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Xiaomi Redmi Note 11の実機レビュー - AMOLEDディスプレイと50MPカメラを搭載、Redmi Note 11シリーズのスタンダードモデル

Xiaomi Redmi Note 11 実機レビュー
Xiaomiが2022年1月26日にグローバル発表した「Redmi Note 11」の実機レビューです。シリーズ中の「スタンダードモデル」となる4G端末(5G対応はしません)で、中国市場で先行投入されている同名のモデルとは筐体デザインが変更されているほか、搭載CPUがMediaTek Helio G88からQualcomm Snapdragon 680に変更されています。ちょっとややこしいのですが、中国向けのRedmi Note 11(4G対応モデル)はグローバル市場では「Redmi 10」となります。

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この製品のレビューに先立ち、同時発表された「ひとつ上」のモデル「Redmi Note 11S」の実機レビューも掲載済みです。こちらもあわせてご覧ください。
Xiaomi Redmi Note 11Sの実機レビュー - 購入しやすい価格ながら108万画素のアウトカメラを搭載!Redmi Noteシリーズ最新モデル!

Redmi Note 11はRedmi Note 11Sとは筐体デザインやソフトウェアがほぼ共通となりますが、CPUの型番やアウトカメラの仕様などが異なっています。なお、レビュー機はAliExpress内のXiaomi Mi Storeからサンプル提供していただきました。Xiaomi Mi Storeにはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

ここがおすすめ
最新のMIUI 13を搭載
Snapdragon 680は普段使いに十分な性能
リフレッシュレート90HzのAMOLEDディスプレイを搭載
ここがいまいち
音圧が少し足りない印象のステレオスピーカー
50M撮影モードで2倍ズームが利用不可能
「夜景モード」を利用しても暗所での撮影は厳しい
販売サイトはこちら
Redmi Note 11:Xiaomi Mi Store(AliExpress)

1.Redmi Note 11 スペック

スペック表

   Redmi Note 11
OS MIUI 13(Android 11ベース)
CPU Qualcomm Snapdragon 680
RAM 4GB/6GB
ストレージ 64GB/128GB
ディスプレイ 6.43インチAMOLED(2,400 x 1,080)90Hz
LTEバンド FDD-LTE:1/2/3/4/5/7/8/20/28
TD-LTE:38/40/41
SIM nanoSIM × 2
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
入出力 USB Type-C、MicroSDカードリーダー、イヤホンジャック
カメラ イン13MP/アウト50MP + 8MP + 2MP + 2MP
バッテリー 5,000 mAh
サイズ 159.87 x 73.87 x 8.09 mm
重量 179 g

バリエーションモデル

・4GB/64GB
・6GB/64GB
・6GB/128GB(レビュー機の構成)
※左からRAM/ストレージ

コメント

プリインストールされているOSはMIUI 13です。Redmi Note 11Sと同じくベースOSはAndroid 12ではなく、Android 11となっています。発売されたばかりの端末ということもあり、アップデート時期などは未定ながら、おそらく近いうちにAndroid 12へのアップデートも提供されるものと思われます。

CPUはSnapdragon 680です。昨年10月に発表されたばかりのミッドレンジ向けCPUで、AnTuTu Benchmarkでのスコアは約28万点程度となります。スコア的にはRedmi Note 11Sに搭載されているMediaTek Helio G96に近いものになりますが、GPU性能は低いため3Dゲームのプレイにはあまり向いていません。RAMは4GB/6GB、内蔵ストレージは64GB/128GBという構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応します。

ディスプレイは6.43インチサイズで、解像度はFHD+(2,400 × 1,080)です。中国版Redmi Note 11 4GではTFT IPS液晶を採用していましたが、グローバル版ではRedmi Note 11Sと同じくAMOLEDパネルを採用しています。リフレッシュレートは最大90Hzです。

カメラはイン13MP、アウト50MP(広角) + 8MP(超広角) + 2MP(マクロ) + 2MP(深度測定)という構成です。こちらも中国版から仕様が変更されており、インカメラの画素数が8MPから13MPに変更されているほか、アウトカメラに深度測定レンズが追加されています。

ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/acとBluetooth 5.0に対応しています。Redmi Note 11S同様VoLTEは特に設定を変更しなくても利用可能です。

バッテリー容量は5,000 mAhで、付属する33W出力のACアダプターによる急速充電のほか、USB PDによる急速充電に対応します。

2.Redmi Note 11 筐体と使用感

付属品
先にレビューしたRedmi Note 11Sは開封されたものが届きましたが、こちらは未開封品でした。そのためグローバル版市販品と同じ同梱物になっていると思います。

ペーパー類では「クイックスタートガイド」「セーフティインフォメーション」「保証書」、そのほか専用TPUケース、USB-C to Cケーブル、33W出力に対応するACアダプター(海外仕様)です。Redmi Note 11Sと同じく、ペーパー類に日本語表記はありません。

Xiaomi Redmi Note 11 前面
前面はRedmi Note 11Sと共通で、ドットディスプレイ(パンチホールノッチ)が採用されています。前面だけ見るとRedmi Note 11Sとの区別はつきにくい・・・

Xiaomi Redmi Note 11 背面
背面です。こちらもRedmi Note 11Sと基本的には共通のデザインなのですが、アウトカメラの「出っ張り」は小さめです。なお、この製品には「グラファイト・グレー」「トワイライト・ブルー」「スター・ブルー」の3色がありますが、レビュー機は「グラファイト・グレー」でした。

左側面
SIMトレイ
左側面にはSIMトレイがあります。Redmi Note 11Sと同じくトリプルスロット仕様となっており、SIMカードを2枚挿入した状態でもMicroSDカードによるストレージ拡張が可能です。

Xiaomi Redmi Note 11 右側面
右側面にはボリュームボタン、指紋認証センサーを内蔵する電源ボタンが配置されています。

上部
上部にはマイク、赤外線センサー、スピーカー、3.5 mmイヤホンジャックがあります。

下部
下部にはマイク、USB-Cポート、スピーカー。

今回、Redmi Note 11とNote 11Sの2機種を同時期にレビューしましたが、筐体色が同じだったこともあり、両者は外観上「ほとんど見分けがつきません」。背面のカメラ部分の「出っ張り」、それと「108MP」と書かれているか「50MP」と書かれているか、というのと、「初期状態のホーム画面の背景(壁紙)が微妙に違う」というくらいしか識別できるところがありません。しかし、どちらも質感がよく、6.43インチで厚さ約8 mm、重量179 gという、取り回しのしやすいサイズ感になっているのにも好感が持てました。

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システム

ホーム画面

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プリインストールアプリ

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同時投入されている端末なので当然といえば当然なのですが、今回実機レビューを行っているRedmi Note 11にプリインストールされているMIUIのバージョンはRedmi Note 11Sと同じく「13.0.1」でした。デフォルトの壁紙はRedmi Note 11Sと若干異なるものの、似たようなデザインのものが採用されています。プリインストールアプリも共通で、MIUI標準アプリ、Google関連アプリ、Netflix、PUBG Gift Box、TikTokなどです。

Mi Remorte

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Redmi Note 11Sの実機レビューでは紹介しませんでしたが、赤外線センサーを搭載していることもあり、「Mi Remote」アプリで対応しているテレビやエアコンなどの家電を操作することができます。Xiaomi端末ではおなじみのアプリで、前モデルとなるRedmi Note 10 Pro/Redmi Note 10 JEPOCO M4 Pro 5Gでも搭載されています。富士通や東芝など、国内メーカーの製品も対応しているので重宝する機能です。

ShareMe

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MIUIには「ShareMe」アプリも標準搭載されています。これはAppleの「Airdrop」に似た機能で、ネット回線を介さず直接画像などのファイルをやりとりできる機能です。このアプリはGoogle Playストア経由でダウンロードできるので、多くのメーカーのAndroid端末に対応します。

ShareMe:Google Playストア

ストレージ

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工場出荷時のストレージ容量です。Redmi Note 11Sと比較するとなぜかシステム容量が大きめですが、今回レビューしているストレージ128GBモデルでは102.4GBほど空き容量が確保されています。

システム情報

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正式発表前の実機レビューとなったため、実際に販売される製品とはファームウェアのバージョンが異なる可能性がありますが、今回のレビュー機では「2021年12月1日」付けのAndroidセキュリティパッチが適用済みとなっていました。

ディスプレイ

前述の通り、中国版Redmi Note 11 4GではIPS TFT液晶を採用していたのですが、今回実機レビューを行っているグローバル版では上位モデルとなるRedmi Note 11Sと同じくAMOLED(有機EL)に変更されています。それに伴いAlways On Display(画面オフの状態でも通知を確認できる)も利用可能です。リフレッシュレートは90Hz表示に対応しており、「DRM Info」で確認できるWidevineレベルは「L1」でした。

今回発表されたRedmi Note 11 4Gシリーズの中では最も安価なモデルとなりますが、ディスプレイ品質には今回かなり力を入れているようで、「DCI-P3の色域に1,000nitの輝度」と開示されている通り、明るく美しいものになっていました。

スピーカー

スピーカーの仕様に関してもRedmi Note 11Sと共通で、ステレオスピーカーを採用しています。POCO M4 Pro 5GやRedmi Note 11Sもそうだったのですが、音質は決して悪くはないのですが、音圧が物足りない点は共通となります。この点に関しては少し残念に感じられました。

カメラ

標準カメラUI

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標準カメラのUIはRedmi Note 11Sに搭載されているものと共通です。高画素撮影モード(50M)も用意されていますが、Redmi Note 11SやPOCO M4 Pro 5Gとは異なり2倍ズーム撮影には対応していませんでした。

カメラサンプル1

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カメラサンプル2

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メインレンズの画素数はRedmi Note 11Sより落とされているものの、明るい場所での撮影に関してはかなりきれいに撮れると思います。ただ暗所での撮影に関しては「苦手」ですね。Redmi Note 11Sでも暗めではあったのですが、Redmi Note 11の場合夜景モードを利用してもその効果はあまり感じられません。

50MP撮影モード

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50MP撮影モードは前述の通り2倍ズーム撮影に対応していませんが、通常モードよりもさらに高解像度の写真を撮影可能です。ただしファイルサイズが一枚約13MBと巨大になるのでSNSなどの共有には向いていません。

3.Redmi Note 11 性能テスト

AnTuTu

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参考:
ASUS ROG Phone 5s(Snapdragon 888+):846,862
ASUS Zenfone 8(Snapdragon 888):785,280
Mi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860):566,309
Realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xperia 1 SOV43(Snapdragon 855):511,163
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
POCO M4 Pro 5G(Dimensity 810):349,498
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
Redmi Note 11S(Helio G96):307,755
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
Samsung Galaxy Note FE(Exynos 8890):177,984
OUKITEL C22(Helio A22):99,664
AGM H3(Helio P22):84,184
BlackView A55S(Helio A22):78,630
geanee ADP-503G(MT6737M):46,316

この製品のCPUはSnapdragon 680です。Redmi Note 11Sに搭載されているMediaTek Helio G96と比較するとメモリ性能は若干高めですが、CPU性能は同等、GPU性能は低めという結果になっています。

特にAnTuTu 3D Benchでは軽めの「Refinery」(OpenGL ES 3.1)でもフレーム落ちが目立ち、現在リリースされているAndroid向けの3Dゲームをプレイするには少し厳しいかな・・・と感じました。

4.Redmi Note 11 レビューまとめ

Redmi Note 11は1月28日より発売開始となり、AliExpress内のXiaomi Mi Storeでは1月28日17時から30日16時59分(日本時間)までの期間、ワールドプレミア(セール)が開催され、4GB/64GBモデルが159.99ドル(18,681円)、4GB/128GBモデルが179.99ドル(21,016円)、6GB/128GBモデルが199.99ドル(23,351円)で購入可能です(円建て価格は概算です)。

また1月26日に発表されたグローバルモデルの発表イベントでは取り扱いキャリアとしてRakutenの名前があったため、日本国内では楽天モバイル向けに投入される可能性が高そうです。

先に投入されている中国版Redmi Note 11は端末名こそ同じであるものの、筐体デザインから搭載CPU、ディスプレイ、カメラの仕様が全く異なっています。同時レビューしているRedmi Note 11Sとは似ている箇所が多いのですが、価格はRedmi Note 11の方がより「お買い得」に設定されています。

シリーズ中ではベーシックなモデルという位置づけですが、高品質なAMOLEDディスプレイやきれいに撮れるカメラを搭載しており、とても魅力的な一台に仕上がっています。Redmi Note 11シリーズは日本国内でもほぼ確実に発売するかと思われますが、今回もヒット端末になりそうです。似たような機種を同時期にレビューしたのでいろいろな意味で苦労しましたが、Redmi Note 11S、Redmi Note 11ともに触っていて「楽しい」と思える端末でした。

5.関連リンク

Redmi Note 11:Xiaomi Mi Store(AliExpress)
Redmi Note 11:Xiaomi公式 楽天市場店
※日本版(4GB/64GB)が発売されましたので楽天にリンクしておきます。

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