SONY Xperia 1 Ⅲ － カメラに、オーディオに、ソニーらしいこだわりが詰まったニッポンのハイエンドスマホ

SONYがハイエンドスマホ「Xperia 1 Ⅲ」を発表しました。その名の通り「Xperia 1 Ⅱ」の後継モデルで、パッと見ただけだとあまり変わっていないように感じられますが、各所に手が加えされ、さらに魅力をアップさせています。欲しいですよね、Xperia 1…。

なお、この記事はXperia 1 Ⅱとの比較をしながら書き進めていきたいと思います。Xperia 1 Ⅱについてはライターのゆないとさんが購入し、実機レビュー記事を執筆していますので、こちらもあわせてご覧ください。

SONY Xperia 1 II の実機レビュー

1.スペック

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では、Xperia 1 Ⅱから「どこが変わったのか」という目線で見ていきましょう。比較スペック表を作成しました。ただし、Xperia 1 Ⅱにはキャリア版とSIMフリー版があり、Xperia 1 Ⅲは4月14日時点でキャリア版（auとソフトバンク）しか発表されていないので、完全な比較にはなっていません。

OSはAndroid 11になりましたが、Xperia 1 ⅡもOSバージョンアップが実施済みで、多くの場合すでにAndroid 11になっていると思います。CPUは「ハイエンド→ハイエンド」の変更ですね、Snapdragon 865から888に変更されました。

RAMとストレージは、4月14日現在12GB/256GBのみとなっていて、後日ストレージ512GB版も追加されるようです。Xperia 1 Ⅱのキャリア版に設定されていた8GB/128GBはありません。また、ディスプレイは有機ELの4K、というのは変わりませんが、リフレッシュレートが120 Hzになっています。すごいですよね、4Kで120 Hz…。

通信まわりでは「ミリ波（n257）」に対応するようになりました。いわゆる「真の5G」ですね。残念ながら、ミリ波の「超速さ」について、私はうまく説明できません。既存の5Gすら接続できていませんし。

カメラについては、数値上はXperia 1 Ⅱから変更がありませんが、「世界初の可変式望遠レンズ」が採用されました。1つのレンズで70mm（F2.3）と105mm（F2.8）の2つの焦点距離を備え、より被写体にクローズアップした撮影ができる、ということです。

Xperia 1 Ⅱにも搭載されていたカメラアプリ「Photography Pro」には新たにBASICモードという、一般的なカメラアプリのような簡単操作のモードが追加されました。Xperia 1シリーズのカメラは非常に評価が高く、ある意味マニア仕様と言えますが、BASICモードは私のようにカメラ操作に詳しくない人間にはとてもありがたい新モードです。

オーディオまわりもグレードアップ。スピーカー、有線イヤホン使用時とも音圧がXperia 1 Ⅱから40%アップしています。

なお、サイズはXperia 1 Ⅱと全く同じかと思いきや、微妙に変わっています。1ミリとかコンマ何ミリとかなので、体感できるかはわからないレベルですけどね。それと、バッテリーはXperia 1 Ⅱの4,000 mAhから4,500 mAhと、少し大きくなりました。

2.筐体

私はXperia 1 Ⅱユーザーではないこともあり「いやこれ全然変わってないでしょ」と思ったのですが、背面の加工がややマットなものに変更されたようです。また、筐体色に関してはau版、ソフトバンク版とも4月14日現在では「フロストブラック」「フロストパープル」の2色となっていますが「フロストグレー」も存在するようです。Xperia 1 Ⅱの「ブラック」「ホワイト」「パープル」に似たラインナップですが、色名は変わっています。

側面画像です。もともとXperia 1にはボタンが多め（w）だったのですが、さらに1つボタンが増えています。

こちらはライターのゆないとさんの私物のXperia 1 Ⅱ（右側面）。Xperia 1 Ⅱにはボタンが3つで、左からボリューム、指紋認証センサー兼電源ボタン、カメラのシャッターボタンという配置でしたが、1つ増えたボタンは「Googleアシスタント」用らしいです…。

3.価格など

SONY Xperia 1 Ⅲは4月14日の時点でau版、ソフトバンク版が存在することが明らかになっていて、ともに「6月中旬以降発売予定」とアナウンスされています。残念ながらまだ価格はわかりません。

以下、個人的な感想を書かせていただきます。

Xperiaの記事、いつもはライターに執筆してもらっているのですが、今回自分でいろいろ調べながら記事を書いてみました。至らぬ内容で申し訳ありませんでした。ただ、ソニーの製品ページを見ていると、やはり「カメラ」「オーディオ」そして「ディスプレイ」に並々ならぬこだわりが感じられました。Xperia 1 Ⅱの段階で、すでに他社の追随を許さないくらいのカメラ性能、オーディオ性能だったと思うのですが、Xperia 1 Ⅲになって、「もう一段突き放した」感じがします。

カメラにしても、1億画素とかを採用する海外メーカーとはアプローチ手法が全然違いますよね？それと、これは今に始まった話ではないですが、特異なディスプレイ形状にもソニーの凄みを感じましたし、「往年のソニーが帰ってきた！」という印象も持ちました。

自分で記事を書いてみて思ったのは「これは自分が持つべきスマホではないだろう」ということでした。カメラへのこだわり、オーディオへのこだわり…、そういった目線のある人が持つべき製品でしょう。別に「金があるから買う」でもいいとは思うんですけど、記事中でご紹介した「Photography Pro」なんて、誰でもすぐに使いこなせるような仕様じゃないですよね？この製品の潜在能力をしっかり引き出すには、使い手も少々気合を入れないとならんだろうなあ、と思いました。

でも、そんなソニー製品だからこそ、「やっぱ欲しい！」ですねー。なんかワクワクします。

4.関連リンク

ソニーの最新技術を結集し、さらにスピードを極めた5Gフラッグシップスマートフォン『Xperia 1 III』を商品化：ソニー ニュースリリース
Xperia 1 III：ソニー 製品紹介ページ