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Blackview Tab 60 レビュー - 8.68インチサイズの小型Androidタブレット。片手で掴めるサイズ感が素晴らしい!WidevineもL1です

Blackview Tab 60
Blackview Tab 60の実機レビューです。ディスプレイサイズが8.68インチと、最近のAndroidタブレットとしては小ぶりで、トップ画像にあるように「片手で掴める」サイズ感が魅力の製品です。また、WidevineがL1なので、一部を除く動画サブスクリプションサービスでHD画質での視聴ができます。

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なお、今回はメーカーよりサンプル機を提供され、それを使用してのレビューとなります。

ここがおすすめ
・8.68インチで薄型・軽量、片手で掴めるサイズ感がすばらしい!
・エッジの立った、質感の高い筐体
・ゲーム以外では必要十分な性能
・Widevine L1なので動画サブスクでHD画質視聴が可能
・発色の微調整ができるディスプレイ
・低価格でもスピーカーはステレオ
ここがイマイチ
・ディスプレイ解像度がやや低めかも
・カメラアプリは必要最低限
・いわゆる「重いゲーム」は厳しい
販売サイトはこちら
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1.Blackview Tab 60 スペック

スペック表

  Blackview Tab 60
OS Doke OS_P 3.0(Android 13)
SoC UNISOC T606
RAM 6GB(拡張機能により最大12GB)
ストレージ 128GB
ディスプレイ 8.68インチ(1,340 × 800)
LTEバンド FDD:B1/3/7/8/20、TDD:B40
SIM nano SIM ×2(うち1つはmicroSDと排他)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth5.0
入出力 USB Type-C 、microSDカードリーダー、オーディオジャック
カメラ イン5MP/アウト8MP
バッテリー 6,050 mAh
サイズ 211.7 × 124.4 × 8.4 mm
重量 338 g

コメント

OSは現時点でAndroid13ベースの独自UI「Doke OS_P 3.0」で、一般的なAndroidタブレットと少し見た目が異なります。CPUのUNISOC T606は「エントリークラスのいいほう」くらいの性能なので、いわゆる「重いゲーム」のプレイは厳しいですが、動画視聴やWebブラウジング、SNS、パズル系のゲームであればサクサク動作します。なので、この製品をゲーム主目的で購入するのはおすすめできませんが、動画視聴用とか手軽な情報端末として使う分には十分な性能と言えます。WidevineもL1なので、動画サブスクリプションサービスでHD画質での視聴も可能です(ただしNetflixはHD画質視聴不可)。

現在のAndroidタブレット市場は10インチ級のサイズが主流なので、8.68インチというのはそれよりも一回り小さなディスプレイサイズとなります。しかし、それでもスマホよりは大きな画面ですし、サイズがタブレット製品として小ぶりなぶん、持ちやすくバッグに入れても邪魔になりません。

また、Tab 60は技適マークがついており、LTE対応もしますが、対応バンドでドコモやauのプラチナバンドをカバーしていませんので、使用する地域によってはLTEが繋がりにくくなる可能性があります。

2.Blackview Tab 60 外観と使用感

Blackview Tab 60 外箱
Blackview Tab 60 同梱物
同梱物です。Tab 60本体はいいとして(ないとさすがに困る)、取扱説明書、ACアダプター、USB Type-C – USB type-Aの充電ケーブル、SIMピンが入っていました。なお、「Blackviewのタブレットといえばガラスフィルム付属」ですが、Tab 60にはガラスフィルムは付属しておらず、あらかじめ本体前面に保護フィルムが貼られていました。

取扱説明書には日本語もありましたが、「Andoroid OSの基本操作説明」がメインだったので、ウインタブ読者にはあまり意味はないと思います。ACアダプターは10W出力のものが付属していました。

Blackview Tab 60 前面
前面です。Tab 60は縦持ち時の上部中央にインカメラがありますので、以下、縦持ちを基準にして「右側面」とか「上面」などと表記していきます。

10インチタブレットと比較すると特に左右ベゼルが細く感じられます。それもあって横幅(短辺)は小さめ、手の大きさにもよりますがトップ画像のように片手で握ることができます。

Tab 60のディスプレイは8.68インチで解像度は1,340 × 800です。最近の中国タブレットの10インチモデルは1,920 × 1,200解像度になっていますので、それらの製品と比較するとやや低解像と言えますが、私が使ってみた限り、画面が粗いとか汚い、という印象はありませんでした。また、発色も割と素直なほうですし、Colors & Contrast機能(後述します)により、色味を微調整することもできます。

ディスプレイにはあらかじめ保護フィルムが貼ってありましたので、当座そのままでも傷つきを気にすることなく使えます。タッチ感度については、普段使いでは支障がなかったものの、画面の端のほうをごく弱くタッチすると反応しないことがありました。ただし「それはあんたのタッチが弱すぎるからだろ!」と言われれば納得するレベル。また、保護フィルムを貼り替えるとタッチ感度が上がる可能性もあります。私はこのままで問題ないと判断しました。

なお、Tab 60はWidevineがL1です。アプリ「DRM Info」で確認しましたが、セキュリティレベルはL1と表記されました。また、AmazonプライムビデオではHD画質視聴が可能でしたが、NetflixではWidevineはL3と表記され、HD画質視聴ができないことも確認しています。

Blackview Tab 60 背面
背面です。すみません、筐体素材は「わかりません」。触ってみてひんやりしないので樹脂製かな、とは思うのですが、質感はかなり高く、金属製かもしれん…と感じられます。なので「不明」でご容赦ください。

カメラはもともとシングルレンズですし、見た目もシングルレンズです。…いやね、中国メーカーの低価格スマホとかタブレットって、ダミーのレンズが取り付けられていて、実際はシングルなのに見た目はトリプルレンズ、みたいなのがあるんです。もちろんTab 60のように見た目も実際もシングルレンズ、のほうがほとんどの読者には好まれると思います。撮影品質については後ほど…。

Blackview Tab 60 上面
上面です。こちらにはスピーカーとイヤホンジャック。イヤホンジャックが省略されていないのはうれしいところです。

Blackview Tab 60 下面
下面です。こちらにもスピーカーがあり、あとはUSB Type-Cポート。Tab 60は上下にステレオスピーカーを搭載しています。

実際に動画を視聴したり、音楽を聴いてみたところ、予想よりもはるかに音質が良かったです。もともと中国メーカーのタブレットはスピーカー品質が高くないものが多く、販売サイトの説明で「ステレオ」と書いてあるのに実際にはモノラルだったりすることもありますが、Tab 60のスピーカーは間違いなくステレオでしたし、音質も「素晴らしい」とまでは言えないものの、そこそこは聴かせてくれした。どうしても高音が強めで低音が弱い、という傾向になってしまうものの、この価格帯の小型タブレットでここまでのスピーカー品質なのであれば文句ないです。

Blackview Tab 60 右側面
右側面です。こちらには電源ボタンと音量ボタン。スマホでよく見る「電源ボタン兼指紋センサー」という構造ではありません。Tab 60には指紋センサーがありません。

Blackview Tab 60 左側面
左側面にはSIM/microSDスロット。

Blackview Tab 60 SIM/microSDスロット
SIM/microSDのトレイは「nanoSIM × 2 もしくはnanoSIM + microSD」という仕様です。なお、手持ちの楽天モバイルのSIMカードを挿入し、通信状況を確認したところ、音声通話(VoLTE)は問題なし、インターネット接続も問題なく可能でした。ただし、インターネット接続の際にAPN設定は手動でやる必要がありました。

一通り各部を見てみましたが、エッジの立った筐体は相当にカッコよく、また筐体の質感も高いと思います。サイズが小さいというのもここ最近10インチタブを見慣れている私には引き締まったものに感じられました。それと、できれば専用ケースがほしいところです。傷つき防止という観点だけでなく、タブレットのケースはスタンドとしても使えるものがほとんどなので動画視聴の際に便利ですから。Tab 60のケースはAmazonで純正品が1,599円で販売されていますし、驚いたことに「複数のサードパーティ製ケース」まで販売されています。中国メーカー製品、それもニューモデルでサードパーティ製のアクセサリが用意されているというのは珍しいです。

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3.Blackview Tab 60 システム

Blackview Tab 60 ホーム画面

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ホーム画面とアプリ一覧です(画像右側のアプリ一覧画面は一枚に収まるように画像加工しています)。Blackview Tab 60はAndroid 13ベースですが、独自UIのDoke OS_P 3.0を採用しており、Android 13の特徴でもある大画面デバイス向け新機能の適用は限定的です。画面下に表示されるタスクバーはなく、一方で一部アプリの2列表示は可能でした。また、Doke OS_Pの目玉機能「PCモード」はディスプレイサイズが小さいこともあり、実装されていません。

プリインストールアプリにも「凍結室」など、一部独自のものがありました。

Blackview Tab 60 設定メニュー

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設定メニューの表示も独特で、縦持ち時でも2列表示になっています。これはDoke OS_Pの特徴です。

Blackview Tab 60 スマートウィンドウ

画面の右端から左にスワイプすると「スマートウィンドウ」が表示されます。Galaxyなど一部のスマホで見られる機能で、Blackview A200 ProA96(いずれもスマホです)にも同じ機能が搭載されています。

スマートウィンドウは設定で有効化/無効化ができ、お好みのアプリを登録することができます。初期状態では「電卓」のみが表示されていましたが、私の方でFMラジオ、Netflix、Amazonプライムビデオ、YouTubeのアイコンを追加してみました。

Blackview Tab 60 Colors&Contrast

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先日のTeclast P80HDにもあった「Colors & Contrast」の機能もありました。ディスプレイの発色を微調整できるもので、初期状態だとやや青みが強く感じられたTeclast P80HDでは非常に便利だと感じましたが、Blackview Tab 60は少なくとも私の感覚だと発色は自然で、特にこの機能を使うことなくレビューしました。

Blackview Tab 60 FMラジオ

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FMラジオアプリは中国メーカーのスマホやタブレットにインストールされているのをよく見ますが。ほとんどの場合日本のFM局の周波数に合っておらず(最低で90MHzから、というのが多いです)、日本ではまともに使えないのですが、Tab 60のFMラジオアプリは最低76MHzからのため、「ちゃんと使えます」。また、イヤホンケーブルをアンテナとして使う仕様なので有線イヤホンの接続が必須ではあるものの、当然Wi-FiやLTEなしで聴くことができます。これ、なにげに特筆すべき点だと思いました。

また、画像右のように、お気に入りのラジオ局を記憶することもできます(ラジオ局の名称は私がつけたものです。名称は自分で入力する必要があります)。

4.Blackview Tab 60 カメラ

Blackview Tab 60 カメラアプリ

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カメラアプリは非常にシンプルで、調整できる機能もかなり少ないですね。また、一部のメニューは英語のままです(ただし、特に理解が難しいこともありません)。画像サイズはアウト側が「8.1MP(4:3)、6MP(16:9)、6.1MP(1:1)」の3種類、イン側が「5.0MP(4:3)、3.8MP(16:9)、3.8MP(1:1)」の3種類、ズームはアウト側のみ対応し、1倍~4倍の範囲、夜景モードや美白モードなどのモードはありません。撮影画像をトリミングしたり、色味調整のフィルタをかけることは可能です。

ということで、アウトカメラを最大画素数にして何枚か写真を撮ってみました。なお、以下に掲載する画像は「クリックで拡大」しますが、サイズを横1,200pxに縮小しています。

Blackview Tab 60 カメラ

Blackview Tab 60 カメラ

Blackview Tab 60 カメラ

最大画素数が8MPということで、あまり期待もしていませんでしたが、日中の屋外であればそこそこきれいな画質になっていると思います。もちろんお手持ちのスマホには遠く及ばないはずですが、SNSでシェアするくらいなら十分かと思います。

Blackview Tab 60 カメラ

屋内での飯テロ画像はあまりよろしくありません。室内照明が強調されて色味が不自然になってしまいますし、この画像では「ライス」が真っ白になってしまい、よく確認できません。Tab 60のカメラはマクロ撮影に対応しておらず、飯テロ写真の撮影でも被写体とある程度の距離が必要です。料理を目の前にして、少しバンザイ気味にタブレットを構えないとピントが合いません。

Blackview Tab 60 カメラ

夜景モードもないので、夜間の撮影も苦手です。

Blackview Tab 60 カメラ

標準倍率

Blackview Tab 60 カメラ

2倍ズーム

Blackview Tab 60 カメラ

4倍ズーム

標準・2倍ズーム・4倍ズームでも撮影してみました(プライバシー保護のため、一部画像をぼかしています)。ズーム画像についても褒められるレベルではありません。でもまあ、全体的な感想として、カメラのスペックと製品価格から考えて、「こんなものかな」とは思いますね。1万円台前半のタブレット製品なんで、多くを望む方が無理があるかと…。

5.Blackview Tab 60 性能テスト

Blackview Tab 60 Antutu
Antutu Ver.10のスコアはご覧のとおりです。ただし、しかし、Blackview Tab 60のシステム構成だとAntutu Ver.10はLight Versionとなり、通常バージョンとは3Dベンチの内容が異なります。

ウインタブでは(まだ数が少ないですが)Antutu Ver.10 Light Versionの過去データがあります。

Blackview A200 Pro(Helio G99):431,217
Blackview A96(Helio G99):411,110
Teclast P40HD(UNISOC T606):232,922

ちなみにTab 60と同じUNISOC T606を搭載するスマートフォン「Blackview OSCAL C70」の実機レビューではAntutu Ver.9のスコアが230,995を記録していますので、Tab 60のAntutu Ver.9のスコアもそれと大差ないと思います。

6.Blackview Tab 60 レビューまとめ

Blackview Tab 60はAmazonで販売中で、9月22日現在の価格は税込み14,900円です(製品ページにあるクーポンを使用した価格)。また、製品ページに5%OFFクーポンコードもあり、そのコードを使うと13,955円で購入できます(ただし、価格は購入時期により変動します)。

もともと8インチサイズのWindowsタブレットを主なテーマとして開設したウインタブですが、最近は8インチ(正確にはTab 60は8.68インチ)のタブレットに触れる機会が少なくなり、私自身久しぶりにこのサイズのタブレットをレビューしています。

「いいね!8インチ!」というのが素直な感想です。片手で掴めるサイズ感は本当に素晴らしく、それでいてスマホよりは確実に大きい画面が楽しめました。また、「ウインタブ開設当初の8インチ」よりも現代の8.68インチのほうがずっと軽く、薄く、デザインも質感も高いものになっています。

今回のレビューではTab 60をバッグに入れて持ち歩いたり、寝タブとしてベッドの上で使ったり、タブレットスタンド(100均で購入したもの)を使って食事をしながら動画を観たりしましたが、サイズ感と使用感は本当に満足できるものだったと思います。

ディスプレイ解像度がFHD(WUXGAとも。1,920 × 1,080)だともっと良かったのかもしれませんが、個人的にはディスプレイの粗さはほとんど感じませんでしたし、CPU性能がそれほど高いわけでもないので、これで十分かな、と思います(あくまで私の個人的な感想です)。

1万円台前半で購入できるAndroidタブレットとしてスペックのバランスが非常に良く、ほとんどの人は価格なりの満足感、価格以上の満足感が得られる製品だと思います。

7.関連リンク

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