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FLEXISPOT 電動昇降デスク(スタンディングデスク)レビュー - なめらかで安定した動きでデスク面が昇降、本格的なスタンディングデスクを試す!(実機レビュー第1回)

FLEXISPOT 電動昇降デスク
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。1年近く前に「Loctek 昇降式スタンディングデスク F3B - スタンディングデスクってぶっちゃけどうなの?1ヶ月試用してみました(実機レビュー:ふんぼ)」という記事を掲載しましたが、今回は別タイプのスタンディングデスクをレビューします。Loctek社の「FLEXISPOT 電動昇降デスク」という製品で、昨年レビューしたスタンディングデスクが「デスクの上に置くタイプ」だったのに対し、この製品は「デスクそのもの」です。

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あらかじめお断りしておきます。この製品は2回にわけてレビューさせていただきます。スタンディングデスクは健康管理に役立ち、また仕事の能率も高めてくれる効果があると言われていますが、そのへんのところはどうしても1週間とか2週間とか継続使用してみないと記事を書けないんです。そのため、今回は組み立てと動作確認を中心にレビューし、1~2週間後に使用感についてレビューすることにします。なお、この製品はLoctek社にサンプル提供していただきました。Loctek社にはこの場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。

1.製品概要

FLEXISPOT 電動昇降デスク
この製品はデスクの上に置くアタッチメントではなく、「デスク」です。この画像を見ていただければピンと来ると思いますが、脚部が伸縮し、デスク面の高さをフレキシブル(無段階)に調整することができます。製品名にある通り「電動」で。

FLEXISPOT 電動昇降デスク
これが脚部です。デスク面の高さは60 cm ~ 123 cmまで調整可能で、デスク幅も調整できます(110 cm ~ 180 cmまで)。

FLEXISPOT 電動昇降デスク
カラーバリエーションもあります。脚部は「ブラック」「グレー」「ホワイト」の3色、天板は「ブラック」「マホガニー(ブラウン)」「メープル(白っぽい木目)」「ホワイト」の4色があります。なお、注文時にセットできる天板は横幅140 cmのものです。

今回のレビュー品は天板色「メープル」、脚部色「ホワイト」でした。

2.組み立て

ウインタブでいつもレビューするのはパソコンとかタブレット、スマホ等ですが、この製品は「デスク」なので、到着時のダンボールの巨大さには少し驚きました。特に天板は「一枚板」で、サイズ(天板のサイズです。ダンボールではありません)が140 × 70 cmありまして、これが保護材込みでダンボールに入っているので、その大きさには圧倒されます。ただし、一般の住戸の入り口から入らないというような大きさではありませんのでご安心ください。

FLEXISPOT 電動昇降デスク 脚部
脚部はバラされた状態で届きました。ダンボールのサイズも大きいと言えば大きいですが、天板と比べるとかわいいものです。しかし、「激重」でした…。私が非力なせいなのかもしれませんが、脚部の入ったダンボールを一人で持つことを諦めました。40 kgとか50 kgくらいはあるかもしれん…と思ったらメーカー公称値は25 kgとのこと。

じゃどうやって室内に入れたのか、といいますと、玄関先でダンボールを開封し、何回かに分けて少しずつ部品を運んだ、ということです。それが上の画像です。脚部のパーツはスチール製で、一つ一つが肉厚でずっしりとしています。

FLEXISPOT 電動昇降デスク 取扱説明書
さぞかし組み立ても大変だろう、と思ったらそうでもありませんでした。同梱されていた取扱説明書(もちろん日本語)の記載が非常にわかりやすかったので、ほとんど迷うことはありませんでした。

FLEXISPOT 電動昇降デスク ネジ類
ネジ類は小分けされ、アルファベットが振られていました。「E」のところにあるのがレンチとドライバーで、基本的に手持ちの工具は必要ありませんでした。ただし、ネジ締めに少し力が必要なところがありましたので、しっかりした持ち手のついたプラスドライバーが一本あると安心です。

FLEXISPOT 電動昇降デスク
脚部の組み立ては40分くらいで完了しました。私はこういう組立作業ではたいてい「早とちりしてやり直し」する羽目になるので、今回はゆっくり取扱説明書を見ながら作業し、それでも1時間はかかりませんでした。

ただし、天板の取り付けは少々厄介です。天板にはあらかじめいくつかの穴が開けられていて、その穴を使えば脚部にネジ止めできるようになっていますが、脚部は脚部で幅調節が可能な構造になっているので、脚部の幅を少しずつ動かしながらネジ穴の位置合わせをするのに時間がかかりました。あと、脚部にせよ天板にせよ、かなり重いので、大人一人で作業することも可能ですが、ご家族が同居している人は、補助を頼んだほうが楽に作業できると思います。

FLEXISPOT 電動昇降デスク 操作部
天板に自分で木ネジ用の穴を開けたのは一箇所だけです(ただし、私は脚部のすべてのネジ穴を使っていません。常識的に固定できる最低限の数のネジのみ使いました)。この画像は「コントロールパネル」という名称の操作部ですが、これを天板に固定する際に適当な位置に穴がありませんでした。ハンドドリルなんかを持っていればすぐに穴を開けられますが、キリで穴を開ける場合は少し力もいりますし、時間もかかってしまいます。

繰り返しになりますが、

●基本的に特別な工具は不要だが、ハンドドリルとプラスドライバーはあったほうがいい
●取扱説明書に従えば脚部の組み立ては難しくない
●天板の取り付けはやや面倒。また、木ネジを締めることになるので、少しばかり力を使う

という感じです。私の場合は天板の取り付けに時間がかかってしまい、脚部の組み立てを含みトータルで2時間くらいかかりました。

3.製品の構造

FLEXISPOT 電動昇降デスク 脚
この製品の特徴はもちろん「可動する脚部」にあります。外側の脚(チューブと呼ぶそうです)、真ん中のチューブ、そして内側のチューブと、三段階の構造になります。

FLEXISPOT 電動昇降デスク 脚
デスク面を上昇させるとこんな感じです。上のほうで「めちゃめちゃ重い」と書きましたが、その重さはダテではなく、極めて堅牢な作りになっていると感じました。

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FLEXISPOT 電動昇降デスク 下から
すみません、この製品、組み立てを完了してしまうとヒョイヒョイと持ち上げたり傾けたりすることができないので、一部メーカーサイトの画像を使って説明させてもらいます。この画像は「下から見上げたところ」になります。中央にあるメッシュ状の金属板は「ゲーブルカバー」で、脚部本体のフレーム部分に取り付けることにより、電源ケーブルや昇降ユニット(上に掲載した両方の脚部です)に接続するケーブルを収納します。

FLEXISPOT 電動昇降デスク 脚部アジャスター
これもメーカーサイトの画像です。脚部の裏側なんですけど、組み立て前に撮影し忘れてしまいました。丸いプレートは「アジャスター」で、脚部がガタついている場合、ここを回して高さ調整をするためのものです。個人的にはキャスター(車輪)がついていてくれたほうが取り扱いがラクなのでは?と思いましたが、重量の問題と、デスクが昇降するという構造を考えると、キャスターをつけるのは難しいんでしょうね。

FLEXISPOT 電動昇降デスク コントローラー
こちらはレビュー品の画像です。ケーブルカバーの中には「コントローラー」という、ノートPCのACアダプターに似た形状の弁当箱みたいなものが入っています。このコントローラーに電源ケーブル、昇降ユニットに接続するケーブルが接続されます。

FLEXISPOT 電動昇降デスク 天板
天板の表面です。会議室のテーブルのようにテカテカではなく、表面処理はしてあるものの、適度に素材感はあります。また試用期間が短いため、傷のつきやすさ、汚れた場合の対処などについては言及ができません。感覚的な話になってしまいますが、見た目とか触った感触はいいと思います。

4.動かしてみた

FLEXISPOT 電動昇降デスク 最低位置
この画像はテーブル面を最低の位置(60 cm、天板の厚みがあるので、実測値だと62.5 cm)にしたところです。この高さだと私が普段使っているデスクよりも低い位置になり、うちの下の子(身長150 cm)が座ってみても「少し低いね」との感想でした。もちろん椅子の高さを調整すればこの高さでも使えるとは思います。

FLEXISPOT 電動昇降デスク 最高位置
テーブル面を最高の位置(123 cm、天板の厚みがあるので、実測値は125.5 cm)にしたところです。これは高い。

FLEXISPOT 電動昇降デスク 最高位置
身長172 cmの私が123 cmのテーブル面に向かったところです。これだとパソコンを置いても操作に苦労するくらいの高さになります。私の身長だと100 cm(実測値102.5 cm)くらいが立ってパソコン操作をするのに快適な高さだと感じました(この辺は多少個人差があると思います)。

ウインタブ読者には非常に身長が高い人、低い人がいると思います。これは私の推測ですが、身長が高い人のことを考えると、172 cmの私が100 cmの高さで快適なのであれば、123 cmまで高くした場合、190 cm以上の人でも快適に使えるのではないか、と思います。

では、実際に昇降しているところを動画撮影してみましたので、こちらをご覧ください。

えー、なぜビンを置いているかといいますと、昇降時の振動を見ていただくためです。結論から言って、昇降動作は極めて安定性が高く、ほとんど揺れません。動画を観ていただくと、昇降の際にモーター音がするのが確認できると思います。しかし、このモーター音も低い音質・音量で「ブーン」と言ってるだけで、特に不快な音ではありません。

FLEXISPOT 電動昇降デスク 最高位置
それと、この動画では、デスク面の高さを65 cmから100 cmの範囲で昇降しているのですが、ボタンを1回押すだけで昇降操作が完了できています。コントロールパネルに「1、2、3」というボタンがありますが、それぞれのボタンに高さを記憶させることができるのです。どうでもいいことですが、私は「1」のボタンに65 cm、「2」のボタンに100 cmを記憶させています。今のところ「3」は使っていません。

それと、もう一つ動画があります。

これはアラーム機能の説明です。アラームもコントロールパネルから設定できます(最大99分、最小1分)。セットした時間が経過すると、動画にあるようにアラームが鳴ります。「時間だよ、立ちなさい!」っていうことですね。アラームはデスク面の高さを変更すると止まります。言うことを聞かないとまた5分後にアラームが鳴ります(ただし、強制的にアラームを停止することは可能ですし、そもそもアラームを設定しなくても問題はありません)。

5.まとめ

記事の冒頭に記載したとおり、今回のレビューはここまでです。実際には試用を開始していて、とても快適に過ごせているのですが、まだ試用期間が非常に短いので、そのへんはまた来週くらいに…。

製品の品質は高いです。全体に非常にしっかりしたつくりになっていて、「壊れる気がしない」くらいの安心感もあります。一方で、住宅用のデスクとしてはデザインが少しそっけないといいますが、「事務所っぽい」雰囲気があります。レビュー機は「メープル天板+ホワイトの脚」で、個人的には気に入っていますが、天板が「マホガニー(ブラウン)」だと、よく見かける会議室のテーブルみたいなデザインになってしまいそうです。

ただ、電動式のスタンディングデスクということだと、この製品の味付け、つまりデザインに凝ったり、下手に軽量化を試みたりするのではなく、安定した昇降が可能で、耐荷重(100 kgまでOK)の高い設計のほうが安心できると思います。

FLEXISPOT 電動昇降デスクはLoctek社の直販サイトとAmazonで販売中ですが、直販サイトだと7月28日現在「夏祭りセール」を開催中で、脚部と天板がセットで税込み53,350円となります。決して低価格なものではありませんが、非常にしっかりとした構造になっており、肝心の昇降動作が非常にスムーズになっていますので、スタンディングデスクに関心があり、購入を検討している人にはおすすめかと思います。

6.関連リンク

FLEXISPOT 電動昇降デスク(スタンディングデスク)レビュー(第2回)- 3週間使ってみました。これからもがんばって使い続けます!(実機レビュー)
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