Bluboo D5 Pro － 縦長ディスプレイで3辺ベゼルレスデザインが魅力の低価格スマホ

4月1日にあわせ、革新的な機能を持った製品をリリースするメーカーが多いですよね。Googleは「Gboard 物理手書きバージョン」を発表していますし、われらがドスパラも「ガレリア SR-X SRE」という、ソリティアをプリインストールした超ハイエンドPCを発売しています。SR-X SREは私も狙っていまして、来月くらいに購入したいと思っているのですが、いかんせん税抜きで999,980円というのはそう簡単に購入できるシロモノではないです。ドスパラはいつも価格を税抜きで表示していますが、ここまで高価格な製品なのであれば、せめて税込みで100万円を切ってほしかったです。

さて、今回紹介する「Bluboo D5 Pro」は4月1日以前に発表された製品ですし、中華なので欧米諸国や日本のように毒された習慣もないでしょうから、信憑性を疑う余地はありません。ウインタブが大好きなエントリースペックで、参考価格が109.99ドル（11,985円）となっていますので、セール期には100ドルを切る価格になることも十分期待できます。

1.スペック

最初に言っておきますと、この製品の魅力は筐体デザインにあります（後述します）。ですが、まずはスペック表を見てみましょう。OSはAndroid 7.0、将来的なAndroid 8へのアップグレードについては特に説明がありませんでした。CPUはMT6737で、典型的なエントリークラスのものになります。しかし、RAMが3GB、ストレージが32GBと比較的余裕があります。100ドルクラスのスマホではRAM2GB/ストレージ16GBというのが普通ですが、特にストレージ32GBというのは私達ユーザーにとっても非常にありがたいと言えるでしょう。

ディスプレイは5.5インチで縦長（アスペクト比18:9）サイズとなりますが、よく見ると解像度が1,280 × 640になっていて、「HD解像度を縦に伸ばした」のではなく「HD解像度の横を縮めた」ものになっていることに注意が必要です。この解像度については「Oukitel C8」という製品で試したことがありますが、やや粗さを感じるものの、低コスト端末としては特に不満を感じるようなものではありませんでした。

カメラについてはソフトウェア補間によりイン8MP/アウト13MPを実現していますが、私の経験上、「本当の8MP/13MP」よりも画質は劣ります。特に中華スマホのカメラ品質はスペック表通りになっていないと感じることが多いので、この製品のカメラについてもあまり期待しないほうがいいと思われます。

サイズ面ではかなり健闘していると思います。タテ・ヨコサイズは5.5インチのスマホとしては決して悪くはなく、8.8 mmという厚さも低価格スマホとしては合格点をあげられるレベルです。重量150 gも中華製品としては軽いほうです。

2.筐体

このように、3辺ベゼルレスの縦長スマホとなります。厳しいことを言うと「ベゼルあるじゃん」となりますが、そこはあまり厳しいことを言わないでおきましょう。筐体素材については、フレームが「メタル」という説明がありました。背面はおそらくプラスティックかと思われます。

ディスプレイ面を見ると、カメラが右下に配置され、前面にはホームボタンなど物理ボタン・センサーボタンが見当たりません。また、背面には指紋センサーも装備されます。ポートはType-CではなくmicroUSB、当然のようにオーディオジャックも温存されています。

筐体色は「オブシディアンブラック」「ローズレッド」「シーブルー」の3色があり、ブラック以外の2色はフレーム部分がゴールドとなります。かなり華やかな印象になりますし、どうやらイメージカラーは「シーブルー」のようですね。

CGっぽさ満点の画像ですが一応。このようにエッジ部分がきれいにラウンドした、美しい仕上げとなっています。

3.価格など

Bluboo D5 Proは中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがあり、4月1日時点では「Alert Me On Arrival」というステイタスで、販売は開始されていません。参考価格は109.99ドル（11,985円）です。Bludooの製品は中華でも比較的割安感がありますので、実売期にはもうワンランク価格が下がるのではないか、と思います。

個人的に、この製品のよさは「低価格品としては余裕のあるストレージ」と「筐体デザイン」にあると思います。性能面で過度の期待はできませんが、これらの特徴と価格を考慮すれば、とても魅力的な製品と言えるのではないでしょうか。

4.関連リンク

Bluboo D5 Pro：Banggood