記事にアフィリエイト広告を含みます

Blackview OSCAL C70の実機レビュー - リフレッシュレート90Hzに50MPカメラ、Antutuは23万点、1万円台半ばで買える良スペックなエントリースマホ

Blackview OSCAL C70の実機レビュー
Blackviewのサブブランド、OSCALのスマートフォン「OSCAL C70」の実機レビューです。この製品は5月22日から日本のAmazonで販売がスタートし、2万円を切る価格で購入できます。5Gネットワークには対応しませんが、ディスプレイが90Hzのリフレッシュレート表示に対応するなど、低価格帯ながらワンランク上のスペックを備えているのが特徴となります。

スポンサーリンク
ここがおすすめ
・リフレッシュレート90Hz表示に対応するディスプレイ
・エントリーモデルながら50MPカメラ搭載
・質感の高い筐体
・最大10GBまで増設できる「メモリ拡張」
ここがイマイチ
・auプラチナバンドに非対応
・スピーカーがモノラル出力、音質も微妙
・飯テロには向かないアウトカメラ
販売サイトはこちら
【PR】OSCAL C70:Amazon

1.OSCAL C70 スペック

スペック表

   Blackview OSCAL C70
OS Doke OS 3.1(Android 12ベース)
CPU UNISOC T606
RAM 6GB
ストレージ 128GB
ディスプレイ 6.56インチ(1,612 x 720)
LTEバンド FDD-LTE:B1/3/7/8/19/20
TD-LTE:B40
SIM nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他)
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
入出力 USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック
カメラ イン8MP/アウト50MP + 2MP
バッテリー 5,180 mAh
サイズ 163.2 x 75.2 x 8.75 mm
重量 192 g

コメント

OSはAndroid 12ベースのDoke OS 3.1です。XiaomiのMIUIやSamsungのOneUIと比較すると素のAndroid OSに近いUIですが、メモリ拡張機能やスマートモーション機能といった便利な機能が追加されています。Android 13やそれ以降のバージョンが提供されるかどうかは不明ですが、Android 12とAndroid 13では見た目の機能差は少ないので、最新OSにこだわるのでなければ特に気になることもないでしょう。

CPUはUNISOC T606です。WEBブラウジングやSNSアプリの利用、メールのチェック、動画の視聴といった動作ではストレスを感じることはありません(のちほどベンチマークスコアを掲載します)。RAMは6GB、内蔵ストレージは128GBで、ストレージの一部をRAM領域に割り当てる「メモリ拡張機能」が使えますので、RAMは最大10GBにすることができます。

MicroSDカードスロットもあり、統合ストレージ機能も利用できます(後述します)。また、技適も取得していますが、auのプラチナバンドはサポートされていません。

バッテリー容量は5,180 mAhで、最大18W出力のUSB PD急速充電をサポートしています。

カメラについてはAmazon製品ページでアウト側が「50MP+0.3MP」となっていましたが、かのあゆが確認したところ「50MP+2MP」だったので、スペック表は確認ベースのものを記載しています。

2.OSCAL C70 筐体と使用感

付属品
付属品はマニュアル(日本語表記あり)、ACアダプター(海外プラグ)、USB-C to Aケーブル、SIMピン、純正ガラスフィルム、純正TPUケースです。OSCAL C70用の液晶保護フィルムは既に日本国内でも「プライムフィルム」が販売を開始していますが、ガラスフィルムはまだ販売されていないため、最初から付属しているのは安心感があります。

なお、Amazonで販売されている製品ではおそらく、というか当然に国内プラグに対応するACアダプターが付属するものと思われます。

Blackview OSCAL C70用高透過率液晶保護フィルム:プライムフィルム

前面
前面です。ノッチはパンチホール型ではなくティアドロップ型で、エントリークラスのスマートフォンではよく見るデザインです。デフォルトの壁紙が黒なので写真ではわかりにくくなってしまっていますが、左右のベゼルは狭くなっています。

背面
背面です。素材は樹脂製、手触りの良いテクスチャー加工が施され、一昔前の低価格端末で見られた安っぽさは感じられません。筐体色は「ブラック」「ブルー」が用意されていますが、レビュー機は爽やかな色合いのブルーです。

左側面
SIMトレイ
左側面にはSIMトレイがあります。SIMスロット2はMicroSDカードと排他式です。

右側面
右側面にはボリュームボタン、電源ボタン(指紋認証センサー内蔵)があります。

上部
上部には何もありません。

下部
下部には3.5 mmイヤホンジャック、USB-Cポート、スピーカーがあります。

システム

標準ランチャー

クリックで拡大します。

標準ランチャーは素のAndroid OSに搭載されているものに準拠しています。Android 12がベースになっていますが、通知領域や設定画面などはカスタマイズされていて、設定されている壁紙に応じてボタンの色などが変わる「ダイナミック・テーマ」機能は利用できません。

プリインストールアプリ一覧

クリックで拡大します。

プリインストールされているアプリはAndroid OS標準、Google標準アプリとお子さん向けに機能制限をかけられる「子供モード」、使用していないバックグラウンドアプリを停止することが出来る「凍結室」、エントリークラスのスマホでも動作するゲームロフトのゲーム(キティ・ブラスト、ブロック・パズル、ビンゴ・ナイト)、キングソフトのOffice互換アプリ「WPS Office 2 for Android」です。このうちゲームとWPS Office 2は使わないのであればアンインストールできます。

スマートコントロール

クリックで拡大します。

Doke OS 3.1では素のAndroid OSには搭載されていない独自機能もいくつか用意されています。「スマートコントロール」機能を使用するとスマートフォンを持ち上げて通知、時刻の確認、フリップや振ることでアプリをコントロールできる「スマートモーションセンシング」が利用可能です。

スピーカークリーニング機能

クリックで拡大します。

音を鳴らすことでスピーカーにたまった埃を掃除できる「スピーカークリーニング」機能も備わっています。ポケットに入れていると細かい埃がたまりやすいのでスピーカー周りをきれいにしたい際に重宝すると思います。

スポンサーリンク
メモリ拡張機能

クリックで拡大します。

カスタムUIを採用するメーカーでは標準機能になりつつあるメモリ拡張機能も用意されています。割り当てる容量は2GBから4GBまでの間で調整可能です。ただ当然利用できるストレージ領域はその分減ってしまいますし、OSCAL C70の場合エントリーモデルながら6GBと比較的RAM容量に余裕があるので、メモリ拡張機能をオフにしてしまっても良いと思います。

ストレージ情報

クリックで拡大します。

工場出荷直後のストレージ容量です。カスタムUIを採用しながらシステムで利用している領域は9.2GB、プリインストールされているアプリで使用している領域は167MBとコンパクトに収まっています。空き容量は約120GB程度確保されているので、大量のアプリ・写真・動画の保存をしないのであればMicroSDカードを使用しなくても容量不足に困ることはないでしょう。

ストレージ拡張

クリックで拡大します。

OSCAL C70ではMicroSDカードスロットも備えているので、容量に不安がある場合ストレージを拡張できます。純粋に外部ストレージとして使えるだけでなく、内蔵ストレージと統合することも出来ます。

システム情報

クリックで拡大します。

工場出荷時点でプリインストールされているソフトウェアのシステム情報です。Androidセキュリティアップデートは「2023年3月5日」のものが適用済みです。

ディスプレイ

リフレッシュレート設定

クリックで拡大します。

ディスプレイは6.56インチサイズで、解像度はHD+(1,612 × 720)です。パネルはIPS液晶ですが、リフレッシュレートは90Hz表示をサポートし、表示品質も色鮮やかです。かつては低価格帯の端末はディスプレイ品質が良くない端末も多数出回っていましたが、近年は高品質な液晶を搭載している製品が増えてきました。

解像度はやや低めながら、WEBブラウジングやSNSアプリ、動画視聴時に特にドットが目立つということもありませんでした。もちろんFHD+以上の解像度であればより高精細ではあるのですが、普段使いでそこまで気になることはないでしょう。

デフォルトでは使用状況によってリフレッシュレートを60Hzと90Hzに切り替えることにより画面のなめらかさと省電力性能のバランスを取った「自動適応型」に設定されています。

スピーカー

スピーカーはモノラル出力です。OPPO A77moto g13など、低価格でもステレオスピーカーを備えている端末も登場してきているので、この点は少し残念に感じられます。また音圧感が足りないので、音楽や動画を楽しむのであれば3.5 mmイヤホンジャックに有線イヤホンを接続するか、Bluetooth経由でワイヤレスイヤホンを接続することをおすすめします。

国内SIMカードの挙動について

VoLTEステータス

クリックで拡大します。

OSCAL C70では技適を取得しているのでモバイル通信周りの挙動もテストしました。検証したのはメイン回線で使用しているahamo(ドコモ本回線)とサブ回線として使用しているdonedone(au系MVNO、データ通信のみ)です。

auの場合バンドが対応していても実際には通信できない場合が多いのですが、OSCAL C70では正常に通信出来ることを確認しました。ahamoは通話にも対応しているSIMですが、こちらもデータ通信、通話ともに正常に行えることを確認しました。ステータスバーではVoLTE通信できているかどうかわかりづらいのですが、設定から有効化でき、電話アプリで「##4636##」と入力することで起動するテストメニューではVoLTEプロビジョニングの項目が有効化されていることを確認できました。

ただし前述の通り、auのプラチナバンドはサポートされていませんので、au回線で使う場合、利用場所によっては繋がりにくくなる可能性があります。

カメラ

カメラアプリUI

クリックで拡大します。


カメラ設定

クリックで拡大します。

カメラはイン5MP、アウト50MP(メイン) + 2MP(マクロ)です。標準カメラアプリは一部を除き日本語化されていませんが、特に難しい項目はなく、UIも癖がないのですぐに使い出すことができます。設定メニューにはAIによるシーン識別機能や国内で販売されている端末ではiPhone含め利用できないことが多い「シャッター音の無効化」も用意されていました。

写真サンプル1

クリックで拡大します。

クリックで拡大します。
実際に何枚か写真撮影してみました。アウト側のメインレンズはXiaomiのRedmi Note 11でも採用されているSamsung製イメージセンサー「ISOSELL JN1」で、明るい場所はもちろんのこと、ある程度光がある夜景もナイトモードを有効化することで比較的クリアな写真を撮影できます。

食品サンプル1

クリックで拡大します。


食品サンプル2

クリックで拡大します。

食品も撮影してみたのですが・・・AIを有効化、無効化した状態ともに色合いがおかしくなってしまい、あまりおいしそうに撮れていません・・・この辺はチューニングの問題だと思いますし、アップデートで改善されることを期待したいところですが、現状では飯テロ写真を撮影する用途には向いていません。

3.OSCAL C70 性能テスト

AnTuTu

クリックで拡大します。

参考:
Redmi Note 11 Pro(Helio G96):336,280
POCO M4 Pro 4G(Helio G96):311,030
Redmi Note 11S(Helio G96):307,755
realme narzo 50(Helio G96):287,043
Redmi Note 11(Snapdragon 680):277,105
Blackview A95(MediaTek Helio P70):227,817
DOOGEE S98(Helio G96):277,159
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
Samsung Galaxy Note FE(Exynos 8890):177,984
Blackview BV6600 Pro(Helio P35):102,808
OUKITEL C22(Helio A22):99,664
AGM H3(Helio P22):84,184
BlackView A55S(Helio A22):78,630
geanee ADP-503G(MT6737M):46,316

AnTuTu Benchmark v9での総合スコアは「230,995点」でした。Helio G96やSnapdragon 680と比較するとやや低めの数値ですが、WEBブラウジングや純正Twitterアプリの利用、メールのチェックなどでは特に重さを感じることはありませんでした。このクラスの端末に搭載されているCPUも年々優秀になってきているので軽量クラスのゲームタイトルを楽しむのであれば問題なく使えると思います。1万円台でこの性能なら文句なしでしょう。

4.OSCAL C70 レビューまとめ

Blackview OSCAL C70はAmazonにて販売中で、価格は税込み18,800円ですが、製品ページに2,000円OFFクーポンがあり、さらにカート画面で6%OFFクーポンコード「SDQ36KSL」を使用すれば、税込み15,672円で購入できます(5月28日まで)。

日本国内でもXiaomiやOPPO、Motorolaから低価格なスマートフォンが投入されていますが、OSCAL C70はそれらの製品と比較してもワンランク上のスペックを備えながら1万円台という価格を実現しており、コストパフォーマンスに優れた一台となっています。スピーカーがモノラル出力で音質も良くない点、アウトカメラのチューニングが微妙な点は残念に感じられましたが、そういった欠点を考慮してもお買い得だと思います。

Blackviewは近年Amazonでの国内展開も積極的に行っていますが、製品のクオリティもどんどん向上していますね。OSCAL C70は普通に欲しいと思える一台でした。

5.関連リンク

【PR】OSCAL C70:Amazon

スポンサーリンク