ASUS Mini PC PN51-S1 － Ryzen 7搭載、ミニPCタイプのベアボーン、必要なパーツを揃えても意外に安く上がります

ASUSがミニPC「ASUS Mini PC PN51-S1」を発売しました。ウインタブでよくご紹介している中華のミニPCと似たサイズ感の製品ですが、「ベアボーン」です。つまり、完成品のミニPCではなく「OS/RAM/ストレージがない」状態なので、PCとして使うためには別途これらのパーツ・ソフトウェアの手当が必要になります。そのぶん「ASUS製品の割に安い」んですけどね。

1.Mini PC PN51-S1 スペック

スペック表

バリエーションモデル

・PN51-S1-B-B5187MD：Ryzen 5 5500U
・PN51-S1-B-B7186MD：Ryzen 7 5700U
※搭載CPUが異なるのみで、それ以外の仕様は共通です

コメント

冒頭にご説明したとおり、この製品はOS/RAM/ストレージを搭載していません。OSはWindowsをはじめ、Ryzenに対応するLinux系OSなどが使えると思いますが、ウインタブとしてはWindows以外で具体的にどのOSなら大丈夫か、ということは言えません。

RAMは、

【仕様】DDR4-3200 (PC4-25600)
【メモリスロット】SO-DIMMスロット×2 (空きスロット×2)

と開示されています。この仕様のRAMをお持ちであれば問題ないとして、私がAmazonで調べてみたところ、ブランドにこだわらなければ8GB × 2が1万円以下から購入できるようです。

次にストレージですが、

・M.2スロット (Type M 2280) SATA及びPCIe & NVME対応
・SATA 6Gb/s ポート（おそらく2.5インチサイズだと思います）

の2つを搭載可能です。M.2 2280 NVMe SSDはAmazonでKingston製の500GBのものが6千円弱で販売されていました。なので、あくまで「無名ブランドでもいい」という前提ですが、16GB RAMと500GB SSDで15,000円くらいから調達可能のようです。

次に「内蔵されているシステム構成」です。CPUはZen2アーキテクチャながら、ノートPC用のRyzen 5000番台が搭載されています。また、入出力ポートはUSBが合計で5つ、映像系ではHDMIとDP、そしてUSB Type-Cのうちの1つが映像出力に対応しますので、3画面出力も可能です。それと、Wi-Fi6にも対応していますね。

2.Mini PC PN51-S1 筐体

ご覧のように、ウインタブでよくご紹介しているミニPCと変わらないサイズ感です。

メンテナンス性も考えられています。このように側面を開口でき、HDDの着脱が可能です。もともとベアボーンなので画像はありませんがRAMやSSDの着脱も容易だと思われます。

側面と入出力ポートの配置です。USB Type-Cポートが前面と背面に装備されていますが、映像出力に対応するのは背面のほうだけです。

同梱物です。これを見ると、OS/RAM/SSD以外はすべて揃っているようですね。また、ディスプレイの背面に取り付けられるようにVESAブラケットも付属しています。

3.Mini PC PN51-S1 価格など

ASUS Mini PC PN51-S1はASUS Storeで販売中で、2月22日現在の価格は下記のとおりです。

・PN51-S1-B-B5187MD（Ryzen 5 5500U）：52,800円
・PN51-S1-B-B7186MD（Ryzen 7 5700U）：58,800円

PCとして使うためには、別途OS/RAM/ストレージが必要です。記事中でご説明したとおり、16GB RAMと500GB SSDで15,000円弱くらいから購入できます。あとはOSですね。Windowsを、ということだと実売価格は14,000円くらいから（どうなってもいいのならAmazonで1,500円で買えたりもしますけどw）なので、トータルで3万円弱くらいの出費になってしまいます。

ちなみに、中華のミニPCでもこのクラスのCPUを搭載する製品だと6万円くらいしますし、なにげにASUSのこの製品のほうがMinisforumより安かったりもします…。RAMとSSDを調達し、OSを自分でインストールするのが苦ではないのなら、意外におすすめかな、という気もしますね。

4.関連リンク

PN51-S1-B-B5187MD（Ryzen 5）：ASUS
PN51-S1-B-B7186MD（Ryzen 7）：ASUS