レノボがノートPC「ThinkBook 14 Gen 8/16 Gen 8 (Intel)」を発売しました。従来モデルの「Gen 7」にはAMD版(14/16とも設定があります)とIntel版(14のみ)、そしてSnapdragon版(16のみ、Copilot+ PCです)がありまして、ちょっとモデル体系が複雑です。特にSnapdragon版は昨年11月にリリースされたばかりなんですけどね。
で、新しい「Gen 8」のIntel版はCPUが変わり、ちょっと見慣れない型番になっています。
メーカー販売サイトはこちらです。
ThinkBook 14 Gen 8(14型 Intel):Lenovo
ThinkBook 16 Gen 8 (16型 Intel):Lenovo
1.スペック表
ThinkBook 14 Gen 8/16 Gen 8 (Intel) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core 3 100U/Core 5 210H/Core 7 240H |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB(DDR5) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14型IPS (1,920 x 1,200) 16型IPS (1,920 x 1,200) ※いずれもタッチ対応パネル選択可 |
ネットワーク | Wi-Fi6 / 6E、Bluetooth 5.2/5.3 |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1 Type-A x 2、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45)、SDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応可 |
バッテリー | 45Wh / 60Wh(14型) / 71Wh(16型) ※標準45Wh、カスタマイズで変更可 |
サイズ | 14型:313.5 x 224 x 17.5 mm 16型:356.4 x 248.4 x 16.7 mm |
重量 | 14型:1.39 kg/16型:1.82 kg |
2.コメント
ThinkBook 14 Gen 8/16 Gen 8とも注文時に構成のカスタマイズが可能です。搭載CPUはCore 3 100U/Core 5 210H/Core 7 240Hの3種類(ただし、1月19日現在だとCore 3 100Uは選択できません)。Intelの製品ページによればCore 3 100Uが2024年第1四半期、Core 5 210HとCore 7 240Hは2024年第4四半期のリリースになっており、開発コードネームは「Raptor Lake(Refresh)」、つまり第13世代Intel Coreのリフレッシュ版です。Core 3 100UについてはすでにPassmarkでベンチマークスコアが公表されており、14,289と「メインPC用としてぜんぜん使えるわ」くらいの性能です。
Core 5 210HとCore 7 240HについてはまだPassmarkにベンチマークスコアの掲載がありませんでした。しかし、Intelの製品ページを見る限り、Core 5 210HはCore i5-13420Hと同じコア/スレッド数(Pコア4・Eコア4の8コア12スレッド)でCore 7 240HはCore i7-13620H(Pコア6・Eコア4の10コア16スレッド)で、ともに動作周波数が上がっているのでかなりの高性能型番であると推測されます。
ただし、これらの型番はAI処理チップNPUは内蔵しておらず、GPUもIntel ArcではなくIntel Graphicsなので、AI性能やグラフィック性能はCore Ultraよりも劣ります。
RAMは8GB/16GB/32GBを選べ、最大で32GBまで搭載可能、SSDは256GBから2TBまでの範囲で選択できます。
以下、製品画像を掲載しますが、14と16はほぼ同じデザインなので、主に16の画像を使用してご説明します。
ディスプレイ解像度はWUXGA(1,920 × 1,200)で、発色品質は45%NTSCということなので「並」クラスです。また、タッチ対応ディスプレイの設定があるとのことですが、1月19日現在タッチ対応ディスプレイは選択できませんでした。
筐体はアルミ製で、天板が「ツートンカラーかつ大きなThinkBookロゴ」というのはThinBookシリーズ共通の特徴です。
キーボードは仕様が異なります。16のほうはテンキー付き、14はテンキーレスです(この画像の縮率は実際と異なります)。また、この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は日本語配列です。バックライトはカスタマイズ項目となります。
側面と入出力ポートの構成です(ThinkBook 14も全く同じ構成です)。USBポートは合計で4つ、うち1つがThunderbolt 4、他にはHDMIとSDカードリーダー、そして有線LANポートと、最近のノートPCとしてはかなり充実しています。
3.価格など
ThinkBook 14 Gen 8/16 Gen 8 (Intel)はレノボ直販サイトで販売中で、1月19日現在の価格はThinkBook 14が93,830円から、ThinkBook 16が97,152円から、となっています。
CPUの型番やディスプレイの仕様、入出力ポート構成の充実ぶりを見ると「ビジネスマシン」として優秀な製品かな、と感じます。また、14に関しては重さが1.39 kgと比較的軽量でありながら有線LANポートや(microでない)SDカードリーダーも装備しているのが魅力ですね。
4.関連リンク
ThinkBook 14 Gen 8(14型 Intel):Lenovo
ThinkBook 16 Gen 8 (16型 Intel):Lenovo
コメント