
AOOSTARのSSDケース「ED02」の実機レビューです。セール時には4,000円弱で購入できるケースですが、取り付けているSSDの「健康状態」をひと目で確認できる液晶モニターを搭載しているのが特徴です。RAMやSSDの価格が高騰しているいま、手持ちのSSDは無駄にしたくないですが、そういうことならこの製品は非常に魅力的です。
なお、このレビューはメーカーよりレビュー機の提供を受け実施しています。
・SSDの状態をひと目で把握できる液晶モニター
・質感が良く、発熱対策もしっかりしている筐体
・「親切そのもの」の付属品
ここはイマイチ
・競合製品よりもワンランク高価
※レビュー機はED02です。ED01はほぼ同スペックで「NVMeのみ対応、SATAには非対応」の製品です
1.スペック
スペック表
| 項目 | 仕様 |
| 対応SSD | M.2 2230/2242/2260/2280 M KEY NVMe/PCIe M&B KEY NVME/PCIe M KEY NGFF/SATA M&B KEY NGFF/SATA |
| ハードウェアインターフェース | USB 3.2 Gen 2 |
| データ転送速度 | 最大10Gbps ※接続するUSBポートの規格による |
| サイズ | 119✕36✕12mm |
| 重量 | 50.6g |
特徴

最初に押さえておきたいのが「対応するSSD」ですよね?ED02はM.2 2230/2242/2260/2280の各サイズ、またNVMe規格とSATA規格の両方に対応します。
なお、このケースのUSBは「USB 3.2 Gen 2」なので、最大のデータ転送速度は10Gbps (1,250 MB/s)です。そのため、高速な規格 (PCIe 4.0など)のSSDを取り付けてもUSBの規格がボトルネックとなり、速度が抑えられてしまいますのでご注意ください。

大きな特徴として「液晶モニター搭載」という点が挙げられます。この画像にあるように、SSDの運用時間、使用回数、SSDの健康状態、SSDの総容量などがひと目でわかるようになっています。
2. 外観

同梱物は多いです。画像上にある水色のものは「サーマルパッド」です。ご覧の通り3枚も付属します。現状、多くのM.2 SSDは「片面実装 (片側のみにチップがついている)」なので、サーマルパッドは1枚あれば十分です (両面実装の場合は2枚使います)。ちなみに、ED02は片面実装と両面実装のSSDに対応しています (厚さは3.5mm未満)。詳細はAOOSTARブログでご確認ください。
USBケーブルはUSB Type-C – USB Type-CのものとUSB Type-C – USB Type-Aのものが付属します。ED02のポートはUSB Type-Cなので、接続するPCのUSB Type-CポートにもType-Aポートにも接続できます。
取扱説明書は日本語と英語で書かれており、主に液晶モニターの表示に関する説明用です。他にはドライバーとSSD固定用のネジが入っていました。

付属のネジですが、一般的な金属ネジ (ドライバーを使う、普通のネジ)とツールフリータイプのピンが入っていました。ちなみに私、SSD固定用のピンというのは使ったことがなく、ちょっと焦りました (使い方は超簡単なんですけどね)。

ED02の本体はアルミ合金製で価格の割に質感は高いです。なお、この画像はED02に通電していない状態で撮影していますので、液晶モニターには何も表示されていません。

背面です。画像右端に小さなネジがありますが、付属のドライバーでこのネジを外してケースを開口します。

上部の側面にUSB Type-Cポート。下部の側面には何もありません。

側面にも何もないです。

ケース内部です。複数のサイズのM.2 SSDに対応しているため、SSD固定用の穴はたくさんありますね。
3. SSDの取り付け

このレビューのため、SSDを購入しました。Hanye (ハンイ)という中国のメーカーの「PCIe 3.0 ✕4接続、512GB」の製品で、Amazonで11,980円で購入しました。私には馴染みのないメーカーの製品ですが、CrucialとかWDとかの有名メーカーのものよりもかなり安かったです (それでもちょっと涙目)。
上でご説明した通り、ED02は「USB 3.2 Gen 2規格」なので、この製品でも十分速度測定は可能です。

ということで、まずはED02の背面のネジを外し…

購入したSSDにサーマルパッドを貼り付けて (ちょっと曲がってしまった…)ケースに装着しました。

メーカーによる取り付け方法の説明画像です。この手のケースを使ったことのある人なら取り付けには全く問題なく、また初めてこの手のケースを使う人でも簡単に取り付けることができると思います。また、付属のドライバーさえあれば、別途工具を用意する必要もありません。
4. 使ってみた

ミニPCのAOOSTAR MACO H 255に接続してみました。
液晶モニターの表示はこんな感じ。使用回数が「1」、稼働時間が「0」と、新品のSSDであることがわかります。総容量は476GBになっていますね。この表示は「総容量」で「空き容量」ではない点にご注意ください。

CrystalDiskMarkのスコアです。繰り返しになりますがED02はUSB 3.2 Gen 2規格のケースなので、理論上の最大転送速度は10Gbps (1,250MB/s)です。この画像だとシーケンシャルリードが921.46MB/sになっていますよね?USB 3.2 Gen 2規格のSSDケースの場合、信号送受信のオーバーヘッド (実質的なロス)を考慮すると、実効速度の上限はおおむね900〜1,000 MB/s前後とされます。よって、このスコアは「優秀」と評価していいでしょう。
また、CrystalDiskMarkの他に、Steamからゲームをダウンロード・インストールし、少し遊んでみましたが、発熱は小さく、41~42℃程度でした。
5. レビューまとめ
AOOSTAR ED02はAmazonで販売中で、11月5日現在の価格は3,999円です。UGREENやORICOなどの同等製品は2,000円前後で購入できるものが多いので、ED02の価格は最安値圏とは言えません。
一方で、SSDのステイタスがひと目でわかる液晶モニターを搭載していること、筐体の品質が高いと感じられること、そしてサーマルパッド (の数)など、付属品が充実していることを考慮すれば、決して割高とは感じられません。
最後に個人的な感想を述べます。ウインタブでAOOSTARの製品をレビューするのはこれが2回目なのですが、筐体内部が整然としていてサーマルパッドなどの付属品も充実しているなど、メンテナンス性がよく考えられていると思います。ちなみに最初にレビューしたミニPCのMACO H255には「SSDを増設した際に使うためのサーマルパッドとヒートシンク」が付属していたりしました (他社のミニPCでは見たことがありません)。
ということで、個人的にはAOOSTARにはかなりの好印象を持っています。ED02について、まだ短時間の試用にとどまりますが、少なくとも「この記事のために、レビュー品よりずっと高価なSSDを涙目で購入しただけの価値はある」と感じています。
6. 関連リンク
※レビュー機はED02です。ED01はほぼ同スペックで「NVMeのみ対応、SATAには非対応」の製品です
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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