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Beelink EX Mate Pro レビュー - 高速なドッキングステーション+SSDケース+スピーカーフォンの「ラップトップコンパニオン」爆誕!

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Beelink EX Mate Pro レビュー
Beelinkのラップトップコンパニオン「EX Mate Pro」の実機レビューです。ラップトップコンパニオンというのは聞き慣れないと思いますが「Thunderbolt 5対応ドッキングステーション+外付けストレージ+スピーカーフォン」というのがその正体です。

ストレージを搭載できるドッキングステーションというのは他にもありますが、さらにスピーカーフォンとしても使える、というのがポイント。実はさらに「PCやスマホ用のスピーカー」という役割もこなせたりします。

なお、このレビューはBeelinkよりレビュー機のサンプル提供を受け実施しています。

ここがおすすめ
・USB4v2規格対応、最大転送速度は80Gbps
・内部に4つのM.2 2280 SSDスロットあり
・スピーカーフォンとしても使える
・セルフパワー (140Wの電源ユニット内蔵)なので安定性が高い
ここはイマイチ
・ポート数は5-in-1とそれほど多くない
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1. スペック

スペック表

項目 仕様
ポート USB Type-C (USB4v2)
USB 3.0 Type-A、USB 2.0 Type-A
HDMI 2.0、LAN (RJ45)
 (うち映像対応) USB Type-C (USB4v2)
HDMI 
 (うちデータ) USB Type-C (USB4v2): 80Gbps
USB 3.0 Type-A:5Gbps
USB 2.0 Type-A:480Mbps
上流給電(ホスト向け) 最大96W
下流給電(デバイス向け) 最大15W (USB4v2 Type-C)
電源 140W
イーサネット 2.5GbE
SDカードリーダー速度 170MB/s
ストレージ用スロット M.2 PCIe4.0スロット×4
※最大8TB
サイズ 99×99×98.3mm (ゴム足を除く)
重量 (実測値)

USB4v2とは

規格名称 速度 映像出力 (Alt Mode) 給電 (USB PD)
USB 3.2 Gen 1 5 Gbps 製品による (必須ではない) 製品による (必須ではない)
USB 3.2 Gen 2 10 Gbps 一般的(必須ではない) 一般的(必須ではない)
USB4 40 Gbps ほぼ全製品 (必須ではない) ほぼ全製品(最大240W)
USB4v2 80〜120 Gbps ほぼ全製品 (必須ではない) ほぼ全製品(最大240W)
Thunderbolt 4 40 Gbps 必須(4K×2、8K×1) 必須(最大100W)
Thunderbolt 5 80〜120 Gbps 必須(4K×3、8K×2) 必須(最大240W)

2026年現在、USB4v2はThunderbolt 5と並んで最高速の規格です。数値上の速度(80〜120 Gbps)はThunderbolt 5と同じですが、ちょっと乱暴な書き方をすると「USB4v2のほうが規格が緩い」と言いますかThunderbolt 5ほど厳格に仕様が定められていません。ほとんどのUSB4v2ポート搭載製品は映像出力に対応していますが、それは「必須」ではありません。また、充電/給電についても「必須」ではないです。今回のレビュー機EX Mate Proについてはこのあと説明します。

2. 外観

Beelink EX Mate Pro 同梱物

同梱物です。取扱説明書は日本語を含む多言語で書かれていました。ケーブル類は左から電源ケーブル (日本のコンセント形状に合うもの)、HDMIケーブル、USB Type-C – USB Type-Cケーブルです。USBケーブルは80Gbpsのデータ転送と充電/給電に対応します。また、EX Mate ProのHDMIは2.0規格ですが、付属のケーブルを使ってPCモニターに接続し、4K/60fps (60Hz)で映像出力できることを確認しました。

Beelink EX Mate Pro 同梱物

この製品、ケースが付属します。本体とケーブル類を収納でき、上部には持ち手もありますので、持ち運びに便利です。

Beelink EX Mate Pro 前面

前面です。筐体 (ケース)は樹脂製ですが安っぽさはありません。下部中央に電源ボタン、左端にUSB4v2 Type-Cポート、右端にUSB 2.0 Type-Aポートがあります。USB Type-Cポートは最大80Gbpsのデータ転送、映像出力、最大15Wの電力供給が可能です。USB Type-Aポートはキーボードやマウスの接続用、という感じでしょうか。

Beelink EX Mate Pro 背面

背面です。中央に立派なスピーカーがあります。下部左端には電源コネクター、HDMIポート、USB 3.0 Type-Aポート、有線LANポート、そしてアップストリーム用 (PC接続用)のUSB4v2 Type-Cポートがあります。

USB Type-Aポートは最大5Gbpsのデータ転送に対応し、有線LANポートは2.5 GbE規格です。また、上でもご説明しましたがHDMIは2.0規格です。

Beelink EX Mate Pro 側面

左側面です。ご覧の通り通気口があるのみでポート類やボタン類はありません。右側面も全く同じデザインなので掲載は省略します。

Beelink EX Mate Pro 上面

上面です。中央にある穴は吸気口です。ボタンは全部で5つ、すべてセンサーボタンです。左上が再生/一時停止、右上がBluetoothモード/PCモード切替、左下が音量下げ、下中央がマイクミュート、右下が音量上げです。

この製品はスマートフォンなどとBluetooth接続し、音楽用スピーカーとしても使えます。ただし、この製品には技適マークがありませんので、日本国内でBluetooth接続はできません。

Beelink EX Mate Pro 底面

底面です。こちらには排気口があるのみでポート類やボタン類はありません。また、四隅に丸い穴が見えますが、ここに筐体開口用のネジがあります。

3. 筐体内部

Beelink EX Mate Pro 底面

底面四隅の穴はシリコンカバーがつけられていますので、これを外すとネジが出てきます。ちなみにこのシリコンカバーは「めっちゃ外しにくい」ですw 私はSIMイジェクトピンをシリコンカバーに刺して外しました。

Beelink EX Mate Pro 内部上面

筐体を開口しました (外装を外しました)。こちらは上面ですが、大きなファンがついていますね。また、ボタン部分がセンサーになっているのもわかります。

Beelink EX Mate Pro 内部左側面

左側面

Beelink EX Mate Pro 内部右側面

右側面

左右の側面です。M.2 2280スロットが合計4つもあります。肌色になっている部分はサーマルパッドです。今回はここにM.2 SSDを1枚入れてみましたので、この後速度測定をします。

Beelink EX Mate Pro 内部前面

前面

Beelink EX Mate Pro 内部背面

背面

前面と背面です。前面には電源ユニットがありますね。

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4. 使用感

Beelink EX Mate Pro 使用感

今回、手持ちのノートPC、Lenovo ThinkPad X13 Gen 4のThunderbolt 4ポートにEX Mate Proを接続し、EX Mate Proと4K (3,840×2,160)解像度のディスプレイおよびUSBキーボードを接続、そしてEX Mate ProのM.2スロットにM.2 2280 SSDを取り付けました。

Beelink EX Mate Pro CrystalDiskMark

まず、EX Mate Proに取り付けたSSDの速度をCrystalDiskMarkで測定しました。このSSDはPCIe 4.0 ×4接続に対応しているのですが、その割には遅いです。しかし、EX Mate ProのSSDスロットは「PCIe 4.0 ×1」と開示されています。つまりPCIe 4.0 ×4の4分の1の速度しか出ません。ちなみに理論上の最高速度は約1,969MB/sです。

なぜPCIe 4.0 ×1接続なのか、という点ですが、これは「EX Mate Proがドッキングステーションであり、USB4v2という高規格ではあっても4枚のSSDを同時に搭載した際でも他の接続デバイスの帯域幅を圧迫しないようにするため」と思われます。

実際のところ、この画像の速度であっても、よほど大容量のデータ転送などをしない限りほとんどの用途で遅いとは感じないでしょう。個人的には「速度を上げるよりもSSDスロットを4つ確保している方が正解」だと思います。また、転送にかかるロス (オーバーヘッド)を考慮すれば、EX Mate ProのSSD速度は満点に近いと言えます。

Beelink EX Mate Pro ディスプレイ

クリックで拡大します

次にディスプレイです。ご覧の通り4K (3,840×2,160)解像度、リフレッシュレート60Hzでの出力は可能でした。レビューに使用したPCモニターが高リフレッシュレートに対応していないため、4K/120Hz表示が可能かどうかは測定できませんでしたが、そもそもEX Mate ProのHDMIポートは2.0規格のため、4K解像度では60Hz表示が限界のはずです。

次に「PCへの充電」ですが、手持ちのノートPCに最大52W程度で充電できるのを確認しました。しかし、EX Mate Proの上限値である「96W充電」は確認できませんでした。EX Mate Proの性能が悪い、ということではなく、一般にノートPCは高度な電源技術が使われており、本体を保護しながら適切な充電電力となるように制御されているため、私の手元の環境だと96Wを目にするチャンスはほぼないものと思われます。ただ、50W程度で充電ができるのであれば全く文句はありません。

Webミーティングの使用感ですが、今回は自宅を出て一人暮らしをしている長女を呼び出してZoomミーティングをしてみました。長女の感想では「マイクのノイズキャンセリングは優秀。拍手しながらしゃべっているのを聞いても拍手の音はかなり小さくなっている。」とのことでした。

なにぶん素人による評価なので妥当性はちょっと低めですが、彼女は仕事でWebミーティングをする機会が多く、その彼女が「これなら仕事でも使いやすいと思う」と言っていたので、最低限信用はできると思います。

最後に音楽を聴いてみました。音質はクリアですし低音もしっかり効くのですが、いかんせん「スピーカーが背面にある」ので、「ちょっと音が遠い」と言うんでしょうか、臨場感が出ません。

Beelink EX Mate Pro 使用感

このように前面と背面を入れ替えて設置してみたら一気に音が良くなりました。なので、音質にこだわるなら前後逆に置く、というのが正解なんですけど、ちょっとケーブルが見苦しいですよね…。あとは、「壁に近いところに置いて音を反射させる」とかでしょうか。

5. 価格など

Beelink EX Mate ProはBeelink公式サイトで予約販売中 (出荷まで35日以内)で、通常価格239ドルのところ、4月29日現在だと199ドル (1ドル160円として約31,900円)で購入できます。

たまたまですが、先日も高性能なThunderbolt 5ドッキングステーション「UGREEN Maxidok」をレビューしました。EX Mate ProはSSDスロットを内蔵し、スピーカーフォンとしても使えるという付加価値があり、Maxidokのほうは「あくまで周辺機器の接続を重視した10-in-1ドッキングステーション」です。ちなみにEX Mate ProはSSDスロットとスピーカーフォン機能を別にすれば「5-in-1」なので、より多くの周辺機器を接続する、ということであればMaxidokのほうが上です。

いずれも「140Wのセルフパワー」なので、多数の周辺機器を接続しても動作は安定しています。あとは「芸風が違いすぎ」なので、一概にどちらがおすすめである、ということは言えません。しかし、「より面白い」のは間違いなくEX Mate Proですねw どうやってこの製品の開発を思いついたのか…。ウインタブ開設当初の「WindowsとAndroidのデュアルブートのタブレット」とか「Android OS搭載のスマートウォッチ」とかを思い出させてくれる、久々に「わくわくできる」実機レビューでした。

6. 関連リンク

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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