
GMKtecがミニPC「G11」を発売しました。この製品、CPUがちょっと特殊で「Ryzen Embedded R2514」という産業機器向けのものが搭載されています。瞬間的な高性能を狙う製品というよりも、安定して長時間動作できる産業用CPUを搭載することにより、自宅あるいは事務所でサーバー的な運用をすることを視野に入れた製品と思われます。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | AMD Ryzen Embedded R2514 |
| RAM | 16GB (DDR4、最大32GB) |
| ストレージ | 256GB/512GB SSD(M.2 2280 PCIe 3.0) ※PCIe/SATA対応 空きスロット×1 |
| ディスプレイ | なし |
| 無線通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
| ポート類 | USB 3.2 Gen 2 Type-C (映像対応) USB 3.2 Gen 2 Type-A×2 USB 3.2 Gen 1 Type-A×2 LAN (RJ45、2.5G)×2 HDMI 2.0×2 オーディオジャック |
| カメラ | なし |
| バッテリー | なし |
| サイズ | 127.5×127×44.5 mm |
| 重量 | 460 g |
※このスペック表はベアボーンモデルを考慮していません
2. バリエーションモデル
・ベアボーン (OSなし、RAM/SSDなし)
・RAM16GB/SSD256GB
・RAM16GB/SSD512GB
3. OS/CPU
OSはWindows 11 ProでCPUはAMD Ryzen Embedded R2514です。産業用の型番ということでウインタブではなじみのない型番です。

これは製品ページにあったベンチマークスコアですが、どのベンチマークテストなのかよくわからないです。

Passmark公表値 (4月23日現在)
Passmarkでベンチマークスコアが公表されていました。これを見るとIntelのエントリー向けCPUであるN150やAMDの旧型番であるRyzen 3 3500Uを上回る性能であると言えそうです。ただし、CPU Markで6,728点というスコアはお世辞にも高性能とは言えません。ミニPCとして使う場合は「エントリークラスの性能」と考えていいでしょう。
個人的な印象としては「爆速で処理できる性能ではないが、長時間にわたって淡々と大量の処理をこなせる」ような製品だと思います。
4. RAM/SSD

RAMは16GBで2スロットありますので簡単に増量できます (最大32GB)が、初期状態が「8GB×2」なのか「16GB×1」なのかは不明です。8GB×2の場合は空きスロットがないので、初期搭載のRAMを外して容量の大きなものに交換することになります。…というか、メーカーサイトのスペック表、RAMのところの表記が滅茶苦茶なんですよね (LPDDR5X、最大8533MT/s、CPU内蔵、交換不可と、明らかにIntel Lunar Lakeの仕様になっています)。
SSDは256GB/512GBを選べ、M.2 スロットの空きもあり、こちらは簡単に増設できます。
5. 筐体
入出力ポートです。映像出力にも対応するUSB 3.2 Gen 2 Type-Cが1つ、USB 3.2 Gen 2 Type-Aが2つ、USB 3.2 Gen 1 Type-Aポートも2つ、有線LANポートとHDMIポートも2つずつあります。CPU性能があまり高くないわりにポート構成は充実しており、GMKtecがこの製品を単なるエントリーPCとは捉えていないのがわかりますね。

GMKtecのミニPCの多くはBIOSで動作モード (電源モード)を切り替えることができます。G11でも「静音、バランス、パフォーマンス」の3つのモードを搭載しています。
6. 価格など
GMKtec G11はAmazonとGMKtec日本公式サイトで販売中で、4月23日現在だと公式サイトのほうが安いです。公式サイトでの価格は下記の通り
ベアボーン:26,999円
16GB/256GB:44,000円
16GB/512GB:53,999円
この製品は搭載CPUが「性能はあまり高くないが長時間安定して動作できる」という特徴がありますので、あえてベアボーンモデルを購入してLinux系のOSを入れ、ホームサーバー的な使い方をしても面白いかもしれませんね。
7. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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