
ペンタブレットでおなじみのHUIONがAndroidタブレット、「Kamvas Pad 12」を発売しました。ここ数年よく見かけるようになった、非常に高品質なペン入力ができる「お絵描きタブレット」です。HUIONのAndroidタブレットについてはウインタブでもKamvas Slate 13およびKamvas Slate 11をレビューしていますが、このニューモデル、Kamvas Pad 12はそれらの既存モデルから大きな改善が見られます。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Android 16 |
| SoC | MediaTek Genio 720 |
| RAM | 8GB |
| ストレージ | 256GB |
| ディスプレイ | 12.2インチIPS (2,400×1,600) 90Hz ※99%sRGB ※Canvas Glass 3.0 |
| バンド | LTE対応 (バンド不明) |
| 無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4 |
| ポート類 | USB Type-C 、microSDカードリーダー |
| カメラ | 前面 8MP/背面 13MP |
| バッテリー | 8,000 mAh |
| サイズ | 281.5×195.5×7.8mm |
| 重量 | 665g |
| ペン (付属) | バッテリー不要の磁気ペン PW600C |
| ペン技術/筆圧 | PenTech 4.0/16,384段階 |
| ペン精度 | ±0.3mm (中央)/±1mm (角) |
| 読取可能高さ | 10mm (中央)/8mm (角) |
| 傾き検知 | ±60° |
2. OS/SoC/RAM/ストレージ
OSはAndroid 16で、ペン入力向けのカスタマイズも施されています (後述します)。SoCのMediaTek Genio 720はウインタブでは初見の型番で、Antutuスコア等も出回っていないため、AI (Gemini)に解説をしてもらいました。
MediaTek Genio 720は、スマホ向けの「Dimensity」や「Helio」とは異なり、IoTや産業用エッジ機器向けに開発された組込み用SoCです。コンシューマー向けのベンチマークテスト結果は出回っていませんが、内部スペックから推測すると、総合処理性能(AnTuTu v10相当)は40万点台半ば程度と見込まれます。基本構成(Cortex-A78×2 + Cortex-A55×6)はミドルレンジ級で、ブラウジングや動画再生、一般的なアプリ操作であれば十分に滑らかに動作する実力を備えています。
一方で、過剰なGPU性能でゲームに寄せるスマホ用SoCとは異なり、クリエイティブ作業への適性に重点を置いているのが大きな特徴です。特に10 TOPSクラスの強力なNPUを搭載しているため、ペン入力時のストローク補正やAIを活用した描画処理を低遅延かつ低消費電力でこなせます。また、SoC自体は高速なLPDDR5メモリ規格に対応しており、仮に端末側でRAM 8GBの構成であっても、大容量レイヤーを扱うような作業で快適なレスポンスを支える設計となっています。(以上、Geminiの解説)
この解説 (回答)はKamvas Pad 12の製品ページをGeminiに開示した後で質問したものですが、AI側ではこのSoCがペン入力に適したものであると判定しているようですね。
RAMは8GBでストレージは256GBです。制作したコンテンツを保存するには十分な容量と言えるでしょう。
3. ディスプレイとペン

ディスプレイは「さすがに高品質」です。12.2インチとやや大きめで解像度は2.4K (2,400×1,600)、アスペクト比は3:2と、一般的なAndroidタブレット (16:10のものが多いです)よりも正方形に近い形状です。リフレッシュレートは90Hzと高めで、99%sRGBの色域に対応します。

また、前面ガラスは「アンチグレア (非光沢)」タイプ (タブレット製品では非常に珍しく、一部のお絵描きタブレットで非光沢タイプのものが見られる程度です)で、ペン入力の際に「紙に書くような感覚」になります。


付属のペンも新しくなりました。PW600Cという、バッテリー不要のタイプで、16,384段階の筆圧と傾き検知に対応します。また、上の画像にあるように、タブレットの側面にマグネットで取り付けることができます。
この画像はメーカーサイトにあったもので、おそらくAndroidの設定アプリ (英語表記のもの)と思われますが、このようにディスプレイ・ペンをかなり細かく設定できるようになりました。
4. 筐体

筐体は金属製で色はスペースグレーです。中国タブではよくある色ですね。
スピーカーは横向きで持った際の左右側面に2つずつ、4スピーカー搭載です。また、カメラは前面8MP、背面13MPと、タブレット製品としては普通くらいの解像度です。
バッテリーは8,000mAhで、18Wの急速充電にも対応します。ただし、充電器は付属しません。
同梱物です。ペンはもちろん、手袋やペンの替え芯10本も付属します。また、タブレットスタンドとしても使える保護ケースも付属します。
5. 価格など
HUION Kamvas Pad 12はHUION公式サイトやAmazonで販売中で、9月7日現在の価格は79,800円です。
近年、WacomやXPPenなどのペンタブレットメーカーが積極的にAndroidタブレットを手掛けるようになりました (ペンタブメーカーにしてみれば「スタンドアローンで絵を描ける製品」という位置づけになります)。冒頭に書いた通り、このKamvas Pad 12は従来モデルから大幅に仕様が改善されていますので、絵描きさんは注目です。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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