こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はモダンUIで使えるWebブラウザー「UC Browser HD」を紹介します。「UC Browser」というのはWindowsPhoneでは有名なアプリで、WindowsPhone版のInternetExplorerの出来がイマイチ、ということもあり、高い評価を得ています。私もLumia 636にインストールしてみて、多機能であることとWebページの表示速度が速いことに感心していました。UC Browserはユニバーサル化されていて、Windowsストアでも入手できます。
UC Browserを作っているのは中国の会社、UC Webですが、この会社はあのアリババグループの一員でもあります。セキュリティ関係で中国系のアプリを敬遠する人もいると思いますが、私はWindowsストアアプリであるということを信頼してインストールしています。Windowsストアにせよ、WindowsPhoneストアにせよ、中国系のアプリは非常に多いんです。
1.使い方
上の画像は初期起動直後のホーム画面です。表示されているのは「Speed Dial」です。この機能は最近のWebブラウザーの多くに採用されていて、よくアクセスするサイトのサムネイルが登録されている、というものです。UC Browserは日本語対応していないので、デフォルト言語は英語ですが、そのためかSpeedDialにデフォルトで登録されているのはすべて英語サイトです。
画面を右にスクロールしていくと、「ニュース‐テクノロジー」「ライフスタイル」「ビデオ・ミュージック」「スポーツ」「ショッピング」「エンターテイメント」といったカテゴリーが表示され、それぞれ12のサイトが登録されています。
Speed Dialのほうは登録サイトを編集できますが、カテゴリーに登録されているサイトは編集できません。つまり、私のようなネイティブ日本語スピーカーだと使えない、ということになってしまいます。なので、カスタマイズして使っていけるのはSpeed Dialだけですね。
アドレスバーと検索窓は画面下に表示されます。モダンUI版のInternetExplorerによく似たレイアウトなので、タブレットで使っていても違和感はありません。アドレスバーに直接検索ワードを入れても大丈夫なので、検索窓の存在意義は「?」ですけどね。検索エンジンはデフォルトでGoogle.comになっています。Google以外にはBing、Yahoo、Wikipediaが選べますが、全て「co.jp」のほうではなく「.com」の方です。少し試してみた限り、GoogleとBingについては特にco.jpと.comでの相違は感じられませんでしたが、Yahooは検索結果がちょっと違ってました。でも、実用上は問題ないと思います。どうせGoogleを使うんでしょうから。
また、ストアアプリですが、デスクトップ版のブラウザーと同じような操作感のタブブラウザです。画面右上の「+」ボタンで新しいタブを開けます。このへんはInternetExplorerとは異なる操作感ですね。
これはYahoo! Japanを開いたところです。画面下にメニューが出ていますが、これはアドレスバーの左側にある「+」のところをタップすると出ます。ここからSpeed Dialやブックマーク登録が可能になっています。
これがブックマークです。アドレスバーの右の方にある☆をタップすると出てきます。UC BrowserはSpeed Dialとブックマークの双方が使えるんですね。ただ、デスクトップ版のブラウザーと違い、モダンUI上だと、両者の使い分けが結構難しいような気もします。
アドレスバーの一番右にあるアイコンをタップすると設定画面が出ます。設定できる項目は多くはありません。「Webpage preload(いわゆるページの先読み)」「Lock Tool Bar(アドレスバーの固定表示)」「Incognito Browsing(いわゆるプライベートブラウジング)」そして「Bookmark Sync(ブックマークの同期)」の4項目のオン、オフに加えて履歴の表示とクリア、壁紙、入力フォームの記憶、言語設定(英語と簡体字中国語)が変更できます。
特に注意すべき点はひとつだけ、「ブックマークの同期」です。まず、ブックマークを同期するためにはUC Webにアカウントを登録する必要があります。登録自体は無料で簡単なのですが、アカウントを登録したのち、いざブックマークを同期させようとすると、ストアアプリ同士の場合は同期できますが、WindowsPhone版UC Browserとの同期ができませんでした。タブレットとWindowsPhoneのブックマーク同期、というのが個人的にはこのアプリをインストールする最大の動機だったのですが、今のところうまくできていません。
あ、すごく大事なことを忘れてました。Flashゲームには対応しません。つまり「艦これ」はできません。ご注意ください。
2.デスクトップ版もあり
UC BrowserはWindowsとWindowsPhoneのユニバーサルアプリのほか、Windowsデスクトップ版もあります。こちらの方も簡単に説明しようと思ったのですが、ストアアプリ版よりもはるかに多機能で、説明するには別記事を書かないとダメなくらいです。興味のある人はこちらもインストールしてみてはどうでしょう?
3.結論
UC Browser、モダンUI上でInternetExplorerの代替として使うことのできる貴重な存在だと思います。位置づけとしては、モダンUI版InternetExplorerとデスクトップ版のWebブラウザーの中間くらいの立ち位置、という感じです。デスクトップ版のようなタブブラウザのインターフェースとSpeed Dialをタブレットで使うということをどう評価するか、ということだと思います。その答えは「使ってみないとわからない」はずですし、人によって結論は異なるでしょうね。ちなみに私は今のところ好意的な印象を持っています。
モダンUI上で使えるブラウザーは誰もがいちどは探してみた経験があるんじゃないでしょうか?いや、別にIEがダメだと言ってるわけじゃないんです。いつもIEってことじゃなく、たまには気分転換したいというか、そんな軽い気持ちではあるんですけどね。
無料アプリで、サイズは2.3MBと軽量なので、とにかく中国系のアプリはイヤ!という人以外は試しに、そして気分転換してみる価値は十分あると思いますよ。
4.関連リンク
UC BrowserHD:Windowsストア
UC Browser:デスクトップ版ダウンロードページ
コメント
UCブラウザはユーザーの位置情報をこっそり収集していた危険なブラウザです。
危険なので使わない方が良いです。