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Zeblaze THOR 5 PRO - 見ためは割と普通、でも随所に改善の跡が見られるAndroid OS搭載スマートウォッチ

Zeblaze THOR 5 PRO
中国メーカーのZeblazeが新しいAndroid OS搭載のスマートウォッチ「THOR 5 PRO」を発売しました。名称に「PRO」がつかない「THOR 5」がこの春に発売されたばかりなのですが、OS搭載スマートウォッチはジャンルとして発展途上ということもありますし、主要なメーカーがいずれも深センの新興企業ということもあって、頻繁にニューモデルが登場しています。

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Android OS搭載スマートウォッチを手掛ける中国メーカーはZeblazeの他にLEMFO、Kospetなどがありますが、個人的には「LEMFOが面白い」と感じています。その理由は「LEM T」と「LEM 11」を見ていただければすぐにご理解いただけるでしょう。ちなみに私はつい先日LEM 11を私物として購入しています(実機発送待ちです)。また、現在私の手元にあるOS搭載スマートウォッチは「LEM 9」です。

LEMFOはとんでもないアイデア製品を世に出しているわけですが、Zeblazeのニューモデルはと言いますと、「まともに進化している」感があります。見ていて面白いのはLEMFOですが、実際に使うとしたらZeblazeが無難かもしれないですねw

1.スペック

Zeblaze THOR 5 PRO
THOR 5 PROは多くの部分で従来モデルのTHOR 5からスペックが変更になっています。ただし、全部がスペックアップしたというわけではなく、一部スペックダウンしているところもあります。これは、スマートウォッチという製品特性を理解した上で、より適した素材であるとか性能に最適化したものと思われ、改悪とは感じられません。

OSはいつもどおりAndroid 7.1.1です。やや古いバージョンとなりますが、スマートウォッチ用に高度なUIカスタマイズがなされていることもあり、そう簡単にはバージョンアップが出来ないでしょうね。私が知る限り、現時点で販売されている中華のOS搭載スマートウォッチはAndroid 7.1.1もしくはそれ以前のバージョンのAndroidになっています。

CPUはTHOR 5の「デュアルCPU(MT6739+NRF52840)」ではなく、MT6739のみとなります。2019年の前半にはバッテリーの節約を狙ってOSとCPUをデュアル構成にしたOS搭載スマートウォッチが増えましたが、ここに来て再びシングルOS、シングルCPUに回帰しています。そのかわり、バッテリー容量がかなり大きくなり、THOR 5の545 mAh、THOR 4 PROの600 mAhから800 mAhになりました。大容量バッテリーが搭載できるようになったことから、やたらと複雑な(そしてコスト高になる)デュアルOS、デュアルCPUにする必要がなくなったということでしょうね。

ディスプレイも仕様が変更されています。THOR 5が1.39インチAMOLED(有機EL)で解像度が454 × 454だったのに対し、THOR 5 PROでは1.6インチLTPS(低温ポリシリコン)となり、解像度は320 × 320にダウンしています。AMOLEDとLTPS、どっちの画面がキレイか、という点については言及を控えます。ただし、日中の屋外でも使うことになるスマートウォッチ用では明るい場所での視認性も重要になりますが、おそらくその点に関してはLTPSのほうが優れていると思われます。

それと、解像度がダウンしてしまっています。私もOS搭載スマートウォッチを使っていますが、はっきり言って「見た目はどっちも変わらない」だろうと思います。だって、1.39インチとか1.6インチの話ですからねえ。OS搭載スマートウォッチはGoogle Playからアプリを導入できますが、それらのアプリ、特にゲームアプリの場合、「動作可能な解像度の下限」というのがあり、実際454 × 454でも動作できないものがありますので、THOR 5 PROで解像度が落ちたことにより、動作できないアプリが増える可能性はあります。

Zeblaze THOR 5 PRO
カメラはTHOR 5の8MPから画素数が落ちているものの、前面と側面の2箇所となり、実用性は向上しています。また、この画像の左側にあるように、「顔認証」に対応します。顔認証が可能なOS搭載スマートウォッチは「Kospet Prime」に続いての「2例目」だと思います。ただし、腕時計に顔認証が必要なのか、という点については少し疑問がないでもないです。

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また、THOR 5からカメラ位置が前面になっていますが、上の画像の右側にあるように、ビデオチャットなどは非常にしやすくなっています。それと、側面にも5MPのカメラが付いていますが、画質的に写真撮影の品質はかなり低いはずで、メモ程度にしか使えないと思われるものの、「ちょっと資料を写メる」みたいな使い方をする場合、側面のカメラは非常に便利だと思います。

RAMとストレージは3GB/32GBになっていて、THOR 5の2GB/16GBから容量が増えました。OS搭載スマートウォッチは「腕時計型のスマホ」でもありますので、RAMやストレージ容量が大きいほうがいいことはいいんですけど、ディスプレイサイズが非常に小さいので、操作性に限界があり、スマホと同じようには使えませんので、まあ、「大きいに越したことはない」って感じですかね。

サイズはちょっと大きくて、かなり厚いです。しかし、THOR 5からディスプレイサイズが大型化したにも関わらず、THOR 5とほぼ同サイズに抑えているのは立派です。

2.筐体

Zeblaze THOR 5 PRO
OS搭載スマートウォッチはどうしても厚みが出てしまうので、スポーツウォッチっぽいデザインになることが多いです。THOR 5 PROはベゼル部分にセラミック素材を使用し、高級感のある外観になっています。また、前面ガラスはゴリラガラス 3が使われています。

Zeblaze THOR 5 PRO
横から見たところです。側面カメラはリューズの位置にあります。また、底面(腕時計の裏側)の一部にはグラスファイバーが使われ(カーボン調の模様になっています)、筐体の強度を確保しています。

Zeblaze THOR 5 PRO
底面です。充電やデータ伝送にはPOGOピンが使われ、SIMスロットも装備されます。「SIMを入れれば単体で通話ができる」というのがOS搭載スマートウォッチの特徴でもあります。

それと、この角度から見るとわかりやすいですが、この製品についているバンドは「表面がイタリアンレザー、裏面がシリコン」と、非常にこだわったものになっていて、さらにバンド交換も可能です。確証はありませんが、サイズさえ合えば市販のバンドが使えると思います。

Zeblaze THOR 5 PRO
それと、ちょっとうれしいのが、「交換用のバンドがプレゼントされる」という点ですね。腕時計ですから、バンドもデザインの一部。好きなタイプのバンドに交換して使いたいものです。

3.価格など

Zeblaze THOR 5 PROは中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダー中で、11月13日現在の価格は155.99ドル(17,331円)です。なお、「11月12日5時まで有効」の「BGT5P」というクーポンがこの記事の執筆時点ではまだ使え、これを使うと129.99ドル(14,443円)となります。さらに、「現在設置中」ということなので、14日くらいから有効になると思いますが、無理にお願いして「BGWINT5P」というクーポンもいただきました。こちらは12月31日まで有効で、やはり129.99ドルで購入できます。

記事の冒頭にも触れた通り、私は「変なやつ」が好きなんで、LEMFO LEM 11を注文しましたが、腕時計としてしっかり使いたいということなら、ある意味正統進化版のZeblaze THOR 5 PROがいいのではないかと思います。このジャンルの製品も代を重ねるごとに使い勝手が向上していますし、この製品に関してもいたずらに「全部スペックアップ」しているわけではなく、実用性をよく考えた上での商品開発がなされていると思いますので、そろそろ購入してもいいのかな、と思います。

4.関連リンク

Zeblaze THOR 5 PRO:Banggood

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コメント

  1. nothing より:

    Thor5とThor5 proを購入した者です。
    今回のThor5 proは先行のThor5とproの名称を冠し直した方がいいくらいに劣化してます。
    シングルcpuになったせいか、動作がかなりもっさりし、画面もまともにフリックができず、幾度となくタッチ操作と誤認識されてしまいました。
    Thor5にもあったalways on機能があるのですが、画面が点灯された状態となるため、電池消費が激しくなってます。
    Thor5で2日間持続した設定をこの機種で行うと半日でバッテリがきれます。
    OEM製品であるためだと思いますが、後発でこの仕様は困りますね。