラ公式サイト

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コメント

  1. 匿名 より:

    バックライトのちらつきが出る不具合が多数報告されています。
    修理しても治らず、新品交換しても交換品でも発生するということで、しばらく購入は避けたほうがよさそうです。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。また貴重な情報をご提供いただき、ありがとうございます。私が試した限りそのようなことは発生しませんでした。どのくらいの頻度で発生するんでしょうかね?ごく一部の個体に発生するレベルなら購入は控える必要ないと思いますし、頻度が多いようならまずいですね。また、個人の認識の差というのもありますね。もし発生頻度が高いのであればドスパラはちゃんと手を打つと思いますけど…

  2. 匿名 より:

    不具合あってもドスパラなら対応してくれるし通販で買うとかじゃなきゃそんなに心配いらないと思う。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。ドスパラはちゃんと責任は取る会社なので、その点は大丈夫だと思いますが、どのくらいの規模の不具合なのかがよくわからないので、私としては余計なことは言えないです。しかし、私が試した個体は問題なかったと思っています。