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ドスパラ Diginnos Tablet DG-A97QT - 高精細なディスプレイと安定の高性能、そして激安!9.7インチAndroidタブレットを試す(実機レビュー)

Diginnos Tablet DG-A97QT
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はドスパラのタブレットをレビューします。ドスパラのDiginnosタブレットといえばWindows、というのが私達ユーザーにとっての常識みたいなもんですが、実はドスパラはAndroidタブレットも販売してるんですよね。しかもバリバリの新製品です。「Diginnos Tablet DG-A97QT」という製品なのですが、「ドスパラのAndroid」ってちょっと不思議ですよね!でも、その一方で「ドスパラの製品なら安心」というのもあります。

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1.スペック

Diginnos Tablet DG-A97QT スペック表
最初にスペックを確認します。OSはAndroid 6.0となっていて、7ではないのが少し寂しいところ。ただ、古くて使いにくい、というほどのことはもちろんなく、現在でも違和感なく使うことができますし、対応しないアプリがある、という話も聞きません。

CPUはRockchip RK3288で、Qualcomm(Snapdragon)でもなく、MediaTekでもなく、ということで実力のほどが読めませんが、それを主観的、客観的にレビューするのがこの記事での大きなお仕事のひとつか、と思ってます。

RAMは4GBとタブレット機としては十分な容量が確保され、ストレージは32GBと、(欲を言えば64GB欲しかったものの)これまた当面は十分な容量になっています。

ディスプレイですが、ここがこの製品の特徴を一番よく物語っていると思います。サイズは9.7インチで解像度が2,048 × 1,536、アスペクト比が4:3で、iPadシリーズと同じです。このアスペクト比については好き嫌いがわかれると思いますが、グラフィックに凝ったタブレットである、ということはよくわかりますね。

入出力ポートに関してはウインタブの読者的には特にサプライズはないと思います。「よくあるタブレット」ですよね!また、筐体サイズ、重量についても同様で、10インチクラスのタブレットで570 gというのは「まあ普通。でももう少し頑張れたのでは?」というのが正直な感想です。

2.筐体

Diginnos Tablet DG-A97QT 同梱物
同梱物です。本体以外には取扱説明書、保証規約が書かれた一枚もの、そして充電用、データ通信用のUSB(オス)- microUSB(オス)のケーブル、ACアダプターが入っていました。

Diginnos Tablet DG-A97QT 前面
私の撮影がまずく、画面がくすんで見えますが、実際にはそんなことはなく、IPS(同等)レベルの美しいものでした。正面から見ると、やはりiPadによく似ていますね。ただ、iPadにあるホームボタンはありません。というか、前面に物理ボタン・センサーボタンはありません。

Diginnos Tablet DG-A97QT 背面
背面です。比較的プレーンなシルバーになっています。筐体素材は金属(おそらくアルミ合金)で、Diginnosタブレットはこの製品だけでなく、全て金属筐体を採用しています。

Diginnos Tablet DG-A97QT 上面
上面です。この製品の操作系はすべて上面に集中しています。Androidタブレットとしては少し変わったレイアウトですね。画像左からオーディオジャック、microUSB、miniHDMI、microSDスロット、そして音量ボタンと電源ボタンです。HDMIがmicro規格ではなくmini規格というのが面白いところ。

Diginnos Tablet DG-A97QT ポート類
タブレットを裏返しにしてみました。ポートやボタンの部分はやや濃いグレーになっていて、おそらくこの部分はプラスティック製なのではないかと思います。

Diginnos Tablet DG-A97QT 底面
Diginnos Tablet DG-A97QT 右側面
Diginnos Tablet DG-A97QT 左側面
それ以外の3側面にはなーんにもありません。

一通り筐体をチェックしてみましたが、金属筐体ということもあり、また重量がそこそこ重い、ということもあり、質感は高いと感じました(ただし、重量はほめられませんけどね)。このあたり、Windows版のDiginnosタブレットとデザインはまるっきり異なるものの、品質の良さ、という点では共通していると思います。

3.システム

Diginnos Tablet DG-A97QT ホーム画面とアプリ一覧
この製品はドスパラが販売しているものなので、ウインタブがよくレビューしている中華製品とは全然異なります。なので、システムがどうのこうのとか、変なアプリがあるかないかとかを論じる必要はありませんよね。ですが、一応簡単に説明を。

上の画像はホーム画面とアプリ一覧です。基本的に「素のAndroid」と思っていただいて結構です。非常に素直で、どこかカスタマイズしているということは感じられませんでした。アプリに関しては「4K Video」というのがありましたが、こちらも「素」という感じで、Google関連サービスが一通り入っているくらいです。

Diginnos Tablet DG-A97QT 設定
システムはスペック表の通り「Android 6.0.1」と、最新とは言えないながら、通常利用には何の問題もないバージョンがインストールされています。また、OTAアップデート(Windows Updateのようなもの)も用意されていますが、ドスパラがどのくらいこの機能を使ってアップデートをかけてくれるのかはわかりません。

プリインストールアプリが少ないこともあり、ストレージは初期状態で空き容量が25GBほどありましたので、当面はストレージ不足に陥ることはないでしょう。

Diginnos Tablet DG-A97QT カメラ
画像が汚くてすみません。カメラですが、こちらも特にこの製品向けにカスタマイズされているとは思えず、基本機能のみとなります。もちろん静止画像と動画の撮影は可能です。スマホのレビューだと撮影した画像を記事に載せたりしますが、この製品の場合アウトカメラも500万画素という水準にとどまりますので、「それなりには使えるけど、凝ったものや大事な記念写真用には使えない」と思っていただければいいでしょう。

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OSの操作性についてはドスパラがカスタマイズしていると思われる箇所は見当たりません。そして、個人的にはWindowsにせよAndroidにせよ、メーカーがごちゃごちゃ機能を追加しないほうが好みでもありますので、この製品のUIには好感を持ちました。

4.使用感

ディスプレイ

ドスパラでは自社製品のディスプレイ品質に「IPS」という表現を使いません。この製品のスペック表でも「IPS」の文言はありませんが、私が確認した限りIPS(もしくはIPS同等)ですね。発色、視野角とも広く、非常に美しいです。解像度も2,048 × 1,536と高精細ですし、おそらく誰が使ってもこの製品のディスプレイ品質には文句はないと思います。

…ただデフォルトの壁紙は好みじゃないです…。

アプリ

Diginnos Tablet DG-A97QT パズドラ
この製品のレビューにあたり、一番心配だったのは「アプリがちゃんと動くのか」という点です。Rockchip製のCPUを搭載していることとディスプレイのアスペクト比がAndroidとしては少し変則的、というのがその理由です。実際、1年以上前に中華のIntel製CPU(Atom)を搭載し、アスペクト比4:3のディスプレイを持つタブレットを試用した際、起動しないアプリが結構あったんですよね。

ドスパラが努力したというよりはアプリベンダーが努力した、と言うべきだと思いますが、結論として私が試したアプリはちゃんと動作しました。上の画像はパズドラのものですが、左右に黒い帯が出るものの、アプリの動作自体は問題なく、普通に遊べると思います(ただし、めちゃめちゃハイレベルな動きは試せていませんのであしからず)。

あと、RealRacing 3というレースゲームでもしばらく遊んでみましたが、アスペクト比が原因と思われる表示の乱れは感じられず、動きがカクついたりすることもありませんでした。この製品のベンチマークスコアは後述しますが、Androidタブレットとしては十分な性能を確保していると思われますので、アクションゲームでもある程度は動作に期待していいと思います。なお、RealRacing 3の挙動については、「あくまでウインタブの感想」でして、ライターのかのあゆさん、ひらちょんさん、そしてレースゲームの鬼と言われるふんぼさんあたりが試したら多少不満を感じる可能性がないとはいえません。

また、さすがにGoogle Playの主要アプリをすべて試す、というわけにはいきませんので、この製品ですべてのアプリが動く、ということも保証できません。んなこと言い始めたらSnapdragon搭載機だってすべてのアプリが動くなんてことは言い切れませんよね。

スピーカー

この製品はステレオスピーカーを搭載します。横持ち時に左右にスピーカーが来ます。具体的にはスマホで言う「通話用スピーカー」と「通話用マイク」のところにスピーカーがあります。

音質はタブレットとしてはいいほうだと思いますが、オーディオ機器とは比べるべくもなく、Bang & OlufsenとかHarman Kardonとタイアップした上級モバイルノートにも及びません。あくまでもタブレットとしては悪くない、というレベルです。ただ、この製品ご自慢の高精細ディスプレイと合わせて動画コンテンツを楽しむには十分だし、いい組み合わせだと思います。

バッテリー

バッテリーに関してはメーカー公称値は7.4時間となっています。そして、私が試した感想としては「5時間以上は行ける」という感じです。試用中、ディスプレイ輝度は最大(100%)にし、ゲームで遊んだり、動画を観たりしましたが、1時間で20%弱のバッテリー消費でした。驚異的にロングライフということはないにしても、このくらい使えればタブレットとしては十分に合格点をあげられると思います。

5.性能テスト

ウインタブ読者の最大の関心事はここかな、と思います。いつものようにAntutuベンチマークを試してみました。
Diginnos Tablet DG-A97QT Antutu
参考:
LeEco Le Pro 3(Snapdragon 821): 161,331
LeEco Le Max 2(Snapdragon 820): 135,484
Lenovo ZUK Z2(SnapDragon 820): 132,410
UMI Z(Helio X27): 110,070
Vernee Apollo(Helio X25): 93,251
Elephone S7(Helio X25): 92,543
Teclast T8(MT8176): 81,155
Ulefone T1(Helio P25): 67,409
Ulefone Armor 2(Helio P25): 66,331
Xiaomi Mi A1(Snapdragon 625): 63,577
Blackview BV8000 Pro(Helio P20): 63,473
DOOGEE MIX(Helio P25): 61,975
DOOGEE Y6 MAX(MT6750): 45,070
CoolPad Max A8(Snapdragon 617): 43,832
Elephone P8 Mini(MT6750T): 42,593
※マウス MADOSMA Q501(Snapdragon 410): 35,663
ZOJI Z7(MT6737); 30,616
Ulefone U008 Pro(MT6737): 30,103
※Cube WP10(Snapdragon 210): 29,273
※ドスパラ Diginnos Mobile(Snapdragon 210): 23,785
※FREETEL KATANA 01 (Snapdragon 210) : 22,724
※印はWindows 10 Mobile搭載機です

このスコア、スマホとしては大したことないんですけど、タブレットとしては決して悪くありません。実際、私がいくつか試した限り、ゲームは快適に遊べましたし、試用中挙動がモタついたり、スクロールがカクつくといった場面もありませんでした。

ただし、私の日常レベルの利用ということで、デレステ(アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ)とかは試していません。というか、ちゃんと動くかどうか確認するためのゲームスキルが私にないので、どうしようもありません。その点ご了承下さい。ちなみに今は「ミリシタ」なんですか?

ちょっと脱線しました。この製品の性能は、タブレットとしての日常利用は十分に快適で、凝ったゲームなどをやらないのであれば不満を感じるようなものではないと思います。

6.まとめ

ドスパラ Diginnos Tablet DG-A97QTはドスパラ公式サイトで販売中で、12月13日現在の価格は税込み19,980円です。たった今、と言ってもわからんと思いますが、要は記事を書いている最中に旧価格の税込み29,800円から大幅値下げとなりました。

この製品はWi-Fi専用機ですし、指紋センサーもついていませんが、クラス中では最も高精細と言えるディスプレイ品質を持ち、RK3288というCPUも期待を上回る性能を発揮しました。また、4GBのRAMというのも安心感があります。そして、筐体品質もドスパラらしく素晴らしいものがあります。この内容でドスパラの製品が税込み2万円を切るということなら文句なしに買いでいいと思います。

性能面でゆとりがありますのでどう使っても楽しいと思いますが、個人的には主に動画コンテンツや電子書籍(特にマンガ)などを楽しむ目的で、たまにゲーム、というくらいの使い方が快適なんじゃないか、と思います。もちろん重量は若干重いにせよバッテリーの持ちもいいので、通勤のお供として情報収集用に、というある意味「王道」の使い方にもよく合うと思います。

7.関連リンク(ドスパラ)

Diginnos Tablet DG-A97QT

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コメント

  1. 日本語入力 より:

    antutu5万越えかぁ、この価格だと超ローエンドのCPUかと思ってた。arr○ws m04(3万点)がgoogleマップもたつくらしいのでスコア気になってたんですけど…ネットや動画とか普通の用途であれば多分困らないですよね、誰にでもおすすめできそう。
    19800ならドンキの2in1よりこっち買うのが良いかもですね。もっとも3万円台でipadが買えてしまう今あえてこれ選ぶかと言われるとアレですが。

  2. alpha より:

    デレステは各種GPUに適応されてるらしいからマイナーのだとできるかまではわからないですね
    ミリシタは配信当日に入れたんですけどやっぱデレステのほうが楽しいです
    ただ最近はガルパやってますけどね…おっと脱線w

  3. 匿名 より:

    19800円は何処ですか

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。価格の件ですが、スマホサイトでは税抜き18,500円になっているものの、PCサイトでは確かに14日9:00現在元の価格に戻ってしまっています。至急ということでドスパラのご担当者に確認を取っていますので、しばらくお待ち下さい。

  4. いぬ より:

    リンク先、27,593 円(+税)って書いてある~…

    • wintab より:

      いぬさん、こんにちは、コメントありがとうございます。上のコメントの方に返信したとおり、現在確認中です。しばらくお待ち下さい。

  5. natsuki より:

    Amazonが下がってるようですよ。
    https://www.amazon.co.jp/Diginnos-Tablet-DG-A97QT/dp/B077HNF38Q
    ちゃんと「この商品は、サードウェーブデジノスが販売し、Amazon.co.jp が発送します。」になっているので、安心かと。

  6. wintab より:

    価格の件ですが、ドスパラのご担当者より連絡があり、現在は正しく表示されているとのことでした。ご迷惑をおかけしました。

  7. akrn より:

    数日前、20ヵ月使ってきたOnda V919 air CHがまったく充電できなくなりました。woindows10そのものは問題なく動いているにも拘わらずです。就寝前の自炊本の読書機としてほぼ毎晩愛用していました。中国直輸入の製品にはなんとなく不安定さを感じていたことから、同じディスプレイ構成の国内メーカーwindows機をさがしましたが、当然、ありません。 昨日、dospara横浜店でDG-A97QTを購入いたしました。viewerとしてwindowsのpico viewerに比べるとandroidのperfectviewerはUIがすこし見づらいですが、すぐに慣れました。

    Dospara製品を購入するのは初めてですが、筐体の仕上がりといい、ディスプレイの美しさと言い、よく出来ています。しかし、重い! 約100gの差は想像以上でした。 でも9.7インチの高精細ディスプレイは自炊本読書用としてはベストだと思います。ipadを買えばいいじゃないかの声出そうですが、やはり安いですから、ついこちらを買ってしまいました。 質実剛健の筐体はとても好みに合ってますが、windows版も出してもらいたいところです。

    • wintab より:

      akrnさん、こんにちは、コメントありがとうございます。中華製品についてはおっしゃるような不具合の発生確率は高いだろうと私も思います。アタリなら最高なんですけどね。ドスパラ製品についてはこれまで何度も展示会などで製品企画担当の方にお話をうかがっていますが、「ちゃんと考えてるなあ」と思います。あと、Windowsタブレットに関してはやはりApolloLakeを小型タブに搭載するくらいの革新性がないと新製品の投入は難しいというようなことを言われてました。でも、それが期待できる数少ないメーカーですよね。