
こんにちは、オジルです。AGMの8.68インチAndroidタブレット「PAD P3」をレビューします。AGMはタフネス系のスマートフォンやタブレットを得意とするメーカーで、今回のPAD P3もその系統の製品です。
8インチクラスのタフネスタブレット自体があまり多くない中で、Helio G99、RAM 6GBと普段使いにもそこそこ期待できそうなスペック。さらに4G LTEだけでなくeSIMにも対応しているということで、レビュー前に下調べしていた段階から結構気になっていた製品です。
なお、レビューに際しメーカーよりサンプル製品をご提供いただいております。
・8インチクラスでは珍しいタフネスタブレット
・Helio G99+RAM 6GBで普段使いも十分こなせそう
・120Hz対応で画面の動きがなめらか
・防水・防塵、耐衝撃性能が高い
ここはイマイチ
・一般的な8インチタブレットより重くて厚い
・画面解像度はFHDではない
・横向き使用時に左右から音が出ない
1. スペック
| 項目 | 仕様 |
| OS | Android 16 |
| SoC | MediaTek Helio G99 |
| RAM | 6GB(+仮想RAM 6GB) |
| ストレージ | 128GB |
| ディスプレイ | 8.68インチ IPS(1,340 × 800) |
| リフレッシュレート | 120Hz |
| 無線通信 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2 |
| モバイル通信 | 4G LTE、eSIM対応 ※LTEは日本ではサポート対象外 |
| ポート類 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
| カメラ | 前面 8MP / 背面 50MP |
| バッテリー | 7,200mAh |
| 充電 | 18W急速充電対応 |
| Widevine | L1 |
| 防水・防塵 | IP68 / IP69K |
| 耐久性 | MIL-STD-810H準拠 |
| サイズ | 232 × 146 × 14.5 mm |
| 重量 | 540g |
スペックはご覧の通りで、OSはAndroid 16、SoCにはウインタブおなじみのHelio G99を搭載。よく分からない方向けにお伝えしておくと、レビュアー陣がいつも「日常的に使う分にはこれで十分」と評価している性能です。
RAMは物理6GB、ストレージは128GB。ディスプレイは8.68インチ、1,340 × 800で、リフレッシュレートは最大120Hzに対応します。
さらに4G LTEだけでなくeSIMにも対応。IP68/IP69Kの防水・防塵性能、MIL-STD-810H準拠の耐久性も備えており、タフネス性能だけでなく普段使いもしっかり意識された構成です。
確認事項
実機のスペックがメーカー公称通りなのか確認していきます。今回は以下の項目を確認しました。
・「Dr.Web Light」でウイルス・マルウェアをチェック
・「Fake Device Test」でスペック偽装の有無をチェック
・「CPU-Z」でSoCやRAM、Androidバージョンなどをチェック
・「DRM Info」でWidevineのセキュリティレベルをチェック
いずれも特に問題ありませんでしたので、結果のスクリーンショットだけ掲載しておきます。
Dr.Web Lightでは脅威は検出されず、Fake Device TestやCPU-Zでもスペックに怪しいところはなし。WidevineもL1を確認しています。
ただし、ディスプレイ自体が1,340 × 800なので、Widevine L1だからといってFHD画質で視聴できるわけではありません。8インチクラスということもあり、個人的にはそこまで気にする必要はないと思いますけどね。
AnTuTu Benchmarkのスコアは53万点台。Helio G99搭載機としては妥当な結果でした。
2. 外観
では外観を見ていきます。

同梱物は、AGM PAD P3本体、USB Type-Cケーブル、ACアダプター、ショルダーストラップ、ペーパー類、ステッカー。タフネスタブレットらしくショルダーストラップが付属しているのが特徴的です。

ディスプレイは8.68インチ、解像度は1,340 × 800。ベゼルは一般的な8インチタブレットと比べても特別太いという印象はなく、むしろタフネスタブレットとして考えると細めかもしれません。
本体周囲はしっかり厚みのあるフレームで覆われていますが、画面まわりまで必要以上にゴツく見えないのは好印象です。

背面はかなりタフネスタブレットらしいデザインです。全体的に厚みのある外装で覆われていて、一般的なタブレットと比べるとかなりゴツめ。ただ、無骨すぎる感じではなく、個人的には「ちゃんとタフネスしてるな」という印象です。

背面には50MPカメラのほか、通常のライトとキャンプライトを搭載しています。

また、付属のショルダーストラップを取り付けるとこんな感じ。本体の4隅にはストラップホールがあり、取り付け位置を変えられます。キャンプなどのアウトドアはもちろん、現場仕事で使う方にも便利そうです。
本体は厚さ14.5mmあるので、一般的な8インチタブレットと比べるとかなり厚めです。ただ、そのぶんカメラバンプがほとんど出っ張っておらず、平置きしたときにガタつかないのはうれしいところ。

こちらの側面(縦持ち時の下、横持ち時の右側)にはスピーカー2基とUSB Type-Cポートが配置されています。
スピーカーは2基とも同じ側にあるため、横向きで使用した際に左右から音が出る構成ではありません。音質については後述します。

横持ち時の上部側面にはSIM/microSDカードスロット、電源ボタン、音量ボタンがあります。タフネスタブレットらしく、USB Type-Cポートやカードスロット部分はしっかりカバーされています。
重量は540g。11〜12インチクラスのタブレットと同じくらいの重量が8インチサイズに凝縮されているような感覚なので、実際に持つとずっしりした感じはあります。
サイズ的には男性の手なら十分ホールドできるので、片手持ち自体は可能です。ただ、この重量で長時間持ち続けるとなると、さすがに少ししんどいかなという印象。
タフネスタブレットという性格を考えると、見方は少し変わります。一般的な8インチタブレットを保護ケースに入れて使えば、そのぶん重量も増えますし、PAD P3は最初から保護性能込みの筐体と考えれば、この重さもある程度は納得できるところです。
ちょっと余談ですが、以前使っていた非タフネスの8インチタブレットを使用開始から1ヶ月ほどで当時1歳の息子に踏まれ、画面がバキバキになってしまったことがあり…。
ということで今回は、間もなく3歳になる息子にPAD P3の上に乗ってもらったり、ガンガン踏んでもらったりしてみました。

結果、まったく問題なし。さすがタフネスタブレット!余裕でした(大丈夫だろうとは思いつつ、少しヒヤヒヤしましたけど…笑)。
3. システム

OSはAndroid 16。メーカーへのフィードバック用アプリなどはいくつか入っていますが、よく分からないゲームや怪しいアプリが大量にプリインストールされている、といったことはありませんでした。
UIも全般的に素のAndroidに近く、独自色はかなり控えめ。普段Androidを使っている人なら、特に戸惑うことなく使えると思います。
4. 使用感
ディスプレイ
ディスプレイは8.68インチ、解像度は1,340 × 800。FHDではありませんが、8インチクラスということもあり、実際に使っていて解像度の低さが強く気になる場面はそれほどありませんでした。
リフレッシュレートは最大120Hzに対応しているので、スクロールや画面遷移はなめらかです。発色や視野角についても特に気になるところはなく、普段使いでは十分という印象でした。
スピーカー
スピーカーは2基搭載していますが、どちらも本体の同じ側面に配置されています。そのため横向きで動画を見ると、音は明らかに片側から聞こえます。ステレオ感を期待するとかなり違和感がありますね。
音質自体も特別いいという感じではなく、普通です。動画視聴やちょっとしたBGM用途なら問題ありませんが、音にこだわる方には物足りないと思います。
カメラ


タブレットのカメラということで正直そこまで期待していませんでしたが、実際に撮ってみると思ったより悪くありません。色味も極端に不自然という感じはなく、明るい場所で記録用に撮るぶんには十分使える印象です。
スマートフォンのカメラ代わりに積極的に使いたいような気にはなりませんが、資料用の写真やちょっとした記録用途なら問題なさそうです。
モバイル通信・eSIM
PAD P3は4G LTEに加えてeSIMにも対応しています。今回は基本使用料無料のpovoをeSIMで設定してみました。

個人的に、この組み合わせはかなり相性がいいと感じました。普段はWi-Fiで使いつつ、外に持ち出すときだけ必要に応じて「○時間使い放題」といったトッピングを追加する、という使い方ができます。
毎月通信料金を払って回線を維持するほどではないけど、出先ではタブレット単体で通信したいニーズがある方もいらっしゃるでしょう。SIM運用できる選択肢があるのはありがたいです。
この記事ではeSIMでの通信ができていますが、AGMによれば「PAD P3のeSIM機能は、日本市場では公式にサポートされていない」とのことです。
ゲーム
SoCはHelio G99ということで、これまでレビューしてきた同SoC搭載機から、だいたいの性能は把握しています。そのため今回は、どこまで重いゲームが動くかといった細かなチェックはしていません。
軽めのゲームであれば特に問題なく、重めのタイトルでも解像度やフレームレート設定を落とせば遊べなくはない、というのがHelio G99の立ち位置です。
ゲーム目的で選ぶ製品ではありませんが、ちょっと遊ぶくらいなら十分対応できると思います。
5. レビューまとめ
AGM PAD P3はAmazonや楽天などで販売中で、9月8日現在のAmazonでの価格は41,800円です。
価格だけを見ると、非タフネスの同クラス製品と比べてやや高めです。ただ、先ほどお伝えしたように、一般的なタブレットは一度落としたり踏まれたりして画面が割れてしまえば、それで一巻の終わりということもあります。PAD P3のように最初から高い耐久性を備えていて、安心して長く使えると考えれば、個人的にはそこまで割高という感じはしませんでした。
このサイズのタブレットを使ったことがある人なら分かると思いますが、持ち運びやすさと画面の見やすさのバランスがちょうどいいんですよね。スマホより大きく、10インチ以上のタブレットほどかさばらない。このサイズを好む人が多いのも納得です。
そこにタフネス性能が加わると、使い方の想像がかなり膨らみます。特に我が家のように小さい子どもがいると、公園で泥だらけになっても、水遊びの近くで使っても、お風呂に持ち込んでもいい。落としたり踏まれたりしても簡単には壊れない。この安心感はかなり大きいです。もちろん、キャンプなどのアウトドアや現場仕事との相性もいいでしょう。
8インチとしてはずっしりしていますし、ディスプレイがFHDではない、スピーカーの配置が惜しいといったところはあります。それでも、Helio G99で普段使いには十分な性能があり、4G LTEとeSIMにも対応。
「小さくて、外に持ち出しやすくて、多少雑に扱っても気にしなくていいタブレット」と考えると、PAD P3はかなり面白い製品だと思いました。







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