UMIDIGIがスマホのニューモデル「F3シリーズ」を発売します。UMIDIGIのFシリーズには2018年末に発表された「F1」、2019年秋に発表された「F2」があり、いずれも当時としては「ミッドレンジ~ミッドハイクラスのスペックながら手頃な価格」が魅力の製品でした。
今回発売される「F3」は3年近く前に発売されたF2と同じCPUを搭載していて、スペック面に少し古さを感じてしまいます。なので、「実売価格に期待」というところです。また、F3の他に「F3S」「F3SE」というモデルも近日発売予定になっていますが、現時点で明らかになっているのは「F3のワールドプレミア(発売記念セール)が5月19日からスタートする」ということだけで、F3SおよびF3SEの発売日についてはわかっていません。
1.UMIDIGI F3 スペック
スペック表
UMIDIGI F3 | |
OS | Android 11 |
CPU | F3: MediaTek Helio P70 F3S: UNISOC T610 F3SE: UNISOC T610 |
RAM | F3: 8GB F3S: 6GB F3SE: 4GB |
ストレージ | 128GB(F3SEのみ64GB) |
ディスプレイ | 6.7インチ(1,650 x 720) |
LTEバンド | FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 18/19/20/25/26/28A/28B/B66 TDD: B34/38/39/40/41 |
SIM | nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB Type-C、microSDカード、イヤホンジャック |
カメラ |
イン16MP/アウト48MP + 8MP + 5MP (F3SEのみ イン8MP/アウト16MP+8MP) |
バッテリー | 5,150 mAh |
サイズ | 168 x 76.6 x 8.75 mm |
重量 | 195 g(F3Sのみ185 g) |
コメント
F3、F3S、F3SEは基本的に同一筐体で、CPUの型番、RAM容量、カメラ仕様が異なります。OSは全てAndroid 11で、中華メーカーとしてはいち早く最新OSを搭載してくるUMIDIGIにしてはめずらしいというか、Android 12ではないのがちょっと不思議です。
CPUはF3がHelio P70、F3SとF3SEがUNISOC T610です。…この型番はもはや「エントリークラスのいいほう」と考えたほうがいいくらいですね。ただし、エントリークラスと割り切ってしまうと、そんなに低性能でもありません。
RAMはF3が8GB、F3Sが6GB、F3SEが4GBで、ストレージはF3SEのみ64GB、他は128GBです。また、ディスプレイは全モデル共通で、6.7インチのHD+解像度です。ちなみにF1、F2ともFHD+解像度でした。
カメラはF3とF3Sが共通の仕様で、イン側16MP、アウト側は48MP+8MP(広角)+5MP(マクロ)のトリプルレンズです。ここは悪くないと思いますが、F2はイン32MPでアウト48MP+13MP+5MP+5MPだったんですよね…。
また、F3SEはカメラ仕様が低くなります。イン側8MP、アウト側16MP+8MPという構成です。
一つ前のモデルであるF2とところどころ比較しながらご説明してきましたが、CPUの型番が同じであるものの、「3年近く経つのに同じかよ…」というのもありますし、ディスプレイ解像度とかカメラ仕様などを見ていると、はっきり言ってスペックダウンですね。
2.UMIDIGI F3シリーズ 筐体
3モデルとも基本的に同じ筐体と思われますが、F3SEのみカメラ仕様が異なっているため、若干外観に違いがあるはずです。この記事執筆時点だとF3SEの筐体画像がありませんので、F3の筐体画像を元にご説明します。
前面はF2で使われていたパンチホールではなく、水滴型ノッチが採用されていますね。F3シリーズは先に発売されている「A13シリーズ」にそっくりです。筐体サイズも「コンマ0何ミリ」違う程度ですね。
ただし、A13シリーズが、ちょっとiPhoneっぽい、エッジの立ったデザインなのに対し、F3シリーズは背面がラウンドしたものになっていますので、全くの同一筐体ではないようです。
左側面にはカスタマイズキー(ユーザーが任意の操作を割り当てることのできるボタン)がありますが、これはA13シリーズにもあります。なお、F3SEのみカスタマイズキーは装備していないようです。
3.UMIDIGI F3シリーズ 価格など
UMIDIGI F3シリーズのうち、(おそらく最上位モデルと言える)F3のみ発売日が決まっていて、冒頭に書いた通り5月19日からAliExpress内のUMIDIGI Official Storeでワールドプレミアセールが開催されます。価格はまだわかっていませんが、A13シリーズとはCPU/RAM/ストレージ構成が異なる程度なので、A13シリーズのワールドプレミア価格とあまり大きな差はないだろうと思います。
ちなみに、F3に最も近いスペックのA13 Proのワールドプレミア価格は4GB/128GB版が139.99ドル、6GB/128GB版が159.99ドルでした。F3はRAM8GB/ストレージ128GBという構成で、CPUもA13 ProのUNISOC T610よりも「ちょっと高そうに思われる」Helio P70なので、159.99ドルよりも少し高めの価格が設定されそうです(あくまでウインタブの予想です)。
4.関連リンク
UMIDIGI F3:UMIDIGI Official Store(AliExpress)
UMIDIGI F3S:UMIDIGI Official Store(AliExpress)
UMIDIGI F3SE:UMIDIGI Official Store(AliExpress)