記事にアフィリエイト広告を含みます

Windows 10 Creators Update - 2017年春の大型アップデート、テーマは「3D」、大丈夫か、Atom機?

Windows 10 Creators Update
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Microsoftは10月26日にニューヨークで開催したイベントで、Windows 10 の次の大型アップデートは「Creators Update」という名称になる、と発表しています。リリース時期は2017年前半、とのこと。この8月の大型アップデートは「Anniversary Update」と呼ばれましたが、この先Microsoftは大型アップデートに特定のニックネームをつけることになるんでしょう。ハリケーンとかAndroidのバージョン名とか、そんな感じなんでしょうか。また、後述しますが、Windows 10は大型アップデートのたびに機能追加していく宿命にありますが、その結果低スペック機がついていけなくなるようなことになっていくのかもしれません。

スポンサーリンク

1.Paint 3D

Creators Updateで最もハードルが低いであろう装備(ハードウェアとソフトウェアを指します)がこの「Paint 3D」です。ウインタブでも先日「Microsoft Paint - Windowsのアクセサリーアプリが超絶パワーアップして近日登場」という記事を書いていますが、トラディショナルなWindowsアクセサリーソフトである「ペイント」とは完全に別物ですね。Microsoftが公式動画を公開しているので、まずはこれをご覧ください。


この動画、高校生くらいのグループがSurface(多分Pro 4)を使ってPaint 3Dを体験する、という絵面なのですが、確かに3Dモデルがグリグリ動いたり、カメラで撮影した画像をインポート(しかも自動でトリミングしてます)したりして、もはやアクセサリーとは到底言えない高性能なソフトウェアに仕上がっていることがわかります。

一方で、「これだけ滑らかに3Dを動かすにはPCもかなり高性能じゃないと無理だろうな」と思いました。実際に試してみないとわかりませんが、Atomでちゃんと動くのか心配になります。ちなみに、Windows Insider Programに参加していて、Previerビルド14800以降をインストールしている人はMicrosoftストアからPaint 「3D Preview」をインストールできるようです。私は現在このPC環境がないので、後日試して記事を書こうと思っていますが、もし条件を満たすPCをお使いなら、ぜひ試してみてください。
Paint 3D Preview:Microsoftストア

2.PowerPoint

PowerPoint 3D
製品版のOfficeシリーズにも3D対応の波が押し寄せているようです。PowerPointについて、実際に3D画像をスライドに挿入したり、スライド上で3D画像を回転させたり、といったデモが行われました。


この動画では、「図の挿入」メニューに3D画像の項目が新設され、表示された候補画像の中から一つ選んでいますが、自作の画像や「Remix3D.com(準備中らしく、10月27日現在では日本からアクセスできませんでした)」という3D画像のコレクションサイトから好きなものをダンロードして使えるようになるとのことです。

スポンサーリンク

この動画で説明されているようなレベルなら、低スペックのPCでもなんとかなりそうですが、さて、どうなるやら。

Office Insiderに登録
私はOffice 365 Soloのユーザーなので、Office Insider Programに参加することができます。そのため、取り急ぎ「Insider Fast(若干不安定なものもインストールされる)」ということで登録しました。しかし、以前からInsiderに登録していたはずなんですが、使用するPCを変えたからかなあ…。まあ、現在のメイン機ThinkPad 13で登録し直したんで、多少は早めに3Dを試せると思います。

3.VRヘッドセットを安価で

安価なVRヘッドセットを
MicrosoftのVRヘッドセットといえば「HoloLens」ですが、これは現状開発者向けに3,000ドルで販売されていて、一般人である私たちにしてみると「そんな金あったらSurface StudioかSurface Book買うわ」ということになると思います。しかし、HoloLensとは別に、HP、Dell、Lenovo、Asus、Acerの手になる、「299ドル(約31,000円)から買える低価格品」を予告しています。おそらくMicrosoftブランドではないはずなので、「予告」という表現を使っていますが、要はCreators Updateに合わせて安いのを用意するよ!ってことですね。

4.タスクバーに「人間をピン留め」

タスクバーに人間をピン留め
3Dと関係なく、実際のところ、これが最も一般人には便利そうなんですけど、「タスクバーに友人をピン留めし、新しいUIのコミュニケーションツールを使って連絡をとったり、情報を共有する」という機能です。米国Microsoftの特設サイトには「MyPeople」という名称が使われていて、それ自体がコミュニケーションツールのようですが、Skypeやメール、Peopleとしっかり連携が取られているようです。

5.まとめ

「Creators Update」と銘打たれ、3Dが前面に出る次期大型アップデートですが、直感的に「低スペック機でどの程度快適に使えるんだろう」ということが気になります。ソフトウェアとしてはやはり無料で使える「Paint 3D」が気になりますが、手持ちのデバイスが手書き入力対応していることが「ほぼ」必須条件になると思いますし、CPUあるいはGPUのスペックもある程度の水準が必要になりそうです。Microsoftだけにレファレンスとなるのは「Surface Pro 4」のスペックなのかな、なんて考えてみたり…。

Atomの次期モデルが開発中止になった、ということはみなさんご存知だと思いますが、この先Windowsの大型アップデートを経るたびに低スペック機を使っていると肩身が狭くなる、というのは勘弁して欲しいなあ…。ともあれ、Creators Updateはシステム負荷を別にすればタブレットや2 in 1に適した方向性にあるとは思いますので、取り急ぎInsider Previewを導入して、いろいろと試してみたいと思います。

6.関連リンク

Coming Soon to Windows 10:米国Microsoft特設ページ

スポンサーリンク

コメント

  1. 匿名 より:

    俺のWinタブはWin10アップデートで不安定になりAniversary UpdateでUpdate後にUpdate失敗したって出て再起動後文鎮化した。
    RAM2GでROM32GBしかないチープな中華端末を勝手にUpdateして破壊していくWindows恐るべし。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。うわー、それは言葉が出ないです。BIOSも起動しないんですか?だとしたら本当に文鎮化だ。この手の事例は多いのかなあ。だとしたら大問題。

  2. HoloLensはVR向けじゃなくてMixed Realityですね。それの技術を使ったVR HMDってことなんでしょう

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。なるほどそうなんですね。Webでいろいろ検索して勉強させてもらいました。HoloLensは300ドルじゃ無理、というのもわかったような気がします。

  3. かぜ より:

    音楽制作方面でも感じのいいアップデート来てほしいけど、きっとずっと来ないんだろうな

    • wintab より:

      かぜさん、こんにちは、コメントありがとうございます。とりあえず3Dみたいですからねえ。Creators Updateっていうんなら音楽方面も頑張って欲しいですよね。

  4. 匿名 より:

    Windowsタブレットや2in1を世に広めたAtomの功績は絶大だと思うんですけどねぇ…
    開発中止はつくづく惜しいなぁ…

    Windowsタブレット、Atom系2in1、スティックPCは、今後も発展しながら続いて欲しいですね。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。まったく同感です。AtomがなければWindowsタブレットなんて使い物にならなかったでしょうしね。