Onda oBook10 SE － 新しいもの好きの中国メーカーがBayTrailに逆戻り！でもOSは旬なRemix

こんにちは、ウインタブ（@WTab8）です。中国の新興メーカー（深センメーカー）は何はともあれ最新スペックであることを追求した製品リリースをしていて、それは製品の挙動の安定性を確保することよりも大切だと思っているんだろうなあ、と個人的に考えてしまう今日このごろですが、珍しく「あえてBayTrail」に逆戻りした製品があります。「ONDA oBook 10 SE」です。「SE」がつかない無印のoBook 10（CherryTrail機です）についてはウインタブで実機レビュー、また読者レビューをしていますので、自分なりにある程度は製品概要を理解しているつもりなのですが、「なぜ今になってBayTrail？」と不思議に思いましたが、調べてみて納得しました。

1.スペック

OS：　Remix OS 2.0（Android5.1ベース）
CPU：　Intel Atom Z3735F
RAM:　2GB
ストレージ：　32GB
ディスプレイ：　10.1インチIPS（1,280 × 800）
ネットワーク：　 802.11b/g/n、Bluetooth
カメラ：　インのみ2MP
入出力：　microUSB、microHDMI、DC-IN、オーディオ、microSD
　　　　　フルサイズUSB（キーボード側）
サイズ：
（タブレット）　25 x 16.40 x 0.8 cm / 重量　542 g
（キーボード）　25 x 17 x 1.5 cm / 重量　530 g
バッテリー：　5400mAh、最大稼働時間6時間
※キーボードは別売り

無印のoBook 10とは同じ外観ですが、内容はずいぶん異なります。まずOSですが、Windowsは搭載されておらず、Remix OSのみとなります。Remixの最新バージョンはAndroid 6.0をベースとする「3.0」ですが、詳細はわからないものの、おそらくOTA（Windows Updateみたいなもの）でのアップグレードが用意されるのではないか、と思います。

CPUはこの記事のタイトルにもあるように、無印のoBook 10がCherryTrail世代のAtom Z8300なのに対し、BayTrail世代のAtom Z3735Fとなっています。搭載OSがWindowsよりも軽量なRemixなので、個人的にはBayTrailで十分なのではないか、と思っています。その分価格が安いほうがいいですよね。

RAM2GB/ストレージ32GBというのも無印のoBook 10（RAM4GB/ストレージ64GB）よりもスペックダウンしていますが、やはりOSがRemixということで、これで十分かな、と思います。

2.筐体

この製品の筐体は、画像を見ても実寸サイズを比較しても、また入出力ポートの構成を見ても、無印のoBook 10と同一と判断していいです。相違点は画像右側にあるWindowsロゴ（ボタン）がAndroidっぽく変更されていることくらいですね。oBook 10の筐体については実機レビュー、また読者レビューをご覧ください。基本的に質感はかなりいいです。

これ、メーカーサイトにあったイメージ画像なのですが、Remix OSはこのくらいのスペックのタブレット（2 in 1）にはピッタリのOSだと思います。個人的にも1台欲しくなります。

3.価格と発売時期

ONDA oBook 10 SEは中国の通販サイト「GEARBEST」で販売中で、8月5日現在の価格は124.19ドル（13,947円）、別売りのキーボードが39.21ドル（4,403円）なので、セットで購入すると18,350円ということになります。

Windowsが使えない、という点をどう評価するかにもよりますが、むしろウインタブの読者の多くはすでにWindows タブレットを持っていたり、2 in 1を持っていたりすると思うので、逆にこういう一風変わった、しかも安価なデバイスには魅力を感じるかもしれません。Remix OSは私が使用した限り、まだまだWindowsには及ばないものの、一通りPC的なことはこなせます（ただし、「こんなこともできないの！」みたいなのもあります）ので、サブ機とか、ちょっと言葉は悪いですけどおもちゃ的な位置づけで試してみるのもいいかもしれません。気に入らなかったらWindowsもインストールできますしね（別途ライセンスが必要ですけど）。

4.関連リンク

Onda oBook10 SE 2 in 1 Tablet PC：GEARBEST
Original Onda Obook10 / Obook10 SE Keyboard：GEARBEST