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12.5インチから13.3インチのハイスペック・コンバーチブル2 in 1を比較します。日本メーカーの健闘が光ります!(2018年冬)

東芝 dynabook VZ82/F
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。先日スタートさせた「モバイルPC機種比較特集」の2回目です。前回は13.3インチと14インチのハイスペック・クラムシェルノートをいくつか紹介させていただきましたが、今回は「12.5インチと13.3インチのハイスペック・コンバーチブル2 in 1」を取り上げます。モバイルPCのディスプレイサイズは、私の感覚だと「13.3インチを軸として、下は11.6インチ、上は14インチくらい」かと思っています。もちろんこれは私の主観なので、異なるお考えの人もいると思います。

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また、今回は「コンバーチブル2 in 1」ということなので、13.3インチを中心に、というのはそのままに、若干小さめなサイズ(12.5インチ)の製品も一部取り上げ、14インチは外しました。この点についても明確な根拠はありませんが、コンバーチブル2 in 1なので、よりモバイル性の高いものを、という考えです。

なお、この記事はオピニオン記事であり、ウインタブが個人の考えに基づいて執筆しています。この記事で取り上げた製品以外にも素晴らしいものはたくさんありますが、全メーカーの全製品を紹介するのが困難なので、一部の製品のみピックアップしました。この点あらかじめご了承ください。

1.HP Spectre x360 13

HP Spectre x360 13
価格: 139,800円(税込み150,984円)から
※HP Directplus価格。12月初旬発売予定

OS: Windows 10 Home/Pro
CPU: Intel Core i5-8265U/Core i7-8565U
RAM: 8GB/16GB
ストレージ: 256GB/512GB/1TB SSD
ディスプレイ: 13.3インチIPS(1,920 × 1,080)/(3,840 × 2,160)
サイズ: 307 × 218 × 14.7 mm/ 1.32 kg

ウインタブ紹介記事:HP Spectre x360 13 - この冬の本命コンバーチブル2 in 1か?13.3インチ、HPのプレミアムモデルがリニューアル
HP製品ページ:HP Spectre x360 13 製品詳細
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今回の対象製品中、最も新しいモデル。HPの個人向けプレミアムブランド「Spectre」の名を冠する上位のコンバーチブル2 in 1。Spectreの名にふさわしい高級感あふれる筐体デザインと高い質感が魅力。スペックも最新で、CPUはWhiskey LakeのCore i5とCore i7を搭載。

※ウインタブ注:HP Spectreシリーズには、この製品と同時発表された「Spectre Folio 13」という2 in 1があり、キーボードが分離しないのでコンバーチブル2 in 1ということになるのですが、非常に独創的な製品で、ウインタブでもまだ実機に触れておらず、評価するのが難しいため、この記事での対象から除外しています。

2.DELL XPS 13 2-in-1

DELL XPS 13 2-in-1
価格: 127,483円(税込み137,681円)から
※11月11日現在のDELL公式サイト価格

OS: Windows 10 Home/Pro
CPU: Intel Core i5-8200Y/Core i7-8500Y
RAM: 8GB/16GB
ストレージ: 256GB/512GB/1TB SSD
ディスプレイ: 13.3インチ(1,920 × 1,080)/(3,200 × 1,800)
サイズ: 304 × 199 × 8-13.8 mm/ 1.24 kg

ウインタブ紹介記事:DELL XPS 13 2-in-1(Amber Lake)- 最新のCPUを搭載するDELLの上級コンバーチブル2 in 1、でも筐体は変化なし
DELL製品ページ:xps-13-9365-2-in-1-laptop(2017/1/20発売)

世界最小の13.3インチ、XPS 13の2 in 1バージョン。CPUにはAmber Lake YのCore i5/Core i7を搭載し、ファンレス構造を実現、バッテリー稼働時間も最長15時間。XPS 13譲りの超狭ベゼルを採用した美しく高級感のあるデザインだが、、クラムシェル版のXPS 13よりも筐体の基本設計は古い。

3.ASUS ZenBook Flip S

ASUS ZenBook Flip S ヒンジ回転
価格: 107,303円(税込み115,887円)から
※11月11日現在のAmazon価格

OS: Windows 10 Home/Pro
CPU: Intel Core i5-8250U/Core i7-8550U
RAM: 8GB/16GB
ストレージ: 256GB/512GB
ディスプレイ: 13.3インチ(1,920 × 1,080)
サイズ: 311.3 × 211.8 × 10.9 mm/ 1.1 kg

ウインタブ紹介記事:ASUS ZenBook Flip S UX370UA - 13.3インチのコンバーチブル2 in 1にして厚さ10.9 mm、重量1.1 kg、そしてハイスペック!
Amazon製品ページ:
 ASUS ZenBook Flip S UX370UA-8250
 ASUS ZenBook Flip S UX370UA-8550

ASUSの上位シリーズ「ZenBook」シリーズの2 in 1。コンバーチブル2 in 1筐体ながら10.9mmという薄さと1.1 kgの軽量さを実現。2 in 1筐体としては珍しく、ヒンジ開口時に筐体後部がせり上がる「エルゴリフトヒンジ」構造を採用している。スピーカーシステムはHarman Kardonで高音質。

4.NEC LAVIE Hybrid ZERO

NEC LAVIE Direct HZ / LAVIE Hybrid ZERO(2018/10)
価格: 139,320円(税込み150,465円)から
※11月11日現在のNEC Direct価格
※直販モデル「LAVIE Direct HZ」の価格
※クーポン「NAK-355-786-AMRK(10%オフ)」を使用

OS: Windows 10 Home/Pro
CPU: Intel Core i3-7030U/Core i5-8250U/Core i7-8550U
RAM: 4GB/8GB
ストレージ: 128GB/256GB/512GB/1TB SSD
ディスプレイ: 13.3インチIPS(1,920 × 1,080)
サイズ: 305 × 205 × 16.9 mm/ 769 g – 831 g

ウインタブ紹介記事:NEC LAVIE Direct HZ / LAVIE Hybrid ZERO(2018/10)- 世界最軽量の13.3インチコンバーチブル 2 in 1がリニューアル
NEC製品ページ:LAVIE Hybrid ZERO

世界最軽量を富士通と激しく競うNECの超軽量2 in 1。最軽量のものはわずかに769 g。NECらしい堅牢な筐体構造を備えており、耐久性も抜群。タテ・ヨコサイズも十分に小さく、引き締まった筐体デザイン。

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5.東芝 dynabook V82

東芝 dynabook VZ82/F
価格: 139,320円(税込み150,465円)から
※11月11日現在の東芝ダイレクト会員価格(会員登録無料)
※直販モデル「dynabook VZ82/F」の価格

OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Core i7-8550U
RAM: 8GB/16GB
ストレージ: 512GB/1TB SSD
ディスプレイ: 12.5インチ(1,920 × 1,080)
サイズ: 299 × 219 × 15.4 mm/ 1,099 g

ウインタブ実機レビュー:東芝 dynabook VZ82/F(V82)レビュー - 12.5インチのハイスペックなコンバーチブル2 in 1、性能も筐体品質もハイレベルです(実機レビュー)
東芝製品ページ:dynabook VZ82/F

今回の記事中で唯一12.5インチディスプレイの2 in 1。Core i7専用機で、RAMやストレージ容量も十分。本体の入出力ポートの不足を補うことのできる多機能ハブが同梱され、そしてワコムAESデジタイザーも搭載しており、ペンも付属。スピーカーもHarman Kardon。ミルスペック準拠の堅牢性も備え、ビジネスマシンとして欲しい機能が揃う。

6.異次元の軽さならLAVIE

では、各製品のサイズを比較してみます。

HP Spectre x360 13:307 × 218 × 14.7 mm/ 1.32 kg
DELL XPS 13 2-in-1:304 × 199 × 8-13.8 mm/ 1.24 kg
ASUS ZenBook Flip S:311.3 × 211.8 × 10.9 mm/ 1.1 kg
NEC LAVIE Hybrid ZERO:305 × 205 × 16.9 mm/ 769 g – 831 g
東芝 dynabook V82:299 × 219 × 15.4 mm/ 1,099 g

コンバーチブル2 in 1筐体の製品は重量面でクラムシェルノートよりもやや不利だと思われ、全般的に同クラスのクラムシェルノートよりもやや重い、というのがウインタブのこれまでの認識でした。しかし、今回紹介している5製品はいずれもクラムシェルノートに劣らないくらいに軽量で、しいて言えばSpectre x360がちょっと重いかな、くらいです。

13.3インチのクラムシェルでは富士通が世界最軽量、そしてコンバーチブル2 in 1ではNECのLAVIE Hybrid ZERO(直販モデルはLAVIE Direct HZという名称です)が世界最軽量となります。モデル中で最も軽いものはわずかに769 gしかありません。他のバリエーションモデルも831gですから、群を抜いて軽い、ということができます。ここまで軽いと、「それを理由に購入する」という考え方もありですね。

タテ・ヨコ、厚さに関しては、「高いレベルで一長一短」があります。際立って薄いのがZenBook Flip S、タテ・ヨコが小さいのがXPS 13 2-in-1です。なお、dynabook V82(直販モデルはVZ82という名称です)のみディスプレイサイズが12.5インチと小さくなっているため、当然サイズも小さめです。

サイズ感という意味では「LAVIEの重量」が特に考慮すべきポイントになると思いますが、それ以外に関してはどの製品も素晴らしいパッケージングになっていると思われ、どれがいいとか悪いとかの評価をするのが難しいです。

7.ペン入力は高水準

コンバーチブル2 in 1製品は基本的に全て「タッチ対応ディスプレイ」を装備しています。また、今回紹介している製品は1機種を除き筆圧対応のペン入力が可能です。

HP Spectre x360 13:筆圧1,024段階、N-Trig、ペン同梱
DELL XPS 13 2-in-1:筆圧4,096段階、ペン同梱
ASUS ZenBook Flip S:筆圧1,024段階、ペン別売り
NEC LAVIE Hybrid ZERO:デジタイザー非搭載
東芝 dynabook V82:筆圧2,048段階、ワコムAES、ペン同梱

注意したいのは、2 in 1を買ってイラストを描きたいと考える場合、LAVIEはその要望に応えられないという点です。筆圧についてはXPSが最も細かく対応でき、デジタイザー方式に関しては東芝のワコムAESが最も信頼できそうです(信頼性についてはもちろん人それぞれの評価になるとは思います)。

また、購入時に注意したいのはペンが同梱されるのか、それとも別売りか、という点です。LAVIEとZenBook以外はすべて同梱されるので、これは概ね安心ですね。

8.デザインはお好みで

今回紹介する製品のうち、最も発表が新しいのがSpectreです。もともとSpectreは独特の美しさがあり、非常に高級な感じのする筐体なのですが、濃色系のカラーリングになっていて、アクセントカラーもゴールドなので、割とはっきり好みがわかれそうな気もします。一方で「比較的普通のノート」に見えるのがLAVIEとdynabookです。トラディショナルな感じがします。

XPS 13 2-in-1はクラムシェルのXPS 13譲りの狭ベゼルデザインがとても魅力的ですし、ZenBookも非常に薄い筐体が素晴らしいと思います。これはね、本当にお好みの問題、としか言いようがありません。サイズに関しても特に注意すべきところはなく、どれを選んでも後悔はしないでしょう。

9.NECも東芝も高くないです

価格の高い・安いを判断するため、「Core i7/RAM16GB/512GB SSD/FHDディスプレイ」という構成に揃えて比較してみます。

HP Spectre x360 13:159,800円(税込み172,584円)
DELL XPS 13 2-in-1:148,733円(税込み160,631円、RAM8GB)
ASUS ZenBook Flip S:155,331円(税込み167,757円)
NEC LAVIE Hybrid ZERO:171,720円(税込み185,457円、RAM8GB)
東芝 dynabook V82:149,800円(税込み161,784円)

XPS 13とLAVIEはRAM16GBという構成にすることができず、RAM8GBで試算しています。また、CPUはすべてCore i7ではありますが、SpectreはKaby Lake RではなくWhiskey LakeのCore i7-8565U、XPS 13はAmber Lake YのCore i7-8500Yです。性能差はWhiskey Lake>Kaby Lake R>Amber Lake Yの順になると思われますので、この点はご注意ください。

こうしてみると、価格差はそれほど大きくないことがわかります。まだ発売前のSpectre、そして世界最軽量モデルであるLAVIEが少し高価となりますが、このクラスのPCの購入を検討している場合、重大な価格差とも言いにくいです。

10.まとめ、日本メーカー製品の素晴らしさよ!

今回紹介した5機種の2 in 1は各社のハイエンド、と言える位置づけになっています。どれを選んでも品質面で後悔する可能性は低いと思われます。筐体デザインなんかを見ると個性的で、逆に言えば好き嫌いがわかれそうなものもあります。この水準のPCだと「デザインが嫌い」というだけで見送るだけの根拠になるかも知れません。

前回のクラムシェル特集と今回のコンバーチブル2 in 1特集を通じ、私が強く感じたのは「伝統大手メーカーの価格競争力が大きく改善している」ということです。スペックを揃えて価格比較をしても、外資大手に引けを取りません。また、富士通にせよNECにせよ東芝にせよ、やりすぎとも思える耐久テストを課し、それをクリアする製品を送り出しています。なので、(外資大手がいいかげん、ということはもちろんありませんが)、日本ブランドのPCにふさわしい高品質さを備えているのは間違いありません。デザインはちょっとおとなしめですけどね。

個人的には今回の5機種のうち、東芝dynabook V82が最も気に入りました。ついでNEC LAVIE Hybryd ZEROですね。どちらも本気で欲しくなるような製品に思われました。みなさんはいかがですか?

11.関連リンク

13.3インチから14インチで薄型・軽量、ハイスペックなモバイルノートを比較します。各製品とも際立った個性あり!(2018年冬)

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コメント

  1. 匿名 より:

    日本メーカー製良さそうなんだけど、英字キーボード選べないんですよね…
    この時点で購入対象から外れてしまうのが悲しい

    • wintab より:

      こんにちは、英語配列を好む人には逆に困る、ということですね。私なんかは日本語配列がいいですけどね。