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11.6インチのノートパソコンを「Apollo Lake、RAM4GB、4万円以下」縛りで選ぶ!

マウス m-Book C 開口
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2017年夏版のWindowsタブレット機種比較特集は先日連載を終了しました。また、機種比較の番外編として上級モバイルノートを比較する「上級モバイルノートの激戦区「Core i5/RAM8GB/256GB SSD」で10万円以下の製品から選ぶ!」という記事も公開しています。今回も番外編をやらせて下さい。比較のテーマは「11.6インチのクラムシェルノートで、しっかり使えそうなもの」です。何をもって「しっかり使える」のかは人それぞれの判断ですが、日頃の読者コメントを参考にしつつ、私なりに「RAM4GB」縛りとしました。タブレット専用機をタッチ操作で使う場合はRAM2GBでも問題ないと思うのですが、ノートパソコンとしてマルチタスクで使う場合は4GBあったほうが安心、ということです。

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それと、低価格品が好きなウインタブらしく「CPUがApollo Lakeで価格も4万円を越えない」というのも追加しました。ただ、BTOメーカー製品の場合、「ストレージをSSDに」とかを考えてしまい、気がついたら5万円以上使っていた、という危険もあるのですが、それは無視してます。

1.ASUS VivoBook E203NA

ASUS VivoBook E203NA

価格: 35,721円(税込み)

※RAM4GB/64GB eMMCモデルの価格

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Celeron N3350
RAM: 2GB/4GB
ストレージ: 32GB/64GB eMMC
ディスプレイ: 11.6インチ(1,366 x 768)
入出力: USB 3.1 Type-C、USB 3.0 × 2、HDMI、microSD、オーディオジャック
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
バッテリー稼働時間: 約7.6時間
サイズ: 286 × 193 × 16.9 mm / 900 g

いきなり優勝候補の登場ですw この製品はRAM2GB/ストレージ32GBとRAM4GB/ストレージ64GBのモデルがありますが、この記事の趣旨に合わせ4GB/64GBのモデルを対象にしています。低価格帯のノートPCとしては必要なものが全てついている、と言っていいでしょう。入出力ポートも充実しています。

そして、何よりも900 gという超軽量な筐体が魅力です。

紹介記事:ASUS VivoBook E203NA - 11.6インチのお手軽ノートがスペックアップ!さらに軽くなって、なんと900 g! 
安値サイト(ノジマオンライン):VivoBook E203NA

2.acer Aspire ES1-132

acer AspireES1 ES1-132

価格: 32,992円(税込み)

※ストレージ64GB eMMCモデル
※500GB HDDモデルの価格は37,511円

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Celeron N3350
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB eMMC / 500GB HDD
ディスプレイ: 11.6インチ(1,366 x 768)
入出力: USB 3.0、USB 2.0 × 2、HDMI、LAN(RJ45)、SDカードリーダー、オーディオジャック
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth
バッテリー稼働時間: 約8時間
サイズ: 291 × 211 × 21 mm / 1.25 kg

すみません、この製品の最新モデルの紹介記事を書いていませんでした…。基本的にASUS VivoBookによく似たスペックとなっていますが、ストレージに大容量のHDDを選択することができ、そのせいか筐体重量もやや重くなっています(十分許容範囲だと思いますけどね)。

この製品も入出力ポートがかなり充実しており、「micro」規格ではなくフル規格になっていること、また有線LANポートも備えていることから、ビジネス利用にもしっかり対応できるモバイルノートであると評価できます。

紹介記事:acer Aspire ES1-131-F14D/K - クラウドブックのワンランク上、の11.6インチモバイルノート
※現行モデルではなく、ひとつ前のモデルです
製品ページ(Amazon):
(64GB eMMC):AspireES1 ES1-132-H14P/R
(500GB HDD):AspireES11 ES1-132-F14D/R

3.Lenovo ideapad 310S

Lenovo ideapad 310S

価格: 37,989円(税込み)

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Celeron N3350
RAM: 4GB
ストレージ: 500GB HDD
ディスプレイ: 11.6インチ(1,366 × 768)
入出力: USB 3.0、USB 2.0 × 2、HDMI、LAN(RJ45)、SDカードリーダー、オーディオジャック
ネットワーク: 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.1
バッテリー稼働時間: 6.5時間
サイズ: 295 x 205 x 20.4 mm / 1.3 kg

すみません、この製品の紹介記事もないです…。Lenovoのエントリークラス、ということになりますが、CPU/RAMはクラウドブックよりもワンランク上ですね。またストレージはeMMCやSSD搭載モデルの設定がなく、500GB HDDのみとなります。

この製品もまた、ポート類は全てフル規格で有線LANポートも装備されており、幅広い用途で使えそうです。

製品ページ(Lenovo):ideapad 310S(11.6型)

4.マウス m-Book C

マウス m-Book C

価格: 37,584円(税込み)

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Celeron N3450
RAM: 4GB
ストレージ: 32GB SSD
ディスプレイ: 11.6インチ(1,366 × 768)
入出力: USB 3.0、USB 2.0 × 2、HDMI、D-sub、LAN(RJ45)、SDカードリーダー、オーディオジャック
ネットワーク: 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.2
バッテリー稼働時間: 7時間
サイズ: 292.4 x 210.5 x 22.7 mm / 1.2 kg

このクラスで唯一ウインタブが実機レビューした製品です。CPUがCeleron N3450と、他の対象機種よりも高性能になっていますし、ちょっと面白いのがストレージがわずか32GBながら、eMMCではなく高速なSSDとなっているところです。また、この製品はBTOのマウス製なので、RAMとストレージ容量をカスタマイズすることが可能です(ただし、当然高価になり、この記事の基準価格をオーバーしてしまうので詳細には触れません)。

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また、マウス製品は11.6インチサイズの製品であってもポート類を省略することはしませんね。有線LANはもちろん、D-subまで装備します。

紹介記事:マウス m-Book C ー 11.6インチサイズながらビジネスにも快適に使える!「質実剛健にして必要十分」なモバイルノート(実機レビュー)
製品ページ(マウス):11.6型 m-Book C シリーズ [モバイルノートパソコン (PC)]
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5.意外にハイレベル!相違点は…

記事を書こうと思った際に全然気づいていなかったのですが、実はこのクラス、かなりレベルが高いですね。私も含め多くの人は「CPUの型番ありき」で製品選びをすると思うのですが、その場合このクラスはどうしても「性能面で期待できない」という評価になりがちです。しかし、処理速度面で妥協してしまえば、筐体サイズや入出力ポート、Wi-Fi性能など、相当に使い勝手がいいということに気づかされます。

この記事は「比較記事」なので、主要なシステム構成について対象機種を比べてみたいと思います。

CPUはマウス

Apollo Lake世代のCeleronでよく目にするのは「N3350」と「N3450」です。ご存知かと思いますが、中華のモバイルノートはN3450が多数派で、N3350搭載機はあまり見かけません。しかし、この記事の対象機種はマウスのみがN3450でそれ以外の製品はすべてN3350となります。

ウインタブではN3350、N3450のいずれの搭載機も実機レビューしており、ドラクエベンチもやっています。

T-bao Tbook Air(Celeron N3450): 2,814
ドスパラ Altair VH-AD3(Celeron N3450): 2,652
Chuwi Hi 13(Celeron N3450): 2,288
マウス m-Book C(Celeron N3450): 2,075
Jumper EZBook 3 Pro(Celeron N3450): 1,965
VOYO VBook A1(Celeron N3450): 1,867
Onda Xiaoma 41(Celeron N3450): 1,842
Chuwi LapBook 14.1(Celeron N3450): 1,835
Jumper EZBook 3(Celeron N3350): 1,540

Celeron N3450のスコアは結構大きなばらつきがありますが、読者の方にいただいた情報によると、メーカーの方でクロックスピードを調整していることがある、ということです。この記事の対象機種ではマウスのm-Book Cのみスコアが掲載されており、「2,075」となっていますが、おそらくN3450の標準的なスコアはこんなもん、だと思います。

一方でN3350はデータが少なく、Jumper EZBook 3のみスコアがあります。「1,540」と、N3450よりも低い結果になっていますが、なにぶん1機種だけしか試していないため、このスコアが「こんなもん」と言えるのかは断定できません。

次にPassmarkが公開しているベンチマークスコアを確認してみました。

Celeron N3450: 1,781
Celeron N3350: 1,128
Atom x5-Z8350: 1,149

参考に低価格帯タブレットやクラウドブックなどに多く使われているAtom Z8350のスコアも掲載しています。これを見るとN3350とN3450のスコアにかなりの開きがあり、N3350はAtom並み、ということになっていまいます。実はこの結果はある程度納得感があるというか、ウインタブが実機レビューで測定したドラクエベンチ、N3350の唯一のスコアが「1,540」でしたが、Atom Z8350のスコアも「だいたい1,500くらい」になることが多いんです。なので、個人的にはこのスコアは妥当だと思います。

ただし、私がN3350搭載機であるJumper EZBook 3をレビューした際、体感的には「Atomより上」だと思いましたので、CPU性能イコールPCの総合性能ではない、ということも言えるでしょう。

あくまでスペック表からの評価、ということになりますが、CPU性能ということに限って淡々と評価すればマウス m-Book Cが最も優れている、と言えると思います。

ディスプレイは横並び

おそらく「FHD(1,920 × 1,080)」がよかった!という人もいると思いますが、残念ながら今回の対象機種はHD(1,366 × 768)のワンメイクです。また、全ての製品が「IPS」と表記していません(ウインタブがレビューしたマウスm-Book CはIPSではないと判断しています)。

全機種実機を横並びにしてディスプレイをチェックすれば差を見出すことができると思いますが、実際それは難しいので、ここは「ドロー」と言わざるを得ません。

HDDを選択できるということ

一般にストレージの読み書き速度は「SSD>eMMC>HDD」とされます。また、HDDは本当に内部で円盤が高速回転している、というのがありますので、シリコンメモリーであるSSDやeMMCよりも重く、耐久性も劣るとされます。しかし、容量あたりの価格はHDDが断然安く、今回の対象機種の中でもeMMCやSSD搭載機の容量が32GB~64GBであるのに対し、HDD搭載機は500GBと、段違いの容量になります。

eMMC、SSD、HDDのいずれがこのクラスのモバイルノートに最も適しているのか、ということは一概には言えません(予算に制約がなければSSDが一番いいとは思います)。なので、大容量のストレージが欲しい、という人はacer AspireのHDDモデル、あるいはLenovo ideapad 310Sを選ぶことになるでしょうし、容量が少なくてもいいから高速なのを、という人は唯一のSSD搭載機であるマウスのm-Book Cを選ぶことになるでしょう。ASUS VivoBookとacer AspireのeMMCモデルはその中間、ということになります。

入出力ポートは高水準!

今回の対象機種全てに言えることですが、入出力ポートが非常に充実しています。特に11.6インチながらASUS VivoBook以外の3機種が有線LANポートを備えているというのは驚きですね。また、この3機種はSDスロットも含め、全ての入出力ポートがmicro規格ではなく、フル規格です。個人的には「全部合格!」って言いたいですね。

ただ、このハイレベルな戦いで、やはりASUS VivoBookはUSB 3.1 Type-Cを搭載するとは言え、どうしても少し見劣りします。また、D-subまで備えるマウス m-Book Cがビジネスマシンとしては最も優れているのかな、と思います。

超軽量なASUS

入出力ポートでは若干評価が低かったASUSですが、筐体のサイズ感ということでは文句なしにナンバーワンです。

ASUS VivoBook: 286 × 193 × 16.9 mm / 900 g
acer Aspire ES1: 291 × 211 × 21 mm / 1.25 kg
Lenovo ideapad 310S: 295 x 205 x 20.4 mm / 1.3 kg
マウス m-Book C: 292.4 x 210.5 x 22.7 mm / 1.2 kg

こうしてみると、重量が圧倒的に軽いだけでなく、タテ・ヨコサイズも最も小さいということがわかると思います。この記事は11.6インチで「ディスプレイの視認性よりもむしろ携帯性を取る」というジャンルと言えますので、「サイズこそ最重要」という人がいてもおかしくないでしょうね。「いくら多機能でも重ければ意味がない」というのも真理だと思います。

その意味ではASUS VivoBookは入出力ポートでの劣勢を一気に挽回した、と言えるでしょう。

6.まとめ

どれを選んでも大丈夫、とは思うのですが、ウインタブはオピニオン記事ではできるだけ自分の意見を書くようにしていますので今回も一応(あくまでも個人の意見であり、使う人のニーズによって結果は大きく異なります)。

ビジネスユーザーにはマウス m-Book Cがいいと思います。CPU性能と充実した入出力ポート、実機レビューを通じて感じたキーボードを始めとする筐体の使い勝手の良さ、というのが理由です。ただし、ストレージは少しクセがあります。SSDであることにより、データの読み書き、アプリの起動などが高速になるというメリットがある反面、いかんせん容量32GBであれば、常に空き容量に目を光らせ、一時的に保存したデータや試しにインストールしたアプリなどをこまめに削除してやる必要があります。またOneDriveなどのクラウドストレージの活用も必須でしょう。

マウスの場合、製品ページで簡単にRAM容量の大きなものや大容量SSD搭載モデルを選べてしまうのですが、そうするとすぐに税込みで5万円以上になってしまいます。なので、PC知識がある人にとっては「ある意味罠」みたいな気がしますので、ご注意下さいw

カジュアルに使うのなら、こちらも文句なしにASUS VivoBookだと思います。何しろ軽くて小さい、というのが魅力です。またビジネス利用であっても有線LANとかD-subを使うことがない、というのであればこの製品が不利とはいえませんよね。システムスペックも私達の考える基準をしっかり満たしていると思います。

acer Aspire ES1とLenovo ideapad 310Sについてはストレージに500GB HDDを搭載するモデルの設定があります。私はどうしても個人的な好みでHDDを忌避する傾向があるのですが、そうではなく、ハードディスクにガンガンデータを入れたい、という人も多いと思います。その場合、マウス(カスタマイズ考慮せず)とASUSは対象から外れることになり、この2機種のいずれか、ということになるでしょう。

いかがでしょう?「4万円以下、Apollo Lake、RAM4GB」のクラスって、かなりレベルが高いと思いませんか?

7.関連リンク

上級モバイルノートの激戦区「Core i5/RAM8GB/256GB SSD」で10万円以下の製品から選ぶ!
Chuwi vs Jumper vs T-bao - 実機レビューの記憶から最新中華モバイルノートを比較する!

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コメント

  1. 匿名 より:

    m-bookはなかなか分厚そうですが、SSDの換装は簡単にできそうですね
    流石に保証は対象外でしょうが
    Vivobookの見た目の良さとインターフェースの豊富さはいいですね。
    買ってしまいそうです笑

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。遅レスすみません。この対象機種、どれも結構いいと思うんですよね。