
こんにちは、natsukiです。最近、ロープロファイル(薄型)のメカニカルキーボード「E-YOOSO Z-84」を購入して使っていますので、そのレビューをお届けします。E-YOOSOは、e元素とも表記し、日本のAmazonなどでもよく見かける廉価なゲーミング周辺機器で知られるブランドですね。この製品も、昨年あたりには日本国内展開していたようですが、現在は日本では終売のようです。ただ、AliExpressなどの海外通販では、まだ継続販売しています。特徴としては、ともかく安い。率直に言って、購入した動機は、AliExpressの夏のセールでいろいろと割引が重なって2,000円台になったので衝動買いしてしまったというだけだったりします。もっともさすがのAliExpressといえども、この価格は狙って出せるレベルではないので、今やっている11月のセールで、様々な割引込みで4,000円台くらいだと思います。いずれにしても、ロープロファイルメカニカルキーボードとして最安値帯であることは間違いありません。
さて、実際に買って使ってみているわけですが、メインキーボードとして十分使える品質ではあり、また、オプション機能が充実しているところが魅力です。一方で、価格なりの部分も見えてきます。良く言えば、この価格でこの機能盛り盛りは頑張った! 悪く言えば、こだわって使うには中途半端、という製品なので、この製品のレビューは、他のキーボードを選ぶ際の目安にもなるのではないかと思います。
・安い!
・有線/2.4GHz USBドングル/Bluetooth×3台、のマルチペアリング
・単色ながらバックライト付き
・Win/Macの配列切り替え可能
・オフィスで普通に使える落ち着いたデザイン
・メカニカルキーボードにしては軽量
・専用アプリによるキーカスタマイズ対応……だが
・ホットスワップ対応……だが
ここはイマイチ
・メカニカルにしてはキータッチに爽快感はない
・使用に問題はないがキーキャップのビルドクオリティがイマイチ
・キーカスタマイズを有効にするには、専用アプリの常駐が必要
・ホットスワップ対応だが、固くて抜けないキーが多い
(実際に私が購入した出品者です)
目次
1.本体 ― オフィスでも使えるシンプルなデザイン

同梱品一覧です。ホットスワップなので、キースイッチも抜けるキープラーと、換えのキースイッチも数個ついてきます。

本体です。ご覧のようにシンプルなデザインで、オフィスで使っても違和感がないでしょう。私の持っている赤軸の場合、打鍵音もソフトなので使う場所を選びません。キー配列は素直な英字配列で、しっかり「Fn」列まであります。キーピッチは、当然ながらフルサイズの19mm。

本体はいいんですが、よく見るとキーキャップのビルドクオリティはいまいち。かなりバリがあります。メカニカルなのでキーキャップは交換してしまえばいいのですが、ロープロファイルのキーキャップは需要が低いせいか値が張るものが多く、ちょっとおしゃれなキーキャップにすると、たいていE-YOOSO Z-84本体より高くなるのが悩みどころです(笑)。

重量は、メカニカルにも関わらず445gと軽量で、500gに達しません。

裏面はご覧の通り。日本でも販売していた実績があるため、ちゃんとデフォルトのシールに技適番号もついているので安心です。2.4GHz無線ドングルを収納可能。スタンドも付いており、1段階で、そこまで大きくは傾斜しませんが、それでもあるだけ打ちやすくなります。

またスタンドがあることで、ノートパソコンのキーレイアウトによっては(縦幅やキーボード周りの造形に左右されます)、ノートパソコンのキーボードをまたいで上に乗せて使う、いわゆる「尊師スタイル」も可能です。

左側面には充電/有線接続のためのUSB Type-Cポート、Win/Mac切り替えスイッチ、2.4GHz無線ドングル/有線/Bluetoothの切り替えスイッチがあります。右側側面には何もありません。
2.打鍵感とキースイッチ交換について
打鍵感

キースイッチは、Outemuのロープロファイル。私の購入した製品は赤軸です。
ちなみに、私は普段、前にレビューしたロジクールのロープロファイルメカニカルキーボード「MX MECHANICAL MINI(茶軸)」(キースイッチはロジクールオリジナル)をメインキーボードの一つとして使っています。その前は、サンワサプライの有線ロープロファイルメカニカルキーボード「400-SKB057BL 赤軸」(キースイッチはKailh)を使ってきました。いずれも、有名メーカーの造りもしっかりとした製品です。従って、どうしてもこれらと比べると辛口にはなるかもしれません。


で、打鍵感ですが、別に普通には打てます。が、同じ赤軸のサンワサプライ400-SKB057BLのKailh軸と比べると、ややスムーズさに欠け、あと、ちょっと重い。底打ち感がないというと伝わるでしょうか。実用上は全く問題なく、また、かえって静音でもあるのですが、メカニカルスイッチに期待するような爽快感には欠ける感じです。メンブレンと変わらないじゃんと言われれば、微妙なところ。
もちろん、メカニカルであるので、キーキャップを交換できるメリットはあります(ただし値が張る……)。それから、そう、このE-YOOSO Z-84は、ホットスワップ対応!ならば、キースイッチそのものを交換してしまえばいいではないか! とか思うわけですが……
ホットスワップ……キー選択は限られ、固くて抜けないキーが多い

ということでキー交換を試みます。ただし、まず前提として、E-YOOSO Z-84のキースイッチはOutemuのロープロファイルで、このキースイッチのピンは、有名どころのKailhやGateronと互換性がありません。基本、Outemuか、そのOEMであるRedragonブランドとしか互換性がないようです。また、フルサイズのキースイッチならOutemuブランドでも高級な種類があったりするのですが、ロープロファイルの場合は基本的なラインナップしかありません。つまり「赤軸」と同様のリニアな打ち心地で、より高級なスイッチに変えて打鍵感を向上するというのは不可能ということです。

では、「茶軸」にして打ち心地を変えてみよう! ということで買いました。Redragonのロープロファイル「茶軸」。AliExpressで割引を駆使して、100個で1,000円弱。
さあ、取り換えるぞ、と意気込んだのはいいんですが、ここでまた壁に。キースイッチが、……抜けない。キースイッチの抜く固さに非常にむらっけがあり、全体的に固めながらも問題無く抜けるキーもあれば、ものによっては一向に抜けずキースイッチの方が破損しそうになるものも多数。抜けるものもあるので、はんだ付けで固定されているわけではなく、純粋に抜けにくいだけのようです。4,5個抜いたところで心が折れました。これってビルドクオリティの問題ですかねぇ。ともかく、私の持っている個体では全部のキースイッチを交換するのは残念ながら非現実的です。個体差かもしれませんが、Amazonのレビューなどでも、ホットスワップ構造ではないのでは、というものも見かけます。おそらくこれも、固くて抜けないってことだと思われます。
3.充実した機能
打鍵感では厳しいことも書きましたが、一方で、このE-YOOSO Z-84の意外にも優れたところは、その機能面にあります。安価なメカニカルキーボードとしては、かなりの充実ぶりなんです。
マルチペアリング
有線・2.4Ghz無線ドングル・Bluetooth×3台のマルチペアリング接続が可能です。これだけあれば十分。今どき普通になってきたとはいえ、それでも、あれば嬉しいものです。
専用アプリによるキーカスタマイズが可能だが、アプリ常駐が必要

専用アプリによって、キーカスタマイズが可能です。高価格帯のキーボードでは珍しくありませんが、これだけ安価なキーボードでカスタマイズができるのは嬉しい。
ただし、このアプリで変更したキーカスタマイズは、アプリ起動時にしか有効になりません。つまり、アプリをインストールしたパソコン上で、起動したアプリを常駐させないとキーカスタマイズが使えないということです。ここは惜しいところ。
単色バックライト付き

バックライトも付いています。さすがに、単色です。また付属のキーキャップは透過しません。
4.まとめ
このE-YOOSO Z-84は、ロープロファイルメカニカルキーボードで、縦6列の配列のものとしては、ほぼ最安値帯に属する製品です。ワイヤレスのマルチペアリングにバックライト、制限付きながらもキーカスタマイズ対応と、機能面は安価なキーボードのわりには充実しています。一方で、打鍵感やビルドクオリティはお値段なりの部分もあります。せっかくのホットスワップなのに、ビルドクオリティの問題でそれが活かせないのは残念。
打鍵感を徹底的に追及したいなら、ケチらずにより高価格帯のキーボードを買うべきでしょう。その一方で、ご覧のように、デザイン的にはオフィスで使っても全く問題なく、重量もこのサイズとしては標準的なので(メカニカルキーボードとしてはかなり軽い)、「約5,000円のキーボード」としての評価なら、オールマイティーに活躍できる機能性の高い製品です。テンキーレスで手軽に使えるキーボードが欲しいというときには、非常に手ごろな製品と言えます。または、逆説的に、このキーボードに不満があれば、自分なりに何を「こだわり」として求めているのかが見えてくるとも言えます。
販路は、先述のように、日本では終売のようで、手軽なのはAliExpressとなります。下記には、私が実際に購入した出品者のリンクを貼っておきます。例によって、AliExpressには、他にも同じ製品を出品している業者が多数おり、ざっと確認した限りでも、記事執筆現在だともっと安く買える出品者もいるようなので、価格と信頼性は、各自でご判断いただければと思います。
5.関連リンク
(実際に私が購入した出品者です)

ウインタブをきっかけに、海外通販で奇天烈なガジェットを漁ることにハマる。趣味は旅行(自然も史跡も)、アマチュアオーケストラなど。自分の知識欲も満たせるので、楽しんで記事を書いています。興味を持ったもの、面白いと思ったものを、読者の皆さんと共有できれば幸いです。
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